【企業研究】LVMHグループの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】LVMHグループの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2024年2月22日更新

はじめに

LVMHグループはフランス・パリに本拠地を置き、異業種同士の企業を傘下とするコングロマリット(多業種複合企業体)です。

ファッション分野を主とし、ウォッチ&ジュエリー分野、コスメ&パヒューム分野、ワイン&スピリッツ分野、セレクティブ・リテーリング分野といった幅広い分野で事業を展開しています。

 

今回は、そんなLVMHグループの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。

日本法人は、LVJグループ、LVMHウォッチ&ジュエリー・ジャパン、LVMHフレグランスブランズなどと呼ばれています。

 

この記事では、LVMHグループへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。

ぜひ最後までご覧ください。

  • LVMHグループの仕事内容が気になる
  • LVMHグループの就職難易度を知りたい
  • LVMHグループの選考対策として何をすれば良いかわからない

 

また、アパレル業・小売業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

【業界研究ガイド】業界一覧

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この記事の結論

先にこの記事の結論からお伝えすると、LVMHグループの就職難易度は、平均的な難易度です。

以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。

また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。

 

圧迫型のグループ面接があり、深い内容の質問も多いため、十分な備えが必須です。

職種は、デザイナー・パタンナーと言った専門職、アパレル店員などの販売職、営業・マーチャンダイザーなどの総合職で構成されています。

商材は配属される部門によって異なります。

 

次の章からは、各内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

LVMHグループについて

LVMHグループ

出典元

LVMHグループ

 

会社概要

LVMHグループは、ファッション業界最大手で、同様の企業であるリシュモン、ケリングと共に御三家コングロマリットと言われています。

洗練されたタッチを添えたLVMHのアール・ド・ヴィーヴル(美しく豊かに生きる喜び)のビジョンを、世界に向けて発信しています。

 

LVMHグループのビジネスモデルは、最高級品質の原料の入手、製造ツールの製造、さらには流通形態の厳選などです。

下流部門から上流部門まで、グループの垂直統合を採用してバリューチェーンを構築しています。

これらの事業は、顧客の多様なニーズに応えるための戦略の一環として展開されています。

プロセスを明確にすることで利益を増大させているのです。

 

さらに、LVMHはCO2排出量と成長の両立を成功させています。

特別プログラムに注力することで、エコデザインやエネルギー消費削減のための全体計画・輸送に特化した事業を実現しています。

 

参照ページ

ミッション – LVMH

LIFE 360 サミットで、LVMHは環境戦略の最初の成果を発表し

各事業別の売上規模

各事業部の売上規模

2021年12月期2022年12月期対 前年度 金額対 前年度 増減率
売上高8兆2,195億円11兆857億円2兆8,662億円23.3%
営業利益2兆1,958億円2兆9,401億円7,443億円22.4%
当期純利益1兆5,406億円2兆4,428億9,022億円17.0%
ROE24.6%53.3%

 

LVMHグループの2023年通期連結決算の売上高は、13兆8,699億3,516万円で、純利益は2兆4,428億9,109万円でした。

この売上はセレクティブ・リテーリング部門、ファッション&レザーグッズ部門、パフューム&コスメティックス部門、ウォッチ&ジュエリー部門の各収益によって構成されています。

 

それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。

  • セレクティブ・リテーリング部門で2兆8793億4013万円で、前年比20%増でした。
  • ファッション&レザーグッズ部門が6兆7888億6743万円で、前年比9%増でした。
  • パフューム&コスメティックス部門が1兆3315億6400万円で、前年比7%増でした。
  • ウオッチ&ジュエリー部門が1兆7580億3154万円で、同20%増でした。
  • ワイン&スピリッツ部門が1兆628億6852万円で前年より7%減でした。

 

参照ページ

LVMHの2023年通期は過去最高の13兆8700億円 「セフォラ」などの …

各事業セグメントの解説

LVMHグループの主な事業セグメントは以下の通りです。

事業部門活動内容
ファッション&レザーグッズ部門ファッション・旅行鞄・その他関連製品の輸入、販売
パフューム&コスメティック部門フレグランス・コスメの輸入、販売
ウォッチ&ジュエリー部門ウォッチ・ファインジュエリーの輸入、販売
ワイン&スピリッツ部門ワイン・スピリッツの輸入、販売
セレクティブ・リテーリング部門ラグジュアリー製品の輸入、販売
その他部門宿泊施設、広告事業、飲食店

 

ファッションやジュエリーの印象が強いLVMHグループですが、幅広い分野での革新をもたらし続けています。

この6つの事業分野は、LVMHグループの事業戦略と市場への適応能力を示しており、75メゾンという幅広い分野にわたる事業を展開しています。

 

以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。

参照ページ

LVMHのメゾン – 高級プレタポルテ、高級製品

LVMHグループで働いている社員は?

平均勤続年数は?

LVMHグループの平均勤続年数は9.1年です。

アパレル業の平均勤続年数は11.3年であることから、業界平均よりも社員の出入りが多い職場といえるでしょう。

 

平均年収は?

2023年度のLVMHグループの平均年収は、501万円でした。

全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準です。

また、同じ「アパレル業」の上場企業平均年収346万円でした。

参照ページ

令和4年分民間給与実態統計調査結果について – 国税庁

 

平均残業時間は?

LVMHグループの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり25時間でした。

アパレル業界で働く従業員の平均残業時間は10.9時間のため、業界内では平均よりも多い残業時間といえます。

 

平均ボーナス額は?

インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。

しかし、LVMHグループの平均年収から、LVMHグループは年に2回のボーナスが支給され、平均ボーナス額は120万円程度と推測できます。

理由としては、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約24.1%だからです。

あくまで参考程度にしておいてください。

 

どんな文化なの?

LVMHグループは、その独自の社風「人を大切にする」を掲げており、風通しのよい企業です。

アパレル事業を主軸に据えつつも、幅広い分野で多岐にわたるキャリアパスを実現できます。

LVMHグループは、独自の歴史的文化と新たな革新のマッチを重要視し、クリエイティブな考え方ができる人に向いているでしょう。

新たなイノベーションは会社の発展と捉え、個人の成長は会社の成長に繋がるとして奨励しています。

限界なく成長できる環境が整っています。

 

ルイ・ヴィトンジャパン(株)の新卒採用・会社概要 | マイナビ2024

LVMHファッション・グループ・ジャパンの年収・給与 – ライトハウス

アパレル業界平均年収 2022年度

1 平均給与 – 国税庁

民間給与実態統計調査 – 国税庁

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

競合含む年間売上高

競争が激しいアパレル業界の中での、LVMHグループの立ち位置をご紹介します。

売上高を参照し他社と比較してみても、LVMHグループはトップクラスの企業だとわかります。

 

理由として以下の要因が考えられます。

  1. 6つの事業分野の強化:既存ポートフォリオでリスクを分散し、堅実な分野で土台を作り、新たな分野を取り入れるといった、チームプレイ型事業の強化を図っています。
  2. デジタル戦略:LVMHグループは店舗販売とオンライン販売の両方に注力しています。特にオンライン販売の強化は、近年の消費者物価指数の変化に対応しやすくなり、より広範な顧客基盤へアクセスする手段となっています。
  3. M&Aによる事業拡大:LVMHグループは積極的なM&A(合併・買収)戦略を展開し、過去にはティファニーやブルガリを買収しています。新しい市場への進出や既存事業の拡大を図り、売上の増加に寄与しています。

 

以上の要素によりLVMHグループは小売業界の中でもトップクラスの売上高を生み出しています。

 

参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。

会社名売上高(2023年)平均年収就職偏差値・難易度社風
LVMHグループ13兆8,699億円501万円3.0人を大切にする社風
リシュモン2兆9,929億円591万円3.5風通しがよく様々な職種にチャレンジできる社風
ケリング3兆1,305億円507万円3.5実力主義で挑戦を積極的に支持する社風

引用ページ

【2022年度決算おさらい】LVMH、ケリングの業績 …

「カルティエ」親会社のリシュモン、22年の売上高は19%増 …

LVMHグループの新卒募集要項について

以下にLVMHグループの新卒募集要項についてまとめました。

月予算達成でインセンティブが支給される点や、研修制度による成長しやすい環境がある点は非常に嬉しい点です。

 

研修制度は、新人に対するオンボーディングはもちろん、年次毎や役職毎に設けられたカリキュラムがあり、かなり充実しているでしょう。

他の企業ではあまり見られないバースデイ休暇も取り入れています。

 

新卒での転勤の可能性は低いですが、海外留学経験者の採用が多いため、歳を重ねると転勤の可能性が高くなります。

気になる方は面接や説明会などの際に確認しておきましょう。

各項目詳細
職種専門職:デザイナー・パタンナーなど

販売職:アパレル店員

総合職:MD・営業・SNS担当・デジタルマーケティング・人事・総務・経理など

給与(2023年4月入社 初任給実績) 大卒・大学院卒・短大卒・専門卒:230,000円

備考:残業手当、交通費、各種役職手当等別途支給

賞与年2回
研修制度新入社員研修(商品知識、接客マナー)、リーダー候補者研修、店長研修、管理者要養成研修など、マネージャー研修
福利厚生各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、従業員割引制度、慶事見舞金各種支給、産休育休制度、育児休業、その他

引用ページ

LVMHファッション・グループ・ジャパン(同)(セリーヌ ジャパン)

求める人材

スーツ姿の男性

LVMHグループでは、求める人材として下記のものを公表しています。

グループ会社の1つであるため、他のグループ会社でも共通している可能性が高いです。

 

1.起業家精神

グループの活力は、あらゆる分野に浸透した起業家精神に強く導かれます。

 

2.国際的視野

異国の環境で様々な考え方に適応し、 固定概念に囚われない柔軟な考え方を身に付けることが大切です。

 

3.卓越性の追求

高いレベルの品質を日々維持することにエネルギーを注ぐだけではなく、目の前に現れる新しい課題に常に取り組み、そのレベルをさらに高めることを目指します。

 

4.創造性・革新的

独自の伝統を尊重しつつ、常に未来を見据えて新しいものを提案していくことで、歴史と今をひとつにして永遠の魅力を備えた製品を生み出します。

 

以上の4つは、LVMHグループの社風と密接につながっています。

エントリーシートや面接の中で、これらの意識を持っている人材かどうかが見られるでしょう。

ぜひ意識して選考に臨んでください。

新卒採用のフロー

参照ページ

ES対策 | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ

SPIとは?検査の内容と例題を用いて対策方法を徹底解説!

【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~

面接 | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ

 

LVMHグループの選考は、下記の通りの選考フローです。

面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄やその人の経験をチェックするような質問も多いです。

特に、海外留学経験がある学生や留学生を積極的に採用している印象です。

今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。

 

①新卒エントリー

LVMHグループ公式サイトの求人ページより、必要事項を入力し登録を行います。

エントリーシートでは志望動機や自己PR、自身の経験などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。

 

②会社説明会、自分史ワークシート・ES

LVMHグループのイメージを具体的に理解するための会社説明会です。

LVMHグループとミスマッチがないのか深堀りしていきます。

また、同じタイミングで手書きでエントリーシートを記入します。

 

質問事項は以下の通りです。

  • ガクチカ
  • 志望動機
  • 強み・弱み
  • LVMHグループに興味を持ったところ

このように基本的なことが聞かれるでしょう。

会社説明会で書くことになるので、参加する前に準備して臨んでください。

以下に参考になる記事を紹介します。

 

③面接+性格診断(SPI)

LVMHグループでは、集団面接で圧迫感のある面接が特徴的です。

自己紹介や志望理由、この業界を選んだ理由などが聞かれるでしょう。

自分の答えを見つけておくといいです。

 

以下に、口コミで確認できた質問事項を紹介します。

  • ガクチ力
  • 将来の自分の理想像
  • 人との関わりで成長できたこと
  • あなたらしさを発揮できること

 

④複数回面接

LVMHグループでは、「その場の対応力や経験・将来性」を重要視して面接を実施しています。

個々に合わせて選考を行うため、回数は人によって異なるでしょう。

最終面接は個別または集団にて行われます。

自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認されます。

 

以下に口コミのあった質問事項を紹介します。

  • 志望動機
  • 他社の選考状況
  • 志望度はどのくらいか
  • 店舗にいったことはあるか。また各店舗の改善点があれば提案
  • クレーマーへの対処方法
  • ガクチカ
  • 入社後にどんな風に貢献できるか
  • なぜこの会社なのか

 

最終面接になるにつれて、圧迫面接や深い質問が増えてきます。

実務に適性があるのか確かめるような質問が多くなされるでしょう。

企業が求めるイメージに寄り添うために、実際に店舗に行くなどしてイメージを付けてください。

 

⑤内定

複数回の面接を突破して内定が決まります。

採用大学

横断歩道を渡る就活生 女性

LVMHグループの採用大学の実績を以下に掲載します。

最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えられるでしょう。

<大学院>
慶應義塾大学、早稲田大学、大阪経済大学
<大学>
愛知学院大学、愛知淑徳大学、青山学院大学、芦屋大学、亜細亜大学、大阪学院大学、神奈川大学、関西大学、関西外国語大学、関西学院大学、学習院女子大学、西武文理大学、筑紫女学園大学、中央大学、中京大学、津田塾大学、東京大学、東京家政大学、東京芸術大学、桐朋学園大学、日本大学、一橋大学、明治大学、

 

上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、LVMHグループは多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。

よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして内定を獲得してください。

 

参照ページ

【徹底解説】学歴フィルターはどこから?実態(エピソード)と …

就職偏差値・難易度

ここまでの内容を踏まえて、LVMHグループの就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、偏差値・難易度は標準的です。

 

その理由として、以下の3点が挙げられます。

・採用フローとして特別なステップがないから

・採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないから

・給与や福利厚生が特筆して良いという訳ではないから

 

頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など、基本的な事項をしっかり対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

 

参照ページ

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

まとめ

LVMHグループはアパレル業界および小売業界に属する企業で、主に6つの主事業の輸入・販売をしています。

顧客ニーズや環境保全に合わせた最高品質を目指している会社です。

企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わるでしょう。

しかし、学歴重視をする企業ではないので全員に等しくチャンスがあります。

対策をしっかり行って選考に進みましょう。

ぜひこの記事を参考にして励んでください。

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