【企業分析】MSD製薬の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年2月20日更新
はじめに
MSD製薬は東京都千代田区九段北一丁目13番12号北の丸スクエアに本社を置く製薬業界に属する企業です。
具体的な事業としては、医療用医薬品、ワクチンの開発・輸入・製造・販売をおこなっています。
事業を進めるうえでは「最先端のサイエンスを駆使して世界中の人々の生命を救い、生活を改善する」となっているパーパスを意識しています。
今回はそんなMSD製薬の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では株式会社MSD製薬への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- MSD製薬の仕事内容が気になる
- MSD製薬の就職難易度を知りたい
- MSD製薬の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、医薬品以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、MSD製薬の就職難易度は非常に高いです。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、化学・医薬品業界での就職難易度はトップ3になっており、入社するためにはかなりの努力が必要といえるでしょう。
しかし、採用大学は様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。
また募集職種はMR職(医療情報担当者)、臨床開発職です。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
MSD製薬について
出典元
会社概要
MSD製薬は医療用医薬品、医薬機器の開発・輸入・製造・販売をおこなっている企業です。
主な領域はがん、感染症・急性期疾患、プライマリーケア、ワクチンとなっています。
本社所在地は東京都千代田区九段北1-13-12北の丸スクエアとなっています。
その他の主な事業所在地、支社は下記のとおりです。
- 妻沼工場:〒360-0214 埼玉県熊谷市西城810番地
- 大阪オフィス:〒541-0046 大阪市中央区平野町2-3-7 アーバンエース北浜ビル
- 大阪オフィス:大阪市中央区平野町2-3-7 アーバンエース北浜ビル
しかし、MSD製薬はグローバル企業であり、日本国内に留まらず世界中に医薬品・医薬機器を提供しています。
従業員数は約3,200人、売上高は3,258億円です。
従業員数が多い一方で、採用数が2020年は22名、2021年は13名、2022年は6名となっています。
こちらの通り、採用枠は狭まっている可能性が高いです。
また、バリューとして下記の4つを掲げています。
患者さん第一
私たちは皆、高品質の製品とサービスを提供することに責任があります。世界中の人々や動物の健康とウェルネスを改善し、当社の医薬品やワクチンへのアクセスを拡大することを目指しています。私たちの行動はすべて、当社の製品を使用、または必要としている人々に対する私たちの責任に照らして評価されなければなりません。
倫理と誠実
最高水準の倫理と誠実さを追求します。 全てのステークホルダー、つまり社員、患者さん、顧客、流通・供給業者、株主、そして当社がサービスを提供している世界中の地域社会に対して責任を持っています。私たちは、専門的または倫理的な近道は選びません。社会とのあらゆる関わり合いは透明性があるもので、高い基準が反映されなければなりません。
人々を尊重
卓越した能力を発揮できるかどうかは、社員の誠実さ、知識、想像力、スキル、多様性、安全性、チームワークにかかっています。 相互尊重、インクルージョン、説明責任を果たす環境づくりに取り組んでいます。コミットメントとパフォーマンスに報い、社員とその家族のニーズに対応します。
卓越したサイエンスとイノベーション
最高水準のイノベーションとサイエンスの卓越性を追求しています。私たちの研究は、健康と生活の質を改善するというコミットメントを指針としています。事業のあらゆる領域の継続的なイノベーションを通じて、患者さんや顧客の最も重要なニーズを見極め、それに応えるよう努めます。
参照ページ
MSD製薬で働いている社員は?
次に、MSD製薬で働いている社員を確認していきましょう。
将来、同僚となる人を確認することで、自分に組織が合っているのかを知ることができます。
平均勤続年数は?
MSD製薬の平均勤続年数はインターネットの情報では分かりませんでした。
なお、製薬業界の勤続年数ランキングは下記のようになっています。
勤続年数が就活の軸である場合はこちらについても確認しておきましょう。
キョーリン製薬HD:20.1年
第一三共:20.0年
扶桑薬品工業:19.4年
わかもと製薬:19.1年
養命酒製造:19.0年
平均年収は?
MSD製薬の平均年収は公開されていませんでした。
ちなみに全国平均の年収は458万円になっています。
職種別の平均年収は下記のとおりです。
- MR:824万円
- 営業:925万円
なお、医薬品業界の平均年収ランキングは下記のようになっています。
年収が就活軸の1つである方は、こちらも合わせてご確認ください。
- シンバイオ製薬:1,194万円
- 中外製薬:1,155万円
- 武田薬品工業:1,105万円
- 第一三共:1,095万円
- アステラス製薬:1,064万円
平均残業時間は?
MSD製薬の従業員の平均残業時間は、公開されていませんでした。
就活四季報に掲載されている医薬品関連企業のうち、残業時間に回答している企業の平均を取ると12.1時間でした。
そのため、イーライリリーは残業時間がやや大きい可能性があります。
しかし、あくまでも回答をした企業の平均値であるため、実際には残業時間は少ない企業である可能性もあります。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。
しかし、MSD製薬の平均年収から、MSD製薬の平均ボーナス額は150万円程度と推測できます。
理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。
あくまで参考程度にしておいてください。
また、MSD製薬は年に1回、3月に賞与が設けられています。
昇給は年に1回、4月に設けられています。
どんな文化なの?
MSD製薬は企業理念として「最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善すること」を掲げています。
また、医薬品提供の想いとして下記のものを掲げており、企業理念と下記の想いが浸透した文化である可能性が高いです。
“医薬品は人々のためにあるのであり、利益のためにあるのではないことを決して忘れてはならない。(中略)どのようにすれば全ての人々に最良の医薬品を届けることができるだろうか。その答えを見出し、最高の成果を全人類にもたらすまでは休むことはできない” -ジョージ・ W・メルク
米国本社の創業者の息子であり創成期に社長を務めた、ジョージ・W・メルクの言葉は、創業当初から変わることなく今も受け継がれています。人を思い、人のために挑戦し続けていくという理念は、今までも、そしてこれからも変わることはありません。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい医薬品業界の中でのMSD製薬の立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、MSD製薬はトップクラスの企業だということがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
患者中心主義の経営
- 患者のニーズを理解し、それに応えることを経営理念としている
- 患者との対話や調査を通じて、患者のニーズを把握
- 患者にとっての価値の高い医薬品とサービスを提供
革新的な研究開発
- 年間売上高の約20%を研究開発に投資
- がん、糖尿病、循環器疾患などの主要な治療領域を中心に、革新的な医薬品を開発
業界トップクラスの研究開発力
- グローバルな展開
- 世界140以上の国と地域で事業を展開
- グローバルな規模で医薬品を開発、製造、販売
優秀な人材
- 世界中から優秀な人材を集めており、高い専門性を持った社員が多い
- 社員満足度も高く、働きやすい環境を提供
財務健全性
- 収益性と財務健全性の高い企業
- 長期的な成長基盤を築いている
以上の要素によりMSD製薬は小売業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
MSD製薬 | 3,258億円 | 912万円 | 60 | 新しい治療法や技術の開発に積極的に取り組んでいる。 |
アストラゼネカ | 5,300億円 | 790万円 | 56 | 多様な人材を尊重し、活躍できる環境を提供している。 |
田辺三菱製薬 | 3,859億円 | 803万円 | 63 | チームワークを重視し、仲間と協力して目標を達成することを目指している。 |
イーライリリー | 2,167億円 | 847万円 | 57 | グローバルな視野を持ち、多様な人材を受け入れる文化 |
MSD製薬の新卒募集要項について
以下にMSD製薬の新卒募集要項についてまとめました。
自分の考えているキャリアパスと照らし合わせながらご確認ください。
ただし、MSD製薬の募集職種は年度によって変わる可能性があるため、必ず最新の情報をご確認ください。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | MR職 業務内容:医療情報担当者 医療関係者に医薬品に関する情報の提供・収集・伝達し、営業することが主な業務。医薬情報、医療関連情報の高い専門知識を持ち、企画やプレゼンなどの営業スキルを活かし、医療現場に携わる医薬情報のプロフェッショナル |
給与 | 学部:月給291,000円 修士:月給318,000円 博士:月給348,000円 |
賞与 | 賞与/年1回(3月) |
諸手当 | 諸手当 共通/通勤手当 MR/営業手当 |
福利厚生 | 法定社会保険完備、借上社宅制度、退職金制度、財形貯蓄制度、等 |
研修制度 | 制度あり ◆トレーニングの種類 MSDの人財育成は以下の方法で実施 1)OJT(On the Job Training) :業務を通じて行うトレーニング 2)Off-JT(Off the job Training):社内外の研修を中心としたトレーニング 能力開発では根幹としてOJTを位置づけ、業務を通じて行うトレーニングによる成長を重視 ◆Off-JT(Off the Job Training) □管理職向け: チーム・組織を運営する上で必要となるマネジメント力を向上させるトレーニング (例:新任管理職研修、コーチング、など) □一般職向け:業務を遂行するうえで必要なビジネススキルを向上させるための研修・セミナー(例:ファイナンス、ロジカルシンキング、ファシリテーション、など) □その他: 自己啓発講座、英語研修*、コーチング、社内インターン、など *英語研修の例: オンライン学習(英会話含む)、英会話学校、TOEIC受験補助、など |
キャリアコンサルティング制度 | 制度あり MSDでは社員一人一人が自律的にキャリア開発に取り組んでいます。 自律的キャリア開発の代表的なものとして、以下のような機会があります。 ◆ジョブポスティング:グローバルポジション含む社内公募制度。日本だけでなく世界中のオープンポジションが公開されており、誰でもいつでもチャレンジすることができます。 ◆ジョブチャレンジプログラム:国内のポジション(オープンしていないポジションも含む)に対して興味を持っていることを表明し、希望部署の責任者へコンタクトを取ることができる機会を提供しています。 ◆Japan Leadership Program:次世代リーダー候補を早期に発掘し、育成するプログラム。社内外から、「近い将来、経営を担うことのできるトップクラスのリーダーとしてのポテンシャルを持つ人財」を選抜し、1年間のアサイメントを3つ行い、10年かけて経験する業務を3年間に凝縮して育成を加速することをねらいとしています。 |
各項目 | 詳細 |
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職種 | 臨床開発職 業務内容:医療用医薬品の臨床開発において、新薬候補物質の有効性と安全性を確認するため、臨床試験(治験)の遂行プロセスをモニタリングし、新薬候補物質(治験薬)の有効性や安全性に関してのデータを入手する業務(モニタリング業務)を実施 |
求める人材
MSD製薬では求める人材として下記のものを公表しています。
自ら学び考えようとする自律性、自己達成や自己成長への強い意欲、自分にも他人にも誠実な高い倫理観を持ち合わせ、「医薬品は人々のためにある」という私たちの理念に共感していただける方
以上のものはMSD製薬の使命の「最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善すること」につながっていきます。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
MSD製薬の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
ただし、インターン参加の有無や年度によって選考フローが異なるため、
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①WEBテスト
適性検査はSPIになっています。
内容は言語、非言語、性格診断の3つです。
ただし、性格が非常に重視されているとの評価が多いため、性格と企業が合っているのかを確認しておきましょう。
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
②複数回の面接
面接では志望動機や過去のエピソードなど基本的なことを問われるようです。
面接対策をしっかりとおこない、質問に対して適切に答えられるようにしておきましょう。
③内々定
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
採用大学
MSD製薬は採用大学を非公表にしているため、採用大学は分かりません。
しかし、採用倍率が高いといった噂が多くあることや、ワンキャリアから210倍の倍率となっていることなどから一定の学歴フィルターがある可能性は高いです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、MSD製薬の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は非常に高いといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用大学を非公表にしている
- 就職難易度ランキングで上位にランクしている(東洋経済)
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策することは必須です。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
MSD製薬は、医薬品業界に属する企業で、医療用医薬品、医薬機器を主力事業としており、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善することを目指しています。
MSD製薬は医薬品業界の中でもレベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
とくに、MSD製薬は情報があまりインターネット上に掲載されていないため、会社説明会やインターンに参加することで情報収集は積極的におこなっていきましょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね