【企業研究】マーサージャパンの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
マーサージャパンは、ニューヨーク、シカゴ、ロンドンの証券取引所に上場している、マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズグループの日本法人の外資系グローバルコンサルティングファームです。
国内で40年以上の実績があり、幅広いサービスやソリューションを提供しています。
今回はそんなマーサージャパンの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではマーサージャパンへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- マーサージャパンの仕事内容が気になる
- マーサージャパンの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、コンサルティング業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、マーサージャパンの就職難易度は、平均より高い難易度と考えています。
また、採用大学は超難関〜難関レベルの大学から多く採用している実績があるため、選考対策を念入りに行う必要があります。
選考対策として、独特なものがフェルミ面接です。
また職種は計8つあり、それぞれ職務内容が異なります。
次の章から各詳細や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
マーサージャパンについて
出典元
会社概要
マーサージャパンは、組織や人事、福利厚生、年金、資産運用分野におけるサービスやソリューションを提供するグローバル・コンサルティング・ファームです。
全世界約25,000名のスタッフが約44ヵ国をフィールドに、130ヵ国以上でクライアント企業のパートナーとして多様なソリューションを総合的に提供しています。
日本においては、40年以上の豊富な実績と経験、グローバル・ネットワークを活かし、さまざまな業種の企業、公共団体へサービス提供を行っています。
人や組織を基盤とした、以下のような幅広いコンサルティングやサービスを提供しています。
- 組織変革
- 人事制度構築
- 福利厚生
- 退職給付制度構築
- M&Aアドバイザリー・サービス
- グローバル人材マネジメント基盤構築
- 給与データサービス
- 年金数理
- 資産運用に関するサポートなど、
マーサージャパンが属するコンサルティング業界の概要については下記の記事をご覧ください。
コンサルティングファームに就職したい方は必見!コンサルティングファームの特徴や対策を大公開!
2023年版 戦略コンサルティング総合評価ランキング 就職偏差値・平均年収も比較
各事業別の売上規模
マーサージャパンの2023年度の総売上高と各部門売上高は非公開でしたが、約1兆円以上だといわれています。
この売上は、組織・人事戦略策定、国内外M&A支援、グローバル組織・人事制度設計、グローバル経営人材育成、組織マネジメント診断、人材アセスメント、コーポレートガバナンス・役員報酬制度設計、人事機能改革・業務改革からの収益によって構成されています。
各事業セグメントの解説
マーサージャパンの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
組織・人事戦略策定 | 組織人事戦略という、人事を経営戦略のための手段として、社内の各部署と協力しつつ採用や教育を進めていくという基盤の下、 人材教育に尽力し、現場で力を発揮できるようにします。 |
国内外M&A支援 | 企業のM&A案件を国内含め、グローバルに支援し、JV設立や売却、組織再編・人事統合・再編・リストラなどに対応します。さらに、グローバル人事オペレーションの高度化やDB年金問題への対応、買収先CEOの報酬決定・交代など、グローバル経営においてのさまざまな問題も支援します。 |
グローバル組織・人事制度設計 | 大掛かりなビジネストランスフォーメーションが行われた場合、人材マネジメントによるフィロソフィーや各種プロセス、管理システム等のグローバル統合を担う。またグローバルで最適なタレントマネジメントを実現する基盤整備や人事オペレーションによる効率化とコストダウン、統一的な組織カルチャーの形成と国を超えた一体感の醸成、グローバル人事ガバナンスの強化を行う。 |
グローバル経営人材育成 | グローバルで培ってきたキャリアフレームワークやアセスメント、人材開発、パフォーマンスマネジメントに関するツールを使用して、組織パフォーマンスの最大化を支援します。 |
組織マネジメント診断、人材アセスメント | 他国と日本の両方で培われたエンゲージメントやカルチャー変革、チェンジマネジメントにおいての各種データや経験、知見を活かし、企業競争力の強化を支援します。 |
コーポレートガバナンス・役員報酬制度設計 | 企業価値向上に貢献し、高いアカウンタビリティーを果たす仕組みを構築し提供します。 |
人事機能改革・業務改革 | ITソリューションを通じた人事領域の業務効率化やHRIT戦略策定、システム導入プロジェクトのプランニング・マネジメントなどを活用し、デジタルとHRの切り口から多角的、複合的に企業の変革を支援します。 |
People Analytics など | 人材戦略が意図した通りに機能しているか、従業員ニーズと人事施策に差異が生じてないかを検証するなど、人事にまつわる様々なデータの分析を通して、人材戦略や人材マネジメントの課題解決を支援します。 |
マーサージャパンでは計8つの事業を幅広く展開しています。
40年以上の豊富な実績と経験、グローバル・ネットワークを活かしながら幅広い業種の企業、公共団体へサービスや多様なソリューションを総合的に提供しています。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ
マーサージャパンで働いている社員は?
平均勤続年数は?
マーサージャパンの平均勤続年数は非公開でしたが、10年以上勤めるケースはほとんどないようです。
外資系のコンサルティング業界の平均勤続年数は3〜4年程度であることから、業界平均よりも社員の出入りが少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
2022年のマーサージャパンの平均年収は、927万円でした。
スタッフ、マネジャー、シニアマネジャー、プリンシパルの順で役職と年収が上がっていきます。
マーサージャパンの給与制度は年俸制を導入しているため、年俸とボーナスで年収が決まります。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
また、同じ「コンサルティング業」の平均年収は990万円でした。
平均残業時間は?
マーサージャパンの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり40〜50時間でした。
コンサルティング業で働く従業員の平均残業時間は40時間のため、業界内では平均的だといえます。
コンサルティング業界は、他の業界と比べると残業時間が長いのが特徴です。
平均ボーナス額は?
マーサージャパンの平均ボーナス額は約140万円程度と言われています。
役職や勤続年数によって変動があるため、あくまで参考程度にしておいてください。
また、マーサージャパンは年に1回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
マーサージャパンはすべての社員が自分らしさや個性を発揮し、生き生きと働けるような帰属意識のある文化を創造しており、優秀な人材の定着につなげています。
これはすべての社員の強みを理解して評価し、活用することで、仕事の質を向上させます。
また多様な人材と包括的な文化を持つことで組織として強くなり、豊かな議論、より革新的なアイデアやインパクトを生み出すことができます。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しいコンサルティング業界の中でのマーサージャパンの立ち位置をご紹介します。
全項目を参照し他社と比較すると、マーサージャパンは今後益々売上を伸ばしていくであろう企業だということがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- マーサーネットワークの活用:ニューヨークやシカゴ、ロンドンの証券取引所に上場している、マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズグループの一員であることは、マーサージャパンの強みでもあります。世界中のあらゆる国と地域で働くマーサーのコンサルタントが連携しているからこそ、グローバルな視点からそれぞれに適した、幅広いコンサルティングサービスの提供が可能です。
- 世界最大規模の報酬データベースを活用:マーサージャパンが30年以上にわたって実施している、総報酬サーベイは、日本で最大規模の参加企業数を誇る報酬調査です。 世界的なトップ企業を含む30,000社以上の全ての役職の報酬情報を収集して調査し、この世界最大級の報酬・福利厚生データを通じて、企業の人材競争力強化と人事戦略の実現の支援が可能となります。
以上の要素によりマーサージャパンはコンサルティング業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していくと考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
マーサージャパン | 非公開 | 927万円 | 3.4/5.0 | 自分らしさや個性を発揮し、生き生きと働ける社風 |
コーン・フェリー・ジャパン | 非公開 | 1,047万円 | – | 実力主義でプロフェッショナルを追求する社風 |
タワーズワトソン | 3,139億5,348万円 | 798万円 | 3.3/5.0 | 自由度が高く、チャレンジに積極的な社風 |
アクセンチュア | 9兆4,696億円 | 797万円 | 4.4/5.0 | 競争意欲が高い社風 |
マーサージャパンの新卒募集要項について
以下にマーサージャパンの新卒募集要項についてまとめました。
職種はコンサルタントのみで、業務内容や給与などはそれぞれ異なりますが、研修制度や福利厚生は共通しています。
研修制度も新人に対する研修やキャリアアップ関連の研修、年次毎や役職毎に設けられたカリキュラムがあるため、かなり充実している内容だと言えます。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | ①コンサルタント 組織や人事領域におけるコンサルティング全般を行います。
|
給与(202年4月入社 初任給実績) | 非公開 |
賞与 | 年1回 |
研修制度 | ビジネスパーソンとしての基礎的な研修、コンサルタントとしてのテクニカルスキル(英語を含む)、海外オフィスでの研修など |
福利厚生 | 各種社会保険、団体加入保険(生命保険、傷害保険、GLTD等)、退職金制度、ウェルビーイング手当、ボランティア休暇等、通勤交通費、残業代別途支給 |
求める人材
マーサージャパンの求める人材として、コンサルティング業界特有の能力や素養が求められる傾向にあります。
マーサージャパンでは求める人材として、論理的思考能力やコミュニケーション能力などコンサルタントにとって基本的なスキルは必須だといえます。
また、いろいろな専門家やクライアントとチームを作るため、思考が柔軟で多様性を受け入れられることも重要です。
特に英語力に優れた方、ITの知識を保有している方は一層活躍の幅が増えるでしょう。
新卒採用のフロー
マーサージャパンの選考は、下記の通りのスタンダードな選考フローとなっています。
選考では、「コンサルタントとして必要な資質・経験・スキルを備えているか」が主にチェックされます。
特に、コンサルティングスキルの基本となる、「論理的に考える力」や「成長する意欲」があるかという部分を重視されます。
①エントリーシート提出
マーサージャパンのエントリーシートでは、志望動機や自己PR、などの下記のような一般的な質問について回答します。
さらに下記のような特殊な質問もされますので、回答は入念に準備をしておきましょう。
- あなたの好きな製品やサービスを取り扱っている会社を1社挙げてください。あなたは、その会社のCxOを自由に設置・任用することができます。設置するCxOを1つ定め、どのような基準で候補者を選定するかを説明してください。(500字)
- あなたが学生時代にリーダーシップを発揮し、実績や成果を出した経験について教えてください。(400字)
②Webテスト
Webテストはマーサージャパンオリジナルのテストを受験します。
問題内容は、数学と英語、言語で制限時間は40分程度です。
問題の形式は、短めの文章題が各教科15問ずつ、英語は選択制で、数学は数字を記入する形式です。
他社の選考と比べても、マーサージャパンのWebテストは難関であるため、入念な対策が必要です。
③複数回面接(3〜4回)
マーサージャパンの面接は複数回行われます。
1次面接は、マネージャークラスの方と対面形式で1対1で行います。
2次面接は、プリンシパルクラスの方との対面形式で1対1で行います。
最終面接は、部門トップの方と対面形式で1対1の面接となります。
質問内容はエントリーシートでの内容の深掘りや、下記のような事柄が問われます。
- マーサージャパンの志望動機
- 学生時代に頑張ったこと
- 入社後にやりたいこと
上記のようなスタンダードな質問の他に、「日本国内における英語教育の市場規模」を自身の意見を踏まえながら論理的に回答するといったフェルミ面接が行われます。
さらに最終面接ではフェルミ推定と、自分で決めたお題についてのディスカッションを行います。
ホワイトボードを使いながら持論が正しいかどうかを検証されます。
大切なのは正しさではなく、論理の通った議論ができるかどうかをチェックされます。
面接対策は、以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内々定
複数回の面接を突破して内々定が決まります。
参照ページ
引用ページ
採用大学
マーサージャパンの採用大学の実績を以下に掲載します。実績をみてみると日本・海外問わず超難関〜難関大学レベルの大学から多く採用しており、所謂学歴フィルターはあると考えます。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
【徹底解説】学歴フィルターはどこから?実態(エピソード)と突破方法
<大学> 東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学、慶応義塾大学、カリフォルニア大学、ミシガン大学、他 |
マーサージャパンは、上記のような超難関〜難関大学から積極的に採用しているため、ある程度のレベルの学歴以上がボーダーラインだといえ、採用難易度も高いといえます。
参照ページ
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、マーサージャパンの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はやや高いといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
・採用フローとして独特な採用ポイントがある
・採用大学では学歴フィルターがある
・採用フローの難易度が高い
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項はもちろん、あらゆる議題に論理的に自身の意見を伝えられる対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
まとめ
マーサージャパンは、コンサルティング業に属する企業で、計8つの多様な事業を有しています。
マーサージャパンはコンサルティング業界の中でもレベルが高い企業なので、企業研究や自己分析を念入りに行っておきましょう。
また、採用レベルによらず、「協調性」や「コミュニケーション能力」、「多様性への理解」も重視されます。
これらの対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。