【企業研究】BASFジャパン株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
BASF(ビーエーエスエフ)ジャパン株式会社とは、ドイツに本社を置く売上で化学業界トップクラスのリーディングカンパニーであるBASFの日本法人で、総合化学業界に属するグローバル企業です。日本では、1949年に設立され東京都中央区に本社を置いています。主な取扱品目は、石油化学品、中間体、パフォーマンスマテリアルズ等で、持続可能な将来のために化学でいい関係を作ることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしている会社です。
BASFジャパン株式会社は、BASF・メタルズ・ジャパン株式会社、BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社、BASF INOACポリウレタン株式会社、エヌ・イーケムキャット株式会社といったグループ企業もありますが、ここでは、BASFジャパン株式会社について解説いたします。
今回はそんなBASFジャパン株式会社の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではBASFジャパン株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- BASFジャパン株式会社の仕事内容が気になる
- BASFジャパン株式会社の就職難易度を知りたい
- BASFジャパン株式会社の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、化学以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、BASFジャパン株式会社はドイツに本社を置くBASFの日本法人で、総合化学業界に属するグローバル企業です。持続可能な将来のために化学でいい関係を作ることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしている会社です。
世界の化学業界のなかで、売り上げはトップクラスです。
就職難易度ですが、難易度はかなり高いと言えます。
様々な業界に欠かせない製品を取り扱い、環境保護に力を入れている点で化学専攻の学生に人気があります。
採用大学は難関・人気大学が多く、学歴フィルターはあるといえます。
新卒で募集される職種は、事務系、食品化学系、工学系の3つの職種です。
応募条件に、上級英語能力があります。また、選考の過程で3日間のインターンシッププログラムに参加が必須になっています。
選考対策として、他社ではなくBASFジャパン株式会社なのかという志望動機と、自分の経験と強みをどのようにBASFジャパン株式会社で活かせるかや入社後のキャリアプランの明確化など事前準備を進めたうえでエントリーしましょう。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
1. BASFジャパン株式会社について
出典BASFジャパン
会社概要
BASFジャパン株式会社は、ドイツに本社を置く売上で化学業界トップクラスのリーディングカンパニーであるBASFの日本法人で、総合化学業界に属するグローバル企業です。日本では、1949年に設立され東京都中央区に本社を置いています。主な取扱品目は、石油化学品、中間体、パフォーマンスマテリアルズ、モノマー、ディスパージョン&レジン、パフォーマンス・ケミカルズ、触媒、コーティングス、ニュートリション&ヘルス、ケア・ケミカルズ、アグロソリュ-ションで、神奈川県・茨城県・三重県に生産拠点と研究所があり、さらに兵庫県、千葉県にも研究所があります。
取扱品目が多岐にわたるため、ほぼすべての産業の製品とソリューションを提供し、国内およびグローバル市場で活躍する日本のお客様の成功に貢献している企業です。
代表取締役社長は石田博基、従業員923人・売上高3,576億円にのぼる企業です。
企業目的(パーパス)は、
『We create chemistry for a sustainable future.
私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります。』。
参照ページ
各事業別の売上規模構成比
BASFジャパン株式会社の日本での各事業別売上は、公開されておりません。日本国内全体での売上は、BASFジャパン株式会社の日本での2022年度の売上収益は、3,576億円(2,585ユーロ)(ユーロ換算で前年同期比:23.5%増)でした。
参考までに、BASFグループ全体のセグメント別の売り上げ・営業利益の規模構成比をご紹介いたします。グループ全体の2022年度の売上高は873億ユーロで、前年同期比11.1%増となり、営業利益は69億ユーロで、前年同期比11.5%減となりました。
※営業利益は、特別項目控除前営業利益をご紹介しています。
セグメント別の売上高・利益推移詳細は、以下の通りです。
- ケミカル: 売上高は149億ユーロで、前年同期比9.7%増となり、営業利益は20億ユーロで、前年同期比36.7%減となりました。
- マテリアル: 売上高は184億ユーロで、前年同期比21.2%増となり、営業利益は18億ユーロで、前年同期比23.9%減となりました。
- インダストリアル・ソリューション: 売上高は99.9億ユーロで、前年同期比12.6%増となり、営業利益は10.9億ユーロで、前年同期比8.4%増となりました。
- サーフェステクノロジー: 売上高は212.8億ユーロで、前年同期比6.1%減となり、営業利益は9億ユーロで、前年同期比12.8%増となりました。
- ニュートリション&ケア: 売上高は81億ユーロで、前年同期比25.2%増となり、営業利益は6億ユーロで、前年同期比24.3%増となりました。
- アグロソリューション: 売上高は103億ユーロで、前年同期比25.9%増となり、営業利益は12億ユーロで、前年同期比70.6%増となりました。
- その他: 売上高は43億ユーロで、前年同期比18.3%増となり、営業利益は-7億ユーロで、前年同期比0.1%減となりました。
参照ページ
各事業セグメントの解説
BASFジャパン株式会社の主な事業領域は、「ケミカル」「マテリアル」「インダストリアル・ソリューション」「サーフェステクノロジー」「ニュートリション&ケア」「アグロソリューション」の6つです。
それぞれの主な事業を解説いたします。
事業領域 | 主な事業 |
ケミカル | BASFの他の事業セグメントやサードパーティーに基礎化学品や中間体の製品の提供。 |
マテリアル | プラスチック業界およびプラスチック加工業界に先端材料やその前駆体の供給。 |
インダストリアル ・ソリューション | 産業用の原材料や添加物の開発と販売。 |
サーフェス テクノロジー | 表面処理や自動車用塗料のためのケミカルソリューションや、バッテリー材料、触媒の提供。 |
ニュートリション &ケア | 人・動物用栄養製品やホームケア・パーソナルケア製品などの消費者向け製品用の原材料やソリュー ションの提供。 |
アグロソリューション | 種子や農薬製品から農業セクター向けデジタルソリューションまで統合的な製品の提供。 |
参照ページ
BASFジャパン株式会社で働いている社員は?
平均勤続年数は?
BASFジャパン株式会社の平均勤続年数は、キャリアフォーラムによると15年です。
化学業界は、勤続年数が長く19年程度であり、BASFジャパン株式会社の平均勤続年数は平均より短いといえます。
平均年収は?
BASFジャパン株式会社の平均年収は、調べても詳しい情報は出てきませんでした。
ちなみに全国平均の年収が458万円となっています。
平均残業時間は?
BASFジャパン株式会社従業員の平均残業時間については詳しい情報は確認できませんでした。
業界平均が14.8時間のため、業界内では少ないといえるでしょう。
平均ボーナス額は?
BASFジャパン株式会社の平均ボーナスは、公表されていませんが、個人と会社の業績によりますが月収の1か月分程度です。これは、年収に含まれます。
どんな文化なの?
BASFグループでは、力を合わせることによる人と人とのつながりを重視しています。つながりによって、知識を共有し世界の問題を解決してすべての人に持続可能な将来を作り出すことを目指しています。
また、優れた人材を引き付け、定着を図るには優れた職場環境が不可欠と考えています。そのため、安全で安心して働くことができる職場環境を整え、信頼関係を築き、社員同士お互いに尊重し、成果を認め合う企業文化を作り出す努力をしています。
参照ページ
2.就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
総合化学業界の中でのBASFジャパン株式会社の立ち位置をご紹介します。
日本国内競合3社と比較したグラフでは、BASFジャパン株式会社は、売上高は日本国内業界トップクラスの三菱ケミカルや旭化成には及びませんが健闘しているといえます。
一方、世界全体でみると、BASFの売り上げは大きく上回っています。BASFの売り上げは化学業界で世界トップクラスです。
参考までに競合3社の平均年収と就職難易度もご紹介します。
平均年収では業界のなかでは高いほうではありませんが、就職難易度は、売上世界トップクラスの業界のリーディングカンパニーという点を踏まえて高いと言えるでしょう。万全の対策をして選考に挑みましょう。
会社名 | 売上高 (日本国内) | 売上高 (世界) | 平均年収 (日本国内) | 就職難易度 (日本国内) |
BASF | 3,576億円 | 12兆0,071億円 | 780万円 | – |
三菱ケミカル | 2兆3,192億円 | 4兆6,345億円 | 1,045万円 | 62 |
住友化学 | 9,283億円 | 2兆8,952億円 | 910万円 | 61 |
旭化成 | 1兆2,768億円 | 2兆7,264億円 | 760万円 | 58 |
参照ページ
有価証券報告書 | IR資料室 | IR情報 | 旭化成株式会社
有価証券報告書・四半期報告書 | IR資料室 | 住友化学株式会社
BASFジャパン株式会社の新卒募集要項について
BASFジャパン株式会社の新卒募集要項についてご紹介いたします。
現在、BASFジャパン株式会社グループの新卒募集では、Grow Graduate Programの1職種のみでの募集がされています。Grow Graduate Programは、将来BASFジャパンのリーダーを目指す方向けの2年間のプログラムです。
配属職種は、管理部/事業部になります。
BASFジャパン株式会社 Grow Graduate Program
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 管理部・事業部 |
応募要件 |
|
勤務地 | BASFジャパン株式会社国内拠点 (茨城、千葉、東京、神奈川、愛知、三重、大阪) |
給与 |
|
賞与 | 年1回(4月) |
勤務形態/ 休暇 | 週休2日制(土・日)、祝日、年末年始など |
参照ページ
求める人材
BASFジャパン株式会社では、Grow Graduate Programの応募条件として以下を公表しています。
- 高いコミュニケーション能力
- 成長しながらキャリアを形成したいという強い意志
- BASFのCore Value Creative(創造性)、Open(オープン)、Responsibility(責任)、Entrepreneurial(起業家精神)を体現できる方
つまり、若いうちからどんどん活躍したい、業界の将来を自分が変えて見せるという高い志を持つ人が求められているといえます。
参照ページ
企業理念
BASFグループの企業目的(パーパス)は
『We create chemistry for a sustainable future.
私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります。』
です。
これは、BASFが野心的な目標と具体的なロードマップを掲げ、化学業界をリードし、責任をもって変化を起こしていきたいと考えることに基づいています。
BASFジャパン株式会社グループの理念に関する詳細は、以下の参照ページにありますので、このメッセージに託したBASFジャパン株式会社の企業方針・想いを意識して、選考に臨むとよいでしょう。
参照ページ
新卒採用のフロー
BASFジャパン株式会社のGrow Graduate Programでは、採用直結型インターンシップを選考プロセスとして実施されます。
選考の過程で3日間のインターンシッププログラムの参加と、上級の英語力が必須という点が、BASFジャパン株式会社の特徴です。
選考フローをご紹介します。
①エントリー・書類選考
BASFジャパン株式会社新卒採用サイトまたはマイナビからエントリーシートをダウンロードして登録を行います。
登録後、応募専用のメールアドレスからエントリーシートを提出して書類選考されます。
エントリーシートの内容は、ガクチカ、自己PR、志望動機、将来のビジョンといったベーシックな内容です。
②人事面接
書類選考を通過すると、人事担当と面接日程の調整がされます。
③3daysインターンシッププログラム
プログラムの趣旨は、BASFという会社を体感することです。
その他にも、グループワーク・座談会などのプログラムも含まれます。
④最終面接(個別)
最終面接では、面接だけではなくプレゼンテーションやディスカッションと様々な選考が行われます。自己紹介から、英語力、ガクチカ、困難を克服したこと、志望動機、将来のキャリアプラン等が聞かれます。特に、志望度の高さのアピールに重点を置くとよいでしょう。
インターンで学んだことを言語化し、思う存分アピールしましょう。
⑤内内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
適性検査では、以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
参照ページ
採用大学
BASFジャパン株式会社の採用大学の実績校をご紹介します。
難関国公立大学はじめ難易度の高い大学ばかりのため。
学歴フィルターは存在するといえます。
<大学院> 東京大学、東京工業大学、東京農工大学、名古屋大学、広島大学、三重大学 <大学> 東京大学、京都大学、早稲田大学 |
参照ページ
BASFジャパン(株)の新卒採用・会社概要 | マイナビ2024
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、BASFジャパン株式会社の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高いといえます。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 世界の化学業界の売上トップクラスの企業の日本法人
- 上級の英語力が必須で、学歴フィルターがある
- 採用人数が少ないため、倍率が高い
そのためには、志望度の高さが最も重要です。企業文化への理解、自分のキャリアの方向性と一致しているかなどの企業研究・自己分析など、万全の対策が必要です。しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
3.まとめ
BASFジャパン株式会社はドイツに本社を置くBASFの日本法人で、総合化学業界に属するグローバル企業です。持続可能な将来のために化学でいい関係を作ることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしている会社です。
世界の化学業界のなかで、売り上げはトップクラスです。
就職難易度ですが、難易度はかなり高いと言えます。
様々な業界に不可欠な製品を取り扱い、環境保護に力を入れている点で化学専攻の学生に人気があります。
採用大学は難関・人気大学が多く、学歴フィルターはあるといえます。
新卒で募集される職種は、事務系、食品化学系、工学系の3つの職種です。
応募条件に、上級英語能力があります。また、選考の過程で3日間のインターンシッププログラムに参加が必須になっています。
選考対策として、他社ではなくBASFジャパン株式会社なのかという志望動機と、自分の経験と強みをどのようにBASFジャパン株式会社で活かせるかや入社後のキャリアプランの明確化など事前準備を進めたうえでエントリーしましょう。
BASFジャパン株式会社を志望する際は、企業研究と自己分析を行い、対策をしっかり行って選考に望みましょう。
この記事が、BASFジャパン株式会社の内定に一歩近づくための参考になることを願っています。