【企業研究】テクノプロ・ホールディングスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年1月30日更新
はじめに
テクノプロ・ホールディングスは、国内外に2万7千人以上の技術者・研究者を抱え、2400社以上の企業や研究機関などに人材サービスを提供する企業集団、テクノプログループに在籍する企業のうちのひとつです。
グループ企業を総括および運営をする役割を担っています。
具体的には、テクノプログループ全社の経営戦略の立案、ならびに推進を行うほか、円滑な業務遂行のために必要なサービスの提供や考案も行なっています。
今回は、そんなテクノプロ・ホールディングスの企業研究をするにあたり、必要となる基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではテクノプロ・ホールディングスへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ、最後までご覧ください。
- テクノプロ・ホールディングスの仕事内容が気になる
- テクノプロ・ホールディングスの就職難易度を知りたい
- テクノプロ・ホールディングスの選考対策として何をすればいいかわからない
また、人材サービス以外の業界については、以下の記事で概観していますので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、テクノプロ・ホールディングスの就職難易度は、かなり高いです。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、高難易度といえるでしょう。
しかしながら、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。
また選考の際「適性試験」が実施されることが記載されています。
インターネット上で出題傾向を調べる、過去に出題された問題を解いてみるなどといった対策をしっかりと行なった上で、選考に挑みましょう。
職種としては総合職となっており、業務内容は配属される部署によって様々です。
基本的には、テクノプログループに所属する企業の業務を、より円滑にするための総務作業を行うこととなります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
テクノプロ・ホールディングスについて
会社概要
テクノプロ・ホールディングスは、各種研究機関や企業に対し、人材派遣を行うテクノプロ・グループの総括 / 運営を主な業務内容としています。
テクノプロ・グループは『技術』と『人』のチカラで お客さまと価値を共創し、持続可能な社会の実現に貢献することを目的としています。
人材を派遣するだけではなく、人材の育成やスキル獲得の支援なども行なうことで、他にはない価値を創造しています。
そのようにして育成された人材は、ほぼ全ての技術領域をカバーしており、社会において必要とされる多くの産業分野で、テクノプロ・グループの人材が技術サービスを提供しています。
また、中国をはじめとしたアジア諸国において人材派遣を行う子会社「Helius Technologies Pte Ltd」や、インドでデジタル領域のアドバイザリー・UI/UXデザインなどのソリューションを提供する「Robosoft Technologies Private Limited」、英国での技術者派遣、人材紹介を行う「Orion Managed Services Limited」を通じて、諸外国における技術開発をサポートするとともに、国際社会における日本の地位向上に大きく尽力しています。
参照ページ
企業理念 | テクノプロ・グループ | テクノプロ・ホールディングス株式会社
ビジネスモデル・市場環境 | テクノプロ・グループ | テクノプロ・ホールディングス株式会社
テクノプロのしごと | 個人投資家の皆さまへ | IR情報 | テクノプロ・グループ | テクノプロ・ホールディングス株式会社
各事業別の売上規模
テクノプロ・グループの2024年度の第一期四半期の総売上高は528億9600万円で、営業利益は57億8800万円でした。
この売り上げは、R&Dアウトソーシング事業、施工管理アウトソーシング事業および国内におけるその他の事業と、海外事業からの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下のとおりです。
- R&Dアウトソーシング事業 : 売上高は405億6100万円で、前年同期の365億9100万円と比べると、およそ10.8%ほど増加したことがわかります。
- 施工管理アウトソーシング事業 : 売上高は55億5900万円で、前年同期の51億8700万円と比べると、およそ7.2%ほど増加したことがわかります。
- 国内その他事業 : 売上高は10億6600万円で、前年同期の12億7200万円と比べると、およそ16.2%ほど減少したことがわかります。
- 海外事業 : 売上高は64億600万円で、前年同期の59億2800万円と比べると、およそ8%増加したことがわかります。
参照ページ
各事業セグメントの解説
テクノプロ・グループの各事業セグメントの解説は以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
---|---|
R&Dアウトソーシング事業 | 機械、電気・電子、組込制御、ITネットワーク、ビジネスアプリケーション、システム保守運用、生化学等の技術領域における、技術者派遣・請負業務の提供。 |
施工管理アウトソーシング事業 | 建築・土木・設備電気・プラント領域における施工管理業務(安全管理、品質管理、工程管理、原価管理等)の技術者派遣。建築図面作成の請負業務。建築分野の調査・設計。 |
国内その他事業 | 人材紹介及び技術者向け教育研修業務。障がいのある人への就労機会の提供、ならびにスキル習得へ向けた支援。 |
海外事業 | 中国、インド、東南アジア、英国などといった諸外国への技術者派遣、請負業務の提供。アジアを主体とした有能な外国籍技術者の日本国内における採用。 |
IT分野をはじめとした技術領域だけでなく、一見無関係にも思える建築や土木などといった分野に対しても、テクノプロ・ホールディングスは技術者の派遣や業務の請負を行なっています。
海外事業の中に含まれる「外国籍技術者の日本国内における採用」や、特例子会社テクノプロ・スマイルを通じての「障がいのある人への就労機会の提供、ならびにスキル習得へ向けた支援」などから、人材育成の分野においても、テクノプロ・ホールディングスが力を入れていることがわかります。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ
テクノプロ・ホールディングス株式会社 – 事業の内容(2023年6月期) 有価証券報告書 レポート抜粋 (健全!どんぶり会計β版)
テクノプロ・ホールディングスで働いている社員は?
平均勤続年数は?
テクノプロ・ホールディングスの平均勤続年数は約12年です。
専門・技術サービス業、教育/学習支援業などといった人材サービス業の平均勤続年数は「11.7年」であることから、業界の平均と比べると、人材の流動がわずかに少ない職場だといえるでしょう。
平均残業時間は?
テクノプロ・ホールディングスの平均残業時間は、1ヶ月あたり約14時間でした。
人材サービス業で働く従業員の、平均残業時間は、1ヶ月あたり10.7時間のため、業界内では平均よりも残業時間が多いことがわかります。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。
しかし、テクノプロ・ホールディングスの平均年収から、テクノプロ・ホールディングスの平均ボーナス額は98万5600円程度と推測できます。
理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。
あくまで参考程度にしておいてください。
どんな文化なの?
テクノプロ・ホールディングスは、「主体性を学ぶマインドの向上、最新の潮流に触れる機会、実践に活かせるビジネススキルの獲得」この3つを柱とした人材の育成を行なっています。
全国60箇所に設置されたWinスクールを活用しての、場所や時間を選ばないテクニカルスキルの育成ならびに習得、E-ラーニングやGLOBISを通じたビジネススキルの養育など、IT大手ならではの方法で、多様な分野に対応したスキルを獲得することができるのは、一つの特徴と言えるでしょう。
また、テクノプロ・ホールディングスでは未経験者の能力開発のほか、審査を通過した研究者の博士号取得を支援するなど、さまざまなアプローチで、社員の学びや成長をサポートしています。
このようなことから、テクノプロ・ホールディングスは、就職後も、絶えず成長し続けたい、学びを続けたいという人にはこの上ない環境が整っています。
参照ページ
よくある質問 – 新卒採用 | テクノプロ・ホールディングス株式会社
テクノプロ・ホールディングス株式会社の平均年齢、平均勤続年数、平均年収、売上高など – JSインターンシップ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
次に、人材サービス業界内での、テクノプロ・ホールディングスの立ち位置をご紹介いたします。
売上高を比較してみると、テクノプロ・ホールディングスは業界内でもトップクラスに位置していることがわかります。
理由としては、以下の要因があると考えられます。
- 他にはないトップクラスの人材 : テクノプロ・ホールディングスでは、人材の育成ならびに優秀な人材の獲得に注力しており、他にはない価値を顧客に提供できることが、顧客獲得につながっています。
- 国際的な事業の展開 : テクノプロ・ホールディンクスは、国内だけではなく、アジア諸国や英国においても事業を展開しています。このことは、顧客層を広げるとともに、売り上げの増加に寄与しています。
以上の要素により、テクノプロ・ホールディングスは人材サービス業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していることがわかります。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
---|---|---|---|---|
テクノプロ | 1998億5100万円 | 616万円 | 56 | 社員の成長を支援するとともに、自主性を尊重する社風。 |
マイナビ | 1861億6400万円 | 531万円 | 54 | 様々なことに挑戦できる、失敗を恐れない社風。 |
SUS | 114億2000万円 | 392万円 | 48 | エンジニアの自己実現が、会社の成長につながるとして、その成長を支援しているエンジニアファーストの社風。 |
Dip | 493億5500万円 | 490万円 | 50 | 新しいものを絶えず取り入れる、革新的な社風。 |
テクノプロ・ホールディングスの新卒募集要項について
以下に、テクノプロ・ホールディングスの新卒募集要項についてまとめました。
福利厚生の手厚さや、資産形成などの支援が行われる点は、非常に嬉しいポイントです。
また賞与についても、月給がおよそ27万4840円と、大卒の平均的な初任給より5万円ほど高いことも特徴的です。
通勤手当、残業手当などといった各種手当も充実しているでしょう。
よくある質問のページにおいて、「原則転勤はない」と表記されていますが、その下には、所属部署によってはグループ子会社(国内外)への赴任の可能性があることも明記されています。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合職 業務内容:経営企画・広報IR・人事・総務・海外事業・経理・財務・情報システムなど |
給与 | 正社員 : 274,840円※ 基本給は210,000円。うち64,840円は40時間の固定残業代。 ※固定残業代は残業が無い場合も支給し、超過する場合は別途支給 また、月40時間を超える時間外労働分についての割増賃金は追加で支給 |
賞与 | 決算賞与を支給する場合あり |
試用期間 | 入社後2ヵ月 ※その間、労働条件の変更はなし |
研修制度 | 全国各地に設置された教育研修施設を利用しての教育研修、e ラーニングやウェビナーでのオンライン受講、通信教育などを利用したテクニカルスキル習得へ向けての支援。 |
福利厚生 | 産前6週間(双⼦以上は14週間)・産後8週間の産前 / 産後休暇の取得、子供が一歳になるまでの育児休暇の取得、各種社会保険(雇⽤保険、労災保険、健康保険、厚⽣年⾦保険)への加入、財形貯蓄制度、育児応援金の支給 など |
求める人材
テクノプロ・ホールディングスでは、求める人材として下記のものを公表しています。
テクノプロ・ホールディングスに総括されている、テクノグループの会社においても、以下の基準が共通となっている可能性が高いです。
- 主体性
- 技術力とスキル
- コミュニケーション力と誠実さ
- チームワーク
- 洞察力とスピード
- コンプライアンス
現に社内で行われている取り組みや制度の中には、そのようなスキルを更に活かす、また既存のスキルの中でも、足りていない分野を補うためのものも多く含まれています。
各選考においては、上記の6つのうちどれが備わっているか。
また、成長の見込みはあるかというところを見られますので、それを意識した上で、面接やエントリーシートに取り組むようにしましょう。
新卒採用のフロー
テクノプロ・ホールディングスの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考においては、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。これは、選考対策としてはもちろん、今後のキャリアを形成していく上で欠かせない事項なので、明確にしておくようにしましょう。
①エントリー
テクノプロ・ホールディングスの新卒採用サイトのエントリーページに、必要事項を入力することで、エントリーが可能です。
この段階では、志望動機や自己PRなどを問われることはありません。
②会社説明会(オンデマンド)
テクノプロ・ホールディングスのイメージを、具体的に理解するための説明会です。オンデマンドでの実施ということで、その場で質問をすることはできないので、その点では注意が必要です。
③書類選考(エントリーシート、適性検査)
次に、エントリーシートや適性検査(その内容は公表されていませんが、SPI、或いはそれに類似した内容の検査かと思われます)の結果を元に、書類選考が行われます。
エントリーシートの書き方がわからない、またはどのようなことを書けばいいのかわからないという方のために、参考になる記事をご紹介します。
しっかりと準備を行うようにしましょう。
SPIや適性検査に対して不安があるという方は、以下のページが参考になるかと思います。対策をしっかりと行った上で、選考に挑むようにしましょう。
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
④各種面接
テクノプロ・ホールディングスでは、面接は一次面接と最終面接の計2回行われます。
ここでは、求職者が上記の「求める人材」にどの程度当てはまっているか、またどのようなスキルを持っているのかが重要視されます。
以下のページも確認して、ぜひとも内定を勝ち取ってください。
⑤カジュアル面談
カジュアル面談とは、求職者と社員がカジュアルに話をして、お互いの知りたい情報を交換する機会のことです。
カジュアル面談はあくまで、価値観のすり合わせ、キャリアプランや可能となる働き方の確認などを行う場ですので、面接のような合否判定はありません。気負いすぎないようにしましょう。
⑥内定
そのような過程を経たのち、内定が決まります。
採用大学
<大学> 早稲田大学、上智大学、首都大学東京、金沢大学、岡山大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、関西大学、関西学院大学、日本大学、東洋大学、奈良学園大学、南山大学、新潟工科大学、新潟大学、西日本工業大学、日本工業大学 |
上記は偏差値が高い大学がほとんどですが、中には、そうではない大学も含まれています。
そのような大学に共通しているのが、理系分野を重点的に研究している大学であるということです。
なので、あなたが理系を収めていた場合、学歴が原因で不採用になることは考えにくいですが、しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、テクノプロ・ホールディングスの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高いといえるでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 給与が平均より高く、かつ福利厚生も充実している。
- 採用大学を見てみると、学歴フィルターが存在していることがわかる。
- 高い意識と主体性だけではなく、絶えず成長し続けること(=成長性)を求められる。
テクノプロ・ホールディングスの内定を獲得するには、基本的な事項のみを対策するのではなく、もう一歩踏み込んだところまで考えるということが求められます。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
テクノプロ・ホールディングスは、国内外に2万7千人以上の技術者・研究者を抱え、2400社以上の企業や研究機関などに人材サービスを提供する企業集団、テクノプログループに在籍する企業のうちのひとつです。
グループ企業を総括および運営をする役割を担っています。
具体的には、テクノプログループ全社の経営戦略の立案、ならびに推進を行うほか、円滑な業務遂行のために必要なサービスの提供や考案も行なっています。
テクノプロ・ホールディングス人材サービス業界の中でもレベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。