【企業研究】相模鉄道の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
はじめに
相模鉄道(さがみてつどう)株式会社(以下 相模鉄道)は、1917年に創立された神奈川県横浜市に本社を置く鉄道業界に属する私鉄の大手企業です。
相模鉄道が属する相鉄グループは、相鉄ホールディングス株式会社を持株会社とする35社で構成されています。
鉄道・バス業務の運輸業を基幹事業として、流通業、不動産業、ホテル業、その他の分野で、生活に密着したサービスを提供し、地域社会の発展に貢献をする企業グループです。
今回はそんな相模鉄道の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では相模鉄道への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
- 相模鉄道の仕事内容が気になる
- 相模鉄道の就職難易度を知りたい
- 相模鉄道の選考対策として何をすれば良いかわからない
ぜひ最後までご覧ください。
また、鉄道業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、相模鉄道の就職難易度は、難易度はやや高いと言えます。
採用大学は難関大学からやや容易大学まで幅広い採用実績となっており、学歴フィルターは存在していないと考えられますが、採用人数が少ないため難易度は高いです。
選考対策として、人気の鉄道業界であるため、他者と差別化ができるように、徹底した企業研究と自己分析・経験をどのように相模鉄道で活かすことができるか、という事前準備を進めたうえでエントリーしましょう。
新卒で募集される職種として、大きく分けて総合職、エキスパート職の2職種です。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
相模鉄道について
会社概要
相模鉄道株式会社は、神奈川県を中心に鉄道を利用した輸送サービスを提供する鉄道業界に属する企業で、私鉄の大手企業の1つです。
事業内容は、所属する相鉄グループの基幹事業として地域住民の移動を支える役割を担っています。
相鉄グループは、地域に根付いた35社が属しているため、そのネットワークを活かしたお客様のニーズをとらえた裾野の広いサービスと、地域特性を生かし魅力的な沿線エリアを創造と住環境や商業施設の開発ができることが大きな強みです。
また、相模鉄道では、安全・安心かつ快適な輸送サービスを提供し、地域の皆様の生活を支えるインフラサービスを担うことに重点を置き、2019年にJR線と、2023年に東急線と相互直通運転を開始を契機に、様々な取り組みを進め「選ばれる沿線」になることを目指しています。
相鉄グループの売上高(2,496億円:2022年度)は、鉄道業界の中では18位に位置しています。
参照ページ
各事業別の売上規模構成について
相鉄グループの2022年度の売り上げ収益は、2,496億円(前年同期比:15%増)で、営業利益は143億円(前年同期差:104億円増)でした。
この売上はアフターコロナと社会経済活動の両立に向けた動きが浸透してきたことから、旅客需要が回復してきたため、運輸業・ホテル業で増となりました。
また、不動産分譲業も好調でした。
主な事業分野での売上高は以下の通りです。
- 運輸業: 売上高は358億円で、前年同期比8.9%増となりました。
- 流通業: 売上高は940億円で、前年同期比1%減となりました。
- 不動産業: 売上高は704億円で、前年同期比24.6%増となりました。
- ホテル業: 売上高は360億円で、前年同期比87.7%増となりました。
- その他:売上高は243億円で、前年同期比5.7%増となりました。
参照ページ
各事業セグメントの解説
相鉄グループの主な事業セグメントは以下の通りです。
不動産賃貸業
事業部門 | 活動内容 |
運輸業 | 鉄道業 バス業 |
流通業 | スーパーマーケット その他流通営業 |
不動産業 | 不動産分譲業 |
ホテル業 | ホテル業 |
その他 | ビルメンテナンス業 その他 |
陸上輸送としての相模鉄道だけではなく、スーパーマーケット・不動産・ホテル・警備といった人流・物流の活性化に貢献する幅広い事業を展開しています。
以下参照ページを紹介しますので是非詳細を確認してみてください。
参照ページ:
相模鉄道で働いている社員は?
相模鉄道で働いている社員は?
平均勤続年数は?
相模鉄道の平均勤続年数は19.3年です。
鉄道業界の平均勤続年数は15年程度であることから、業界平均よりも社員の定着率が高い職場といえるでしょう。鉄道業界は全体的に勤続年数が長い業界と言えるでしょう。
平均年収は?
2022年度の相鉄ホールディングスの平均年収は、833 万円で、鉄道業界でトップクラスです。全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりもかなり高い水準となっています。
また、同じ鉄道業界の企業平均年収は650万円でした。
平均残業時間は?
相模鉄道の従業員の平均残業時間は、公開されていませんが、職種によって大きく異なるようです。
職種によっては、9時-18時といった一般的な会社員と同じ時間帯の事務職もあれば、車両整備系は夜勤があり、駅行員はシフト制と働き方が異なるためです。
ある大手鉄道会社には「時間外勤務実績は年140時間程度」という記載があり、単純に12カ月で割ると月12時間弱です。鉄道業界はシフト制の業務が多いため、残業時間は少なめの傾向があります。
平均ボーナス額は?
相模鉄道は、有価証券報告書によると、2022年度のボーナスは、93万円だったと発表しています。これは、年収に含まれます。相模鉄道では、7月と12月の年回支給がありその合計となります。
どんな文化なの?
上司・先輩との活発なコミュニケーションがあり、風通しの良いアットホームな職場です。新入社員でも意見を求められ、活躍が期待されます。また入社1年目から安全確保など責任ある仕事を任されます。
参照ページ:
【鉄道業界の年収】JR全7社と主要私鉄5社の平均年収を比較 | JobQ[ジョブキュー] (job-q.me)
鉄道業界 平均年収ランキング(2022-2023年)-業界動向サーチ (gyokai-search.com)
令和4年 民間給与実態統計調査結果の概要
賃金構造基本統計調査 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業大分類 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)
よくある質問|相模鉄道 (sotetsu.co.jp)
【2023最新版】相鉄ホールディングスの平均年収は849万円! | 年収マスター – 転職に役立つ年収データの分析サイト (nenshu-master.com)
年収が高い鉄道会社ランキング2022最新版【25社完全版】JR東日本、西日本、東海の順位は?
2.就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
鉄道業界の中での相模鉄道の立ち位置をご紹介します。
他社と比較したグラフでは相模鉄道は私鉄大手のなかでは売上高は高くないように見えますが、事業規模や範囲が主に神奈川県のみを狭いため、この差が出ていると考えられます。
参考までに競合4社の平均年収と終息偏差値・難易度もまとめてみたので、ご紹介します。
平均年収は、有価証券報告書より抜粋しましたが、グループ会社の管理部門のみの場合が多く、一般従業員は実際もっと低いでしょう。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 |
相鉄ホールディングス | 2,496億円 | 849万円 | 57 |
東急株式会社 | 9,312億円 | 797万円 | 61 |
小田急電鉄 | 3,951億円 | 717万円 | 61 |
京浜急行電鉄 | 2,530億円 | 672万円 | 57 |
参照ページ:
相模鉄道の新卒募集要項について
以下に相模鉄道の新卒募集要項についてまとめました。
相模鉄道では、大きく分けて総合職、エキスパート職の2職種の募集をしています。
総合職から順にご紹介いたします。
*募集は、相模鉄道のみの募集になります。
相鉄グループでは、企業ごとに採用をしていますので、グループ会社についてはホームページなどでご確認ください。
業務企画職
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合職(営業・運輸・車両・施設・経営企画・総務人事) 入社後の配属は専攻や適性を考慮して行っていきますが、様々な部門、部署(現業、本社ともに)を経験していくことを前提とします。 |
給与 | 201,000円(当社規定による) ※別に精勤手当を一律14,000円支給 |
賞与 | 年2回 |
勤務形態・ 福利厚生 | ・有給休日/本社の場合 祝日、年末年始など ・年次有給休暇/入社日に4日、入社後6ヵ月後に10日付与(勤続年数により最高20日) ・家族給、時間外手当、宿泊手当、夜勤手当、精勤手当 など |
エキスパート職
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | エキスパート職 各分野で以下の業務を担当していただきます。 ・乗務/駅係員経験後、車掌・運転士としての運転業務など ・車両技術/鉄道車両の整備・点検業務など ・工務技術/鉄道構造物・線路等の保守、施工管理業務など ・電気技術/電路設備・通信設備等の保守、施工管理業務など |
給与 | 22歳の場合 173,800円(当社規定による) 24歳の場合 179,200円(当社規定による) ※別に精勤手当を一律14,000円支給 |
賞与 | 年2回 |
研修制度 | グループ社員教育、階層別・職能別研修、通信教育制度など多くの教育制度を用意しております。 |
勤務形態・ 福利厚生 | ・無給休日/原則、4週を通じ8日(勤務形態による) ・有給休日/本社の場合 祝日、年末年始など ・年次有給休暇/入社日に4日、入社後6ヵ月後に10日付与(勤続年数により最高20日) ・慶弔有給休暇/日数は当社規定により付与(結婚・忌引休暇など) 家族給、時間外手当、宿泊手当、夜勤手当、精勤手当 他 春秋の健康診断など、他多数 |
求める人材
相模鉄道が公表している、求める人物像「そうてつ人」をご紹介いたします。
3つの「思い」
- より良い未来を創りたい
- お客様の笑顔が見たい
- この仲間とともに成長したい
5つの「行動」
- 成長する
向上心を持って成長する。
周囲への働きかけを通じて組織全体のレベルアップを図る。
- 工夫する
現状に満足せずに創意工夫を重ねる。
広い視野を持ち、環境の変化に対応し、改善・改良を追求する。
- ひたむきに取り組む
よく準備して、まじめにコツコツと仕事に励む。
大切なことを怠らず、正しいことをする。
- やり遂げる
どんな仕事にも自分なりの目標をもって積極的に取り組む。
困難があってもあきらめずに粘り強く立ち向かい、達成する。
- 力を合わせる
コミュニケーションを円滑にし、協力して仕事を進める。
組織の力を活用して仕事を行う。
上のことから、お客様の笑顔のために、向上心をもって自分なりの目標に向かってコツコツ挑戦し達成する意欲と、仲間と協力し成長するチームワークを重視する人物が求められているということがわかります。
また、求める人物像や社長インタビューにおいて、企業理念に共感できる方とお会いしたい記載があります。
相模鉄道では、企業理念を重要視しているためといえるでしょう。
自分のキャリアプランと一致するか、今一度確認してみましょう。
以下企業理念になります。
都市と自然を結び、新しい豊かさを乗せて走る。
相模鉄道は、この企業理念を達成するために様々な事業に取り組んでいます。
エントリーシートや面接中にこういった企業の方針を尊重していく意識を持っている人材かどうかを見られるので、意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
相模鉄道の選考は、2職種ともフローは同じです。
面接では企業研究・志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー・書類選考
相模鉄道公式サイトまたはマイナビより必要事項を入力し登録を行います。
エントリーシートでは志望動機や自己PRなどの質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
②グループワーク
応募人数が多数いた場合に実施されます。
③面接(個別/グループ)
1回実施予定ですが、複数回行われる可能性もあります。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
④筆記試験・適性検査
1次面接後に筆記試験と適性検査が行われます。
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
⑤面接(個別)
面接では自己紹介や志望理由、なぜ相模鉄道を選んだ理由などが聞かれますので自分の答えを見つけておきましょう。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
相模鉄道の採用大学の実績校は、マイナビによると以下になります。
難関大学院から比較的容易な大学まで幅広い採用実績となっており、学歴フィルターはあまり存在しないと考えられます。
<大学> 青山学院大学、亜細亜大学、大阪工業大学、大阪電気通信大学、大妻女子大学、学習院大学、神奈川大学、神奈川工科大学、関東学院大学、慶應義塾大学、工学院大学、國學院大學、国士舘大学、駒澤大学、埼玉大学、埼玉県立大学、相模女子大学、芝浦工業大学、上智大学、湘南工科大学、成城大学、専修大学、大東文化大学、拓殖大学、多摩大学他その他、大学院、大学、短期大学、専門学校 多数採用実績あり |
採用人数
過去3年間の新卒採用者数(男女・職種別)です。採用人数は非常に少ないです。
これは、相模鉄道が長く勤められ勤続年数が長いことや、大規模な業務の拡大のための増員が現状予定がない為と考えられるでしょう。
(人) | 総合職 | エキスパート職 | 高卒採用 | 合計 | 男性 | 女性 |
2023年 | 6 | 13 | 7 | 26 | 21 | 5 |
2022年 | 7 | 11 | 2 | 20 | 12 | 8 |
2021年 | 8 | 16 | 0 | 24 | 18 | 6 |
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、相模鉄道の就職偏差値・難易度を見てみましょう。結論としては、偏差値・難易度は高いといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 人気の鉄道業界の大手企業
- 都心への直通運転により今後の沿線開発から利用率向上が期待される
- 採用人数が少ない
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」などで、他の候補者と差別化されるような対策が必要になるでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
3.まとめ
相模鉄道は、鉄道業界に属する大手企業で、鉄道を使用したサービスの提供を主事業としています。
最近では、JR線および東急線との直結が実現。東京都心部への利便性が向上しました。
今後も、鉄道事業を中心に、生活に密着したサービスを提供し地域社会の発展に貢献を目指しています。
相模鉄道は相互直通運転事業を契機として、「選ばれる沿線」として今後も学生に人気が高い企業になっていくでしょう。
企業研究と自己分析を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
対策をしっかり行って選考に望んでください。
この記事が、相模鉄道の内定に一歩近づくための参考になることを願っています。