【企業研究】日経BPの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】日経BPの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年12月27日更新

はじめに

株式会社日経BPは東京都港区虎ノ門に本社を置く出版業界に属する企業です。

日経BPは、経済や技術、医療分野など多岐にわたる情報やサービスを、主にビジネスパーソン向けに提供しています。デジタルメディアや印刷メディア、さらにはセミナーや展示会、調査・コンサルティングなど多彩な手法を駆使し、高度な専門情報を提供してきました。読者や来場者の特性を的確に把握し、適切なコンテンツを提供するためにデジタル技術を活用しています。これらのメディアやサービスを組み合わせ、企業や社会の課題解決に寄与しています。

今回はそんな日経BPの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。

この記事では日経BPへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。

  • 日経BPの仕事内容が気になる
  • 日経BPの就職難易度を知りたい
  • 日経BPの選考対策として何をすれば良いかわからない

また、出版以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

【業界研究ガイド】業界一覧



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キャリアアドバイザーが自己分析する方法を徹底解説

この記事の結論

先にこの記事の結論からお伝えすると、日経BPの就職難易度は、平均的な難易度と考えています。

以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。

また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。

選考対策として、独特なものがESの文字数の多さと、面接でのユニークな質問になります。事前準備を進めたうえで選考に参加するようにしましょう。

また日経BPでは、総合職を募集しています。職種は、記者・編集職、セールス&マーケティング職、デジタルIT職です。採用予定人数は若干名となっています。

次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

 

日経BPについて

本棚

会社概要

日経BPの主要事業は、創業以来、紙媒体の定期刊行物の発行です。主に経営情報分野では、「日経ビジネス」「日経トップリーダー」「日経デザイン」などを刊行し、企業やビジネス関連の情報を提供しています。また、技術情報分野では、「日経エレクトロニクス」「日経アーキテクチュア」「日経コンピュータ」「日経ものづくり」などを発行し、最新の技術動向や業界の情報を読者に提供しています。これらの出版物は、業界や分野における専門家や関心を持つ読者層に向けて、幅広い情報を提供しています。

参照ページ

事業紹介

 

各事業別の売上規模

本棚 売上規模

 

直近の事業別売上高に関する情報はありませんでした。ただし、日経BPの2005年度の総売上高は約560億円で、前年比2.1%増でした。この売上は広告収入、販売収入、その他からの収益によって構成されています。それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。

 

  • 広告収入: 売上高は275億円となりました。
  • 販売収入: 売上高は250億円となりました。
  • その他: 売上高は33億となりました。

なお日経BPは、2018年度(H30.1.1~同12.31)決算において、書店ルートの売上が52億1000万円(同4.1%減)と発表しております。

 

参照ページ

決算特集:日経BP(〜2021年)



各事業セグメントの解説

日経BPの主な事業セグメントは以下の通りです。

 

事業部門活動内容
メディア「日経ビジネス電子版」や「日経 xTECH」、「日経 xTREND」、「日経 xwoman」、「日経メディカルOnline」「日経ビジネス」、「日経トップリーダー」、「日経エレクトロニクス」、「日経トレンディ」、「日経ヘルスケア」
ソリューション「日経BP総合研究所」、「日経コンピュータ顧客満足度調査」、「ESGブランド調査」
出版・書籍日経BPは、多種多様な書籍を制作する際にその編集スキルを活かしています。そこでは、古くから人気のある書籍から最新のトピックスまで広範囲にわたる内容を網羅しています。
イベント・セミナー「日経 クロステック EXPO」、「日経 クロストレンドフォーラム」、「WOMAN EXPO」、「東京ゲームショウ」

 

メディア

日経BPは、デジタルメディアで広範な情報を提供しています。例えば、「日経ビジネス電子版」や「日経 xTECH」、「日経 xTREND」、「日経 xwoman」、「日経メディカルOnline」などを通じて、経済、技術、医療などの分野に関連する情報を包括的に提供しています。その他にも、多様な雑誌を発行しており、「日経ビジネス」、「日経トップリーダー」、「日経エレクトロニクス」、「日経トレンディ」、「日経ヘルスケア」など、経営、技術、生活、医療など、幅広い分野の情報を網羅しています。これらのメディアを通じて、読者に専門的かつ多岐にわたる情報を提供し、彼らの知識や洞察を豊かにすることを目指しています。

 

ソリューション

日経BPは、専門性の高い各種メディアの最新情報を基にしたソリューション展開において、独自性を発揮しています。その中心となるのが、「日経BP総合研究所」です。この研究所は、高い専門性と情報発信力を駆使して、マーケティング活動、ブランド構築、技術開発など、企業や社会の課題解決を支援してきました。また、日経BPのメディア編集部なども積極的に取り組んでおり、「日経コンピュータ顧客満足度調査」や「ESGブランド調査」といった、企業活動に有益な調査コンテンツを提供しています。こうした活動を通じて、企業や社会が直面する様々な課題に対して有益なソリューションを提供し、新たな価値を創造しています。

 

出版・書籍

日経BPは、多種多様な書籍を制作する際にその編集スキルを活かしています。そこでは、古くから人気のある書籍から最新のトピックスまで広範囲にわたる内容を網羅しています。一方で、特定のトピックに特化した専門書や企業向けの会員誌、ビジネス書籍なども制作しており、それらの制作においても高い編集技術が生かされています。また、こうした書籍のデジタルメディア展開にも積極的に取り組んでおり、最新の情報について、デジタルメディアを通じて提供しています。このように、日経BPは幅広い出版物を通じて、その編集スキルを発揮しています。

 

イベント・セミナー

日経BPの特徴の一つは、リアルメディアとしてイベントやセミナーを積極的に展開している点です。この取り組みには、「日経 クロステック EXPO」や「日経 クロストレンドフォーラム」、また「WOMAN EXPO」や「東京ゲームショウ」などの大規模なイベントが含まれています。これらのイベントは、IT、エレクトロニクス、企業経営などの専門分野をカバーし、雑誌やデジタルメディアとも連携しつつ、業界の最新情報を提供する場として機能しています。そのため、日経BPは多岐にわたる分野における専門的なイベントを通じて、情報の発信や業界交流の場を提供しています。

以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。

 

参照ページ:

事業紹介

 

ノジマで働いている社員は?

平均勤続年数は?

日経BPの平均勤続年数は21.9年です。

 

出版業の平均勤続年数は12.1年であることから、業界平均よりも社員の出入りが少ない職場といえるでしょう。

平均年収は?

平均年収は、約600万円 (Webエンジニア) 〜866万円 (記者) です。 株式会社日経BPの平均月給の範囲は約 29.6万円/月(Webエンジニア)から約 53.0万円/月(システム開発)です。

また、同じ「出版業」の平均年収は600万円~800万円でした。

 

平均残業時間は?

日経BPの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり40~45時間程度でした。

 

平均ボーナス額は?

日経BPの平均年収から、日経BPの平均ボーナス額は年270万円程度と推測できます。あくまで参考程度にしておいてください。

どんな文化なの?

日経BPの社風は柔軟であることです。

日経BPは、新しいアイデアや意見を取り入れる文化を大切にし、それが社内に根付いています。例えば、1990年代にはインターネットを活用した総合情報サービスを導入するなど、常に革新的なアプローチを実践してきました。また、ワークライフバランスを重視し、育児支援や介護休業制度を充実させており、会社が一部負担する自己啓発制度も整備されています。

この柔軟性を持った取り組みにより、日経BPは変革と改善を進め、事業だけでなく従業員も成長できる環境を大切にしています。このような姿勢は、企業の成長と社員の幸福感を同時に追求するために取り組んでいることを示しています。

 

参照ページ

リクナビ

indeed

よくある質問

ライトハウス

 

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

年間売上高

 

求める人材

日経BPでは求める人材として下記のものを公表しています。

 

  1. 専門情報誌を扱うメディアの企画・編集・取材・記事執筆に取り組み、強みを発揮できる方:専門知識を活かし、メディアの強みを最大限に引き出すことが求められます。
  2. 責任感を持ち、周囲と協調しながら、高い目標実現のために努力できる方:高い目標を達成するためにチームと協力し、責任感を持って自ら努力できる方を歓迎します。周囲と協調しながら、熱意を持って取り組むことで、高い目標の実現に貢献していただける方をお待ちしています。

 

引用:リクナビ

新卒採用のフロー

日経BPでは、総合職を募集しています。職種は、記者・編集職、セールス&マーケティング職、デジタルIT職です。採用予定人数は若干名となっています。

日経BPの選考は、下記の通りオーソドックスな選考フローとなっています。しかしながら、ESの文章量が多かったり質問内容がユニークであったりと難しい一面もあるでしょう。

重要なのは、企業研究をしっかりと行った上で、将来の自分について具体的な姿を想像しておくことです。これにより、どんな設問にも具体性を持って答えることができるでしょう。

①新卒エントリー

リクナビからエントリーを行います。必要事項を入力したら登録完了です。

 

②Open ESにて書類選考

ESの内容は、基本的なことが問われます。文章量が600字など多めなのが特徴です。中には難しい設問も含まれているので注意しましょう。質問事項は

  • ガクチカ
  • 志望動機

です。あなたは就職活動をするにあたり、何を重要視していますか。その視点に立ち、日経BPを志望した理由を教えてください。出版業界以外に志望している業界や企業があれば教えてください。

以下に参考になる記事を紹介します。

ES対策 | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ

③面接(2回)、課題、適性検査等

時期は、2023年4月上旬頃です。面接はオンライン及び対面を予定しています。面接では、ESの内容に沿って基本的なことが聞かれます。たとえば、志望動機や自己PRなどは完璧に述べられるようにしましょう。加えて、ユニークな質問がされる場合があります。たとえば、

  • コロナが流行っているが、今あなたならどんな情報を発信したいか
  • 広告で(心動かされた)感動して行動したこと

などが挙げられるでしょう。

企業研究を入念に行うのはもちろんのこと、自分の将来像について具体的に想像しておく必要があります。以下のページもぜひ参考にしてください!

SPIとは?検査の内容と例題を用いて対策方法を徹底解説!

【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~

④最終面接

時期は2023年4月下旬~5月上旬です。面接は対面を予定しています。基本的なことを中心に聞かれます。他社の選考状況など具体的な就活の進捗や本気度を測られることもあるため注意しましょう。

最終になるにつれて質問が深堀されたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなされていることが分かります。

自分が実際に現場で働いている姿を想定するなどしてイメージを付けられるようにしましょう。

以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。

面接 | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ

⑤内定

複数回の面接を突破して内定が決まります。競争が激しい出版業界の中での日経BPの立ち位置をご紹介します。

売上高を単純に比較すると他社には劣りますが、日経BPには下記の特徴があります。

  1. 多彩な専門メディア: 日経BPは、経営、技術、生活など幅広い分野で先端・専門メディアを提供しています。デジタルメディアや紙の定期刊行物を通じて、信頼性の高いコンテンツを提供しており、主要な事業は雑誌の発行です。経営情報や技術情報、生活情報など、さまざまな分野の雑誌を提供しており、直販や市販などで販売されています。2020年に日本経済新聞出版社と経営統合し、幅広いジャンルの出版物を手がける総合出版会社となりました。
  2. 知見を基にしたソリューション: 日経BPは、企業戦略を支援するソリューション展開で、他社にはない独自性を示しています。日経BPメディア発のコンサルティング集団である「日経BP 総合研究所」は専門知識を活用し、企業や団体のイノベーションをサポートし、経営や社会課題を解決する活動を支援しています。また、展示会やセミナーを積極的に展開し、大型イベントや専門分野のセミナーを通じて、読者や来場者の特性を把握した情報提供も行っています。
  3. 海外展開: 日経BPの編集拠点は、ニューヨーク、シリコンバレー、ロンドン、上海、バンコクの5支局です。このように、中国社を含む海外法人を有しています。特にシリコンバレーでは編集機能を強化し、海外イベントではアジア地域で多面的に展開し、日本企業の海外進出を支援してきました。また、版権提供事業も拡大しており、中国、台湾、韓国などとのライセンス契約により、各国の出版社やWebサイトにコンテンツを提供しています。これに加え、有力な出版社や新聞社との提携を通じて、世界各国の最先端情報を編集支局と中国社のネットワークと組み合わせ、独自の情報を提供しています。

 

以上の要素により日経BPは出版業界の中でも特有の価値を生み出していると考えられます。

参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。

 

 売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
日経BP368億円868万円65柔軟
講談社1694億円1322万円66自由で現場に裁量が与えられている
集英社1446億円900万円66明るく前向き
丸善CHI HD1743億円691万円データなし公平で差別がない

 

 

日経BPの新卒募集要項について

以下に日経BPの新卒募集要項についてまとめました。

研修制度、自己啓発支援制度、メンター制度、キャリアコンサルティング制度、社内検定制度など、自己研鑽に関わる支援制度が手厚いのが印象的です。

各項目詳細
職種記者・書籍編集職、セールス&マーケティング職、デジタルIT職

業務内容:各店舗での対面営業

給与(2023年4月入社 初任給実績) 初任給:博士課程修了者  307,000円

    修士課程修了者  295,500円

    4年制大学卒業者 287,500円

    ※医・薬・獣医学部卒業者は修士課程修了者とみなす

諸手当:時間外手当、通勤手当、新聞・雑誌の購読料補助ほか

昇給:賃金改定年1回

賞与年4回
研修制度新人研修、3ヵ月研修、6ヵ月研修、1年研修、チューター制度、海外語学研修、語学研修奨励制度
福利厚生海外語学研修、語学研修奨励制度、スキルアップ型研修プログラム

 

採用大学

日経BPは、採用の際に国公立大学や有名私立大学に限らず、中堅大学など幅広い大学からの採用実績があります。この点から、同社では学歴を重視する傾向はないと考えられます。

 

学歴フィルターの存在有無は、人材採用において重要な要素です。日経BPが幅広い大学からの採用実績を持つことは、人材選定においては個々の能力や経験を重視し、学歴だけでなく多様なバックグラウンドを持つ人材を求めている可能性があります。そのため、志望者は学歴だけでなく自らの実績や能力をしっかりとアピールすることが重要です。

 

<大学>

東京大学、東京工業大学、東京農工大学一橋大学、お茶の水女子大学、同志社大学、日本女子大学、日本大学、武蔵工業大学、法政大学

 

 

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

それでは、ここまでの内容を踏まえて、日経BPの就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。

 

・採用フローとして特別なステップがない

・採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない

・給与や福利厚生が特筆して良いという訳ではない

 

よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。しっかりと対策を行い内定を獲得してください!

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

参照ページ

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

 

まとめ

日経BPは、ESや面接で詳しいことが聞かれたり、ユニークな質問がなされたりする企業です。そのため、企業研究を中心とした対策が必要不可欠な企業であると言えるでしょう。

 

企業研究は、就職活動において非常に重要なステップです。特に、日経BPのような高水準の企業では、徹底した企業研究が成功への鍵となります。そのため、就活を成功させるためには、日経BPを含む企業の事業内容、ビジョン、価値観、さらには市場でのポジショニングなどを把握することが重要です。

 

日経BPは出版業界において一流の企業の一つであり、その特性や強みを把握することで、自身の志向性や企業とのマッチング度を高めることができます。企業研究を怠らず、詳細な情報を収集し、それを就職活動に活かしていくことが重要です。

 

この記事をぜひ参考にして、日経BPなどの企業研究に取り組んでください。その努力が、就活での成功につながることを期待しています。

 

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