【企業研究】小糸製作所の就職難易度・選考対策を徹底解説
2023年9月30日更新
電気機器業界
電気機器業界は主に家電、空調、重電、OA機器、電子部品、時計、半導体などを製造し、販売する業界です。
日本の電気機器は技術力の高さから世界中で評価されています。
この記事では電気機器業界の中でも自動車用照明機器では売上高1位、取引先はトヨタを主に事業を展開する小糸製作所についてご紹介します。
また、他の業界研究についての基礎知識も下記サイトでご紹介しています。
電気機器業界以外に興味がある人は参考にしてください!
小糸製作所の基本データ
小糸製作所は東京都品川区に本社があり、静岡県に4つの工場があります。
国内には15ヵ所以上、アメリカには3ヵ所の営業拠点を持っています。
名称 | 株式会社 小糸製作所 |
英語名称 | KOITO MANUFACTURING CO,.LTD |
本社所在地 | 〒141-0001 東京都品川区北品川5丁目1番18号住友不動産大崎ツインビル東館 |
資本金 | 142億 |
取締役社長 | 加藤 充明 |
創業年月日 | 1915年4月1日(大正4) |
設立年月日 | 1936年4月1日(昭和11) |
事業内容 | 自動車照明器、航空機部品、電子装置・部品等の製造・販売 |
従業員数(2023年4月1日現在) | 4,310人 |
売上高(2023年3月期) | 864,719百万円 |
経営理念 | ・「光」を基本テーマとして顧客ニーズを創造し、社会の進歩発展に貢献する ・従業員が希望をもって描く夢の実現に向かって前進する ・社会の一員として社会の共存共栄に資する |
KOITO VISION | 人と地球の未来を照らす |
小糸製作所では、「安全を光に託して」を企業メッセージとし、クルマ社会の安全で快適な光を求めて飽くなき挑戦をしていきます。
今後もグローバルネットワーク強化を目指して、世界での躍進が期待できます。
事業内容
小糸製作所は、主に3つの事業を軸に世界で経済活動を行っています。
一つずつ確認していきましょう。
自動車照明器
小糸製作所の自動車照明器は、LEDヘッドランプの実用化にはじめて成功するなど、高い技術で定評があります。
前照灯・補助灯
LEDヘッドランプ、ディスチャージヘッドランプ、ハロゲンヘッドランプ、フォグランプの製造・販売をしています。
特にLEDヘッドランプは、世界トップクラスの明るさと瞬時点灯を実現した新しいヘッドランプです。
標識灯、その他灯具
LEDリアコンビネーションランプ、サイドターンシグナルランプ(ドアミラー用)、ハイマウントストップランプの製造・販売をしています。
市販製品
小糸製作所では、カー用品、自動車用電球、建設・産業機械用品、マリン用品などの製造・販売もしています。
航空機部品
小糸製作所では、航空機部品の製造・販売もしています。
照明機器
小糸製作所では、客室照明、機外照明の製造・販売をしています。
その他機器
操縦席用表示装置、調電装置、油圧機器、機構機器などを製造、販売をしています。
操縦席用表示装置は高い視認性と信頼性を備えていて、各種航空機やヘリコプターに採用されています。
また、特に油圧機器は安全飛行のために重要な機器です。
製品には十分な強度、耐久性を持たせた信頼性の高い設計を行っています。
船灯・特殊機器
小糸製作所では、モーターボートなどの小型船舶用LED船灯、路線バス用の、LED電子方向幕などの製造・販売をしています。
小糸製作所では、電子機器業界でも特殊な分野での事業展開が特徴です。
募集職種
小糸製作所が募集する職種を確認しましょう。
小糸製作所で自分に合った職種を見つけるには、自己分析がとても大切です。
自己分析が終わっていない人、まだ自己分析について不安を感じている人は下記サイトで自己分析についての情報を確認してみてください。
自己分析を就活に活かすステップもご紹介しています。
理系 | 研究、開発、設計、生産技術、デザイン、商品企画、システム開発他 |
文系 | 営業、海外事業統括、調達、経理、人事、総務、生産管理他 |
自己分析は就活を進めるうえでとても重要です。
下記サイトでは自己分析をする上での情報をまとめています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
募集要項
小糸製作所の募集要項を確認しましょう。
初任給(総合職) | 博士卒:264,000円 修士了:230,000円 学部卒:208,000円 |
諸手当 | 家族手当、地域手当、住宅手当、食事手当、超過勤務手当、通勤手当他 |
昇給/賞与 | 年1回(4月) / 年2回(7、12月) |
休日休暇 | 完全週休2日制 GW・年末年始・夏期連休(各10日程度) 年次有給休暇、年間休日日数121日 育児休業制度、育児短時間勤務制度、介護休業制度、積立保存年休制度 |
勤務時間 | 所定労働時間:7時間45分(休憩55分) 標準勤務時間:8:40~17:25(本社) 8:10~17:00(静岡工場) フレックスタイム勤務制度あり コアタイム:10:10~15:00 |
勤務地 | 理系:本社(東京)、工場(静岡)、研究所(静岡)、設計事務所(豊田、大阪、広島、宇都宮他) 文系:本社(東京)、工場(静岡)、支店・営業所(豊田、大阪、広島、厚木、宇都宮他) |
福利厚生 | 各種社会保険完備 独身寮、社宅 各種融資制度・従業員持株会・退職金制度 各種文化・体育クラブ、研修所兼宿泊施設契約リゾート |
教育制度 | 新入社員研修、階層別教育、技術教育、語学研修、自己啓発セミナーなど専用の宿泊研修施設あり |
採用実績(2023.4) | 50人程度 |
問合せ先 | 〒424-8764 静岡市清水区北脇500番地 株式会社小糸製作所人事部人事課採用担当 TEL:054-345-2258 |
出典:新卒採用:募集要項|KOITO 小糸製作所 リクルートサイト
小糸製作所では「ものづくり」は「ひとづくり」からを基本として、多彩なカリキュラムを用意し、従業員のスキルアップや成長を支援しています。
社内での教育制度が充実している企業は成長性が見込める、と考える事が出来ます。
小糸製作所で自分を成長させたい、という人は是非、下記サイトへアクセスし、リクナビ、またはマイナビからのエントリーを考えてみましょう。
新卒選考フロー
小糸製作所の採用フローを確認しましょう。
エントリー・イントロダクションセミナー
小糸製作所へマイナビ・リクナビからエントリーすると、KOITOイントロダクションセミナーのZOOM開催に参加することができます。
小糸製作所の企業概要、業界動向に至るまで、丁寧な説明が受けられるようです。
何より、就活生にとっては企業研究・業界研究に役立つ情報が得られます。
電子機器業界に興味があり、小糸製作所のような専門的・かつ最先端技術をどのように世界に提供しているのかを理解することは、就活にとても役立つ経験となるでしょう。
ES提出
ESの内容に基づき、通過した人には適性検査の案内がくるようです。
※エントリーした方にはHP内にマイページが用意されています。
ESが通過しないと先に進むことができないため、ESの作りこみは非常に大切です。
ESでは大学での研究内容や、バイト、部活経験などを志望動機、自己PRにつなげて、企業担当者の気持ちに突き刺さるような文章に仕上げましょう。
小糸製作所の事業内容と、志望動機をつなげるなど、具体的な事例を用いてESを作成すると、効果的です。
小糸製作所は自動車照明器や船灯、航空機部品など、人々の安全に係わる製品を世界で製造・販売している、という点はモノづくりを目指す人にとってはとても魅力的ですね。
下記サイトで志望動機の書き方についてご紹介しています。
例文もありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
志望動機ってどうやって書いたらいいの?書き方の4つのポイントと例文5選 |
適性検査
小糸製作所の適性検査はSPIの言語・非言語が使われることが多いようです。
WEBまたはセンター会場で受検できます。
下記サイトでSPIについての対策をご紹介しています。
問題集などもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【25卒】SPIおすすめ対策・問題集16選と勉強する際の注意点をご紹介
1次面接(個別/グループディスカッション)
小糸製作所での1次面接は対面もしくはWEBでグループ面接を行います。
下記サイトではグループディスカッションで貢献度をアピールする方法をご紹介しています。
年ごとに話し合う内容は異なりますが、しっかりと対策をしておきましょう。
【必見】グループディスカッションで貢献度を上げるための対策とは
面接で必ず質問されるのが志望動機です。
企業理念に共感を得た場合の志望動機を効果的に伝える方法を下記サイトでご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
【志望動機 例文3選 】企業理念への共感を効果的に伝える方法
個別、グループディスカッションでも共通していえることは、自分が小糸製作所に入社して何がしたいのか、しっかりしたビジョンを持っておくといいでしょう。
ものづくりへの思い入れを、これまでの経験と重ね合わせて「なぜ」そう思うのか、を具体的に説明できると効果的です。
内々定
ESや面接を通過した人に内々定が伝えられます。
ESや面接を通過するためには、小糸製作所がどんな人材を求めているのかを把握することも大切です。
業界研究や企業研究とあわせて小糸製作所について理解を深めましょう。
社風
小糸製作所では、「ものづくり」に対して情熱を持った人が多いといえます。
アイデアを出し合う活気ある場所が、小糸製作所にあります。
求める人材
小糸製作所は、下記のような、ともに成長できる人材を求めています。
〇何事にも積極的に取り組み、自ら考え行動できる人
〇学生時代に培ってきた専門分野における強みを活かせる人
〇海外で活躍したいという意欲がある人
〇協調してより高い成果を上げたいと考えている人
小糸製作所は小糸グループの一員として強い責任を持ち、グローバルに活躍できる人材を育成するため、さまざまな教育プログラムを年次にあわせて用意しています。
階層別教育
新入社員 | ・OJT:新入社員ひとりに、OJTリーダーがつき、業務指導から日常生活の相談までをサポートします。 ・6ヶ月フォロー研修 ・12ヶ月フォロー研修 ・18ヶ月フォロー研修 ・配属前研修 ・ものづくり研修 ・ひとづくり研修 ・製造実習 |
小糸製作所では、新人研修に力を入れていて、入社3年で一人前の小糸マンへと成長できるプログラムが用意されています。
グローバル教育にも力を入れていて、入社1年目からグローバル人材育成を開始します。
小糸製作所が求める人材の本質は、ものづくりへの情熱や、こだわり、という事が考えられます。
英語力や、その他必要スキルは入社後の教育によって積極的に身に着けることが出来るでしょう。
小糸製作所の、キャリアサポートは下記サイトで詳しく見ることができます。
教育・キャリアサポート|KOITO 小糸製作所 リクルートサイト
下記サイトでは、ものづくりに欠かせないCADスキルについてご紹介しています。
気になる人はぜひ、確認してみてくださいね!
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
小糸製作所 | コニカミノルタ | キャノン | |
売上高 2023年期 | 8,674億円 | 11,303億円 | 43,630億円 |
資本金 | 142億 | 375億円 | 1,748億円 |
従業員数 | 4,310人 | 14,407人 | 24,717人 |
平均年齢 | 42.4歳 | 46.5歳 | 43.8歳 |
平均年収 | 619万円 | 747万円 | 808万円 |
採用人数(予定) | 50人から100人程度 | 80人程度 | 130人程度 |
初任給(大卒) | 208,000円 | 238,550円 | 237,000円 |
就職難易度 | 58 | 55 | 59 |
企業理念 | ・「光」を基本テーマとして顧客ニーズを創造し、社会の進歩発展に貢献する ・従業員が希望をもって描く夢の実現に向かって前進する ・社会の一員として社会の共存共栄に資する | 新し い価値の創造 | 共生 |
社風 | アイデアを出し合う活気ある職場 | 個が輝く | 自発・自治・自覚 |
出典:【キヤノン】[7751]企業概要 社員数や役員報酬・資本金
小糸製作所は競合他社と比べ、就職難易度はそこまで高くはないですが、総合的にみると比較的高く、入社する事が難しい企業、という位置付けが出来ます。
他企業の就職難易度も気になる人は下記サイトをチェックしてみてくださいね。
採用大学
【大学・大学院】
北海道大、東北大、山形大、新潟大、茨城大、筑波大、群馬大、埼玉大、電気通信大、東京大、東京工業大、東京都立大、お茶の水女子大、成蹊大、横浜国立大、横浜市立大、名古屋大、大阪大、大阪市立大、鹿児島大、信州大、同志社大、金沢大、関西大、関西外国語大、関西学院大、学習院大、京都大、広島大、九州大、早稲田大、東京電機大、慶応大、青山学院大、上智大、明治大、立教大、法政大、立命館大、滋賀大、静岡大、山梨県立大、南山大、名城大、日本大、一橋大他
小糸製作所の採用大学の実績をご紹介しました。
全国の大学からの採用を積極的にしている印象を受けますが、どこも難関大学が多いですね。
小糸製作所には、少なからず学歴フィルターがあることがいえます。
しかし、電気機器業界の中では就職難易度が高くはないので、上記にご自身の大学がなくても、チャレンジしてみる価値はある、ということができます
また、イントロダクションセミナーの参加は、ESの作成など、電気機器業界にご自身が向いているのかどうか考えてみるいいきっかけになるかもしれません。
ホットニュース
東北に初進出
小糸製作所は、東北地方における自動車生産への対応、及び災害リスク分散を目的として、宮城県に工場用地を取得することを決議しました。
現在、自動車照明器の製造は静岡県の3工場、と、佐賀県にて行っていますが、災害リスク分散、競争力強化、受注拡大を目的として、新工場を建設します。
新工場は2027年3月期中の生産開始を予定しています。
新工場は今後、小糸製作所のモデル工場としてカーボンニュートラルの実現、デジタル技術活用による高効率工場を目指します。
就活生にとって、小糸製作所の活動拠点が東北に広がることは興味深いことではないでしょうか。
受注拡大、競争力強化が目的だ、という点も、見逃せない小糸製作所の経営戦略だといえるでしょう。
まとめ
この記事では電気機器業界においても売上トップクラスの小糸製作所についての情報をまとめてきました。
小糸製作所は「ものづくり」は「ひとづくり」だ、という考えを持っていて、人材育成に熱心な企業です。
小糸マン、小糸ウーマンが小糸製作所のものづくりを支えているといっても過言ではないようです。
下記サイトでは電子機器業界と事業内容に共通する部分が多い、精密機器業界についてご紹介しています。
興味がある人はぜひ、参考にしてみてください。