【企業研究】ゆうちょ銀行の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2023年7月31日更新
はじめに
ゆうちょ銀行(株式会社ゆうちょ銀行)は、2007年の郵政民営化で誕生した金融機関です。
いわゆる郵便局の口座を取り扱う銀行であり、預貯金残高は国内トップを誇ります。
国内最大手金融機関のひとつとも言えるゆうちょ銀行に、大きな興味を持っている新卒生も多いでしょう。
今回は、ゆうちょ銀行の企業研究をテーマに、事業内容・社風・業界での立ち位置といった基本的な事柄から、新卒選考フローや求める人材、採用大学など選考対策に役立つ情報まで、詳しく解説します。
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金融業界
金融業界とは、お金を取り扱うさまざまな事業によって、経済を循環させ支える業界のことです。
金融業界に属する企業・機関には、銀行・証券会社・保険会社などがあり、さらにそれぞれ事業内容などによって複数の種類に分かれます。
金融業界への就職に興味を持っている人は、ぜひ次の記事で就職のノウハウなどをチェックしてみてはいかがでしょうか。
金融関係の仕事に就きたい人にノウハウを伝授【気になる年収も紹介】
金融業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!
事業内容
ゆうちょ銀行が主に行っている事業は次の通りです。国内で大きなシェアを占める貯金業務を始め、多様な業務を取り扱っています。
貯金業務
振替貯金・通常貯金・通常貯蓄貯金・定期貯金・定額貯金・別段貯金など、内容の異なるさまざまな貯金を扱っています。
貯金口座の開設手続きや預け入れ、引き出しなどの窓口対応・事務手続きを行います。
ゆうちょ銀行に開設されている口座数は約1億2,000万、貯金残高約193兆円です。
なお、ゆうちょ銀行の預貯金の割合は日本国内の家計の預貯金において約2割になる計算であり、貯金業務は非常に高いシェアを占める重要な業務と言えます。
貸出業務
口座貸越による貸付や、証券貸付を行っています。
また、個人向けに住宅融資「フラット35」に関する業務も扱っています(独立行政法人住宅金融支援機構の事業を活用したものです)。
なお、フラット35に付随して、契約者向けの住宅ローン長期火災保険の代理店業務も行っており、幅広です。
有価証券投資業務
貯金の運用・支払い準備などを目的として、国債・地方債・社債など、有価証券への投資を行っています。
運用資産合計は、約230兆円にものぼります。
内国為替業務
日本国内を対象に、為替の振替・振込業務を行っています。
ゆうちょ銀行の窓口に持ち込まれた普通為替証書について、現金引換えを手続きするなどが主な業務内容です。
外国為替業務
海外を対象にした業務で、国際送金や外貨両替などに対応しています。
なお、こちらの業務に関しては、マネー・ロンダリングやテロ資金供与防止を強化するため、郵便局での取扱は行っていません(国際送金は一部の郵便局において取扱いしていません)。
主にゆうちょ銀行直営店が担当する業務です。
その他の附帯業務
ゆうちょ銀行では、前述の業務に分類されないさまざまな付帯業務も行っています。
例えば代日本銀行歳入・国債代理店・地方公共団体の公金取扱・個人向けローン媒介などの代理業務です。
その他、国債・投資信託・保険など各種商品の販売、クレジットカード、確定拠出年金の運営管理など、幅広い業務を扱っています。
新卒選考フロー
ゆうちょ銀行では基本的に次のような流れで新卒選考が行われます。なお、選考フローは職種・採用年度などによって異なるため気を付けてください。
1.マイページ登録
日本郵政の新卒採用サイトからエントリーし、マイページを登録します。
日本郵政グループ内の採用関連情報はマイページに届きます。
なお、応募のためには各職種の応募締め切り1営業日前までマイページ登録を完了した状態でなければいけないため、注意しましょう。
2.応募
応募締め切りまでに、エントリーシートを作成・提出します。
エントリーシートでは、志望動機や大学生活の内容、自己PRなどの質問があるようです。
エントリーシートの提出締め切りは何回か設けられます。
なお、郵政グループでは、グループ内で会社・職種などの併願が可能です。
3.適性検査
エントリーシート提出後に適性検査が行われます。
内容は言語・非言語・性格検査で、形式はSPIです。
4.面接
最後に面接が行われます。
面接の回数は職種や個人によりけりです。
応募者が学生生活で得たものや、ゆうちょ銀行に入社した後どのようなキャリアを積みたいかなど、応募者自身に関する質問の他、ゆうちょ銀行の業務内容に関する質問などもされるようです。
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社風
続いて、ゆうちょ銀行の社風の特徴を紹介します。
業務にも人間関係にも波があまりなく、ニュートラルに働きやすい環境のようです。
穏やかな人物が多い
ゆうちょ銀行で働く人には、穏やかで柔和なタイプが多いようです。
ゆうちょ銀行が国の機関であった頃からの人も在職しているため、真面目で少し固い、公務員的な気質を持つ人も多くいます。
保守的な文化
元々公的な機関だった名残は企業の風土にもまだ根付いており、保守的な空気・体制があるようです。
チャレンジングな業務はあまりなく、また挑戦しやすい職場とは言い切れないところがあります。
ただし、人事異動が定期的に行われるため、社内でさまざまな業務を覚えられる環境は整っています。
なお、販売商品のノルマなどはあるものの、そこまで厳しいものは求められないようです。
積極的に新しい仕事を切り開いていくより、現在ある業務を堅実にこなしながら働きたい人に適した職場と言えるでしょう。
求める人材
ゆうちょ銀行を含む日本郵政グループでは、日本国内のすべての人のために働くこと、お客様1人1人からの信頼を意識しながら働く自覚を社員に求めています。
したがって、新卒採用者にも、このような日本郵政グループの方針を理解し、日本郵政の一員としてふさわしい自覚を持ちながら業務に当たれる人材を求めていると考えられます。
また、職種ごとに特に求められる能力もあります。
例えば総合職においては、経済・経営・財務など、企業の根幹を支える部分について専門性を身に付けられて、かつ身に付けたものを業務に活かしていける人材であることが採用条件に挙げられています。
自分が応募を検討している職種において求められているスキルを、働きながら常に学んでいけるかどうかも考える必要があるでしょう。
参考:JAPAN POST GROUP RECRUIT 採用情報 募集要項
働きながら「学び」つづけるという観点で言うと、これまで自分が挑戦したり失敗を重ねてきたりしたことから得られた学びなどを続けて考えることができるかもしれません。以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
ゆうちょ銀行 | 1.85兆円 | 500~700万円 | 57 | 穏やかで保守的 |
三菱UFJ銀行 | 468.3億ドル | 800万円 | 59 | 保守的だが変革が進行中 |
みずほ銀行 | 1.179兆円 | 800万円 | 57 | 風通しはおおむね良い・保守的 |
三井住友銀行 | 479.8億ドル | 700~800万円 | 58 | 体育会系で挑戦の機会が多い |
財務情報の比較(売上)
こちらに比較対象として挙げた銀行は、日本国内の民間系金融機関の最大手とも言える企業です。
売上高は基本的に事業の規模に連動しており、三菱UFJと三井住友がトップを走っています。
ただし、国内で最も預貯金残高が多い銀行はゆうちょ銀行です。
現在、2020年から続いていた世界的な感染症流行が沈静化を見せており、経済活動が回復してきたことの影響も受けてか、銀行の業績も軒並み上昇の傾向にあります。
社風の比較
金融業界の中でも銀行は基本的にお堅い仕事だというイメージが持たれています。
金銭を取り扱う業務の性質上、正確さや誠実さがまず第一に求められることも関係していると考えられます。
社風を見ても、さまざまな業務への挑戦を応援するより先に、まず目の前にある業務をきっちりとこなすことを求められます。
このような職場環境から、保守的な文化であるところが多いようです。
ただし、三井住友など銀行によってはアグレッシブな体質でより多く挑戦の場が与えられるところもあります。
銀行によって社風の特徴が異なるため、挑戦していきたいのか、既存の仕事をコツコツ担当していきたいのか、自分に適した職場選びが必要です。
なお、業界大手の銀行間では、平均年収にそう大きな差はなさそうです。
就職偏差値
比較対象としているこちらの各銀行は、就職偏差値もそれほど大きな違いはないと言えます。
数値としてはやや難易度は高めの部類です。
ただし、採用を勝ち取るのが非常に困難だとまでは言えません。
企業研究や選考対策などに万全を期せば、学歴にはあまり関係なく、採用される可能性があります。
採用大学
ゆうちょ銀行で採用実績のある大学の例は次の通りです。
東京大学、慶応義塾大学、早稲田大学、明治大学、上智大学、青山学院大学、中央大学、法政大学、東洋大学、大妻女子大学、東京女子大学、北海道大学、埼玉大学、千葉大学、愛知淑徳大学、金沢大学、立命館大学、近畿大学、同志社大学 など
難関国立大学や有名私大なども見られますが、特別偏差値の高い大学しか採用していないわけではありません。
また、首都圏だけでなく、地方にも複数名の採用者がいるため、採用するエリアの偏りもこれといってなさそうです。
したがって、ゆうちょ銀行には、学歴フィルターは存在しないと言えるでしょう。
学歴ではなく、個々の能力や経験などを重視する傾向にあると考えられます。
企業投資や地域連携で事業を強化する方針
ゆうちょ銀行では、日本国内と地域経済の活性化を目的とし、今後地方銀行・信用金庫・信用組合といった、地方金融機関と連携を強化し、事業に取り組んでいく方針を表明しています。
具体的には、地方銀行などが持っている地域のネットワークを活用しつつ、投資先を探すなどです。
また、ゆうちょ銀行は、観光分野や事業再生を得意分野とする投資ファンドなどに、約1兆円の投資を行う予定も持っています。
保守的な社風の言われるゆうちょ銀行ですが、国内地域の大きな発展のためには、リスクも想定したチャレンジングな投資が必要と考えているようです。
これから事業規模や事業内容に変化が発生するかもしれません。
参考:https://www.zakzak.co.jp/article/20230719-KBMQCZ6SH5NJNPMD4XOGF4R7WI/
【言語/非言語/英語完全網羅】
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SPIなどの適性検査に自信がない学生は多いでしょう。
「何を勉強したらいいのか…」「どんな問題が出るか知りたい」そんな学生のためにまとめたものがSPI頻出問題集です。
SPIの出題範囲である言語/非言語/英語といった問題を完全網羅しています。
この問題集を解けば、一気に自信がつき内定へと近づくこと間違いなしです。
この機会にぜひ、問題集を解いて対策しておきましょう。
まとめ
ゆうちょ銀行は公的機関から民営化されたという経緯もあり、国内において絶大な信頼を得ている金融機関です。
公務員的な気質が残る部分もあるものの、事業内容や業績は基本的に安定しており、長く働く職場としても適しています。
また、国民のために事業活動を展開するという企業の方針から、社会にとって非常に重要な仕事を担っているという責任を感じられる仕事とも言えます。
ぜひこの記事を参考に、ゆうちょ銀行の企業研究を進め、就職先のひとつとして具体的に視野に入れてみてはいかがでしょうか。
この記事で名前の挙がった企業についてもいくつか本記事のような研究記事があります。ぜひ併せてお読みください。
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