【企業研究】三井住友信託銀行の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】三井住友信託銀行の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年10月24日更新

はじめに

就活において企業研究は必須ですが、企業の情報は1つにまとまっていないことがあります。そして、そのような場合は企業研究自体に時間と手間がかかってしまいますよね。

 

そこで、ここでは三井住友信託銀行の事業内容や就職難易度について本記事内で徹底解説いたします。三井住友信託銀行が気になっている方、三井住友信託銀行の選考を受けようとお考えの方は、ぜひご確認ください。

金融業界

金融業界は銀行、証券、損害保険、生命保険の業種がまとめられており、業務内容がそれぞれ異なります。しかし、どれも共通して金融商品を取り扱う業務を担当しています。金融業界を目指している場合は、金融商品のなかでも何に携わっていきたいのかを明確にしておきましょう。

 

金融業界については下記の記事で詳しく解説しているため、業界研究に不安が残っている方は、こちらもぜひご確認ください。

 

【業界研究】金融業界とは?業種から仕組み,代表的な職種まで大解剖!

 

また、金融以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

事業内容

三井住友信託銀行の事業内容は大きく分けて5つあります。事業内容を確認することで入社後の働き方がわかるため、ここで事業内容についてしっかりと把握しておきましょう。

 

三井住友信託銀行 RECRUIT

事業①個人

個人事業では個人のお客様に対して金融商品を提案していきます。30代には住宅購入や教育費用の相談、60代には退職金の資産運用コンサルティングなど個人それぞれにあったものを提供していることが特徴的です。

 

コンサルティング内容には下記のようなものがあり、総合的に支援していくことができます。

 

  • 金融・住宅ローン
  • 不動産
  • 個人年金保険終身保険
  • 定期保険収入保証保険
  • 医療保険がん保険
  • 人生100年応援信託
  • 贈与関連商品サービス
  • 遺言業務・遺産整理業務
  • 投資信託
  • NISA制度
  • 外貨預金

 

個人のお客様に対して適切なコンサルティングをおこないたい、相談に乗りたいとお考えの方に向いている事業です。

事業②法人

法人事業では「法人のお客さまとのお取引の総合窓口となって、企業経営が必要とする多様なソリューションを、銀行業務から信託業務まで社内の専門部署と連携して提供」をおこなっていく事業です。

 

三井住友信託銀行が持っている多角的なソリューションによって各企業が持っている経営課題を解決に導いていきます。とくに、証券代行業務は1,675社となっており、国内トップのシェアを誇っています。

 

多角的なソリューションとして社外活動と社内活動は下記のとおりです。これらは一部であるため、より多くのものは会社説明会で質問していきましょう。

 

社外活動

  • 顧客課題の整理
  • 情報収集・分析
  • 取引戦略の策定
  • ソリューション構築

 

社内活動

  • M&Aファイナンス
  • シンジケートローン
  • 航空機ファイナンス
  • 不動産飲んリコースローン
  • 事業ソリューションコンサルティング

事業③投資家

投資家事業では「投資家を起点とした、社会課題解決型の金融仲介を行い、脱炭素や地域経済の活性化などの社会課題を解決に導く新ビジネスを創造・具現化し、投資家の良い投資に寄与」をおこなっていきます。

 

たとえば、企業年金制度に関する投資家事業としては下記のようなものがあります。

 

  • 退職金制度
  • 厚生年金基金制度
  • 確定給付企業年金制度
  • 確定拠出年金制度
  • キャッシュバランスプラン
  • 個人貯蓄(老後資産形成)

事業④不動産

不動産事業ではお客様の不動産の価値向上を目指していきます。こちらは法人・個人の両方に対して進めている事業です。三井住友信託銀行が提唱している不動産マネジメントサイクルは下記のようになっており、すべてに伴走する機能を保有しています。

 

  • 不動産戦略の策定・見直し:アドバイザリー、シンクタンク
  • 購入・売却:売買仲介、エクイティアレンジメント、海外不動産、アセットマネジメント
  • 賃貸借:賃貸借仲介
  • 建物建築:開発コンサルティング、建築コンサルティング、環境不動産コンサルティング
  • 運営・管理:不動産証券化信託、ファシリティマネジメント
  • 不動産の価値の把握:鑑定評価

事業⑤マーケット

マーケット事業では株価や金利と向き合い続ける資産運用業務と、資産運用で得たノウハウをもとに個人・法人のお客様に商品やサービスを開発する業務があります。市場は常に変わり続けるため、変化に柔軟に対応していくことが求められます。

 

三井住友信託銀行のマーケット事業は下記の4つの事業哲学を公表しています。マーケット事業に携わりたい場合は必ず下記を確認しておきましょう。

 

  1. 社内外のあらゆるお客様と金融市場の理解に努め、研究し続けること
  2. お客様にご提供する商品・サービスのさらなる改善に努めること
  3. 現状に満足せずに常に新しいお客様、新しいコアコンピテンスの創造に余念なきこと
  4. 各自がコントロールができる資源である、知識と時間の生産性を極大化し続けること

新卒選考フロー

内定を獲得するためには新卒選考フローをしっかりと確認しておき、事前に対策を取ることは非常に重要です。ここで選考フローについて確認し、どのような対策を取れば良いのか知っていきましょう。

 

三井住友信託銀行 RECRUIT

募集形態

三井住友信託銀行は募集形態としてGコースとAコースの2つがあります。Gコースは全国転勤型であり、転居を伴う転勤の可能性があります。Aコースは地域限定型であり、別の地域で働きたくない方に適しているコースです。Aコースは居住地から105分圏内が基準となっています。配属後の業務例は下記のとおりです。

 

  • 資産運用(有価証券・不動産・プライベートエクイティ等)
  • 資産管理
  • 投資商品開発
  • 法人与信
  • M&Aアドバイザリー
  • 投資銀行業務
  • 不動産仲介
  • ファンドアレンジメント
  • 年金制度設計
  • 投資家・資本戦略策定

 

これらは一部であるため、その他の業務内容などはOB訪問や会社説明会で知っていきましょう。

 

また、三井住友信託銀行は業務チャレンジといった入社当初の配属を限定するコースもあります。2024年度における募集部署は下記のとおりです。

 

  • 年金アクチュアリー
  • グローバルビジネス
  • 運用
  • リスク管理
  • 財務企画
  • IT・デジタル

 

現時点で関わりたい業務が明確であり、その部署に必ず行きたい場合はチャレンジ業務に挑戦していきましょう。なお、併願はできないためご注意ください。

選考フロー

三井住友信託銀行の選考フローは下記のとおりです。

 

  1. エントリー
  2. 書類選考
  3. 適性検査
  4. 面接(複数回)
  5. 健康診断

 

適性検査はSPIのWebテスト型です。ESの設問例としては下記のようなものがあります。

 

  • 学生時代に力を入れたこと
  • 三井住友信託銀行を志望する理由を入力してください。(希望業務・実現したいこと等)

 

このように設問は一般的なものになっています。事前にESを作成しておき、さまざまな人に見てもらうことでブラッシュアップをしていきましょう。

給与水準

Gコース・Aコースの給与水準は下記のとおりです。

 

  • 院卒:285,000円
  • 大卒:260,000円

 

業務チャレンジについては公式HPに記載がないため、マイページにエントリーすることが必要です。エントリーしたら必ず応募しないといけないわけではないため、少しでも気になったのであればまずはエントリーしましょう。

 

昇給は年1回、賞与は年2回(2022年度実績)です。諸手当には通勤交通費と時間外手当などがあります。また、休日・休暇制度は下記のようなものがあります。

 

  • 完全週休2日制
  • 年次有給休暇
  • 5営業日連続休暇(年1回)
  • リフレッシュ休暇(年2回)
  • 勤続年数に応じた連続休暇(永年勤続特別休暇/勤続15・20・25年)
  • 産前・産後休暇
  • 出産・育児休業
  • ウェルネス休暇

社風

口コミサイトを確認すると、三井住友信託銀行には下記のようなものが多く見られました。

 

  • ワークライフバランスが比較的良い
  • 給与や福利厚生が充実している
  • チャレンジを良しとする風土がある
  • 事業部によって人柄などが大きく異なる(銀行部門は保守的、信託部門は新しいものを積極的に取り入れる)
  • 風通しが良く協調性がある

 

社風が魅力的かそうでないかは人によって異なります。まずは自己分析などから自分に合っている社風を明確にし、それに合っているかどうかを確認するようにしましょう。

求める人材

三井住友信託銀行は下記のように敢えて求める人材を決めていないようです。

 

当社では多種多彩な業務をお任せするため、1万人を超える社員が在籍していますが、一人ひとりが個性や強みを発揮して活躍できるフィールドが拡がっています。そのため、求める人物像を一言では表現しておりません。ぜひ、あなたらしい個のチカラを選考ではアピールいただけたらと思います。

三井住友信託銀行 採用FAQ

 

このように多様性を重要視しており、限定しない姿勢が見受けられます。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

業界内でどのような立ち位置になっているのかは、今後の戦略や経営安定性を図ることができます。ここで、三井住友信託銀行は業界内でどのような立ち位置となっているのかを確認してみましょう。

 

三井住友信託銀行の業界内での立ち位置は下記のとおりです。

 

会社名売上高

(百万円)

平均年収

(万円)

就職偏差値・

難易度

社風
三井住友信託銀行1,819,06071659風通しが良くワークライフバランスが良い
三菱UFJ信託銀行7,975,70089262伝統的かつ保守的な傾向がある
SMBC信託銀行5,653,90082751新しいことに挑戦する姿勢が強い
みずほ信託銀行2,273,00085957若手社員の意見や提案を積極的に受け入れる風土

 

また、他業界や他の会社の就職偏差値については、下記の記事でご紹介しています。こちらもぜひご確認ください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

採用大学

三井住友信託銀行の2022年度における採用大学ランキングは下記のとおりです。

 

慶應義塾大学:47名

早稲田大学:29名

明治大学:25名

同志社大学:24名

青山学院大学:18名

関西学院大学:16名

立教大学:13名

東京大学:12名

立命館大学:12名

京都大学:10名

中央大学:10名

上智大学:9名

関西大学:8名

一橋大学:7名

滋賀大学:7名

学習院大学:7名

神戸大学:6名

日本女子大学:6名

法政大学:6名

 

採用大学ランキングを見ると高学歴な大学が多くなっていますが、少人数の大学も見ると地方公立校や私立からの採用もあります。有名大学でないと内定獲得は難しくはなりますが、明確な学歴フィルターはないためチャレンジしていきましょう。

ホットニュース

ホットニュースは企業の動向について知ることができます。ここでホットニュースについて確認しておき、自分にはどのような影響があるのかを考えておきましょう。

ホットニュース①女性取締役を新任

三井住友信託銀行は2023年8月3日、取締役に女性を新任すると発表しました。新任取締役は、女性初の役員であり、人事や総務などの業務を担当します。このように三井住友信託銀行はDXや女性活躍推進など、社会の変化に柔軟に対応しながら事業を進めていく企業であることがわかります。

ホットニュース②自動プライシングツール「FX-OPTrust™」をリリース

三井住友信託銀行は2023年10月2日、通貨オプションの自動プライシングツール「FX-OPTrust™」をリリースしました。このツールは従来は人手で行っていた通貨オプションのプライシングを自動化するものであり、より迅速かつ正確なプライシングを実現します。このようにITツールの導入も積極的におこなうことで競争力を伸ばしています。

まとめ

今回は三井住友信託銀行の事業内容や就職偏差値についてご紹介しました。就職を成功させるためにはリサーチを徹底的におこない、入社後に後悔する可能性を低くすることが重要です。本記事や企業の説明会などで企業研究を徹底的におこなっていきましょう。

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監修者情報

近藤明弘

キャリアアドバイザー

株式会社ニトリに新卒入社。
個人売率ランキングでは全国で10位に入賞するなど、多くの成果を生み出してきた。 2021年より株式会社ナイモノにジョイン。 リクルーティングアドバイザー(RA)とキャリアアドバイザー(CA)の経験を持ち、現在はCAとして急成長中。