【企業研究】東京電力の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2023年6月29日更新
はじめに
日々の生活において、必要不可欠な「電気」。
その電力の安定した供給を行っている企業に、「東京電力」があります。
東京電力は、東京都 ・ 神奈川県 ・ 埼玉県 ・ 千葉県 ・ 栃木県 ・ 群馬県 ・ 茨城県のエリアに安定したサービスを提供し続ける企業です。
そのため、就活生にも注目される企業の1つに数えられます。
今回は、就活の場面で重要なタスクである企業研究を、東京電力をテーマに行っていきます。
ぜひ、今後の就活の参考にしてください。
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電力業界
電力業界とは、文字通り「電力」を扱う業界です。
実際には、発電施設で発電を行い、工場や各家庭などの電気を必要とする先に、電力を供給するサービスを行っている業界を指します。
電力の利用は、私達が利用している日常生活では欠かせないものとなっており、安定した供給をし続けることは、必要不可欠な要素です。
インフラ業界への就活については、
でも、ご紹介しています。
それ以外にも、こちらの記事も参考になります!
【業界研究】エネルギー業界(電気・ガス・石油)とは?志望動機・ビジネスモデル・職種・就職偏差値を徹底解説
また、電力業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!
東京電力の基本データ
就活で企業研究を行う際、最初にしておきたい東京電力の基本データを整理していきましょう。
【東京電力 会社概要】
社名 | 東京電力ホールディングス株式会社 |
設立年 | 1951年5月1日 (2016年4月1日 商号変更) |
本社所在地 | 〒100-8560 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 |
従業員数 | 37,939人 (2021年度 連結) |
売上 | 5兆3,099億円 (2021年度 連結) |
福利構成 | ・社宅・独身寮完備、カフェテリアプラン等 ・年間休日120日以上 ・教育、研修制度完備 ・資格取得支援制度あり ・時短勤務制度あり ・産休、育児休暇取得実績あり ・社宅、家賃補助制度あり ・リモートワーク、在宅勤務(週に数日) ・対面の研修あり ・フレックス制度あり |
企業理念 | 【Mission】 安心で快適なくらしのため エネルギーの未来を切り拓く 【Vision】 「カーボンニュートラル」や「防災」を軸とした価値創造により 安全で持続可能な社会の担い手として 信頼され選ばれ続ける企業グループを目指します 【Values】 ・安全最優先 ・責任の貫徹 ・お客様のために ・変革への挑戦 |
引用元:東京電力ホールディングス
事業内容|4つの事業会社の役割
続いて、東京電力における業務内容をご紹介しましょう。
東京電力は、安定した電力提供のために4つの会社に分けて運営を行っています。
ここで、ご紹介する4つの会社の株式を保有しているのが、東京電力ホールディングスです。
東京電力ホールディングスは、株式の保有だけではなく、より安定した経営ができるように経営全般をサポートしています。
4つの会社への分割は、専門性を高めること、そして、迅速な意思決定を目的としています。
【4つの事業会社の役割】
①東京電力フュエル&パワー:燃料火力発電事業
②東京電力パワーグリッド:一般送配電事業
③東京電力エナジーパートナー:小売電気事業
④東京電力リニューアブルパワー:再生可能エネルギー発電事業
①東京電力フュエル&パワー:燃料火力発電事業
東京電力フュエル&パワーでは、「燃料火力発電」を行っています。
2019年に中京電力と設立した合弁会社「JERA」に業務の一部を移管することで、現在では、発電素の保有はありません。
また、JERAの50%の株を保有してはいますが、中間持ち株会社の位置づけとなり、新卒採用は行っていません。
②東京電力パワーグリッド:一般送配電事業
日々の生活に最も密着しているのが、東京電力パワーグリッドです。
東京電力パワーグリッドでは、一般家庭向けの送電、配電事業を行っています。
主な事業としては、「架空送電」「地中送電」「変電」「配電」「系統運用」「電子通信」「パワーグリッドサービス」「用地業務」の8つです。
③東京電力エナジーパートナー:小売電気事業
東京電力の新しいサービスを提供する会社が、東京電力エナジーパートナーです。
主な業務としては、「法人向け営業」「家庭向け営業」などの営業全般と、「商品開発」、電気やガスの申し込みや料金の計算などを行う「オペレーション業務」等を行っています。
そのため、各家庭に最も身近な存在です。
④東京電力リニューアブルパワー:再生可能エネルギー発電事業
これからの時代に不可欠となる「再生可能エネルギー」の電力化を行うために設立された企業が、東京電力リニューアブルパワーです。
その他に、水力発電等も行っており、今までとは異なるエネルギー共有の早期安定化を目指しています。
募集職種(新卒年収)
次に、東京電力における募集要項について確認していきましょう。
募集は、大きく「事務系」「技術系」に分かれています。
また、募集は東京電力ホールディングス全体として、グループ採用の形を取っています。
【募集要件】
募集職種 | ①事務系 ②技術系 |
給与 | <2023年4月新卒初任給(月額)> 大学院博士了:月額273,300円 大学院修士了:月額249,500円 大学学部卒:月額225,700円 高等専門学校専攻科修了(学士):月額225,700円 高等専門学校本科卒:月額200,800円 短期大学卒:月額188,400円 専門学校卒:月額180,100円 ※基本年俸、個人業績年俸から構成される年俸制を採用 上記基準内給与(基本年俸+ライフサイクル手当)に加え、各人の業績に応じて個人業績年俸を支給 ※上記は都内在住、都内事業所勤務の場合 |
勤務地 | 関東各都県および山梨県、静岡県、福島県、長野県、新潟県、青森県、海外事務所 等 |
勤務時間 | 8:40~17:20(フレックスタイム勤務コアタイムなし、交替制勤務あり)
※休憩時間1時間含む ※時間外労働あり(月平均約22時間) |
休日・休暇 | 完全週休2日制(土・日)、国民の祝日、年末年始 普通休暇(1年目:年15日、2年目から: 年20日) 特別休暇(傷病休暇、ボランティア休暇、夏季休暇 等) |
福利厚生・諸手当 | ■福利厚生 ・社宅・独身寮完備、カフェテリアプラン等 ・年間休日120日以上 ■諸手当 ・時間外手当、作業手当 等 ■加入保険 雇用保険、労災保険、健康保険、介護保険、厚生年金保険 |
募集学科 | ①事務系:不問 ②技術系:工学系・理学系など理系学科全般 ※2024年3月時点で卒業・修了後3年以内の方を含む。 但し、卒業・修了後に期間の定めのない労働契約により就労した経験のない方。 |
募集対象 | 【大学・大学院】 ・大学(学部)を2024年3月卒業見込みの方 ・大学院(修士・博士)を2024年3月修了見込みの方 【高等専門学校】 ・高等専門学校本科を2024年3月卒業見込みの方 ・高等専門学校専攻科を2024年3月修了見込みの方 【短期大学・専門学校】 ・短期大学、専門学校(修業年限2年以上に限る)を2024年3月卒業見込みの方 ※2024年3月時点で卒業・修了後3年以内の方を含む。 但し、卒業・修了後に期間の定めのない労働契約により就労した経験のない方。 |
新卒選考フロー
では、実際に、新卒採用フローをご紹介します。
ここで、ご紹介するフローは基本的なフローとなっており、選考により多少の違いがあるため、公式HPでの確認も同時に行っておきましょう。
STEP①|エントリー
東京電力ホールディングスやマイナビなどから、応募エントリーを行います。
STEP②|エントリーシートの提出
実際の選考は、このエントリーシートの提出から開始となります。
その際、100~400文字程度の質問(4~6問程度)に回答する必要があります。
設問は、志望時や特技、学生時代の経験などに関する質問です。
限られた文字数の中で、論点を整理して回答する必要がある点に注意が必要です。
STEP③|WEBテスト
②の後に、WEBテストの案内が届きます。
WEBテストについては、事前に準備が可能とされているため、就活を始める前から計画的に対策を行っておきましょう。
STEP④|グループディスカッション
選考中に、グループディスカッションを行う場合があります。
グループディスカッションは、渡されたテーマを元に議論を行います。
テーマには、業界の課題や戦略、東京電力の将来など、業界や企業分析を行っておく必要なテーマが採用されています。
事前の準備を問われる内容です。
しっかりと、準備を行いましょう。
STEP⑤|面接(2回)
人事部門や役員との面談が、行われます。
面接では、3分程度のプレゼンをする場合や、東京電力における課題などについて問われる場合もあります。
STEP④でも記載していますが、業界や企業分析を行うだけではなく、ニュースなどもチェックし準備を行うことが必要です。
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インターン
東京電力では、企業理解、そして、働くイメージを具体化するためのインターンシップを実施しています。
ここでは、東京電力におけるインターンシップについて、ご紹介していきます。
【開催概要(2023年実施内容)】
◆参加資格 ・大学、大学院、高等専門学校、短期大学、専門学校に在籍する学生 ◆報酬・交通費・宿泊費 ・報酬 :報酬なし ◆応募方法 ・東京電力のマイページへご登録後、履歴書・エントリーシートを提出。 その後、参加者決定通知により案内。 ◆締切日/参加者決定日 応募締切 :2023年6月19日(月)12:00※一部コース除く ※対面型またはweb型での開催を予定しておりますが、変更となる場合 |
2023年に開催されるインターンシップは、仕事内容により、プログラムが異なります。
また、あらかじめ準備されているProgramを、職種(仕事)別にカテゴライズし実施しています。
社風
真面目で、実直な人が多いと言われている東京電力。
また、時間がかかり、多くの人を支える安定供給を目指す業務の特性から、コツコツとした努力を絶えず行う必要があります。
そのため、継続的な努力が必要となり知識だけではなく高度な技術の習得を活発的に行う優秀な人材が多いとされています。
大きな変革が活発に行われる環境ではなく、地道な努力や研究で成果を出すため、変革を好まない人もいます。
一人で到底、到達できない目標達成のために向け、一丸となって協力する風土もあり、新しいアイデアについても活発な意見交換ができる風土が定着しています。
求める人材
東京電力が、新卒採用において求めている人材とは、どんな人材でしょうか?
公式HPには、以下のように、紹介されています。
事業を支える主役は「人」である “社会的価値の創造”と“企業価値の向上”の実現を支えるのは,「人」すなわち「社員一人ひとり」です。私は「社員一人ひとり」が会社にとってかけがえのない財産であり,“主役”であると考えています。 それぞれが「自律心」「情熱」「多様性」というマインドを抱きながら,常にお客さまのために変革への挑戦をし続け,仕事への誇りや働きがいを持ちながら世界に通用するプロフェッショナルへと成長していくこと…。これこそが未来を切り拓き,お客さまの期待を超える価値をお届けするための原動力となるものです。 |
東京電力は、人を「人財」と呼び、「人を財産」と考えています。
人々の生活を支える上で欠かすことができない、ライフラインである電力。
これを安定的に供給し続けるために、人財育成について3本の柱を宣言しています。
・仕事こそ人を育てる(OJT)
・研修、訓練(OFF-JT)
・自己啓発
この3つの柱を持って、長期的な人財育成を計画的に実施しています。
引用:東京電力 求める人材像
東京電力は、採用段階でも、採用後のOJTや研修においても「人」がもつ価値というものに重きを置いていることがわかります。以下のような記事で、あなたが今後どんな「人」になりたいのか検討を重ねてみるのもいいでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
東京電力は、電力業界では、どのような立ち位置でしょうか。
ここでは、よく比較される同業企業と比較していきます。
企業分析の深堀のために、他企業との違いや社風の違いを確認していきましょう。
会社名 | 売上高 (百円) | 平均年収 (円) | 就職偏差値 難易度 | 社風 |
東京電力 | 7,798,696 | 8,155,797 | 60 | 真面目で、実直な人が多く、継続的な努力を応援する風土があります。 |
関西電力 | 3,951,884 | 8,207,912 | 60 | 【公正×誠実×共感×挑戦】を大事にする理念を持つ。 そのため、評価基準なども後悔されており、頑張りを正しく評価する制度があります。 その結果、努力を怠らず継続すること、協力しあい成果を出す風土があります。 |
中部電力 | 3,986,681 | 8,578,494 | 59 | 業界の中でも、特にダイバーシティの推進に力を入れています。 一人一人の個性、働き方を大切にし、長く勤めれる環境作りに力を入れています。 また、「ありがとう」を大事にしています。 そのため、相互の考えを大切にした積極的な意見交換が可能な風土があります。 |
参考:日本経済新聞
上記以外の起業についても、就職偏差値を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみましょう。
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SPIなどの適性検査に自信がない学生は多いでしょう。
「何を勉強したらいいのか…」「どんな問題が出るか知りたい」そんな学生のためにまとめたものがSPI頻出問題集です。
SPIの出題範囲である言語/非言語/英語といった問題を完全網羅しています。
この問題集を解けば、一気に自信がつき内定へと近づくこと間違いなしです。
この機会にぜひ、問題集を解いて対策しておきましょう。
採用大学
実際に採用されている大学の中に、自分が通う大学があるか気になりませんか?
早稲田大学の採用人数が最も多い東京電力では、他にも有名大学の採用実績が多数あります。
しかし、学力フィルターはないとされています。
その理由は、地方大学以外にも高校や専門学校などからの採用実績があるためです。
実際の東京電力採用実績については、2022年度調査『大学通信オンライン』で、以下の大学実績があることを紹介しています。
【東京電力の大学別新卒採用人数(2022年)】
・早稲田大学 27人 ・日本大学 20人 ・東京理科大学 17人
・東京都市大学 14人 ・東京工業大学 11人 ・東北大学 10人
・北海道大学 9人 ・慶應義塾大学 8人 ・明治大学 8人 ・新潟大学 7人
・名古屋大学 7人 ・東京電機大学 7人 ・筑波大学 6人 ・東京大学 6人
・大阪大学 6人 ・千葉工業大学 6人 ・芝浦工業大学 6人 ・法政大学 6人
・同志社大学 6人 ・千葉大学 5人 ・横浜国立大学 5人
東京電力に就職してはいけないの?
就活を行う際に、東京電力を検索した際に、就職をお勧めしないなどの記事を見ることがあります。
実際に、東京電力への就活は、希望しない方がいいのでしょうか?
就活において、不人気とされる理由についても、ご紹介していきます。
①離職率が高い
東京電力をオススメしない最大の理由が、「離職率」にあります。
令和3年の離職率(全国平均)は、13.9%となっています。
全国平均と比較して、離職率が高い、または同等であれば、離職率が高いとされます。
東京電力の離職率平均は、「14%前後」とされています。
そのため、全国平均よりも高い離職率となり、就職をオススメしないという理由の1つにされています。
②危険な場所での勤務もある
電力発電を行っている施設では、危険を伴う場合もあります。
最も印象が残っているのは、2011年に起きた東電福島第一原発事故ではないでしょうか。
東京電力福島第一原子力発電所の事故から、10年が経過した後の事故です。
安全で、クリーンな電力発電を目指す電力業界でも、まだまだ原子力などに頼る必要があります。
こうした事故が起きる可能性が、ゼロではない業界だからこそ、オススメできないという理由の1つとして考えられています。
③変化を嫌う
大きな変革が、即時できる業界ではない点も、理由の1つです。
電力開発という規模の大きな事業では、画期的となる大きな変革は、即時実行できる訳ではありません。
期間と労力を要するため、変化を好む方には向かない理由とされています。
まとめ
今回は、就活で必要となる東京電力に関する企業研究を行っています。
実際の企業研究については、会社説明会などの場を通して、深堀をしていく必要がありますが、基本的な項目を整理して、ご紹介しています。
就活における企業研究は、就活自体だけではなく就職後のアンマッチを防ぐためにも、とても重要なタスクです。
本記事を参考に、企業研究をしっかり行い納得できる就活を実施していきましょう!
本記事で名前の挙がった他の企業についても、企業研究の記事をご用意しています。これらもぜひ参考にご覧ください。
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