【例文付き】就活で求められている好印象な個性とは?
2024/9/1更新
はじめに
就職活動ではエントリーシート・面接試験のなかで自分自身のことをPRする必要があります。限られたスペース・限られた時間のなかで初対面の人に自分のことを売り込みます。
エントリーシート・面接試験で聞かれる主な質問として「志望動機」「学生時代に力を入れたことは?(いわゆるガクチカ)」「自己PR」の3つがあります。この3つを表現するうえで、意識したい点が「個性」です。
「自分らしさ」「自分の強み」を意識し、他人にはない自分の「個性」を伝えることが就活成功のポイントと言えるでしょう。
そこで今回は、就活で「個性」を効果的に伝えるべき下記内容を解説します。
- 個性の見つけ方
- 個性を効果的にアピールするための「伝え方」
- 個性の具体的エピソード
- 個性をアピールする際の注意点
エントリーシートの記入や、面接試験での受け答えの参考にしてください。
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就活で求められている個性とは
就職活動で求められている個性とは、一体どんなものを指すのでしょう?
自分の「個性」と言われてもなかなか表現するのは難しいと思われる方も多いことでしょう。
就活で求められる個性を語るうえで、次の2点がポイントとなります。
- 特別なスキルを求められているわけではない
- 活躍できる人材なのかが求められている
以下、それぞれ内容を解説します。
特別なスキルを求められているわけではない
就活における「個性」とは「強み」「PRポイント」とほぼ同義と捉えましょう。
自分の個性を伝えることで、採用してもらうための自己アピールとなります。
「自分はこんなことをやってきて、こんなことができる人材なんだ」ということを伝えることが採用試験の目的です。
ここでの「個性」や「強み」は決して特別なスキルを求められているわけではありません。
採用する側からすれば、特別なスキルや技術は会社や組織に入ってから身につけてもらえれば良いので、あまり重視しないということも多いです。
活躍できる人材なのかが求められている
就職試験で問われる「個性」を通じて、採用側として自社・自組織の中で活躍できる人材がどうかを見極めています。
自社の文化・風土にあった人材か、組織の中で周りと協調して仕事ができる人材なのか、部下・同僚にして問題ない人物かどうかといった視点で選考しています。
採用する側としては仮に優秀なスキルがあったとしても、組織に合わないと判断した場合は選考を見送ることも大いにあり得ます。
就活における個性は学生時代のエピソードが重要
就活で問われる「個性」を語るうえで、重要なことは「具体的なエピソード」を語ることです。
エントリーシートや面接で求められる「学生時代に力を入れたことは何ですか」(=通称ガクチカ)などの経験・体験を表現することで自分の「個性」(強み・自己PRポイント)を伝えます。
エピソードは数多くストックしておきましょう。このために行う作業が「自己分析」です。
自分自身の行動・経験・体験を振り返り、自分らしさが表現できるエピソードを複数準備します。
次に、具体的にエントリーシート・面接で「個性」をアピールするための書き方・答え方について紹介します。
就職活動の第一関門であるエントリーシートを書き上げるうえでの参考にしてください。
学生時代のエピソードのアピールには、ぜひ以下の記事もご活用ください。
就活(エントリーシート・面接)で個性をアピールする書き方・答え方
就活で個性をアピールするためのエントリーシートの書き方、面接時の答え方について、ポイントは以下の4点です。
- 達成したことを簡潔に伝える
- 困難・原因・改善を伝える
- 結果・学びを伝える
- 入社してから学びの活かし方を伝える
次に各項目について詳細を解説していきます。
①達成したことを簡潔に伝える
エントリーシートや面接で、「学生時代に達成したことは?」という設問があります。
その設問に答える際には、まず達成したことを簡潔にまとめ、結論を先に述べます。
これは「結論ファースト」と呼び、結論ファーストで話すことは「読み手が先の内容を想像させながら読み進めること」につながります。
また面接においては、面接官側としては最初に回答(結論)をもらえることで「ビジネスにおける会話が上手くできる人材」という認識になり、信頼を感じさせるメリットもあるため、ぜひ就活でも意識すべきノウハウと言えるでしょう。
その後に、達成するにあたって自分自身が行ったことを補足で説明をします。
達成するうえで、自分が努力した点、力を入れた点をわかりやすく(情景が浮かぶように)まとめることがポイントです。
②困難・原因・改善を伝える
エントリーシートや面接での質問で多いものに「挫折経験」や「失敗経験」があります。
この質問の答えは、困難な状況でも立ち向かい、失敗を乗り越えた経験、体験を語ることで、自身の個性・強みを伝えることです。
例えば、「アルバイトでミスをしてしまい、店長に怒られたとしても自分のミスの原因をしっかり捉え、繰り返し同じミスをしなくなった経験」など困難な難しい場面でどのように行動してきたかをうまくまとめることは「個性」を語るうえでとても重要です。
挫折経験をうまくアピールポイントとするためには、以下の記事も参考にしてみてください。
③結果・学びを伝える
色々な経験・体験・取り組みから何を得たかという結果と、そこから学んだことを簡潔に伝えることも重要なポイントです。
エピソード、ひとつひとつを意味づけし「行動から何を得たか?」を分析することで伝えるべき自身の「個性」が見つかります。
自己分析をするうえで、いろいろな場面で自分の経験を振り返ることが必要です。今の自分にとってそれぞれの経験・体験がどんな意味があったのかひとつひとつ書き出して、まとめてエピソードのストックを増やしていきましょう。
④入社してから学びの活かし方を伝える
就活で自分の個性をPRするポイントとして、大学時代の経験・体験から学んだことを入社してからどう活かすかを伝えることが挙げられます。
採用側の視点として、自社・自組織にとってどんな貢献をしてくれる人材なのかを見極めるうえで、具体的な貢献イメージを持つことが可能です。
就活生側としては自分を採用するとこんなメリットがあるのだという直接的な自己PRとなります。
就活で個性が伝わるエピソード例
ここでは、具体的に就活で自身の個性が伝わるエピソードの例を以下、紹介します。
エントリーシート作成や面接での受け答えの参考にしてください。
よく使われる個性として以下の4つが挙げられます。
- チャレンジ精神がある
- 細かな気配りができる
- 課題解決力
- 傾聴力
以下、エピソードの具体例を紹介します。
チャレンジ精神がある
私の個性はチャレンジ精神があることです。
コロナ禍において活動が制限されたサークル活動では今まで例のないオンラインを活用した活動を積極的に取り組みました。
活動の幅が広がり、今まで以上に充実したものにすることができました。
今後も困難なことがあっても持ち前のチャレンジ精神を活かし、仕事に取り組んでまいります。
細かな気配り
私の個性は細かい部分まで気にできることです。
レポート課題を作成する際には提出期限ギリギリまで、読み返し友人などと推敲を重ね完成度の高いレポートを作成することを心がけています。
今後も、この個性を活かしひとつひとつの仕事に関して細部に注意を払い丁寧に取り組んでまいります。
課題解決力
私の個性は課題解決力があることです。
コンビニエンスストアのアルバイトでミスをして店長に叱責された経験をうけて、ひとつひとつの課題を自ら考え、工夫をして解決策を導くことを心がけました。
この経験を活かして、今後も自ら課題を開設できる人材として貢献してまいります。
傾聴力
私の個性は傾聴力があることです。
大学祭実行委員会では企画班のリーダーとして班員の意見をよく聴き、皆が納得するまで話し合いを続けました。
また、個別指導塾では面談担当として生徒の思いを引き出し、指導に活かしました。
今後も傾聴力を活かし、お客様の声をしっかり受け止め、よりより商品・サービスの提供を心がけてまいります。
個性としてよく使われるキーワード(「チャレンジ精神」「細かな気配り」「課題解決力」「傾聴力」)とそのエピソードを4つ紹介しました。
まず結論を記載して、その理由や具体例を続け、最後に今後にどう活かすかで締める形式でまとめています。
学業面・サークル活動・アルバイトなど様々な場面で自分の個性が発揮されたエピソードをたくさんストックすることをおすすめします。
就活で求められる個性に関するよくある質問
就活で問われる個性に関して、よくある質問として以下の2点があります。
- 面接やエントリーシートで「あなたの個性はなんですか」の質問にどう答える?
- 服装やスーツで個性を出すのはアリ?
それぞれの質問について、以下、詳しくみていきましょう。
面接やエントリーシートで「あなたの個性はなんですか」の質問にはどう答える?
個性と言われるとなかなか答えづらいかもしれません。「個性」を「自分らしさ」「強み」へ変換して答えを用意すると志望先へのPRにつながります。
答え方のポイントは、まずは結論を述べます。(「私の個性は〇〇です」)その後その理由(「それは〇〇だからです」)、具体例を続けます。(サークル活動で〇〇をやり遂げました)最後にその個性を就職してからどう活かすかを語るようにしましょう。
服装やスーツで個性を出すのはアリ?
服装や、スーツで個性を出すのはあまりおすすめできません。
ファッションは好みもありますし、個性的な服装は、「常識がない」「協調性がない」といったマイナスの評価になってしまう可能性もあります。
就活でいう「個性」は外見ではなくあくまでその人の体験・経験から表現されるもので、エントリーシートや面接でのやり取りの中味で表現することが求められます。
面接時などの服装については、以下の記事でもご確認ください。
よりよい個性を見つけるための「自己分析」とは?
就活における個性は、「自己分析を通して学生時代のエピソードを深掘りしながら見つけるべき」と先ほど述べましたが、そもそも自己分析の方法に自信がない学生もいるのではないでしょうか。
ここでは、就活するうえで最も基礎的かつ重要である「自己分析」について解説します。
自己分析
自己分析とは「自身を知ること」を言いますが、具体的には自身の過去を細かく振り返ることで下記の内容などを分析することを指します。
そして自己分析をすることで、自身の長所・短所、または自身の価値観を客観的に把握でき、企業に自身のどんな点をアピールすべきかが明確に。
自己分析を通して把握すべき内容は、例えば下記の通りです。
- 自身の価値観が醸成された経験は何か
- 自身のモチベーションが上がる場面はどんなときか
- 集団行動が得意か、単独行動が得意か
- 組織の中でどのポジションが得意だったか
- 他者と比べてどのような「違い」があったか など
自己分析に時間をかけるほど面接時で回答する際の言葉選びや文章構造のレベルが上がり、面接官に対して分かりやすく自身の良い部分をアピールする力がつくでしょう。
また具体的な方法として、私は前田裕二著「メモの魔力」の1000の質問に対してノートに回答を書くことを通して自己分析を実践しました。
就活における自己分析の重要性から細かく解説しているため、自己分析に悩む学生に特におすすめの一冊です。
出典:
メモの魔力 ―The Magic of Memos― – 前田裕二 – ビジネス・実用書・無料試し読みなら、電子書籍・コミックストア ブックライブ
他にも企業が開発した「自己分析ツール」を用いるなど様々な方法があるため、多くの手法を用いて徹底的に行うことをおすすめします。
他己分析も効果的
自己分析について、下記のような悩みを抱える学生は他己分析もおすすめです。
- 自己分析に行き詰っている学生
- 自身の分析結果に自信がない
- 自己分析結果が本当に合っているかの根拠が欲しい
- 企業から「他人からどう評価されるか?」を聞かれる可能性があるから準備しておきたい など
自身では気付けなかった「客観的な意見」を知るきっかけになり、また自信を客観視する力を面接官にアピールできることにもつながるでしょう。
他己分析については下記で詳しく解説しているため、気になる学生はぜひ読んでみてください!
【面接頻出質問集】100種類の回答例をいつでもスマホからチェックできる!
面接対策に悩んでいる方にピッタリの面接頻出質問集を用意しました。
質問と回答例は、全部で100種類あります。
さいごに
今回は就活における「個性」について詳しく解説してきましたが、いかがでしたか?
この記事の内容を簡単にまとめます。
- 就活でいう個性とは、特別なスキルを求められているわけではなく「活躍できる人材なのか」が求められている
- 就活における個性は学生時代のエピソードが重要
- 個性を伝える場合は「結論」→「困難・原因・改善」→「結果と学び」→「入社して学びをどう活かすか」の順序で展開するといい。
- 個性がより伝わるエピソードは「チャレンジ精神」「細かな気配り」「課題解決力」「傾聴力」の4つ。
- 個性を服装など「外見的要因」で表願するのは、就活ではおすすめできない。
個性を伝えるためには、就活生が体験・経験してきたことから学んだこと、得たことのエピソードの積み重ねが重要です。
いろんな場面のエピソードのストックを豊富にもつことで、様々な面で個性を表現することが可能になります。
例えば、学業の面、サークル活動の面、アルバイトの面、趣味の面など多くの場面でのエピソードを語ることで自分自身の個性=自分らしさ=強みが表現できます。
自己分析をしっかり、おこなって志望先の会社にとって必要な人材であると思われる「個性」をアピールできるエピソードをたくさんまとめて、就活に臨みましょう。
今回の記事を参考に、魅力的な「個性」を表現できるよう頑張ってください。