【例文4選】学業でガクチカを魅力的に伝える方法
2023年5月23日更新
はじめに
ESの学生時代に力を入れたことについて書く欄は書類選考を合格するためだけでなく、その後の面接等でも特に深掘りされて聞かれる部分でもあります。そのため、ガクチカの内容を充実させる事は選考結果の合否を左右するほど重要となってきます。
そこで、この記事では特に理系学生、GPAが低い学生に向けて学業をアピールできるようなガクチカの書き方を紹介していきます。
1.ガクチカ(学生時代力を入れたこと)で学業をアピールして大丈夫?
面接官がES等でガクチカを聞いてくる理由は、あなたが自社にあった活躍できる人材かどうかの判断を行うためです。その判断を行うために見ているポイントは2つです。
①物事への取り組み姿勢
②経験からどれだけ成長できるか?
この2点を意識することでどんなテーマを選んでも劇的に面接官からの評価が良くなります。
2.こんな人は、ガクチカで学業をアピールするべき!
エントリーする企業や人によってはガクチカを学業で書くと面接官から評価が高くなることがあります。そのため、このような人は学業をアピールしてみましょう。
2-1 大学で学んでいる内容と企業の事業内容に類似性がある場合
大学で専攻している科目や研究テーマなどとエントリーする企業の事業内容に関連性がある場合は企業の事業内容と関係の無いバイトやサークル活動をテーマにしてガクチカを書くよりも学業をアピールするべきです。
企業は自社にマッチした活躍できる人材を欲しています。
例えば仮に、あなたは大学でロボットをプログラムする研究を行なっていたとして、あなたはこれからロボットを製造している企業にESを提出するとします。この場合、あなたがガクチカで下手にバイトの話などをアピールするよりも研究の内容をアピールするべきなのは明らかでしょう。
2-2 サークルの幹部や留学など特筆すべき経験をしていない人
自分はバイトリーダーをしていたといったような特に目立った経験をしていないため、アピールすることがなく、テーマに悩むといった人も多いと思います。
そうした人は学業をアピールすることをお勧めします。
なぜなら、学業をテーマに専攻している研究について書くことで、成績が悪いとしても研究過程や成果をアピールして、自分の個性を出したガクチカを書くことができるためです。
学業以外のアルバイトやボランティアのガクチカについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【例文付き】ガクチカでアルバイトを題材とする際の注意点と書き方を解説!
3.学業のガクチカのエピソードの選び方
・研究
・ゼミ
・授業
・資格
の4つになります。
以上のものから自分が一番頑張ってきたエピソードを選ぶのがいいでしょう。
一番頑張ってきたものと言われても自信を持てないこともあると思いますので、その場合には「相対的にみて最も時間をかけたもの」と考えるといいと思います。
時間を使ったということは努力をしたものである可能性が高いためであり、それらのエピソードを深堀りしていくことが大切です。
4.ガクチカの書き方のポイント
ガクチカを読む相手はあなたが専攻している分野についての専門知識がない場合がほとんとです。そうした相手にもアピールしたい内容が正しく伝わるように専門用語などをできるだけ使わないように企業の面接官が理解できる言葉を使ってガクチカを書くように心がけましょう。
企業が知りたいのは”物事の取り組み姿勢”と”経験からの成長度合”でした。そのため、ガクチカの内容は「なぜ専攻したのか?」「何が大変だったか?」「どう困難を乗り越えたか?」「困難から何を学んだか?」について詳しく書きましょう。
特に挫折・失敗経験を書くときには、「何をモチベーションにどんな行動をとったか?」というように、精神面と行動面の両面を書くようにしましょう。
プロセスや挫折経験等がうまく書けても、それらの結果に具体性がなければ、面接官に採用したいと思わせる説得力を持たせることはできません。
そのため、結果には必ず第3者からの評価や数値といった主観を担保する具体的な内容を記述しましょう。
ガクチカの書き方に関するより詳細な説明は、「ガクチカの書き方を解説!具体例もあり!」を参考にしてくださいね。
5.ガクチカの例文4選
私が学生時代頑張ったことは、ICT教材開発の研究です。
私はもともと、ICTに興味を持っていた事と大学1年次から続けていている塾講師のアルバイトの経験からギガスクール構想など、ICTを教育に活かす動きが活発になっていることを知りそこに自分も将来関わりたいと考えICT教材開発を行なう研究室を選びました。
ICT教材は現場の負担を軽減して教育の質を高めるといったメリットがある一方で、操作性が低いと、教員の負担を増加させてしまうという問題がありました。
そうならないために私達は実際の現場で教員に試験的に使ってもらい検証と修正を繰り返し行なう事でこの問題を解決しました。
結果的に教員の満足を〇〇%向上させることができました。
この経験の中でモノを作る側と使う側では考え方が異なること、使う側の目線で作らなければ性能が良くても使ってもらえないのだと言うことを学びました。今後もユーザーの視点に立ったモノづくりに携わりたいと思います。(399文字)
私は大学で所属する多文化共生のゼミ活動に力を入れました。このゼミを選んだ理由は京都の大学に通っていて街でよく外国人観光客を目にして外国人と日本人の共生社会に興味を持った事です。
ゼミの活動では特に観光地の案内マップやお店のメニューなどを多言語化するプロジェクトに主体となって取り組みました。中でも制作したマップなどの普及等を行なう過程でコロナにより観光客が激減するというアクシデント等に見舞われた事は挫折した経験として強く印象に残っています。
しかし、これまで協力して下さった観光地の方の困窮を目の当たりにし、研究の継続のことだけでなく観光地存続のためにもSNSでの呼び込みやイベントの企画等を行なう事により最終的にはイベントでは100名近くを集客する事と研究のための十分なデータを集めることに成功しました。
この経験から苦境に立たされた時こそ出来る事を地道に積み上げていく事が大切なのだと学びました。(398文字)
ゼミ活動をガクチカに書く場合は、以下の記事も読んでみてください。
【元人事が解説】ガクチカのゼミ・アピールで絶対に入れ込んで欲しい4つの内容とは
私が学生時代に頑張ったことは、リモートでの英語学習です。
始めた理由は、将来グローバル企業で働くために英語を話せるようになりたいと思ったからです。
学習を始めた頃は、ジェスチャーなどを交えながらコミュニケーションを取り、楽しく学んでいました。しかし、コロナ禍に入り、リモートになると対面で体感していたものが感じられなくなり、学習意欲が低下してしまいました。
そこで私は、海外の映画やドラマを一本、毎日見るようにしました。最初は英語音声と日本語字幕で視聴し、次に言語も字幕も英語で視聴しました。すると、徐々に単語の理解や発音ができるようになり、学習意欲も上がっていきました。
その結果、発音も先生に褒められるようになり、高い評価を得ることができました。
この経験から、どんな環境でも行動次第で楽しむことができる、ということを学びました。今後社会に出たら、この経験を活かして活躍したいと思います。(391文字)
私が学生時代に頑張ったことは、FP2級資格の取得です。
経済学部に入学し、株取引や金融取引について学ぶうちに、「金融関係の会社で働きたい」という思いが強くなったため、この資格取得を目指しました。
資格取得にあたり最も苦労したのは勉強時間の確保です。半年後の合格を目標としましたが、私は大学の授業の他にアルバイトやサークル活動もしなければなりませんでした。一般的には独学でFP2級を取得するには300時間の学習が必要だと知り、時間を確保するために2時間早く起床して登校までの間で学習を進めました。また、効率的な学習を行うためにFP2級を取得しているゼミの先輩に学習方法のアドバイスを受けるなどの対策も行いました。
その結果、半年でFP2級を取得することができたのです。
私は、この経験を通じて限られた時間の中でどうしたら結果を出すことができるのかを学びました。この経験を仕事でも生かしていきたいと考えています。(400文字)
6.求人サイト等で添削する
ガクチカを書き上げたら、一度人に読んでもらいFBをもらう事で、内容の質を高めることができます。そこでここからは、有意義なFBをもらうための方法を紹介します。
就活エージェントは就活の準備から内定までのサポートをしてくれるサービスです。これに登録することでガクチカ等の添削を行なってもらえるだけでなく、あなたの希望を基に企業を紹介してもらえたり、面接の練習や就活の相談など様々なサポートを受けられます。
逆求人サイトに登録すると自分の書いたガクチカ等を基に企業側から採用のオファーが届くので、自分のガクチカがどんな企業からどう評価されるかを自分で分析できます。
また、特別な採用フローに進む事ができることもあります。
大学によっては大学のキャリアセンターなどでESの添削や、面接練習などを行なってもらえる事もあるのでそうした大学の就職支援について調べてみるのも良いでしょう。