【就職難易度】カンロの就職難易度・選考対策を徹底解説
2024/7/30更新
はじめに
カンロは100年以上の歴史を持ち、日本の製菓業界で確固たる地位を築いてきた老舗企業です。
時代の変化に柔軟に対応しながら、革新的なアイデアで消費者の心をつかむ製品を生み出し続けています。
飴を中心に、長年売れ続けているキャンディやグミなど多数のヒット商品があり、「カンロ」という社名を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
今回はカンロへの就職を検討している就活生に向けて、企業の基礎知識や社風、採用選考における対策方法などを詳しくご紹介します。
特に、以下のような疑問を持っている就活生に有益な記事となっています。
- カンロが求めている人材は?
- カンロの就職難易度は?
- カンロの選考対策として重要なことは?
また、食品以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
この記事の結論を先にお伝えすると、カンロの就職難易度は標準的です。
歴史があり、ロングセラーの商品をつくっている認知度の高い企業ではありますが、さまざまなレベルの大学から採用されています。
学歴フィルターはないので、選考対策をきちんと行えば、内定を得ることも不可能ではないでしょう。
カンロは「糖から未来をつくる。」をスローガンにキャンディの魅力で世界をつなぐことを目指しています。
近年、糖質制限ブームなど、糖に対する人々の意識が変化しており、日本における砂糖消費量は減少し続けています。
しかし、糖は体にとって必要不可欠なものであり、大事な栄養源です。
カンロでは過度な糖質制限ブームに警鐘を鳴らす意味でも、キャンディやグミなどを通して、糖を気軽に美味しく味わえる商品を提供しています。
今後もキャンディを通して人々の健康に寄与し続けることを目指しています。
カンロについて
出典元:カンロ
会社概要
カンロは、菓子や食品の製造および販売を行う企業です。
1912年に宮本製菓として誕生し、1960年に「カンロ株式会社」と名称を変更しました。
「カンロ」という名前は、「甘露=天から降る甘い露」を意味する美味の代名詞が語源です。
創業以来、キャンディを中心として商品を開発してきました。
特に「カンロ飴」や「ピュレグミ」「健康のど飴」などは、とても有名な商品なので、食べたことがある人も多いでしょう。
これらの製品は、長年にわたり多くの消費者に愛され続けています。
また、カンロは環境への配慮を行うことで社会貢献しているのです。
具体的には以下のような取り組みを行っています。
- 包材の見直し
- 廃プラスチック素材の使用
- 植物由来のバイオマスインキの採用
これらの取り組みを通じて、持続可能な社会を目指しています。
ほかには、働きやすさの向上にも力を入れており、特に女性の働きやすさを重視し、管理職における女性比率の向上に努めています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
カンロの採用基準はそれほど高くないと思われます。
理由として、カンロの平均年収は大手企業と比べると控えめであり、学歴フィルターがなく、いろいろな大学から採用していることが挙げられます。
これは幅広い人材を求めていることを示しているため、選考のハードルがそこまで高くないことを表しているといえるでしょう。
とはいえ、カンロは人気企業なので万全の準備が必要です。
特に面接での質問への答えは、しっかり用意しておくことをおすすめします。
たとえば、学生時代に頑張ったことや、カンロを志望した理由などは、ほぼ間違いなく聞かれるでしょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
食品業界におけるカンロの立ち位置をご紹介します。
会社名 | 売上高 (百万円) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
カンロ | 16,844 | 634万円 | 不明 | 明るい社員が多く、活気に満ちている |
日本たばこ産業 | 2,841,077 | 927万円 | 73 | 風通しが良く、優しい社員が多い |
アサヒGHD | 2,769,091 | 1114.7万円 | 61 | ワークライフバランスが良く働きやすい |
キリンHD | 2,134,393 | 957万円 | 62 | 真面目で誠実な社員が多い |
サントリー食品インターナショナル | 1,591,722 | 1030.9万円 | 63 | フラットな組織で、挑戦しやすい |
食品最大手と比べると売上高は大きく落ちますが、カンロは働きやすさなどで同業他社に劣っていないといえるでしょう。
求める人材
カンロは、2022年に企業パーパス「Sweeten the Future〜心がひとつぶ、大きくなる。~」を掲げました。
この理念は、同社が目指す方向性を示すとともに、そこで活躍する人材の特徴も表しています。
カンロのクレドである「創意工夫」「信義誠実」「百万一心」を体現できる人が、理想の候補者となるでしょう。
特に注目すべきは、チャレンジ精神を持ち、自主的に考え行動できる個性豊かな人材です。
「創意工夫」の精神は、新しいアイデアを生み出し、既存の枠にとらわれない発想力を意味します。
「信義誠実」は、顧客や同僚との信頼関係を築く上で欠かせない要素です。
そして「百万一心」は、全社員が一丸となって目標に向かう姿勢を表しています。
これらの価値観を理解し、実践できる人材がカンロにとって貴重な存在となるはずです。
日々変化する市場環境に柔軟に対応し、自ら課題を見つけ、解決策を提案できる積極性も重要な要素となるかもしれません。
カンロが求めているのは、創造性豊かで、誠実さを持ちチームワークを重視しつつ、自律的に行動できる人材だといえるでしょう。
カンロの新卒募集要項について
カンロではチャレンジ精神を大切にしています。
長年愛される商品をつくってきた実績があり、新しいアイデアや未来を見据えた考え方を持つ人を求めているようです。
面接では、食べ物への関心を聞かれることも考えられ、自社製品だけではなく食品全般に興味があるかどうかも見られる可能性があります。
また、研究職を希望する人は、自分の研究内容をわかりやすく説明できることが大切です。
将来のキャリアプランについても聞かれることが多いでしょう。
自分が目指したい方向や、会社でやりたいことをはっきり伝えるとよいでしょう。
各項目 | 詳細 |
給与(2023年04月実績) | 短大・高専卒(月給)213,000円 大卒 (月給)218,000円 大学院卒 (月給)223,000円 |
賞与 | 業績連動型賞与(年3回、7・12・3月支給) |
教育制度 | ■入社前通信教育 ■入社時研修 社会人マナー研修、パソコン研修、工場研修、マネジメントゲーム研修、その他 ■インストラクター制度 ■階層別教育 ■eラーニング ■通信教育 |
福利厚生 | ■社会保険完備 ■退職金制度 ■借上げ社宅・寮制度 ■社員持株制度 ■表彰制度 ■自社製品社員割引制度 など |
新卒採用のフロー
カンロの新卒採用には、いくつかの特徴的な点があります。
その中でも特に注目したいのが、先輩社員の声からわかる仕事の魅力です。
ある社員は、「細部にまでこだわった自慢の製品で、お客様の笑顔を作り出すことにやりがいを感じています」と言っています。
このコメントからは、カンロが品質と顧客満足度を重視していることが伝わってきます。
商品開発に携わる社員からは、「商品開発は、トレンドをキャッチすることはもちろん、消費者の気持ちを想像することも大切です。」と語っています。
これは、市場調査や消費者心理の理解が求められる仕事であることを、示しているといえるでしょう。
さらに、営業部門の社員からは、「得意先と日々コミュニケーションをとり、小売業の売上拡大にも貢献できるよう提案しています。」と、コミュニケーションの大切さが語られています。
ここからは、単なる製品販売にとどまらない、パートナーシップ的な営業スタイルが見えてきます。
これらの声から、カンロの新卒採用では以下の事柄が重視されることがわかります。
- 製品へのこだわり
- 市場理解力
- コミュニケーション能力
選考の場では、これらを持ち合わせていることをアピールする必要があるでしょう。
同社で働くことで、製造業ならではのものづくりの喜びと、営業や開発といった多様な職種での成長機会が得られるはずです。
新卒採用フローは以下の通りです。
①新卒エントリー
マイナビよりエントリーします。
問題なくエントリーできたか、を確認するためエントリー後の確認メールに目を通すことを忘れないでください。
②会社説明会
エントリーが完了したら、次は会社説明会です。
マイナビからエントリーしましょう。
③エントリーシート提出
エントリーシートは就活の最初の試練です。
まずはここで選考突破を目指すことになります。
先輩の口コミによる、過去の質問と回答例を以下に記載します。
【質問】
あなたにとって「お菓子」はどのような存在ですか?(500文字以内)
【回答例】
お菓子は、私にとって幸せと癒しの源泉です。甘い香りと味わいが、日々の疲れを癒し、心を和ませてくれます。特に、カンロのキャンディは懐かしさと新鮮さを兼ね備え、いつも新たな発見があります。
幼い頃から、お菓子は特別な存在でした。友達と分け合った思い出、家族団らんのひとときに欠かせないアイテムとして、心に深く刻まれています。そして今も、アルバイトの休憩のちょっとした楽しみや、創造力を刺激するインスピレーションの源となっています。
お菓子づくりにも挑戦しており、その過程で得られる喜びや達成感は格別です。
材料を選び、丁寧につくり上げる時間は、心を豊かにしてくれます。さらに、お菓子は人と人をつなぐ架け橋にもなります。アルバイト先での差し入れや、友人へのちょっとしたプレゼントにお菓子を選ぶことが多いのも、そのためかもしれません。
このように、お菓子は単なる食べ物以上の存在です。私の人生に彩りと潤いを与え続けてくれる、かけがえのない宝物なのです。
ここでは、志望者にとってお菓子が幼い頃から特別な存在であることを強調しています。
友達や家族とのコミュニケーションに欠かせないアイテムであることを伝えることで、お菓子への愛着がよく伝わります。
【質問】
当社に関心を持った理由は、どんなところですか。(複数回答可)
【回答例】
カンロに関心を持った理由は、主に2つあります。
まず、伝統と革新のバランスが素晴らしいと感じました。創業以来の技術を大切にしながら、常に新しい製品開発に挑戦する姿勢に惹かれました。「ピュレグミ」や「カンロ飴」など、時代を超えて愛される商品と、最新のトレンドを取り入れた新商品の両立が印象的でした。
次に、健康志向の製品開発に注目しました。糖質オフや機能性表示食品など、お菓子でありながら健康に配慮した商品ラインナップは、現代のニーズに合致していると考えます。特に、「ラカントカロリーゼロ飴」のような革新的な商品は、私自身もよく口にしています。
これらの理由から、カンロは単なる製菓会社ではなく、社会と共に成長する企業だと感じ、深い関心を抱くようになりました。
カンロに関心を持った理由を「伝統と革新のバランス」「健康志向の製品を開発しているから」という2点に絞ってわかりやすく伝えています。
関心を持った理由を明確に伝えることで、採用担当者の印象に残る文章となっています。
④適性検査・作文
カンロの新卒採用の適性検査・作文に関する情報はインターネット上では正確な情報が見つかりませんでした。
参考としてカンロのライバル企業といえる不二家では、玉手箱が出題されているようです。
言語、非言語、性格の問題が出題されます。
対策としては参考書を繰り返し解いたり、玉手箱を実施している企業の試験を受けたりすることで、試験慣れするとよいでしょう。
性格検査についてはカンロが求める人材と合致した人物であることをアピールすると好印象につながります。
以下のページもぜひ参考にしてください!
⑤面接
適性検査・作文試験に通過したあとは一次面接を受けます。
最近の情報は見つからず、5年以上前の情報ですが、先輩の口コミでは「カンロに入社したらどんな商品を開発したいか。その商品が売れる理由は何か」や「営業職希望のようだが、ほかの職種でも働けるか」といった内容の質問がなされているようです。
1次面接に通過したら最終面接を受けます。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内々定
一次面接と最終面接を突破できたら、内々定が決まります。
カンロの2021~2023年までの3年間の新卒採用者数は19名です。
カンロに入社するためにやるべきこと
カンロへの入社を目指すのであれば、菓子業界の動向やトレンドをしっかり理解する必要があるでしょう。
業界誌を読んだり、さまざまな菓子製品を実際に食べてみたりするのも有効です。
カンロの商品だけではなく、他社の商品もチェックして分析してください。
そして、カンロで求められている「創意工夫」の能力を磨くために、日々新しいアイデアを考える習慣を身につけるとよいでしょう。
具体的には、既存商品の改良案や環境を考えた包装方法など、自分なりの考えをまとめましょう。
また、カンロの公式サイトやSNSなどでリサーチして、カンロの魅力を調べてみてください。
就活(就職)偏差値とは?
就活における企業の人気度や難易度を表すものとして「就活(就職)偏差値」と呼ばれるものがあります。
これは以下の項目を考慮して算出されています。
- 内定者の学歴や保有資格
- 企業の知名度
- 離職率
- その年の応募倍率
この指標は主にWeb上の就活掲示板からの情報を基にしているため、必ずしも客観的なデータとはいえないことに注意が必要です。
そして「就活(就職)偏差値」の対象となっている企業は一部の限られた企業のみであるため、ネットユーザーの偏った情報で成り立っている面もあります。
就職先を選ぶ際にこの指標を参考にするのは構いませんが、公的機関が発表している正式なデータではないことを忘れずに、あくまで参考程度に留めておきましょう。
食品業界の就職難易度別企業
食品業界の偏差値別の企業をご紹介します。
偏差値60以上の企業
明治(偏差値62)
出典元:株式会社明治
明治は、明治ホールディングスグループの中核を担う企業で、100年以上の歴史を持つ日本でも有数の大手食品会社です。
菓子や乳製品などの製造・販売や開発・研究を行っています。
近年は中国を中心に海外事業にも力を入れています。
森永製菓(偏差値62)
出典元:森永製菓株式会社
森永製菓は下記の製品の製造、仕入れ、販売をメインの事業としています。
- 菓子(キャラメルやビスケットなど)
- 食品(ココアやケーキミックスなど)
- 冷菓(アイスクリームなど)
- 健康(ゼリーなど)
明治と同様、創業から100年以上の歴史を持つ大手食品会社です。
偏差値50以上の企業
六花亭(偏差値59)
出典元:六花亭Facebookページ
六花亭は和洋菓子の製造販売を主な事業としています。
北海道帯広市に本社があり、北海道内約70店舗やオンラインショップにて商品を提供しています。
六花亭の「マルセイバターサンド」は人気商品であるため、食べてみたことがある人も多いのではないでしょうか。
雪印メグミルク(偏差値57)
出典元:雪印メグミルク
雪印メグミルクは、牛乳や乳製品の製造販売を主な事業としています。
コーポレートスローガンは「未来は、ミルクの中にある。」です。
ミルクは単なる飲み物ではなく、未来を象徴するものだと位置付けています。
従業員数は約5,000名(2023年時点)となっており、品質の高い製品を提供し続けることで、消費者の信頼を得ている企業です。
まとめ
カンロは、100年以上の歴史のある企業で「カンロ飴」や「ピュレグミ」「健康のど飴」などのヒット商品を多数生み出しています。
明るく前向きな社員が多く、気持ちよく働ける環境が整っている企業です。
カンロでは創造性や協調性がある人材を求めています。
この記事を参考にカンロの内定を得るための準備を進めましょう。