【企業分析】ダイワボウホールディングスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/06/19更新
はじめに
ダイワボウホールディングス株式会社とは、1941年に大阪で事業を開始したOA機器販売商社と繊維メーカーの、2業種を中心に統括をする持株会社です。
もともとは紡績業からスタートし、その技術を活かしながらITインフラ流通事業へとシフトしつつ、産業機器の設計などで強みを生かして事業展開しています。
最近では「バリューチェーン」による価値創出に取り組むといった経営理念を打ち出し、ITインフラ流通事業と産業機械事業の事業セグメントを統括している企業です。
本記事では、ダイワボウホールディングスへ就職を志望する就活生のための、就職難易度、採用大学の内訳、内定獲得への専攻対策方法を解説します。
ダイワボウホールディングスを志望する就活生にとっては必見の内容です。
ほかの業界について知りたい方は、ぜひ下記もご参考にしてください。
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この記事の結論
ダイワボウホールディングス株式会社とは、ほぼCランクに位置する標準的な難易度の企業です。
採用大学は、国公立大学や日東駒専など幅広い採用実績があり、全国のあらゆる大学からの応募があります。
学歴フィルターは一切ありません。
技術職としての古い体質はまだ残っていますが、徐々にワークライフバランスも整い始めています。
とくに女性の働きやすさを推進する動きが目立つ傾向です
選考対策としては、自己分析・企業分析をしながら自分らしさを強調していきましょう。
新卒応募枠は、グループ会社であるダイワボウ情報システム・オーエム製作所の双方で実施しています。
公式ホームページにてチェックしたら、マイナビからエントリーしてみましょう。
ダイワボウホールディングスについて
出典元
ダイワボウホールディングスHP
会社概要
ダイワボウホールディングス株式会社は、1941年より大阪にて創業しました。
既存企業だった錦華紡績・日出紡織・出雲製織・和歌山紡織の4社が合併し、大和紡績という社名になって紡績業を営んできました。
やがて、紡績機器の製造にも着手し始めたことで、技術的進歩を遂げてオーエム製作所としてリスタートしています。
2000年代に入り名称を含めて、ダイワボウホールディングスとして持株会社となりました。
主な事業展開は、IT系インフラの情報産業です。
この分野では国内最大級のディストリビューターとされ、IT関連サービスにて実績を重ねています。
また、紡績機器の技術を発展させることで世界有数の立旋盤メーカーとなり、産業機械事業も展開中です。
事業セグメントは2つに区分され、「ダイワボウ情報システム」と「オーエム製作所」で、各々にて採用選考をおこなっています。
経営理念は、公式ホームページにて以下のように掲載中です。
「バリューチェーンで人をつなぐ、社会をつなぐ、未来へつなぐ」
同社グループのパーパス(存在意義)として捉えつつ、事業環境や価値観の変化に対応しながら、社会を快適に幅広く変えるよう貢献したい願いを込めています。
社会的インフラとしての重要な役割を持った企業です。
各事業別の売上規模
事業セグメント | 売上高(2023年通期) |
ITインフラ流通事業 | 8,289億9,700万円 |
繊維製品製造事業 | 6,198億円 |
産業機械製造事業 | 1,217億円 |
2024年度第3四半期現在でのダイワボウホールディングスの総売上は、9,039億1,800万円です。
前年同期での売上高7,638億3,800万円と比較すると、約8.4%のプラス計上となっています。
セグメント別による売上高は、ITインフラ流通事業が91.7%、繊維事業が6.9%、産業機械事業が1.3%となり、中でもITインフラ流通セグメントの構成比が、約9割を占めることになりました。
世の中全般でも、IT系の事業が好調である流れを受けて、社会的インフラとして確立しつつあるため、今後もこの事業セグメントを中心とした業務になると予想できるでしょう。
各事業セグメントの解説
2024年現在での、ダイワボウホールディングスの主な事業セグメントは以下のような内容です。
事業セグメント | 活動内容 |
ITインフラ流通事業 | ITを通じての社会インフラ確立に向けて、PC、タブレットといったデバイス製品を中心に、周辺機器やサービス&サポートの付加価値提案・複合提案をする。 |
産業機械製造事業 | 航空・宇宙分野、各産業のマザーマシンとなる「立旋盤」や、鉄道用車輪旋盤などの工作機械と、食品、製薬用の自動包装機の製造販売。 |
2023年でのセグメント別売上高構成比は、ITインフラ流通事業が91.7%、繊維事業が6.9%、産業機械事業が1.3%となり、結果的にはITインフラ流通セグメントの構成比が約9割を占めました。
中でも ITインフラ流通事業は、パソコンや・プリンター・サーバーなどの情報関連機器や周辺機器、パッケージソフト、クラウドプラットフォームの卸売りをする事業として、このグループの主軸となりつつあります。
社名としては「ダイワボウ情報システム」として稼働中です。
産業機械製造事業では、航空・宇宙分野や産業のマザーマシンとなる「立旋盤」の製造や、鉄道の安全を保つ「車輪旋盤」などの工作機械を中心に、食品、製薬など幅広い業界にて使用される「自動包装機」を製造販売しています。
他にも、風力発電や高効率タービンのためのエネルギー業界からも注目され始めました。
事業展開は、「オーエム製作所」がおこなっています。
なお、繊維事業の関しては、2024年3月27日にグループから独立しています。
ダイワボウホールディングスで働いている社員は?
ここでは、現在ダイワボウホールディングスで働いている社員の実態の詳細を紹介していきます。
ダイワボウホールディングスでの平均年収、平均勤続年数、賞与、社風といった企業の文化的側面なども含めながら、就活生にとって重要となる社内状況を解説していきましょう。
平均勤続年数は?
ダイワボウホールディングスの平均勤続年数は23. 1年とされています。
国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、企業全体の平均勤続年数は12.4 年で、一般卸売業の平均勤続年数が13. 5年とされるため、かなり勤続年数が長いことがわかります。
平均年収は?
ダイワボウホールディングスの平均年収は836万円とされています。
「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の一般企業の平均年収が443万円であるのと比較しても、ダイワボウホールディングスの年収は393万円も高い計算になるでしょう。
ダイワボウホールディングスの収入の水準は、かなり高いことが分かります。
平均残業時間は?
マイナビ2026の調べでは、ダイワボウホールディングスの平均残業時間は月11時間程度です。
厚生労働省が2023年に発表した「毎月勤労統計調査 令和4年分結果確報」では、一般労働者の月平均残業時間は13.8時間となります。
そのため、標準以下となりました。
今後も徐々に残業時間が少なくなる傾向です。
平均ボーナス額は?
ダイワボウホールディングスの平均ボーナス額は、約134万円となります。
これは、一般的な卸売業の年間ボーナス平均値100万円と比較をしても、34万円程高い金額です。
ダイワボウホールディングスの収入面に関しては、かなり厚遇されています。
どんな文化なの?
ダイワボウホールディングスは、古い体質を持った年功序列なところがあります。
良い意味でも悪い意味でも、欲がなく、熱意で事業を引っ張るといった雰囲気ではありません。
長年培った技術力により、余裕があると思えばよいでしょう。
また、社内の環境やワークライフバランスへの取り組みは積極的になりつつあります。
近年では、女性や若い社員の意見への傾聴する姿勢もうかがえるので、働きやすい環境であるといった声も多く見受けられます。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
ダイワボウホールディングスの就職偏差値・難易度および業界での立ち位置は、以下のようになります。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
ダイワボウホールディングス株式会社 | 8,289億9,700万円 | 約836万円 | 50 Cランク | 地元大阪を基盤にした古風な企業だが、ワークライフバランスを意識しはじめている |
加藤産業株式会社 | 338億2920億円 | 約664万円 | 50 Cランク | 古い体質で個人の実力を重視する |
株式会社PALTAC | 354億400万円 | 約652万円 | 50 Cランク | トップダウンの強い印象 |
ダイワボウホールディングスの就職偏差値および難易度は、卸売業界全体ではほぼ平均的なCランクと考えてよいでしょう。
偏差値および難易度に関しては、情報が希薄で非公開な部分が多く、正確な判断が難しいのですが、採用人数も多く倍率も5倍という理由から、一般企業の平均値に近いとみなせます。
ほぼ同じ位置に属するのが加藤産業とPALTACの2社です。
偏差値の数値上では、どちらも50〜55でCクラスとなっています。
ダイワボウホールディングスの特徴は、時流に乗って技術力を生かした変貌をし続けたことにあります。
経営自体もかなり安定期に入っていて、しばらくは好調さを保つことになるでしょう。
そのため、毎年の採用人数は100人という大人数です。
ダイワボウホールディングスの新卒募集要項について
ダイワボウホールディングスの新卒応募の案内は、自社ホームページにて掲載しています。
ただし応募の際には、マイナビ2025の専用エントリーページへ移行することになります。
また、持株会社なので同系列企業2社である「ダイワボウ情報システム」「オーエム製作所」のどちらかへのエントリー登録制です。
ダイワボウ情報システム
各項目 | 詳細 |
職種 | ITインフラ流通事業:コンピュータ機器および周辺機器の販売など 営業職: IT関連商品(情報機器、ソフトウェア、サービス等)の提案・販売および関連する情報の提供(2次販売店や量販店への卸販売) 技術職: <システムエンジニア> 販売管理システムの保守・運用、社内システム(イントラネット、EDIなど)の構築・保守、ネットワークの構築およびソフトウェア、システムの開発・提案など <カスタマーエンジニア> 顧客の用途や環境に合せたハードウェアのカスタマイズ、キッティング、電話サポート、機器の設置、保守、教育セミナー実施など 営業事務: 販売管理システムを使用しての受注・出荷処理、顧客からの依頼に基づいた見積書の作成など 一般事務: 各部門における経理事務および管理部門における事務 |
給与 | 総合職 大学卒:月給246,000円 大学院卒:月給261,000円 一般職 月給217,100円 ※地域手当(東京都近郊事業所勤務の場合)を含む |
賞与 | 年2回(6月・12月) |
勤務形態・福利厚生 | 休日休暇: 完全週休2日制(土・日)、祝祭日、年末年始、年次有給、特別休暇、リフレッシュ休暇 ほか 福利厚生: 雇用保険、健康保険、労災保険、厚生年金保険 社宅、独身寮、財形貯蓄、慶弔見舞金、従業員持株会、サークル活動(野球、フットサル、ゴルフ、フラワーアレンジメントなど) ほか |
オーエム製作所
各項目 | 詳細 |
職種 | 産業機械事業:生産設備用機械製品、鋳物製品の製造販売業 主な職種は、営業職・開発設計職・機械設計職・電気設計職・製造技術職で、各々の事業所が異なる |
給与 | 大学院修士 265,000円 大学卒 250,000円 ※高専専攻科卒含む 高専卒 240,000円 専門卒 220,000円 |
賞与 | 年2回(夏・冬) |
勤務形態・福利厚生 | 休日休暇: 年間休日122日、完全週休2日制(土・日・祝日のある週は土曜出勤の場合あり)、盆休み、年末年始、GW、年次有給休暇・特別休暇他 諸手当: 家族手当、都市手当、寒冷地手当、役付手当、住宅手当、別居手当、通勤手当など 福利厚生: 各種社会保険、持株会(奨励金20%)、確定拠出年金制度、財形貯蓄、共済会など 独身寮(長岡工場のみ) |
求める人材
ダイワボウホールディングスが求める人材像は、公式ホームページの中で書かれています。
新人の時期でも、状況によっては大きな仕事を任せることがあり、徐々に成長できるフィールドを与えてくれるようです。
求める人材は、以下の通りとなっています。
- 現状に甘んじることなく、失敗を恐れず、自分にできることが何なのかを最大限に考えられる人
- 自分1人ではできないことも様々な方の協力を得ながら実行できるバイタリティーのある人
2023年11月には、新しい統合報告書にて自社の存在意義である「パーパス」を公表したばかりです。
より複雑になっていく社会を構成していくのは、優れたバリューチェーン(価値連鎖)であり、企業と社会をつないで結びつけることに意義があると考えています。
将来の社会貢献に向けてどのような価値を持つのか、パーパスを明確にできる人材であることが必要です。
新卒採用のフロー
マイナビ2025に掲載されている内容では、ダイワボウホールディングスの新卒採用フローは、以下の流れになると予想できます。
- エントリー
- 会社説明会
- 適性検査および筆記試験
- 複数回面接
- 内々定
①エントリー
ダイワボウホールディングスの応募は、まずエントリー登録してから書類選考へと移ります。
プレエントリーの際は、マイナビ2025にて受付です。
そのため、マイナビ2025、マイナビ2026をこまめにチェックしておく必要があります。
エントリーシートにて聞かれる質問は、ごく一般的なことが目立つ傾向です。
質問対策としては、エントリーした志望動機、自分の強みといった内容の考察をすることになります。
さらには企業研究や業界研究をしておくようにしましょう。
②会社説明会
ダイワボウホールディングスの応募では、会社説明会の参加が必須です。
グループ説明会のあと、各社ごとの説明会となります。
必ず日程調整して参加するようにしましょう。
詳細は、マイナビにてエントリー後のお知らせなどをチェックして決定します。
③適性検査および筆記試験
筆記試験とWeb試験が実施される予定です。
以下のページもぜひ参考にしてください!
④複数回面接
面接の詳細は非公開とされていますが、一次面接、二次面接と続いて最終面接といった複数回を実施します。
聞かれる内容は、ガクチカや自己PRなどの基本的なものと予測できます。
最終の三次面接で役員面接をおこなうものと考えておきましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内々定
複数回の面接を通過して内々定が決まります。
属性としては全学部・全学科の学生を対象としています。
理系学部のほうが期待値は高いようですが、必ずしも文系学部を落とすといった差別的なことはおこなっていません。
合格者は、総数100名前後になると思われます。
採用大学
ダイワボウホールディングスの公式ホームページ上には、採用大学実績校の細かい情報は公開されていません。
ただし、マイナビ2025にて公認されている内容は、以下のようになっています。
北海道大学、室蘭工業大学、山形大学、埼玉大学、千葉大学、電気通信大学、横浜国立大学、岐阜大学、静岡大学、名古屋大学、滋賀大学、京都大学、大阪大学、鳥取大学、広島大学、山口大学、徳島大学、香川大学、佐賀大学、長崎大学、首都大学東京、横浜市立大学、愛知県立大学、大阪市立大学、大阪府立大学、福岡女子大学、宮崎公立大学、東北学院大学、高崎経済大学、青山学院大学、上智大学、専修大学、大東文化大学、成蹊大学、中央大学、亜細亜大学、日本大学、東洋大学、武蔵大学、成城大学、東京理科大学、獨協大学、明治学院大学 |
全国の国公立から早慶上智、MARCHなど含めた大学から、バラエティに富んだ採用実績を持っています。
そのため、学歴フィルターは一切存在しないと断定できそうです。
文系理系のこだわりや隔たりもありませんが、業種の特性上で理系学部のほうが有利な側面はあります。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
ダイワボウホールディングスの就職偏差値や難易度は、ほぼ標準と考えられます。
偏差値としてはCランク、50くらいに位置するでしょう。
難関企業ではないので内定は取りやすい印象がありますが、こればかりは、実際に選考に入らないとわからないことです。
ダイワボウホールディングスの新卒採用には、以下の3点の特徴が見受けられます。
- 文系理系問わずチャレンジできる
- 募集枠が100名近い
- 業務はほぼ安定している
中でもIT系インフラとして強いパイプを持ったダイワボウ情報システムは、今後も見通しが明るい印象を受けます。
ダイワボウホールディングスへの内定を志望する場合は、企業の社風を確認し、個性といかにしてマッチングできそうかを、エントリーシートでアピールしてみることをおすすめします。
まとめ
ダイワボウホールディングスは、IT専門商社や機械メーカーを展開しながら社会貢献に加担している企業です。
知名度そのものは低くても、ITインフラ流通事業、産業機械事業において暮らしや社会を支えるグループ会社として成長を遂げています。
バリューチェーン(価値連鎖)というキーワードを重く受け止め、社会インフラの一端をになっている意識を持っているのが特徴です。
今後の未来を見据えてやりがいを求めるのであれば、ぜひ企業分析・自己分析をしながらチャレンジしてみてください。