【企業分析】トヨタグループ子会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/5/29更新
はじめに
トヨタ自動車株式会社は、自動車関連企業として、1937年に創業されました。
自動車の製造・販売事業を主力事業として展開していますが、グループの中では、住宅、金融、IT、マリン、バイオ・緑化に関する事業を手がける企業もあり、幅広い事業展開を行っています。
この記事では、トヨタ自動車株式会社とその子会社への就職に興味がある、次のような就活生に向けて、トヨタグループの企業分析に役立つ情報をまとめています。
- トヨタグループの事業内容がわからない
- トヨタグループの子会社に興味がある
- トヨタグループの選考対策を知りたい
この記事を最後まで読むと、トヨタ子会社の基本情報がわかるでしょう。
また、トヨタグループの求める人物像や新卒採用の選考対策についても詳しく解説します。
トヨタ自動車株式会社やグループ子会社に興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。
そして、業界研究については、こちらの記事もご覧ください。
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この記事の結論
結論から述べると、トヨタグループの採用難易度は難関レベルだと考えられます。
業界最大手の企業のため、就活生からの人気が非常に高いからです。
そして、トヨタグループは福利厚生が充実していて働きやすい環境が整っている企業が多く、入社したいと考える人は非常に多いでしょう。
そのため、トヨタグループの子会社へ入社したい方は、企業研究や業界研究、自己分析といった事前準備を怠ることなく、コツコツと努力して準備万全にしておくことが大切です。
ここでは、トヨタグループの基本情報や社風、求める人材像などについてわかりやすく解説しています。
トヨタグループへ就職したい方は、ぜひ最後までお読みください。
トヨタグループについて
画像元:トヨタ自動車株式会社
会社概要
トヨタ自動車株式会社は、1937年に創立された自動車関連企業です。
主な事業内容は自動車関連事業で、カローラ、プリウス、アルファード、ハイエース、アクアなどの車種を生産・販売しています。
また、自動車事業で有名なトヨタグループですが、実は住宅、金融、IT、マリン、バイオ・緑化に関する事業なども手がけており、幅広い事業展開もトヨタグループの強みです。
各事業別の売上規模
トヨタ自動車株式会社では、自動車関連事業の売上が33.8兆円(前年度比+18.4%)で売上の91%を占めています。
自動車関連事業が、トヨタの主力事業であることが明確にわかるでしょう。
そして、金融事業の売上が2.79兆円(前年度比+20.8%)で全体の7%、その他の事業が5907億円(前年度比+9.1%)で全体の2%を占めています。
各事業セグメントの解説
トヨタグループの主な事業セグメントは、以下のとおりです。
- 自動車関連事業
- 住宅事業
- 金融事業
- IT事業
- マリン事業
- バイオ・緑化事業
事業部門 | 活動内容 |
自動車関連事業 | 自動車の製造・販売 |
住宅事業 | 住宅の技術開発、生産、販売、建設、アフターサービス |
金融事業 | 自動車販売金融サービス等を展開する金融会社の統括 |
IT事業 | IT関連事業 |
事業別の代表的な会社
トヨタグループの代表的な子会社を、事業別にご紹介します。
自動車関連事業
会社名 | 役割 |
(株)豊田自動織機 | 繊維機械、産業車両、自動車・自動車部品の製造・販売 |
愛知製鋼(株) | 鋼材、鍛造品、電磁品の製造・販売 |
(株)ジェイテクト | 工作機械、自動車用部品の製造・販売 |
トヨタ車体(株) | ミニバン、商用車、SUV、特装車、福祉車両、超小型BEVの製造 |
(株)アイシン | 自動車部品、エネルギー・住生活関連製品などの製造・販売 |
(株)デンソー | 各種自動車用品およびその他電装用品、空調設備ならびに一般機械器具、電気機械器具の製造・販売 |
トヨタ紡織(株) | 自動車用内装製品、フィルターおよびパワートレイン機器部品、繊維製品などの製造・販売 |
トヨタ自動車東日本(株) | 乗用車、商用車、福祉車両、自動車部品の製造 |
豊田合成(株) | 合成樹脂・ゴムを中心とする自動車部品などの製造・販売 |
日野自動車(株) | トラック、バス、小型商用車、乗用車、各種エンジン、補給部品の製造・販売 |
ダイハツ工業(株) | 自動車の製造および販売 |
トヨタ自動車九州(株) | 自動車およびその部品の製造 |
住宅事業
会社名 | 役割 |
トヨタ不動産(株) | 不動産の所有・管理・売買・貸借ならびに受託管理 有価証券等への投資 |
トヨタホーム(株) | 住宅の技術開発、生産、販売、建設、アフターサービス |
金融事業
会社名 | 役割 |
トヨタファイナンシャルサービス株式会社 | 自動車販売金融サービス等を展開する金融会社の統括 |
IT事業
会社名 | 役割 |
ウーブン・バイ・トヨタ(株) | ソフトウェアを基盤としたモビリティの新技術・事業開発 |
トヨタグループで働いている社員は?
平均勤続年数は?
トヨタ自動車株式会社の平均勤続年数は、16.2年です。
全職種での平均勤続年数は12.1年のため、トヨタ自動車株式会社は平均より少し長い勤続年数だといえます。
平均年収は?
トヨタ自動車株式会社の平均年収は、895万円です。
全職種での平均年収は458万円ですから、トヨタ自動車株式会社の平均年収は、非常に高い水準といえるでしょう。
平均残業時間は?
トヨタ自動車株式会社の平均残業時間については、情報がありませんでした。
参考までに、全職種での月間平均残業時間は24.5時間です。
平均ボーナス額は?
国税庁の民間給与実態統計調査をもとに計算すると、トヨタ自動車株式会社の平均ボーナス額は「143万円」程度だと予想することができます。
ただし、あくまでも参考程度にご覧ください。
どんな文化なの?
画像元:トヨタフィロソフィー | 経営理念 | 企業情報 | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト
トヨタ自動車株式会社では、創業以来「豊田綱領」の精神を貫いてきました。
「豊田綱領」とはトヨタグループの創始者である豊田佐吉氏の考え方をまとめたものです。
上記の理念を概観すると、トヨタ自動車株式会社は、次のような社風だと考えられます。
- 探求心と創造性を大切にする
- 常に新しい価値を創造する
- 実直に努力する
- 身近な人を大切にする
- 感謝の心を大切にする
そのため、エントリーシートや面接では、地道な努力を重ねられる人柄や、探求心・創造性を重んじる価値観などをアピールするとよいでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
トヨタ自動車株式会社は、自動車業界において大きな存在感を放っています。
同業他社と比較するとその売上は圧倒的であり、トヨタ自動車株式会社は、日本の自動車業界を牽引する企業であることがわかります。
競合他社の情報もまとめました。
会社名 | 売上高 | 就職偏差値・難易度 |
トヨタ | 37兆1,542億円 | 65 |
日産 | 10兆5,966億円 | 64 |
ホンダ | 10兆5,935億円 | 63 |
スズキ | 4兆1,621億円 | – |
トヨタグループの新卒募集要項について
トヨタグループは、各社で異なる新卒採用活動を実施しています。
そのため、各社の採用情報をよく確認してください。
ここでは、トヨタ自動車株式会社の新卒採用情報についてご紹介します。
各項目 | 詳細 |
職種 | 事務職、技術職、業務職 |
給与 | 〈事務職・技術職(総合職)〉 学部卒業相当:月給22万8,000円 修士修了相当:月給25万円 高専卒業:月給20万1,000円 専攻科卒業:月給22万8,000円 〈業務職(一般職)〉 大学卒業:月給19万4,000円 短期大学・専門学校(2年制)卒業:月給18万500円 |
賞与 | 年2回(7月、12月) |
研修制度 | 資格別研修、役割別研修、キャリアデザイン研修、中堅社員特別研修など |
福利厚生 | 施設/寮・社宅、スポーツ施設、保養所など 制度/選択型福利厚生制度・持家補助制度・従業員持株会制度・財形貯蓄制度など |
求める人材
トヨタ自動車株式会社の新卒採用サイトからは、次のような「求める人材像」が読み取れます。
- 常に変化を求め続ける挑戦心と好奇心をもった人
- 「世のため、人のため」に行動できる人
- 常に先を見据え、まっすぐに努力できる誠実な人
- 世の中の動向に敏感で創造性のある人
トヨタ自動車は創業時、日本人の手で国産の良質な自動車をつくることにこだわっていました。
その熱意がトヨタ自動車を大きくしていきましたが、現在でも、日々変化する激動の時代に向き合い、変化し続ける挑戦心と好奇心、創造性を大切にしています。
常に未来のことを考え、なにが世の中のためになるのかを考え続けることによって、世の中から必要とされる企業であり続けられるのです。
そのため、トヨタ自動車では、挑戦心と好奇心、創造性をもった人材を求めています。
また、周囲への感謝を忘れず、常に努力し続けられる人材も求められているでしょう。
採用選考の際には、上記の人物像にマッチしていることをアピールすることが大切です。
新卒採用のフロー
トヨタ自動車株式会社の新卒採用フローは、以下のとおりです。
- エントリーシート提出
- 適性検査
- 複数回面接
①エントリーシート提出
まずは公式サイトからエントリーし、エントリーシートを提出します。
エントリーシートを書く際には、論理的でわかりやすい文章を心がけるようにしましょう。
そして、論理的な文章を書くためには、「PREP法」という書き方がおすすめです。
「PREP法」とは、「結論→理由→具体例→結論」の順番で文章を書く書き方のことです。
この書き方で書くと、だれでも簡単に論理的な文章を書くことができます。
ぜひ、PREP法を取り入れながらエントリーシートを書いてみてください。
また、エントリーシートは、他者に読んでもらうのがおすすめです。
自分以外の人に読んでもらうことで、客観的な意見をもらえるからです。
大学の先生や社会人の先輩など、信頼できる大人に読んでもらいましょう。
エントリーシートの書き方については、以下の記事をあわせてご覧ください。
なお、トヨタ自動車株式会社では、「マッチング面談」が実施されています。
マッチング面談では、企業説明会よりもよりいっそう深く、企業について知ることができます。
また、現役社員からリアルな声を聞けたり、自分のキャリアについてアドバイスをもらえたりする場でもあります。
なかなか得られない貴重な機会ですから、ぜひ参加してみてください。
マッチング面談に参加することで、入社後の悪いギャップも生じにくくなると考えられます。
②適性検査
トヨタ自動車株式会社では、SPI(適性検査)を受検する必要があります。
就活生の中には、エントリーシートや面接の対策にばかり集中し、SPI対策をおろそかにしてしまう人がいますが、それは非常に危険です。
なぜなら、SPIは高校受験や大学受験の試験とは形式が異なるため、練習して問題形式に慣れておく必要があるからです。
SPIの対策については、こちらの記事をぜひ参考にしてください。
③複数回面接
トヨタ自動車株式会社では、面接が複数回行われます。
面接では、企業研究や業界研究を万全に行っておくだけでなく、自己分析を深めておくことが重要です。
トヨタ自動車の求める人材像にマッチするような強みをしっかりとアピールしましょう。
トヨタ自動車では、常に変化を求め続ける、挑戦心と好奇心をもった人が求められています。
そのため、挑戦心や好奇心が強いことがしっかり伝わるようなエピソードを用意できるとよいでしょう。
また、挑戦心や好奇心、向上心を重んじているという人柄を伝えることも大切です。
加えて「世のため、人のため」に行動できる人も、トヨタ自動車では求められています。
自分のためではなく、世の中全体や周囲の人々のために行動したエピソードを交えて自己PRをしたり、利他的な心を大切にしているという価値観を伝えたりするとよいでしょう。
そして、自己PRや自己分析だけでなく、業界研究や企業研究を深めておくのも非常に重要です。
業界研究や企業研究を深めておくと、入社意欲があると判断されやすいからです。
また、入社後に活躍できる人材だと判断してもらいやすいでしょう。
面接対策については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
④内定
複数回の面接を突破すると、内定獲得です。
採用大学
トヨタ自動車株式会社の採用実績は以下のとおりです。
愛知大学、愛知県立大学、愛知工業大学、慶應義塾大学、滋賀県立大学、上智大学、電気通信大学、東京理科大学、東北大学、同志社大学、名古屋大学、名古屋外国語大学、名古屋工業大学、名古屋市立大学、明治大学、立命館大学、和歌山大学、早稲田大学など |
トヨタ自動車株式会社には、いわゆる学歴フィルターはあまりないと考えられるでしょう。
なぜなら、難関大学と呼ばれる大学以外からも採用実績があるからです。
大学の偏差値や地域に関わりなく、幅広い大学から採用しているといえます。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、トヨタグループの就職偏差値・採用難易度を確認します。
結論から述べると、トヨタグループの採用難易度は難関レベルです。
理由としては以下の3つが挙げられます。
- 業界の中で大手といえる企業だから
- 福利厚生や研修制度が充実しており、人気が高いから
- 知名度が高く、倍率が上がることが予想されるから
そのため、トヨタ自動車株式会社やトヨタグループの子会社に入社するのは、非常に難しいことだといえそうです。
しかし、エントリーシートや面接の中で、自分の魅力や強みをしっかり伝えることができれば、内定獲得のチャンスは十分にあります。
ですから、これまでの経験やそこから学んだこと、挫折、成功、自分の強みなどについて、わかりやすく簡潔に伝えられるよう、しっかり準備しておきましょう。
回答を考えて丸暗記するより、回答の要点だけ頭の中で整理しておくほうがおすすめです。
なぜなら、後者のほうが柔軟なコミュニケーションを実現できるからです。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
ここまで、トヨタグループの企業研究に役立つ情報についてご紹介してきました。
トヨタグループは業界大手の企業であり、福利厚生や研修制度も充実しているため、就活生からの人気は非常に高いです。
このことからも応募倍率は大変高く、内定獲得までの道のりは険しいものとなるでしょう。
しかし、自己分析や企業研究、業界研究をしっかり行えば、内定を獲得できる可能性は十分にあります。
ぜひこの記事を参考にして、企業研究を深めてください。