【企業分析】日鉄ソリューションズの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/5/24更新
はじめに
日鉄ソリューションズ株式会社(以下、日鉄ソリューションズ)は、東京都港区に本社を置く鉄鋼業界に属する企業です。
創業は1980年で、従業員数は7,458名在籍しています。
情報処理・ソフトウエア・コンサルティングファームといった幅広い事業を展開している企業です。
今回は、そんな日鉄ソリューションズの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
日鉄ソリューションズへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- 日鉄ソリューションズの仕事内容が気になる
- 日鉄ソリューションズの就職難易度を知りたい
- 日鉄ソリューションズの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、鉄鋼以外の業界については以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、日鉄ソリューションズの就職難易度は高いです。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準よりも高い難易度といえるでしょう。
東京大学や京都大学などのトップクラスの国立大学から、早稲田大学や慶應義塾大学などの名門私立大学まで、幅広い大学で採用される実績があるため、内定を獲得するには、選考対策をしっかりと行うことが必要です。
選考には「面接3回」と「適性検査」と「作文」が含まれています。
面接ではまず個人面接が行われ、最後にグループ面接という流れです。
個々の就活生をしっかりと見極める姿勢が見られます。
社内には様々な職種及び部署が揃っていますが、いずれも専門性の高いスキルが求められるでしょう。
配属される先に応じたスキルの習得は不可欠ですが、ここで得た経験はスキルアップやキャリアパスにおいて重要です。
募集職種は総合職と一般事務職ですが、配属される職種は多岐にわたり、システムエンジニア、営業、ITコンサルタント、研究開発、経営管理、一般事務職などもあります。
希望の部署を明確にし、自分のキャリアパスを構築しておくことが重要と言えるでしょう。
次に、それぞれの内容や他にも就活に役立つ情報を紹介しますので、最後までご一読ください。
日鉄ソリューション株式会社について
出典元:
会社概要
日鉄ソリューションズは、情報システム関連事業を展開しているほか、情報処理・ソフトウエア・コンサルティングファームが主な事業内容です。
日本を代表する鉄鋼会社として、国内外で積極的な事業展開を進める日本企業をITで支えています。
海外拠点では、現地企業へのソリューション提案も行い、東南アジアや中国向けのクラウドサービスなど、海外展開支援にも注力しているのが特徴です。
各部署では専門分野に長けた人材が活躍し、お客様のニーズを理解し、ビジネスとITの両面から情報システムを構築しています。
その結果、優れたサービス提供が高く評価されている会社です。
各事業別の売上規模
日鉄ソリューションズの2023年度の連結売上高は274,843百万円で、営業利益は28,387百万円、当期利益は18,552百万円でした。
これは、ITコンサルティング・産業・流通ソリューション・テレコムソリューション・金融ソリューション・社会公共ソリューション・ITインフラソリューション・鉄鋼ソリューション・研究開発・グローバルからの収益によって構成されています。
各事業セグメントの解説
日鉄ソリューションズの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
ITコンサルティング事業 | 情報系・基幹系のシステム化企画、基本構想支援、事業成長や戦略の実現に向けた支援を行う。 |
産業・流通ソリューション事業 | グローバルでの生産・販売・在庫情報の統合管理システム・鉄道輸送計画システム・電子商取引システムなどインターネット上でのビジネスシステムの構築を行う。 |
テレコムソリューション事業 | モバイルサービスプラットフォームの構築、アクセスネットワーク制御・リソース最適化・通信サービス品質管理などのサービスを提供。 |
金融ソリューション事業 | マーケットリスク管理・証券系ソリューション・金融商品会計・統合収益管理など幅広い金融業務分野をサポート。 |
社会公共ソリューション事業 | 官公庁向けシステム・学事情報システム・各種解析システムなどデータ処理といったシステムを行動な基盤技術で支える。 |
ITインフラソリューション | クラウドサービス・データセンター・サービス・ITアウトソーシングによるインフラを支える。 |
鉄鋼ソリューション | 生産管理システム・物流管理システム・全社共通システムによるサポート。 |
研究開発 | ARの企業向け利用・クラウド・ユーザーエクスペリエンスによる事業支援。 |
グローバル | 海外展開支援・グローバル物流管理・ERPグローバル展開・中国、東南アジア向けクラウドサービスによるソリューション提供。 |
日鉄ソリューションズは一般的なITコンサルティングに限らず、海外展開支援・基幹システム・管理システムの構築など、お客様の様々な要望に応えるサービスの提供と海外進出のサポートを行っています。
自社でもグローバル化が進む中で、ニューヨークやロンドンをはじめ、中国、シンガポール、タイなどの東南アジアに拠点を展開する日本企業の現地事業展開を支援する取り組みも行っています。
これにより、グローバルな展開に対応し、ITを活用した効果的な支援を提供しているのです。
日鉄ソリューションズで働いている社員は?
平均勤続年数は?
日鉄ソリューションズの平均勤続年数は12. 8年です。
鉄鋼業の平均勤続年数は12. 4年であることから、業界平均よりも社員の出入りがやや少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
2023年度の日鉄ソリューションズの平均年収は、869万円でした。
日本全国の鉄鋼事業における平均の年収が451万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準です。
平均残業時間は?
日鉄ソリューションズの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり8.3時間でした。
鉄鋼業界で働く従業員の平均残業時間は41.9時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
日鉄ソリューションズの従業員の平均ボーナス額は、135万円でした。
日本全国の鉄鋼業界における平均の年収が100万円であることを考えると 、全国平均よりも高い水準と言えるでしょう。
どんな文化なの?
日鉄ソリューションズは、平均年齢が高く若い人が少ないですが、若手への理解がある会社です。
日鉄ソリューションズは、経済産業省と日本健康会議が選定する「健康経営有料法人2020」に認定されており、個人の成長を会社の発展を進めながら、同時に従業員が健康的に業務ができる環境整備が整っている点が評価されています。
自発的に必要なノウハウを習得することを奨励し、成長の機会を後押しする風土が特徴です。
自分が主役となり、限界なく成長を遂げられる環境が整っているので、主体的に仕事を進めたい人には向いているでしょう。
人間関係は年齢を問わず良好で、アットホームな社風です。
若手の意見を聞き、時には意見をそのまま採用することもあります。
役職や社歴を問わず、意見を反映してもらえる風潮が魅力的です。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
日本国内の市場は成熟期を迎える鉄鋼業界の中での、日鉄ソリューションズの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し、他社と比較してみても、日鉄ソリューションズは業界トップの企業だとわかります。
理由は以下の通りです。
- 多角的な事業戦略:
日鉄ソリューションズはITコンサルティング業だけでなく、研究開発やグローバル展開を目指す企業の基本的な基盤支援など多岐にわたる事業を展開し、自社事業の成長とお客様企業の成長や発展のサポートに取り組んでいます。海外進出を目指す企業に対する支援には、自社内にも海外拠点を設けることで現地の最新情報をクライアントに伝えられるように環境整備を行っているのです。業界など取り組み案件の規模は大きく、売上の安定増を実現しています。 - 海外事業の設立:
日本国内におけるIT業界・鉄鋼業界は成熟期を迎え、さらなる成長には海外市場の販路拡大が急務です。特に成長著しいアジアでの展開を強化しており、海外支店の設立などが加速しています。
以上の要素により、日鉄ソリューションズは鉄鋼業界において、国内で上位グループに属する売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
日鉄ソリューションズ | 2917億円 | 869万円 | 58 | 人間関係良好な社風 |
野村総合研究所 | 4173億円 | 712万円 | 60 | 個性豊かで明るい人が多い社風 |
都築電気 | 1239億円 | 669万円 | 54 | 風通しがよく挑戦する機会のある社風 |
BIPROGY | 1798億円 | 571万円 | 55 | 年齢や役職に関わらず自由発言できる社風 |
日鉄ソリューションズの新卒募集要項について
以下に日鉄ソリューションズの新卒募集要項についてまとめました。
各種諸手当や福利厚生がかなり整っている点は、非常に嬉しい点です。
賞与に関しては年に2回(6月、12月)、昇給は年1回です。
研修については、入社後3年間を「若手育成期間」と位置付けており、育成計画に基づいた成長をフォローするほか、自己啓発支援制度、メンター制度、キャリアコンサルティング制度など多様な制度が充実しています。
人材育成に向けた取り組みとして、社員がスキルを習得できるように応援する環境が整っているため、スキルアップが期待できるでしょう。
クライアントの想いと繋がりを大切にしながら仕事に取り組んでおり、上司と若手とのコミュニケーションも円滑でアットホームです。
会議や相談などさまざまな場面で、年齢に関係なく誰もが意見を述べられる環境と言えます。
支店が国内外にあるため、転勤の可能性も十分に考えられるでしょう。
年齢が上がれば転勤の機会が増える可能性が高まるため、気になる方は面接や説明会で確認してください。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合・一般事務職 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 総合・大学:218,000円 総合・修士了:245,000円 一般事務・短大:196,400円 一般事務大学:201,600円 備考:通勤交通費、都市手当(勤務地・扶養家族により異なる)、住宅手当、残業手当、持家支援手当ほか |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
研修制度 | 自己啓発支援制度、メンター制度、キャリアコンサルティング制度 |
福利厚生 | 各種社会保険完備、財形貯蓄制度、退職金・企業年金(確定拠出)、社員持株会、独身寮 など |
求める人材
日鉄ソリューションズでは、求める人材として下記のものを公表しています。
グループ会社の1つであるため、他のグループ会社でも共通している可能性が高いです。
- 幅広い分野に関心を持つ
多岐にわたる事業展開を考慮すると、人間・社会・ビジネス・文化・芸術などに関心がある人が求められるでしょう。 - チームワーク
ソリューション事業の組織で、チームメンバーと協力して幅広い関心事に取り組むことで、達成感ややりがいを感じる人材と一緒に働きたいと考えています。 - 自己啓発
社内には様々な研修制度が揃っており、成長したいキャリアパスに合わせて必要なスキルやノウハウを習得できるように後押ししています。自己啓発により、自分で自分のキャリアパスを実現する方を求めています。
以上の3つは、日鉄ソリューションズが求める人物像です。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかが見られるので、ぜひ意識して選考に臨みましょう。
新卒採用のフロー
日鉄ソリューションズの選考は、下記の通りの選考フローです。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須となるため、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
日鉄ソリューションズ公式サイトの新卒エントリーボタンから必要事項を入力し、登録します。
エントリーシートでは、志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力して送信したら終了です。
エントリーはマイナビを通じてできる場合もありますが、まずは公式サイトからアクセスを行い、画面の指示に従ってリンク先から応募しましょう。
希望する職種があっても、当社では総合職としての募集が行われています。
総合職として応募し、選考を通じて希望する職種に関する意向を伝えるプロセスになりますので、その流れをあらかじめ理解しておきましょう。
②適正検査+筆記試験
一次選考として適性検査と筆記試験に取り組みます。
求める人物像に適した人材であるかが評価され、就活生の修学レベルも含めて総合的に評価されるでしょう。
自ら必要なスキルや知識を見つけ、習得に向けて積極的に取り組む姿勢や、グローバル人材を目指す意欲があるかどうかも評価されます。
指示待ちではなく、自発的に学び、成長しようとする姿勢が、求められる資質の一つです。
③複数回面接
日鉄ソリューションズでは、新卒社員にとって「専門知識の習熟度や修学意欲など個人レベル」を重視し、個人面接をトータル2回、最後にグループ面接を行います。
多くの学生と関わりを持つため、最初の面接では個別面接を実施しています。
面接では自己紹介や志望理由、IT業界・鉄工業界を選んだ理由などが聞かれるので、自分の答えを見つけておきましょう。
SPI受験では基礎知識を問われる問題などがメインとなるので、参考書などで事前にしっかりと復習しておくといいです。
ただし、日鉄ソリューションズは人物像を重視した選考をしています。
どのようなポイントを評価されるかをしっかり把握し、PR内容に合ったエピソードも用意して対策することをおすすめします。
SPIに自信がなくても、各面接でしっかりと自分の考えやチャレンジしたい事業と、その理由を明確化した回答をすれば、より評価を高めることができるでしょう。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- どうして弊社を志望したのか?
- 自分の自慢できるポイントはどこか?
- 自分が楽しいと感じる時はどういう時か?
- 10年後何になりたいか?
最終面接は、学生1人と人事部長の面接官1人で30分程度行われます。
自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認されるでしょう。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 志望度はどのくらいか
- 入社後にどんな業務に挑戦したいか
- 配属希望の部署はあるか
- なぜ鉄鋼業界を志望したのか
最後になるにつれて質問が深掘りされ、人間性や将来のビジョンを確かめるような質問が多くなされます。
ご自身が実際に現場で働いている姿を想定したり、先輩社員のインタビューをチェックしたりして、入社後のイメージを付けておきましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
以下のページもぜひ参考にしてください!
④内定
面接を突破したら内定が決まります。
採用大学
日鉄ソリューションズの採用大学の実績を以下に掲載します。
難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと言えるでしょう。
<国立大学> 東京大学、京都大学、大阪大学、筑波大学、横浜国立大学、電気通信大学、九州工業大学、名古屋工業大学、九州大学、一橋大学 <私立大学> 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、立教大学、中央大学、同志社大学、他多数 |
日鉄ソリューションズの採用実績は、日本を代表する難関大学や有名私立大学が中心です。
競争が激しいため、多くの学生が高い学歴や偏差値を持っていますが、学歴だけで判断されることはないでしょう。
とはいえ、難易度は高いため、しっかりとエントリーシートや面接の準備を行い、内定を勝ち取るよう努めてください。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、日鉄ソリューションズの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的です。
その理由としては以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがないから
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないから
- 給与や福利厚生は鉄鋼業界においてトップクラスだから
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など、基本的な事項をしっかりと対策をしていれば難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い、内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
日鉄ソリューションズは、IT業界・鉄鋼業界に属する企業で、ITソリューション事業や研究開発事業など様々な事業分野を手がけています。
お客様のニーズに合わせたサービスの提供を目指しており、同業種68位の売上実績を誇る会社です。
就活生の出身大学は高い偏差値帯の大学が多いですが、個人の能力や意欲を重視した採用方法を採用しています。
学歴だけでなく、個々の候補者の持つ能力や意欲に注目し、適材適所の人材を見極めることを大切にしているのです。
対策をしっかり行って選考に臨めばチャンスがあります。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。