【企業分析】株式会社西武ホールディングスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
株式会社西武ホールディングスは、東京都豊島区南池袋に本社を置く陸運業界に属する企業です。
西武グループの持株会社として2006年に設立し、都市交通、ホテル・レジャー事業や不動産事業など人々の生活に密着した幅広い事業を手掛けるグループ81社を統括するグループガバナンス体制を構築、運用しています。
今回はそんな西武ホールディングスの企業研究を行っていくために、事業内容や社風など基本情報、就職難易度や選考対策などをご紹介していきます。
この記事では西武ホールディングスへの就職を志望している以下のような就活生に向けて企業分析を行っています。
- 西武ホールディングスについて詳しく知りたい
- 西武ホールディングスは業界内でどんな立ち位置なの?
- 西武ホールディングスの就活対策のポイントを知りたい
そんなさまざまな不安を抱える就活生のために、有益な情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
また以下の記事では、陸運業以外の業界について概観しているので、併せてご覧ください。
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この記事の結論
結論から述べますと、西武ホールディングスの就職難易度は「高い」と考えています。
その根拠としては以下の3点が挙げられます。
- 採用実績のある大学が難関大学ばかり
- 募集人数が少ない
- 働きやすさに配慮されており、給与や待遇面も優れている
しかしながら、自己分析や企業・業界研究をしっかりと行えば、内定を獲得できるチャンスは十分にあります。
次の章から企業の詳細や、競合他社との比較や求める人物像など、西武ホールディングスの就活対策に役立つ情報を紹介します。
西武ホールディングスへの就職を志望している方は、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社西武ホールディングスについて
会社概要
株式会社西武ホールディングスは、「都市交通・沿線事業」「ホテル・レジャー事業」「不動産事業」を中心に手掛ける西武グループの持株会社として2006年に設立し、2014年に東証1部上場を果たした企業です。
グループの中核を担う「西武鉄道」「西武プリンスホテルズワールドワイド」及び「西武リアルティソリューションズ」などグループ81社を統括するグループガバナンス体制を構築、運用しています。
参照ページ:西武グループについて
各事業別の売上規模
西武ホールディングスの2023年度3月期第3四半期の総売上高は428億円でした。
有価証券報告書の決算情報をもとに算出した売上高は、2期連続増収となっており、平均増収率は21.72%です。
この売上は都市交通・沿線事業、ホテル・レジャー事業、不動産事業、建設事業、ハワイ事業やその他からの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での営業利益は以下の通りです。
- 都市交通事業:営業利益は220億円で、増収率は138%です。
- ホテル・レジャー事業:営業利益は4.9億円で、増収率は117%です。
- 不動産事業:営業利益は126億円で減収率36%です。
- その他:営業利益は5.9億円で、増収率118%です。
上記の数字を見ても、衰退傾向にあるのは不動産事業のみであり、西武ホールディングスの売上は好調であることがわかります。
しかしながら現在、不動産事業を今後の成長のメインストリームにしていく計画があるため、将来伸びる可能性が高いです。
参照ページ:事業別セグメント情報 – 西武ホールディングス
事業セグメントの解説
西武ホールディングスの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
都市交通・沿線事業 | 有名な提供サービスは、東京・埼玉エリアにおいての公共交通機関である西武鉄道や西武バスです。その他には、駅ナカコンビニ「トモニー」や狭山スキー場やフィットネスジムなどのスポーツ施設の運営も行っています。 |
ホテル・レジャー事業 | 主なグループ会社は株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイドであり、日本最大級のホテルチェーンです。 国内のみならずハワイ州にも進出している点が強みです。 レジャー施設の運営、ゴルフ場・スキー場の運営もしています。 |
不動産事業 | 主なグループ企業は西武リアルティソリューションズであり、アウトレットモールなどを運営しています。 造園工事の設計施工及び国営公園などのメンテナンス等も行っています。 |
その他 | 国内の観光地を中心に事業を展開しています。 また、株式会社西武ライオンズや株式会社横浜アリーナなど、スポーツやエンターテイメントに特化した企業もあります。 |
このように西武グループでは、地域に密着した多種多様な事業を展開することで人々の生活を支えています。
これらのグループ企業81社を統括しているのが西武ホールディングスです。
近年ではニューヨークで開業しており、さらに西海岸などの主要都市への進出も視野に入れているため、さらにグローバル展開されていくことが期待できます。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ:事業トピックス – 西武ホールディングス
西武ホールディングスで働いている社員は?
平均勤続年数は?
西武ホールディングスの平均勤続年数は15.1年でした。
陸運業の平均は12.4年であるため、比較的長く勤務している、定着率の高い企業であると言えます。
平均年収は?
西武ホールディングスの平均年収は、811万円でした。
令和4年度の全国平均年収である458万円よりも約89%高いです。
また、同じく「陸運業」に属する上場企業の平均年収は532万円でした。
平均よりも263万円高く、業界内ランキングでは104社中第5位と比較的高い年収となっています。
平均残業時間は?
西武ホールディングス社員の平均残業時間は、1ヵ月あたり28.4時間でした。
日本の平均残業時間は24時間であるため、比較的長い残業時間となっています。
平均ボーナス額は?
西武ホールディングスの平均ボーナス額は、年間約128万円と言われています。
全国の民間企業の平均ボーナス額の約78万円よりも50万円高いです。
また同業界の平均は85万円であるため、43万円高い金額になっています。
どんな文化なの?
西武ホールディングスでは、多様性を活かした組織をつくることで企業競争力は高められると考えており、社員一人ひとりの個性を尊重しています。
近年では就業時間を選ぶことができるスライド勤務制度やリモートワークなど、勤務時間や場所にとらわれない働き方に加え、長時間労働の抑制にも取り組んでいます。
これらのことから非常に働きやすい環境が用意されていると言えるでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
就活生の知名度や人気の高い陸運業界の中での西武ホールディングスの立ち位置をご紹介します。
多角的に他社と比較してみると、トップクラスの企業だということがわかります。
理由としては以下のようなものが考えられます。
- 事業を展開しているエリアが日本最大の経済都市である
- 経営改革に力を入れている
- 競争優位性に持続性がある
- 代表的な観光エリアでも事業を行っている
- 海外にも進出している
西武ホールディングス同様持株会社という事業形態をとっている企業の情報と比較した表をまとめてみたので、参考にしてください。
会社名 | 売上高(2023年) 単位:百万円 | 平均年収 単位:百万円 | 就職難易度 | 社風 |
西武ホールディングス | 44,224 | 811 | 65 | 真面目で堅実な社風 |
阪急阪神ホールディングス | 968,300 | 828 | 66 | 保守的で伝統を重んじる社風 |
相鉄ホールディングス | 24,966 | 912 | 63 | お互いを思いやる社風 |
京阪ホールディングス | 31,711 | 848 | 65 | トップダウンの印象が強いが、新人にもチャレンジすることを推奨している社風 |
参照ページ:
連結業績ハイライト | 西武ホールディングス (seibuholdings.co.jp)
【阪急阪神ホールディングス】[9042]決算発表や業務・財務情報
西武ホールディングスの新卒募集要項について
以下に西武ホールディングスの新卒募集要項についてまとめました。
厚生労働省が公表している大卒初任給の平均が21.8万円であるのに対し、西武ホールディングスの初任給は23.5万円と平均よりやや高い金額です。
新卒の時期に限らず、各職位に応じたタイミングで研修も実施しています。
グループ会社への出向の可能性もあるため、各自確認してください。
各項目 | 詳細 |
---|---|
募集職種 | 【グループ総合職(オープン)】 【グループ総合職(エキスパート)】
|
給与 (2023年4月入社 初任給実績) | 月給:大学卒 235,000円 大学院卒 250,000円 |
賞与 | 年2回 |
研修制度 | 事業理解研修 財務会計研修/外部派遣研修(クリティカルシンキング・マーケティングなど) 他社交流研修 昇格試験合格者研修 など |
福利厚生 | 各種社会保険完備 育児・介護休業制度 カムバック制度 フレックスタイム制 テレワーク制度 積立貯蓄制度 個人積立年金 西武グループ保険 西武グループ関連施設割引制度 社員食堂 西武グループ独身寮など |
求める人材
西武ホールディングスでは求める人材として下記のものを公表しています。
「西武グループの未来に向けて、あらゆる人の想いを胸に走り続けられる人財」
- 西武グループの経営資源を活用し、お客さまの行動と感動を創り出すことが自分の目指す未来だと考えられる人財
- あらゆる相手の立場に立って物事を考え、自分の言葉で相手に発信し、過去に捉われずに決断・実現できる人財
- 西武グループ全体の成長のために、困難な状況にも執念を持って立ち向かえる人財
- 明るく、前向きで、自身のありたい姿への実現に努力を惜しまない人財
その他に以下の4点を必要な資質として挙げています。
- 明るくさわやかであること
- 常に自己啓発・研鑽していくプロとしての執念
- 旺盛なチャレンジ精神
- 企業人・社会人としての颯爽とした姿勢・振る舞い
エントリーシートや面接では、これらの意識を持っている人材かどうかを見られています。ぜひ意識して選考に臨むようにしてください。
参照ページ:グループビジョン – 西武ホールディングス
新卒採用のフロー
西武ホールディングスの新卒採用は、下記の通りの選考フローとなっています。
他の企業にないものでは経営を行う上での考えについて問われるという点です。
①マイページ登録
新卒採用サイトからマイページ登録の上、選考にエントリーします。
②Web会社説明会
次にWeb会社説明会を視聴します。
西武ホールディングスについて具体的に理解するための会社説明会です。
面接を受ける際には、Web会社説明会で印象に残った点や企業独自の特徴について問われる可能性があります。
また、インターネット上には載っていない情報を得られることもある貴重な機会です。
しっかり理解できるよう意識しながら視聴しましょう。
③Webエントリーシート提出
西武ホールディングスのエントリーシートはWeb上で提出します。
過去に頻出していた設問には下記のような項目がありました。
- あなたが西武ホールディングスを志望する理由と、当社の役割をふまえ、あなたが西武グループの経営資源を活用して取り組みたい内容を具体的に記載してください。(700字以内)
- あなたが学生時代に「挑戦したこと」・「挑戦していること」を具体的に教えてください。(500字以内)
- あなたが西武グループを統括している西武ホールディングスを志望する理由と、西武ホールディングスの組織・部門の中でどのように取り組みたいか具体的に記載してください。(700文字以内)
- 興味を持って取り組んだ科目・研究課題(200文字以内)
西武ホールディングスでは学生時代のことから入社後の将来像まで聞かれることがわかります。
学生時代学んだことは、今後どのように活かすことができるかを想像しながら書くようにしましょう。
また、西武ホールディングスへの理解度も重要視されています。
特殊な事業形態でもありますので、西武ホールディングスだけでなくグループ企業についても理解しておくようにしましょう。
下記の記事では、エントリーシート対策について紹介しています。
ぜひ合わせて参考にしてください。
④適性検査
西武ホールディングス過去の適性検査は、玉手箱で実施されていました。
出題内容は「言語」「非言語」「性格適性検査」です。
玉手箱は難易度が高く、また解答スピードが重視されます。
対策方法として、制限時間を意識しながら何度も問題集を解くことをお勧めします。
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
【対策すれば簡単!!】玉手箱・計数問題の解法テクニックを一挙公開
⑤複数回面接
西武ホールディングスでは複数回面接が行われる予定です。
基本的に一次面接・二次面接の面接官は人事課長または中堅現場社員であり、就活生と1:1で約1時間対面形式で行われる個人面談でした。
最終面接の面接官は人事と役員1名ずつ約30分間行われます。
自己PRなどの一般的な質問など、エントリーシートの内容に沿って進められます。
また、エントリーシートには記載欄のない学業についても深掘りされていました。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 記入した強みを発揮したその他の場面は?
- 西武グループとの接点はなにか
- 将来西武ホールディングスでどんなことに取り組みたいか
- ホテル事業への関心
- 他の私鉄との違いについて
- なぜこの業界、この会社なのか
さまざまな角度から数多くある鉄道会社の中でも西武ホールディングスを志望している理由について問われます。
深掘りされても焦ることなく答えられるよう、他社との違いを明確にしておきましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内々定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
西武ホールディングスの採用大学の実績を以下に掲載します。
難関大学の採用が非常に多く、中には東京大学や京都大学といった最難関大学もありますので、いわゆる学歴フィルターがあると考えられます。
<大学院> 東京大学、筑波大学、早稲田大学、お茶の水女子大学、名古屋大学 <大学> 東京大学、京都大学、一橋大学、東京都立大学、早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、立教大学、千葉大学、中央大学、同志社大学、上智大学、横浜国立大学 |
上記を見てわかる通り、かなり難関な大学からの採用実績が多い印象です。
しかしながら、採用がまったくないという訳ではありません。
対策次第でみなさんに内定獲得のチャンスはあります。
しっかりとエントリーシートや面接対策を行い、他の就活生と差をつけられるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、西武ホールディングスの就職偏差値・難易度を紹介します。
結論として偏差値・難易度は高いといえるでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用大学を見る限り学歴フィルターがある
- 採用人数が少ない
- 給与や福利厚生が充実している
これらのことから、非常に難易度の高い選考になることが予想されます。
しかしながら、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、みなさんに内定を獲得するチャンスはあります。
自己分析、企業・業界研究を行い、他の就活生と差をつけましょう!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
まとめ
今回は西武ホールディングスの基本情報から就職難易度や対策方法などを含め、企業研究をする上で役立つ情報の紹介をしました。
西武ホールディングスは、就活生からの認知度や人気度の高い陸運業に属する企業で、西武グループの持株会社です。
西武ホールディングスは陸運業界の中でもレベルが高い企業ですので、企業研究を行っているかどうかで就活での結果が変わってきます。
難関大学からの採用が多く、学歴フィルターがあることが予想されますが、諦めなければみなさんに等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。