新卒フリーランスの末路は悲惨?狙いやすいおすすめ職種5選とは
2024/10/14更新
はじめに
「新卒フリーランスになりたいが方法がわからない」
「新卒フリーランスを目指しているが家族から反対されている」
「新卒フリーランスに向いている職種が知りたい」
上記のような悩みを抱えている就活生は多いでしょう。
本記事では、新卒フリーランスを目指している方に向けて、必要な素質や狙える職種、リスクについて実体験を交えながら解説します。
- 新卒フリーランスに興味がある
- 新卒フリーランスはお金が稼げるか知りたい
既にある程度知っているという方も、本記事を読み、あらためてリスク、メリットを整理しておきましょう。
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新卒フリーランスはかなりの覚悟が必要
フリーランスとは、会社や組織に属することなく、業務委託のような形で仕事を受注する働き方です。
時間や場所の束縛がない自由度の高い働き方として、近年注目を集めています。
クラウドソーシングの普及も、フリーランス人口の増加を後押ししたと言えるでしょう。
事実、多くのフリーランスが登録している求人プラットフォーム「Lancers」による調査によると、2015年は913万人だったフリーランス人口ですが、2021年年には1,577万人に増加しています。
わずか6年間で、約57%も増加しました。
この「フリーランス」の定義には、副業として稼いでいる会社員も含みますが、
全人口に占めるフリーランスの割合は17%にも上ります。
実に、約5人に1人の割合となっていることが分かります。
また、この動きは年次の若い世代にも広がっており、最近では、新卒でどこにも就職せず、フリーランスの道を選ぶ人も少なくありません。
かくいう筆者もその1人であり、新卒ではないものの、社会人2年目からフリーランスとして生活を送っています。
もちろん、思い描いていたような順風満帆のスタートとはほど遠く、理想と現実のギャップに心が折れそうになることもありました。
しかし、今ではこのキャリアを選んで良かったと心から思います。
経験もスキルも未熟な若者が、社会に出て対等に戦えるかといえば、まず無理でしょう。
もし、この記事を読んでいるあなたが、新卒フリーランスというキャリアの選択に悩んでいるのであれば、多大な努力を重ねる必要があることを理解してください。
新卒として企業に入るべきか企業すべきか迷う方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
新卒フリーランスによくある3つの誤解
「新卒からフリーランスで働けたらかっこいいなぁ」と感じる学生も多いかもしれません。
人間関係や場所にしばられず、自由に働けるのは大きな魅力なのはたしかです。
しかし、新卒フリーランスはそんなに甘いものではありません。
ここからは、新卒フリーランスによくある5つの誤解について解説します。
- フリーランスは自由
- フリーランスは稼げる
- フリーランスはかっこいい
フリーランスは自由
フリーランスは誰しも自由に働いていると思われがちですが、これはよくある間違いです。
フリーランスになればすぐ自由に働けるわけではありません。
ある程度時間と心に余裕をもって働けるようになるためには、しっかり稼げる土台を自分で作った後の話です。
もちろん、その稼げる土台を形成するまでに5年以上かかる人もいます。
逆にフリーランスの方が休みなく働いている、というケースも非常に多いです。
そのため、フリーランス=自由という誤解はすぐに解いておいた方がいいでしょう。
フリーランスは稼げる
稼げるスキルを身につけて人脈を駆使し、コツコツと実績を積み上げれば稼ぐこと自体は可能です。
しかし。稼げるフリーランスになるためには想像以上の努力と時間が必要になります。に
なんとなく稼げそうというイメージで軽率にフリーランスの道を選ぶのはやめましょう。
フリーランスはかっこいい
ノマドワーカーがかっこいいと感じる人は、フリーランスへの憧れが強いかと思います。
しかし、フリーランスはまだまだ「社会的信用」という意味では正社員よりも劣っている部分があるのも事実。
実際、銀行や家のローンを組む際も審査が通りづらいなど、世間的にはフリーランスは不安定な職業という印象が根強く残っています。
かっこいいと思うこと自体は問題ありませんが、だからといってすべてのデメリットに目をつむるのはNGです。
新卒でフリーランスを目指すメリット・デメリット
新卒でフリーランスを目指す場合には、メリットとデメリットの両方を見る必要があります。
どちらの要素もふまえた上で、自分にあったキャリアを選択しましょう。
以下では、新卒でフリーランスを目指すメリット・デメリットを一覧で紹介します。
やはり、自由かつ裁量権のある仕事ができるというのがフリーランス最大のメリットといえるでしょう。
その反面、確定申告など税金まわりは自分で対応しなくてはいけないことや、将来が不安定なことも大きなデメリットです。
新卒フリーランスに求められる3つのこと
すぐに新卒でフリーランスとして働くには、いくつか準備すべきことがあります。
その準備がなければ、働き始めたとしても軌道に乗るのが遅くなり結果的に痛い目を見ることになるでしょう。
そこで以下では、新卒フリーランスに求められる3つのことについて解説します。
何か1つでも絶対的なスキルを身につけておく
最も必要なことは、「新卒のフリーランス」という、社会的に信用度がゼロの立場をしっかりと補強してくれるスキルです。
「その業界をかじった程度」では全く歯が立たず「その業界に長く身を置いている人と、引けを取らない」レベルのスキルが必要とされています。
フリーランスは「外注」であり「業務委託」として対価の支払いが発生するため質の良い制作物をあげてくる人の方が報酬が高くなるでしょう。
「継続的に報酬を支払っても良い」と判断してもらうためにも、最低何か1つは専門的なスキルを身につけておくようにしましょう。
まとまった額の活動資金
新卒フリーランスを始めるには、まとまった額の活動資金が必要になります。
フリーランスという生活は、自分が思い描いているほど甘くないです。
個人事業主として、意気揚々と開業届を出したは良いものの、開業してから数ヶ月全く仕事が来ない、なんて事態は往々にしてありえます。
収入がゼロになってしまっては生活ができないので、何らかのアルバイト生活を強いられることになると思います。
しかし、生活費を稼ぐためには、相当時間働かざるを得なくなるため、そのうちどちらが本業なのか、わからなくなるでしょう。
いわゆる「フリーター」という状態になってしまいかねません。
実際に筆者がそうであり、開業からしばらくは全くお金が入ってこなかったため、「仕事はいつになったら入るのだろう」と毎日胃が痛くなっていました。
幸い、いくらかは貯金があったので問題ありませんでした。
このままではまずい、と転職活動をぼちぼち始め出した頃、運良く知人の紹介で、長期契約に至ることができたのです。
筆者のゼロ収入期間は数ヶ月間で済みましたが、場合によっては半年、1年と続く可能性もゼロではありません。
バイトをたくさん入れてしまい、本末転倒になってしまわないためにも、開業前にはある程度のまとまった額の活動資金を作っておくことを強くおすすめします。
人脈
これは新卒フリーランスやフリーランスに限らず、どの職種でも同じことが言えます。
とくにフリーランスという不安定な立場では、この無形資産を持っているかいないかが重要です。
先ほど、運良く知人に仕事を紹介してもらった話をしましたが、人脈によって拾われた、まさに好例と言えるでしょう。
通常、フリーランスは仕事を見つける際、自分で自分を売り込む必要があります。
就活の自己PRを延々と続けるようなイメージです。
人脈を持っていると、他の人に紹介してもらい仕事をもらえる可能性が高まるため、心の負担が軽くなります。
人脈はフリーランスにとっては命綱ともいえるものですので、学生のうちからさまざまなイベントやセミナーに参加し、広く顔を売っておくようにしましょう。
思いも寄らないリターンが得られるかもしれません。
その他に起業のために必要な手順などは以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
新卒フリーランスに向いている人の特徴
新卒でフリーランスに向いている人の特徴は、以下の4つです。
自分が新卒フリーランスに向いているか気になる方は、参考にしてください。
主体性・積極性・行動力
新卒フリーランスは、主体性・積極性・行動力が必要です。
フリーランスたるもの、自分を売り込んでいかなければ、仕事すら得ることができません。
自ら進んで行動し、主体性と積極性を持ってさまざまな企業にトライしていかなければ仕事が得られません。
ビジネスの世界には2:8の法則というものがあります。
知っている方もいるかと思いますが顧客獲得の際に用いられる指標であり、簡単にいうと「10人に売り込むと、そのうちの2人が興味を持つ」というものです。
この考えを応用して当てはめてみると「10社の企業に売り込めば、2社は興味を抱いてくれる」と言い換えることができます。
もちろん、これはあくまで理論上の話であり、そもそもこのような場面で使うことが間違っているという指摘もあると思います。
現実として2社も興味を持ってくれない可能性の方が高いでしょう。
つまり「あたりにいかなければ、返ってこない」ということです。
自ら進んで行動を起こし、自分という人材の価値を売り込みにいきましょう。
成果にこだわることができる
成果や数字にこだわることができるというのは、新卒フリーランスにとって大きな要素でしょう。
完全実力主義といえるフリーランスの世界では、はっきりとした成果を出さなければ、周囲に自分のスキルを認めてもらえません。
どこまで良い制作物を納品できるか、どこまで数字を伸ばすことができるかが重要です。
妥協することなく、とことん成果にこだわることができるのであれば、新卒フリーランスとして生き残る可能性は高くなるでしょう。
強靭なメンタル
フリーランスであれば必要とされる部分です。
とくに新卒という立場が加わった場合は、これがないと継続は難しいかもしれません。
フリーランスは、本当に孤独です。
苦しい時に、自分を守ってくれる会社や法人という後ろ盾もなければ、一緒に戦い、時には愚痴を聞いてくれる仲間もいません。
孤独との戦いであり、まさに「個」として勝負していく必要があります。
少しぐらい凹むことがあっても、それをバネにし、跳ね返すだけのメンタルや、反対されても自分の意思を突き通すだけの頑固さも必要になるでしょう。
自己管理能力
契約を無事勝ち取ったのは良いものの、自己管理能力がないと継続は難しいです。
フリーランスは、自分を叱ってくれる上司もいなければ、自分の行動を模範とする後輩もいません。
悪く言えば「サボることも可能」な職種です。
しかし、仕事をサボったり、納期を守れなかったりが続くと「この人はあまり信用がおけないから、契約を継続するのはやめよう」という、結果につながります。
フリーランスは確かに自由ですがあくまで「社会人」ですので、学生の時には許されていたことが、通じません。
常に自分を律し、厳しく自己管理できる人こそが、新卒フリーランスとして生き残っていくためには必要な素質であるといえるでしょう。
新卒フリーランスに不向きな人の特徴
上記ではフリーランスに向いている学生の特徴について解説しましたが、逆に不向きな人がいるのもまたしかりです。
そこで以下では、新卒フリーランスに不向きな人の特徴を解説します。
以下の特徴に当てはまっている人は、一度フリーランスへの道をよく考え直してみましょう。
- 学生時代の実績や経験がない
- お金の管理が苦手
- 他人の目が気になる
学生時代の実績や経験がない
学生時代に実績や経験がない人は、フリーランスとして独立する際に大きな課題となります。
フリーランスはクライアントから信頼を得るために具体的な実績やスキルが必要です。
また自主的に学び続ける力や、課題を乗り越える忍耐力も不足している場合が多く、フリーランスとして成功する確率が低くなってしまうでしょう。
お金の管理が苦手
フリーランスは会社員と違って税金や保険の手続き、経費の管理も自己責任です。
お金の管理が苦手な場合、収入と支出のバランスが崩れて資金繰りが悪化する可能性があります。
フリーランスとして成功するためには、定期的な収入がない中でも長期的な計画を立ててお金を効率よく管理する能力が必要不可欠です。
他人の目が気になる
「新卒なのに就活してないんだ」と周囲から思われていそうで怖いと感じてしまう人も、フリーランスには不向きでしょう。
他人の目が気になっているうちは、本当に自分が求めるキャリアではない可能性が高いです。
自分がやりたいと心から思える職業であれば、まわりがどう思っていようと気にならないはず。
他人の目が気になる人は、一度フリーランスへの道を考え直すべきかもしれません。
新卒フリーランスでも目指せる職業5選
それでは、新卒フリーランスでも目指しやすい職業には一体どのような仕事があるのでしょうか。
目指しやすい職業が分かれば、それだけフリーランスとして軌道に乗りやすく収入も得やすいでしょう。
新卒フリーランスを狙える職業は、以下の5種類です。
新卒でフリーランスになるためには、完全実力主義の世界に飛び込む勇気が必要です。
本章では、未経験や新卒からでも始められて、多くのフリーランスが活躍している職種を紹介します。
エンジニア
狙える職種の1つ目は、エンジニアです。
このエンジニアの職業は技術の進歩が非常に早く、数年前の技術がすぐに陳腐化してしまいます。
そのため、若い人も活躍しやすいです。
実際、大学で専門性の高い分野を学んでいる人は、非常に価値が高いです。
また、文系であっても、長期インターンなどで自分の技術力を磨き、即戦力として活躍できる能力を身につけられます。
その結果、市場価値が非常に高くなり、新卒のフリーランスエンジニアとして十分活躍できるでしょう。
エンジニアに興味がある方は、以下の記事を参考にしてください。
webライター
webライターも挑戦しやすい職種です。
パソコンとネット環境さえあれば誰でも始められます。
企業のメディアや、ニュースサイトなどのweb媒体です。
もちろん、文章を書くことが好きな人・得意な人に向いている仕事ですが、記事によっては専門性やオリジナリティが求められるため、簡単な仕事とは言えません。
また、ライターとして働き始めた頃は、収入も低いことが多いです。
そのため、エンジニアと同様にきちんと経験を積み上げて、記事の品質をあげる努力をしなければなりません。
webデザイナー
デザイナーは、学生の間からインターンなどで自分の経験を積んでおき、スキルをつけておけば、新卒フリーランスであっても活躍することができるでしょう。
HTMLやCSSなど専門知識が必要になるため、あらかじめ習得しておくと早期に活躍できます。
イラストレーター
イラストレーターは、広告、書籍、ゲーム、アニメなどあらゆるメディア向けにビジュアルを制作する職業です。
独自のスタイルや技術を継続し、クライアントの要望に沿った作品を提供します。
クライアントからの依頼ベースでプロジェクトを受けられるため、場所に縛られず柔軟な働き方ができるのが大きな魅力。
実績を積めば大手のゲーム会社などからも依頼がもらえるので、高収入を目指せる職業でもあります。
動画編集
動画編集者は、映画や広告、YouTubeなどあらゆるメディアの映像を編集する仕事です。
動画のカット、効果音の追加、色調の調整などを行い、映像作品を作り上げていきます。
クリエイティブな業界で自由なキャリアを築けるため、フリーランスとして働きやすい職業でもあります。
動画編集者として活躍するためには、最低限の動画編集ソフトを扱えるスキルが必要不可欠です。
テロップや効果音の合成などができれば、低単価ですが仕事は見つかりやすいでしょう。。
このように、webに関する職種では属人性の高い職種であるほど、若い人が活躍しやすい環境にあるといえます。
自分の技術やスキルで勝負できる世界を、見いだす必要があると言えるでしょう。
新卒フリーランスとして成功するために欠かせない4つの心構え
それでは、新卒フリーランスとして成功して高収入を得るためにはどのような心構えが必要なのでしょうか?
以下では、成功のための心構えを4つ紹介しています。
新卒からフリーランスを目指す方は、これらを深く胸に刻んでおきましょう。
フリーランスの道だけにこだわらない
高収入を得たり成功したりするのに、フリーランスにこだわり続ける必要はありません。
企業に就職することで、すでに経験豊富な社員から貴重なフィードバックを得たり、大規模なプロジェクトに参加できる機会が増えます。
企業での経験を積んだ後にフリーランスとして独立することで、より短期間でスキルや知識を深められるでしょう。
客観的な意見を積極的に聞く
フリーランスは自己管理が重要ですが、独断だけでは正しい判断を誤ることもあります。
周囲の意見やアドバイスを取り入れることで新しい視点やアイデアが得られ、成功に繋がることも多々あります。
進化やビジネストレンドの変化が激しい現代では、他人の意見を参考にしつつ自分の仕事に応用することが求められます。
成長意欲を持ち続ける
フリーランスとして順調に仕事が進んでいると、現状に満足しがちです。
それでも結果に満足しないで常に新しいスキルや知識を積極的に取り入れることが重要です。
成長意欲がある人材は市場から必要とされる存在であり続けられるのです。
満足せず、未来を見据えた学びと成長を怠らない姿勢が、長く活躍するフリーランスの条件と言えるでしょう。
クライアントに対して常に誠実でいる
フリーランスはクライアントとの信頼関係が最も重要です。
もし自己中心的な働き方をしたり期限を守らずに好き勝手していれば、それだけクライアントからの信頼がどんどん失われることになります。
その結果新たな仕事に結びつかず、自滅してしまうケースも考えられます。
真摯な気持ちでクライアントと向き合い、誠実に仕事に向き合うことで、大きなプロジェクトを任される機会も増えるでしょう。
知っておきたい新卒フリーランスのリスク
新卒フリーランスのリスクは、以下の4つです。
- 社会からの強い風当たりによる精神的ダメージ
- フリーターになる可能性がある
- 仕事がもらえない
- 人から学ぶことが困難
新卒フリーランスに必要なことや向いている職種について解説してきましたが、誰でも可能なわけではありません。
社会からの圧倒的な風当たりに耐え、1人でやっていく覚悟がなければ、とても勤まりません。
リスクについてもしっかりと把握し、安易にフリーランスを選択することのないようにしましょう。
社会からの強い風当たりによる精神的ダメージ
まず1番に考えられるのが、社会からの風当たりの強さです。
8割の人は、まず反対するとみて良いでしょう。
「社会に出た事もないクセに」
「新卒カードを捨てるのは、もったいななさすぎる」
「一度企業で働いてみてからでも良いのでは」
など、さまざまな批評にさらされます。
とくに、親や親しい知人などからは、あなたの身を案じるあまり、大反対されてしまうかもしれません。
自分の大切な人を押し切ってまで、フリーランスを決断するということは、相当勇気のいることです。
精神的にも大きな苦痛を伴いますし「なぜ、新卒でやらなければいけないのか」
について、自分の中で明確な解を持っている必要があります。
結果的にフリーターになる可能性がある
新卒フリーランスに限らず、フリーランスであれば誰にでもいえることですが、収入がゼロになる危険性と常に隣り合わせとなることは覚悟しておきましょう。
ある程度、社会人経験を経てからの独立であれば、少なくとも一定期間は収入がなくても暮らしていけるほどの貯金はあるかと思います。
しかし、学生からいきなりフリーランスになる場合、貯金がないという人がほとんどです。
フリーランスとしての実績がないうちは、アルバイトでなんとか食いつないでいくことになるでしょう。
それでも、生活費を稼ごうとすると(職種にもよりますが)週5日以上での8時間労働は余儀なくされてしまいます。
生計を立てるのがやっとのアルバイトでは、貯金もほとんど貯まらず、新卒フリーランスどころか、ただのフリーターになってしまいかねません。
仕事がもらえない
フリーランスは実力がなければ収入は得られません。
社会人経験がない中でフリーランスとなるのは、これまで社会人として働いてきた人と同じ土俵に立ちます。
もちろん、学生時代にある程度の実績を積み、クラウドソーシングでも案件をもらえるようになっていたのであれば心配はいらないかもしれません。
やはり「社会人経験がない」「企業で働いた経験がない」という点をネックに感じる発注者がいます。
「まだ、企業から有償で案件を受注したことがない」という人が、新卒フリーランスを目指すことは、無謀に近いです。
なれても、最初の数ヶ月間は「収入ゼロ」であることを覚悟し、その分の貯金をしっかりとしておく必要があります。
まだ卒業まで時間がある方は、今のうちに、後述するスキルを磨き、フリーランスとして独立後、報酬をもらいやすい状況を作り出しておくようにしましょう。
人から学ぶことが困難
最後のリスクは、人から学ぶことが困難なことです。
たとえばビジネスマナーが挙げられます。
もちろん、自分で学習することもできますが、フリーランスという社会人として働く以上、ビジネスマナーを求められるケースも非常に多いです。
また、仲間がいないのでコミュニケーション能力が成長しません。
さらに、仲間がいないため切磋琢磨できる環境ではなかったり、尊敬できる上司がいなかったり、と人から学ぶことが非常に難しくなります。
フリーランスは、自由度が非常に高い側面を持っていますが、言い換えると「誰も自分を守ってくれない」という環境にいることを理解しておきましょう。
社会人に必要な能力をあらかじめ理解しておきたい方は、以下の記事を参考にしてください。
新卒フリーランスに関するよくある質問
最後に、新卒フリーランスに関するよくある質問をまとめました。
今までの内容を読んでも解消できなかった不安や悩みについて解消出来るかと思います。
以下の内容をふまえて、ご自身のキャリアや将来を考えてみてください。
新卒フリーランスも開業届は必要?
フリーランスになるからといってすぐに開業届を出す必要はありません。
ただし、税金面で優遇を受けたい場合は、開業届の提出をおすすめします。
有名大学に通っているけど、フリーランスでも有利になる?
結論、学歴はフリーランスにあまり関係ありません。
というのも、フリーランスに必要なのは実績や資格、信頼性です。
学歴で勝負したいと考えている人は、就職をするのがおすすめです。
第二新卒って何?
第二新卒とは、大学卒業から1年~3年が経過して就職・転職を目指す若者のことです。
現在は第二新卒を積極的に採用する企業も増加傾向にあるので、まずはフリーランスとして数年頑張ってから企業へ就職するという道もあります。
新卒で就職しない場合の進路について詳しい内容は以下の記事でも紹介しています。
さいごに
新卒フリーランスは、自由度が高い反面、自分を律する精神力や、収入が少ないリスクを理解しておく必要があります。
もちろん、新卒フリーランスが悪いというつもりは全くありません。
むしろ、会社で経験できないような課題や困難に対峙することで、大きく成長できる環境にあるともいえます。
しかし、一度新卒フリーランスになってしまえば、代わりが効きません。
新卒カードを蹴ってまで、なぜフリーランスになりたいのか、フリーランス特有の課題や困難をきちんと理解した上で、改めて考えるようにしましょう。
本記事が、新卒フリーランスに興味のある人の参考になれば幸いです。