【企業分析】巴工業の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/4/20更新
はじめに
巴工業株式会社は、東京都品川区に本社を置く、遠心分離機を中心とする分離機器の製造販売(機械事業)、化学工業製品を中心とした先端商品の輸入販売(化学品事業)を事業内容とする企業です。
今回はそんな巴工業の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では、巴工業への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- 巴工業の仕事内容が気になる
- 巴工業の就職難易度を知りたい
- 巴工業の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、巴工業の就職難易度は平均的です。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあるでしょう。
選考対策として、独特なものはありません。
強いて言えば、個別面接が3回と比較的多く設定されています。
一人ひとりをしっかり見て個性を判断するので、自己PRを怠らないようにしましょう。
職種としては、技術職を中心に経理や総務の募集もあり、様々な学生にチャンスがあると言えます。
反対に、応募する職種に関連した専門性を持つことが重要であると言えるでしょう。
事業内容がユニークな企業であるため、企業研究もしっかりと行ってください。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
巴工業株式会社について
出典元:巴工業
会社概要
巴工業の主要なビジネスは、遠心分離機を中心とする分離機器の製造販売(機械事業)と、化学工業製品を中心とした先端商品の輸入販売(化学品事業)です。
これらの事業は、それぞれの独自性を活かし、着実な業績を築いてきました。
機械事業では、遠心分離機やそれに関連する各種分離機や応用装置、さらには関連機器の製造・販売を行っています。
巴工業の遠心分離機は、国内外の化学プラントや食品プラント、下水処理場などで広く利用され、高い評価を受けています。
遠心分離機のシェアは国内トップクラスであり、数多くのスタンダードを確立してきました。
製品はユーザーのニーズに合わせてカスタマイズされ、営業はユーザーの要望に基づいてプランニングを行います。
技術・生産部門では、機能、素材、強度、構造などを総合的に考慮し、「オンリーワン」の製品を提供しています。
2021年には、最新のAI技術を搭載した遠心分離機を発売し、生産性の向上や労働環境の改善、技術者不足の解決に貢献しました。
巴工業を通じて、自らの業績を世界に残す可能性が広がっています。
一方、化学品事業では、合成樹脂、化学工業薬品、無機材料、電子材料、洋酒類などの輸入販売および関連製品・加工品の取り扱いを行っています。
化学品本部は、世界各国で高付加価値な商品を提供する化学工業製品の専門商社です。
建築資材や添加剤、吸着触媒など、25,000種類以上の商品を扱っています。
巴工業は、先進技術を実現するための素材の調達に携わっており、ユーザーのニーズを理解し、素材メーカーと協力して最適な製品を提供する企業です。
さまざまな材料や素材を活用することで、新しいアイデアを生み出し、ユーザーに最適なソリューションを届けています。
参照ページ
各事業別の売上規模
株式会社巴工業の2023年度の総売上高は496億2888万9000円で、純利益は27億3355万1000円でした。
この売上は機械製造販売、および化学工業製品販売からの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- 機械製造販売: 売上高は130億4142万6000円で、前年同期比14.8%増。
- 化学工業製品販売: 売上高は365億8746万3000円で、6.9%増。
参照ページ
各事業セグメントの解説
巴工業株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
機械製造販売事業 | PTM型遠心分離機、回転加圧脱水機、ASM型超遠心分離機、トモエベルト濃縮機。 |
化学工業製品販売事業 | 合成樹脂、工業材料、鉱産、化成品。 |
巴工業は、独自の位置づけで、「化学品商社」と「機械メーカー」の両方の側面を持つユニークな企業です。
巴工業は、遠心分離機をはじめとする分離機器の製造メーカーとして、環境保全から医療、エネルギー、食品、化学工業、リサイクル、さらには電力など、多岐にわたる産業をサポートしています。
近年では、バイオマスや水素ステーション、汚染土壌対策など、新たな分野への展開も積極的に行い、時代のニーズに応えた製品開発と販売を行っています。
また、化学工業製品の専門商社として、世界各地から鉱産物、樹脂、添加剤、半導体関連部材、レアメタルなど、幅広い材料を輸入し、お客様のニーズに応えています。
2015年にはタイのバンコク市にTOMOE Trading (Thailand) Co.,Ltd.を、2021年にはベトナムのハノイ市にTOMOE TRADING VIETNAM CO.,LTD.、マレーシアのクアラルンプールにTOMOE Trading (Malaysia) Sdn. Bhd.を設立し、急成長する東南アジア市場においても事業を拡大しています。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ:
巴工業で働いている社員は?
平均勤続年数は?
巴工業の平均勤続年数は13.6年です。
平均年収は?
2022年度の巴工業の平均年収は、810万8000円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準と言えます。
平均残業時間は?
巴工業の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり6時間でした。
卸売業、小売業で働く従業員の平均残業時間は14.2時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間と言えるでしょう。
なお厚生労働省が2023年2月に発表した「毎月勤労統計調査 令和4年分結果確報」では、一般労働者の月平均残業時間は13.8時間(パートタイム労働者の月平均残業時間は2.2時間)でした。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。
しかし、巴工業の平均年収から、巴工業の平均ボーナス額は129万円程度と推測できます。
理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。
あくまで参考程度にしておいてください。
また、巴工業は年に6月と12月の合計2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
巴工業は創業以来、赤字を一度も出したことがなく、離職率が低いことが特徴です。
また、社風は一人ひとりの長所を活かしてくれるものであり、フレンドリーな社員が多く、居心地が良いと評判です。
機械事業の営業部門では、年間休日数が多く残業時間が少ないため、プライベートも充実させられるでしょう。
技術部門ではチャレンジ精神が尊重される環境が整っており、成長とスキルアップが期待されます。
一方で、化学品事業の営業部門では、ホワイトな社風とグローバルな仕事が特徴で、自由な雰囲気の中で自分の意見を積極的に発信できる環境が整っています。
自由闊達な職場でありながら、グローバルな視野を持ちながら活躍できる点が魅力です。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競合他社での巴工業の立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、巴工業は決して劣っているとは言えません。
ただし、規模としてはやや小規模です。
理由として以下の要因があると考えられます。
- 専門性の高い市場
巴産業が専門とする分野が、特定の技術や産業に焦点を当てた市場である場合、市場規模が限られることがあります。
専門性の高い製品やサービスは、需要が限定され、それに伴い企業の規模も小さくなる傾向があります。
以上の要素により、巴工業は業界の中でも小規模であると考えられるでしょう。
ただし、巴産業のユニークな事業内容は、全く同じものがないと言っていい程です。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
巴工業 | 496億2888万9000円 | 810万8000円 | 70.8 | 自主性を重んじる |
稲畑産 | 7,356億円 | 914万円 | 50 | 温かみのある体育会系 |
月島HLD | 930億7700万円 | 713万円 | 50 | 風通しが良い |
菱化工機 | 445億9000万円 | 729万円 | 54 | 保守的 |
巴工業の新卒募集要項について
以下に巴工業の新卒募集要項についてまとめました。
まずは多種多様な職種を募集していることが特徴として挙げられるでしょう。
研修の特徴は、機械本部、化学品本部、管理部門のいずれもが高度な専門知識を求められることです。
そのため、私たちは職種別採用を採用し、個々の個性や能力を丁寧に育てながら専門性を高めています。
新入社員は、入社直後から社内のカリキュラムに沿った研修やビジネスライティング講座などを受講し、社会人としての基本的なスキルを磨くことになるでしょう。
その後、部門に配属されるとOJTトレーナーのサポートを受けながら、実務を通じて専門性を向上させます。
また、キャリア別研修を通じて経験に応じたスキルの習得を図り、中長期的なキャリア形成をサポートしてもらえるでしょう。
巴工業は、若手社員に責任ある仕事を積極的に任せ、彼らの主体性を尊重しチャレンジできる環境を提供しています。
若手社員が成長し、自己実現できるような機会を提供することで、彼らの能力を最大限に引き出し、組織全体の活力を高めることを目指しているのです。
さらに、E-ラーニングや通信教育などの自己啓発費用の補助や、英語ビジネスコミュニケーション講座、海外語学研修制度などの語学教育プログラムも提供し、自律的な学びとグローバルなキャリア形成をサポートしています。
巴工業は、「従業員に生きがいを見出す場を提供する」という経営理念に基づき、個々の価値観を尊重し、高度な専門性を持つ人材を育成しているのです。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 機械系セールスエンジニア、化学系セールスエンジニア、設計・開発、営業技術、生産管理、経理、総務、人事、法務 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大卒:233,630円 院卒:243,010円 高専卒:197,200円 備考:時間外勤務手当、深夜勤務手当、休日勤務手当、通勤手当、家族手当、住宅手当、役職手当、資格手当等別途支給 |
賞与 | 年2回(6月、12月)評価に応じ支給 |
研修制度 | 内定者研修、新入社員研修、工場研修、中堅研修等 |
福利厚生 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、産休育休制度、学業支援金制度(子供の学業費支援)、その他 |
求める人材
株式会社巴工業は、求める人材として下記のものを公表しています。
主体性
絶えず自己成長を図り、チャレンジングな姿勢と目標達成意欲を持って、失敗を恐れることなく、やりぬける人。
柔軟性
個性を尊重し、相手の立場に立った対応を心掛け、異なる考え方や変化を受容できる素直な心を持った人。
誠実性
高いモラルとコンプライアンス意識を有し、お客様、お取引先様、株主様、地域社会の方々、共に働く役員・社員等に、思いやりの心を持って誠意ある対応ができる人。
以上の3つは、巴工業の経営理念の『高い技術と優れた製・商品を供給し、社会に貢献する』につながっています。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨みましょう。
新卒採用のフロー
巴工業の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考では、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
マイナビまたはリクナビからエントリーを行います。
必要事項を記入して送信しましょう。
②会社説明会
Webで会社説明会が開かれます。
参加必須ではありませんが、ぜひ参加することをおすすめします。
③エントリーシート
エントリーシートを提出します。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- あなたのキャッチフレーズを教えてください。また、そのキャッチフレーズをつけた理由を教えてください
- 自己PR
以下に参考になる記事を紹介します。
④適性検査
一般的なSPIと変わらないテストです。
科目は、言語と非言語です。
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
⑤複数回面接
3回の個別面接があります。
聞かれることは、以下の通りです。
- 自己紹介
- 自己PR
- 今までに頑張ってきたことは何ですか?
- あなたの長所と短所をエピソードを踏まえて教えてください。
- 研究概要を専門外の人でもわかるように説明してください。
- これから挑戦していきたいことは何ですか?
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
巴工業の採用大学の実績を以下に掲載します。
最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
<大学院> 青山学院大学、茨城大学、宇都宮大学、大分大学、大阪工業大学、大阪府立大学、九州大学 <大学> 愛知県立大学、青山学院大学、秋田大学、宇都宮大学、愛媛大学、大阪市立大学、岡山大学、鹿児島大学、神奈川大学、金沢大学、関西大学、関西学院大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、巴工業は多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、巴工業の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的といえます。
その理由として以下の3点が挙げられるでしょう。
- 採用フローとして特別なステップがないから
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないから
- 給与や福利厚生が特筆して良いわけではないから
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
巴工業は、東京都品川区に本社を置く、遠心分離機を中心とする分離機器の製造販売(機械事業)、化学工業製品を中心とした先端商品の輸入販売(化学品事業)を事業内容とする企業です。
そのユニークな事業内容から、全く同じ事業を行う競合他社がありません。
そのため巴工業はレベルが高い企業です。
企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
しかし学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあるでしょう。
対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。