【企業分析】三菱重工交通・建設エンジニアリングの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/4/19更新
はじめに
三菱重工交通・建設エンジニアリング株式会社は、神奈川県横浜市を拠点とし、交通インフラ、プラント、ビル、工場建設などの分野で、お客様の企画・計画段階から設計、製作、現地工事、アフターサービスまで一貫して行う総合エンジニアリング企業です。
今回はそんな三菱重工交通・建設エンジニアリングの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では、三菱重工交通・建設エンジニアリングへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- 三菱重工交通・建設エンジニアリングの仕事内容が気になる
- 三菱重工交通・建設エンジニアリングの就職難易度を知りたい
- 三菱重工交通・建設エンジニアリングの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、総合エンジニアリング以外の業界については以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、三菱重工交通・建設エンジニアリングの就職難易度は、平均的な難易度です。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。
採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば、内定を獲得できる可能性は十分にあるでしょう。
職種としては、各種技術職とコーポレート部門の職種をそれぞれ若干名募集しています。
次からは各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
三菱重工交通・建設エンジニアリング株式会社について
出典元
会社概要
三菱重工交通・建設エンジニアリング株式会社は、交通インフラ、プラント、ビル、工場建設において、お客様の企画・計画段階から、設計、製作、現地工事、アフターサービスまで一貫して行う総合エンジニアリング会社です。
2020年に、三菱重工の交通システムエンジニアリング、鉄道駅のホームドアや空港のPBB(旅客搭乗橋)などの輸送機器、および各種産業機械の設計、製作、アフターサービスを担当する「三菱重工交通機器エンジニアリング株式会社」と、三菱重工グループの各種プラント、交通システム、ビル、工場建屋などのエンジニアリング、建設を手がける「MHIプラントエンジニアリング&コンストラクション株式会社」が統合され、新たに発足しました。
この統合により、三菱重工交通・建設エンジニアリングはお客様のビジネスパートナーとして、最高の品質と信頼を提供し続けています。
統合以降も技術とサービスの提供を続けており、お客様のニーズに応えるために努めています。
新たな取り組みとしては、交通機器関連の製品の供給とそれを中心とした駅や空港の土木建築工事の全体管理を行うとともに、三菱重工グループの製品とその周辺設備や建屋を含めた設備全体をワンストップで提供するビジネス展開に注力しています。
今後も、これらの取り組みを強化・拡大し、交通インフラ、プラント、ビル、工場建設など幅広い分野で、お客様の企画・計画段階からアフターサービスまで一貫して支援できる総合エンジニアリング会社として、お客様の期待に応えるため、経営の革新と技術の開発に全力を注ぐでしょう。
参照ページ
各事業セグメントの解説
三菱重工交通・建設エンジニアリングの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
交通・機器事業 | プラットフォームドア交通システム・空制装置・エンジニアリング旅客搭乗橋(パッセンジャーボーディングブリッジ:PBB)機器(環境化学機器・各種産業機械)港湾向け機器電気制御システム。 |
土木・建築事業 | 三菱重工グループの総合力と技術力をバックボーンに、企画・設計・施工・アフターサービスまで一貫して行う。 |
プラント・交通事業 | 三菱重工及び三菱日立パワーシステムズの環境プラント・化学プラントや高速鉄道(新幹線)、新交通システムなどに係る計画・設計・調達・建設・運転等のEPC業務に参画。 |
2020年4月に、三菱重工の交通システムエンジニアリングを担当し、鉄道駅のホームドアや空港のPBB(旅客搭乗橋)などの輸送機器、各種産業機械の設計、製作、アフターサービスを手がける「三菱重工交通機器エンジニアリング株式会社」と、三菱重工グループの各種プラント、交通システム、ビル、工場建屋などのエンジニアリング、建設を行う「MHIプラントエンジニアリング&コンストラクション株式会社」が統合され、新たに設立されたことが明らかになりました。
また、交通システムエンジニアリングの分野では、世界各地のLRT(次世代型路面電車)やAPM(全自動無人運転車両)などの新交通システムにおける軌道、信号・通信、電力設備のエンジニアリングや建設工事に積極的に参画しています。
台湾高速鉄道プロジェクトにおいて初の新幹線輸出を果たし、高速鉄道プロジェクトにも継続的に参加しています。
参照ページ:
三菱重工交通・建設エンジニアリングで働いている社員は?
平均勤続年数は?
三菱重工交通・建設エンジニアリングの平均勤続年数は20.8年です。
総合エンジニアリング会社の平均勤続年数は、業界や企業によって異なります。
具体的な数値は企業や地域、従業員の属性などによって大きく異なるため、一概には言えません。
企業の離職率や労働環境、福利厚生などが影響を与える要因の一部です。
組織の文化や労働市場の状況も勤続年数に影響を与えます。
平均年収は?
2022年度の三菱重工交通・建設エンジニアリングの平均年収は、550万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準と言えるでしょう。
平均残業時間は?
三菱重工交通・建設エンジニアリングの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり20.0時間でした。
なお、厚生労働省が2023年2月に発表した「毎月勤労統計調査 令和4年分結果確報」では、一般労働者の月平均残業時間は13.8時間(パートタイム労働者の月平均残業時間は2.2時間)でした。
こちらから読み取れるように、残業時間はやや長い傾向にあります。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。
しかし、三菱重工交通・建設エンジニアリングの平均年収から、三菱重工交通・建設エンジニアリングの平均ボーナス額は88万円程度と推測できます。
理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。
あくまで参考程度にしておいてください。
また、三菱重工交通・建設エンジニアリングは年に6月と12月の合計2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
三菱重工交通・建設エンジニアリングはCSRとして以下を掲げています。
「わたしたちは、この地球にたしかな未来を実現するために、
地球との絆
緑あふれる地球を環境技術と環境意識で守ります。
社会との絆
積極的な社会参画と、誠実な行動により、社会との信頼関係を築きます。
次世代への架け橋
夢を実現する技術で、次世代を担う人の育成に貢献します。」
これらの取り組みを通じて、三菱重工交通・建設エンジニアリングは、持続可能な社会の実現や地球環境の保護、地域社会との協力、そして次世代の育成に向けて貢献しています。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい建設業界の中での三菱重工交通・建設エンジニアリングの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較すると、三菱重工交通・建設エンジニアリングの規模はそれほど大きくありません。
理由として以下の要因があると考えています。
- 事業の特性: 交通・建設エンジニアリングは、大規模なプロジェクトやインフラ建設に関わるため、事業の特性上、投資やリソースが膨大なものが必要です。そのため、競争が激しく、市場に参入しやすいとは言えません。
また、プロジェクトの受注には高い技術力や実績が求められ、これらを積み重ねるまでに時間がかかることもあります。
- 企業統合の歴史: 三菱重工交通・建設エンジニアリングは、三菱重工の交通システムエンジニアリングとMHIプラントエンジニアリング&コンストラクションの統合によって誕生した比較的新しい会社です。
統合後の経営組織の再編や業務の統合には時間がかかることがあり、その過程で規模が大きくなるまでには時間がかかる可能性があります。
- 市場環境の影響: 建設業界や交通インフラ産業は、景気変動や政府の政策、国内外の経済状況などの影響を受けやすい分野です。
不確実性の高い市場環境の中で、安定した成長を実現するためには、経営戦略やリスク管理が重要です。
これらの要因が、企業の規模拡大に影響を与えることがあります。
以上の理由から、三菱重工交通・建設エンジニアリングの規模が大きくないと考えられるでしょう。
ただし、持続的な成長戦略や競争力強化の取り組みを通じて、将来的に規模を拡大する可能性があります。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
三菱重工交通・建設エンジニアリング | 458億6600万円 | 550万円 | 55 | 多くのスキルが身につく |
日揮株式会社 | 6068億9000万円 | 725万円 | 73 | 明るく活発 |
千代田化工建設株式会社 | 4301億6300万円 | 749万円 | 68 | 真面目な人が多い |
東洋エンジニアリング株式会社 | 2029億8600万円 | 649万円 | 65 | 風通しが良い |
三菱重工交通・建設エンジニアリングの新卒募集要項について
以下に、三菱重工交通・建設エンジニアリングの新卒募集要項についてまとめました。
福利厚生については一通り完備されています。
特筆すべきは研修制度です。
新入社員教育では、入社後の1年間は個々の成長をサポートするため、専任の育成担当者がマンツーマンの教育をしてくれます。
階層別の研修プログラムも充実しています。
自社および三菱重工が主催する教育プログラムが用意されており、例えば新入社員向けの導入教育やマネジメント教育などがあります。
スキル教育も重要な要素で、様々な技術教育やロジカルシンキングの研修が用意されています。
グローバル教育も行われており、実務で英語が必要な社員を対象にしたプログラムがあります。
自己啓発のためには、各種公的資格取得の支援も行われています。
たとえば、一級建築士や各種1級施工管理技士などの資格取得に向けた支援があり、受験費用や講習会の費用の補助、資格取得報奨金を提供してくれます。
特に一級建築士資格取得に向けた準備費用補助があり、資格取得後には講習会やテキスト代、交通費などの補助も行われます。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 電気設計職、機械設計職、土木・建築分野、プラント・交通分野、コーポレート部門 業務内容:コーポレート部門以外は技術職として採用 |
給与(2020年4月入社 初任給実績) | 大学院修了月給 244,000円 4年制大学卒月給 228,500円 高専・短大・専門学校卒月給 213,500円 備考:残業手当等別途支給 |
賞与 | 年2回(6月、12月)評価に応じ支給 |
研修制度 | 入社してから1年間は育成担当者によるマンツーマンの教育、階層別研修等 |
福利厚生 | 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険、育児休業/育児勤務制度、介護休業/介護勤務制度、家賃補助制度、他 |
求める人材
三菱重工交通・建設エンジニアリング単体では、求める人物像は掲げられていません。
しかしながら、三菱重工グループでは求める人物像を下記のように定めています。
1. Active
三菱重工グループの一員として、若手でもビッグプロジェクトに携わる機会が与えられることがあります。
困難な状況に直面しても、前向きな姿勢と自己の目標を掲げ、積極的に取り組む意欲と責任感が求められます。
2. Balanced
多くの社員が関わるプロジェクトの現場では、互いの考え方や様々な意見を踏まえ、柔軟に対応できるバランス感覚が必要です。
特に海外のプロジェクトでは、異文化を理解し尊重するコミュニケーション能力も求められます。
3. Creative
顧客のニーズに的確に応えるには、創造力と提案力が不可欠です。
私たちは、多くの「日本初/世界初」の製品を生み出してきた企業精神を受け継ぎ、従来の枠にとらわれず未知の領域に果敢に挑戦する意志が重要です。
三菱重工グループの求める人物像は同じグループなので把握しておきましょう。
また、三菱重工交通・建設エンジニアリングの社是も確認しておくと良いでしょう。
これに関連した人材を求めている可能性が高いからです。
- 顧客第一の信念に徹し社業を通じて社会の進歩に貢献する
- 誠実を旨とし和を重んじて公私の別を明らかにする
- 世界的視野に立ち経営の革新と技術の開発に努める
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨みましょう。
新卒採用のフロー
三菱重工交通・建設エンジニアリングの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
三菱重工交通・建設エンジニアリング採用受付、またはマイナビなどからエントリーを行います。必要事項を入力し登録しましょう。
②会社説明会
個別または少人数での会社説明会になるようです。
③SPI(性格・能力)
一次選考までにSPIを自宅のパソコンにて行います。
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
④書類審査・一次選考
各拠点にて一次選考が行われます。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 志望度はどのくらいか
- ガクチカ
- 英語が話せるかどうか
- なぜこの業界、この会社なのか
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤最終選考
最終選考は、本社における面接となります。
⑥内定
面接を経て内定が決定します。
採用大学
三菱重工交通・建設エンジニアリングの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えられます。
<大学院> 愛媛大学、九州大学、京都大学、工学院大学、中部大学、電気通信大学、東海大学、東京理科大学 <大学> 愛知工業大学、愛知淑徳大学、秋田大学、足利工業大学、愛媛大学、大阪工業大学、岡山理科大学、神奈川大学、神奈川工科大学、関西大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、三菱重工交通・建設エンジニアリングは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいでしょう。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、三菱重工交通・建設エンジニアリングの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的といえます。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがないから
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないから
- 給与や福利厚生が特筆して良いというわけではないから
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
三菱重工交通・建設エンジニアリングは、交通インフラ、プラント、ビル、工場建設において、お客様の企画・計画段階から、設計、製作、現地工事、アフターサービスまで一貫して行う総合エンジニアリング会社です。
三菱重工交通・建設エンジニアリングは規模自体は大きくありませんが、レベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで結果は変わってきます。
しかし学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に臨んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。