【企業研究】和田興産株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/04/08更新
はじめに
和田興産は神戸市兵庫区に本拠地を置き、「ワコーレ」のブランド名で、日本有数の住宅地である神戸市・阪神間やその周辺地域を主要エリアとして、中小型の分譲マンションの開発を手掛けています。
分譲マンション事業、戸建て住宅事業、賃貸事業、その他不動産事業といった幅広い分野で事業を展開しています。
今回は、そんな和田興産の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では、和田興産への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- 和田興産の仕事内容が気になる
- 和田興産の就職難易度を知りたい
- 和田興産の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、不動産業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、和田興産の就職難易度は、標準難易度です。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。
職種は、企画開発や資産マネジメント営業といった法人営業職、品質管理や企画宣伝といった専門職、各部門のサポートを担う管理部門職で構成されているのも特徴です。
商材は配属される部門によって異なります。
次の章からは、各内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
和田興産について
出典元:和田興産株式会社
会社概要
和田興産は、1899年(明治32年)に神戸市兵庫区にて創業し、「共生(ともいき)」の企業理念を礎に、地域のコミュニティづくりと社会・地球環境への貢献を目指しています。
常に時代のニーズやライフスタイルに応える住まいの創造を続けているのです。
和田興産は、「共生(ともいき)」の企業理念を発信しており、顧客の生き方にフィットするオンリーワンの住まいづくりを心掛けています。
和田興産のビジネスモデルは、分譲マンション・戸建て住宅の開発、賃貸不動産の管理・運営、その他不動産事業として収益物件等の企画・開発、マンション用地や戸建て用地の素地売りを行っているのも特徴です。
他企業との連携や販売提携(代理)を採用してサプライチェーンを構築しています。
これらの事業は、顧客の多様なニーズに応えるための戦略の一環として展開されています。
物やサービス、お金の流れに注目することで最適化し、プロセスを明確にすることで利益を増大させているのです。
さらに、和田興産はZEH-M(ゼッチマンション)やスマートゴミ容器の設置といった環境への取り組みを行なっています。
外皮の断熱性能の大幅な向上と、高効率な設備・システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネを実現しているのです。
その上で、再生可能エネルギーを導入して、年間の一次エネルギーの収支をゼロとすることを目指した住宅をZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を展開しています。
これを集合住宅に導入することで、CO2排出量を削減し、地球環境に優しい取組みを行っています。
参照ページ
各事業別の売上規模
2022年2月期 | 2023年2月期 | 対 前年度 金額 | 対 前年度 増減率 | |
売上高 | 417億8,500万円 | 427億1,200万円 | 9億2,700万円 | +2.22% |
営業利益 | 38億8,300万円 | 43億8,700万円 | 5億400万円 | +12.98% |
経常利益 | 31億6,200万円 | 36億700万円 | 4億4,500万円 | +14.07% |
当期純利益 | 23億3,700万円 | 23億8,200万円 | 4,500万円 | +1.93% |
和田興産の2023年通期連結決算の売上高は、427億1,200万円で、純利益は23億8,200万円でした。
この売上は分譲マンション販売事業、戸建て住宅販売事業、その他不動産販売事業、不動産賃貸収入の各収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- 分譲マンション事業が373億9,400万円で、前年比20.78%増でした。
- 戸建て住宅事業が11億300万円で、前年比50.7%減でした。
- その他不動産事業が10億9,900万円で、前年比79.4%減でした。
- 不動産賃貸収入が30億2,200万円で、前年比4.1%減でした。
参照ページ
各事業セグメントの解説
和田興産の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
分譲マンション事業 | 情報収集・用地仕入れ、コンセプトの決定、企画・設計・プラン検証、プラン・デザイン・仕様の決定、マンションギャラリーオープン・販売、販売活動 |
戸建て住宅事業 | 情報収集・用地仕入れ、コンセプト決定、宅地検証・企画・設計、プラン・デザイン・仕様の決定、モデルハウスオープン・販売、販売活動 |
その他不動産事業 | 情報収集・用地仕入れ、企画・設計、建築、賃貸募集・保有、一棟販売、売却・引渡し |
不動産賃貸収入 | 賃貸不動産の管理・運営、用地の選定、外観デザイン、空間設計、施工借りる方を探す賃貸業務、契約等の事務 |
神戸を中心に地域のコミュニティづくりを徹底し、幅広い不動産事業での革新をもたらし続けています。
この4つの事業分野は、和田興産の事業戦略と市場への適応能力を示しており、不動産事業を展開しています。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ
和田興産で働いている社員は?
平均勤続年数は?
和田興産の平均勤続年数は10.9年です。
不動産業の平均勤続年数は10.3年であることから、業界平均よりも社員の出入りの少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
2023年度の和田興産の平均年収は、838万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準です。
また、同じ「不動産業」の上場企業平均年収558万円でした。
参照ページ
平均残業時間は?
和田興産の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり20時間でした。
不動産業界で働く従業員の平均残業時間は29.7時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
和田興産の平均ボーナス額は、6月と12月の年2回支給され、昨年実績5ヶ月分です。
平均年収を元に計算すると、およそ150〜200万円程でした。
令和4年分民間給与実態統計調査結果によると、不動産業・物品賃貸業の平均ボーナスは53万円である為、業界内では平均より高いといえます。
どんな文化なの?
和田興産は、その独自の企業理念「共生」を掲げており、人と人との繋がりを重要視した、風通しのよい企業です。
不動産事業に特化した企業で、様々な事業で多岐にわたるキャリアパスを実現できます。
和田興産は、価値のある独創と新たな革新のマッチを重要視し、クリエイティブな考え方ができる人に向いているでしょう。
新たなイノベーションは会社の発展と捉え、個人の成長は会社の成長に繋がるとして奨励しています。
引用ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい不動産業界の中での、和田興産の立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、和田興産はトップクラスの企業だとわかるでしょう。
理由として以下の要因が考えられます。
- 地域のニーズに対する企画力:和田興産は販売部門を持たず、販売力に依存した商品づくりを行っていません。企画力を武器に「選ばれる商品」を開発し、用地取得から販売まで一貫したプロジェクトをマネジメントしています。
- 用地取得力:和田興産は、地価や建築費の動向、税制や法規制が変化していく中で、鮮度の高い用地情報をいち早くキャッチし、戦略的なプランを設計しています。個人、法人に対して最適な不動産をご提供しています。
- ネットワーク力:和田興産は、長年にわたって築いた信頼関係や協力体制を強化し、新しい市場への進出や既存事業の拡大を図り、売上の増加に寄与しています。
以上の要素により和田興産は不動産業界の中でもトップクラスの売上高を生み出しています。
参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
和田興産株式会社 | 427億円 | 838万円 | 48 | 共生(ともいき) |
フジ住宅 | 1,186億円 | 808万円 | 50 | 人を大切にする |
THEグローバル社 | 423億円 | 834万円 | 48 | 気軽に部署を超えた交流 |
引用ページ
和田興産の新卒募集要項について
以下に和田興産の新卒募集要項についてまとめました。
年に一回の昇給制度や、新入社員でも働きやすく、研修制度などの成長しやすい環境がある点は非常に嬉しい点です。
研修制度は、新人に対するオンボーディングはもちろん、年次毎や役職毎に設けられたカリキュラムがあり、かなり充実しているでしょう。
地域密着戦略であるため、転勤はありません。
気になる方は面接や説明会などの際に確認しておきましょう。
職種 | 法人営業職:企画開発営業(土地情報収集、企画開発) 資産マネジメント営業(収益管理、保守管理、保有不動産の売買) 専門職:自社ブランドの品質管理・販売促進・建築の工程管理や完成検査 管理部門職:総務・経理・各部門のサポート業務 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 営業職/225,000円(営業手当<時間外労働約15時間分>含む) 専門職/220,000円〜(専門手当<時間外労働約12時間分>含む) 管理部門職/200,000円 ※別途、時間外労働手当あり |
賞与 | 年2回 |
研修制度 | 入社後座学研修及び、外部研修、OJT研修 年次計画研修(各役職に応じたスキルアップ階層別研修を実施) |
福利厚生 | 交通費全額支給、社保完備、役職手当、職種手当 社宅制度(規定あり)、退職金制度、確定拠出年金制度、財形貯蓄制度、産休育休制度、リロクラブ加入 |
引用ページ
求める人材
和田興産では、求める人材として下記のものを公表しています。
グループ会社の1つであるため、他のグループ会社でも共通している可能性が高いです。
若々しい力
フットワークが軽くアクティブであり、ポジティブな行動で周囲を巻き込むことができます。
情報収集能力
複数のソースから適切な情報を効率良く選択し、収集します。 場面に応じて最適な情報源を使い分け、必要な情報を正確に特定し、取得する能力があります。
企画力
豊かな発想力をもって斬新なアイディアをアウトプットできるだけでなく、情報収集能力に優れています。 自分の考えを説明するにあたって、必要なポイントをうまく押さえた言葉選びも得意です。
コミュニケーション力
情報共有や意思疎通がスムーズに行える能力のことです。 相手と意見や情報を円滑に交換するためのスキルであり、話す力だけでなく聴く力も含まれます。
顧客と信頼関係を構築したり、クレームへ適切に対応したりする際に役立ちます。
以上の4つは、和田興産の事業内容と密接につながっています。
エントリーシートや面接の中で、これらの意識を持っている人材かどうかが見られるでしょう。
ぜひ意識して選考に臨んでください。
新卒採用のフロー
参照ページ
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
和田興産の選考は、下記の通りの選考フローです。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄やその人の経験をチェックするような質問も多く見られます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
就活サイトの求人ページより、必要事項を入力し登録を行います。
志望動機や自己PR、自身の経験などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
②会社説明会、自分史ワークシート・ES
和田興産のイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
和田興産とミスマッチがないのか深堀りしていきます。
質問事項は以下の通りです。
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- 和田興産に興味を持ったところ
このように基本的なことが聞かれるでしょう。
会社説明会で書くことになるので、参加する前に準備して臨んでください。
以下に参考になる記事を紹介します。
③面接+性格診断(SPI)
和田興産の1次面接はグループ面接で、受け答えだけでなく、マナーや人柄、入社意欲が他の就活生と比較されます。
自己紹介や志望理由、この業界を選んだ理由などが聞かれるでしょう。
自分の答えを見つけておくといいです。
以下に、口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- ガクチ力
- 将来の自分の理想像
- 自身の経験で何を得たか
- あなたらしさを発揮できること
以下のページもぜひ参考にしてください!
④複数回面接
和田興産では、「就活生の経験やコミュニケーション能力」を重要視して面接を実施しています。
個々に合わせて選考を行うため、回数は人によって異なるでしょう。
2次面接、最終面接は個別で行われます。
自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認されます。
以下に口コミのあった質問事項を紹介しますので、参考にしてください。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 志望度はどのくらいか
- 自社と就活生がどうマッチしているか
- クレーマーへの対処方法
- ガクチカ
- 入社後にどんな風に貢献できるか
- なぜこの会社なのか
最終面接になるにつれて、圧迫面接や深い質問が増えてきます。
実務に適性があるのか確かめるような質問が多くなされるでしょう。
企業が求めるイメージに寄り添うために、実際に公式サイトをチェックするなどしてイメージを付けてください。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってくださいね。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
和田興産の採用大学の実績を以下に掲載します。
最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学、京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学、神戸学院大学、大阪産業大学、大阪商業大学、神戸芸術工科大学、神戸女学院大学、武庫川女子大学、甲南女子大学、和歌山大学、慶應義塾大学、中央大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、和田興産は多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして内定を獲得してください。
参照ページ
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、和田興産の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的です。
その理由として、以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがないから
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないから
- 給与や福利厚生が特筆して良いという訳ではないから
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など、基本的な事項をしっかり対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
和田興産は不動産業界に属する企業で、神戸を拠点とした不動産事業を展開しています。
法人・個人に「選ばれる不動産」を提供し続け、高品質にこだわっている会社です。
企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わるでしょう。
しかし、学歴重視をする企業ではないので全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に進みましょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでください。