【企業分析】東京エレクトロンデバイスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年2月20日更新
はじめに
東京エレクトロンデバイス株式会社(TED)は、東京エレクトロングループの一員で、本社を神奈川県横浜市神奈川区に構え、東京証券取引所プライム市場に上場しています。
同社は半導体、ソフトウェア、電子部品の販売、設計・開発、ネットワーク、ストレージ、ソフトウェアの販売、保守サービスを提供しています。
その特徴は、高い技術力と製品への深い知見にあります。自社で設計から基板の作成まで一貫して行えることは、その高い技術力を裏付けています。
また、同社は世界シェアの高い海外有力メーカーを中心に50社以上の半導体製品を扱うことができ、最先端技術を取り入れた製品を提供しています。
今回はそんな東京エレクトロンデバイスの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では東京エレクトロンデバイスへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- 東京エレクトロンデバイスの仕事内容が気になる
- 東京エレクトロンデバイスの就職難易度を知りたい
- 東京エレクトロンデバイスの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、技術商社以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、東京エレクトロンデバイスの就職難易度は、高い難易度だと考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、採用倍率も10.5倍であり、高い難易度といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。
選考対策として、独特なものが「PR動画」になります。他の企業でメジャーなものではないので、事前準備を進めましょう。
特に『人物重視の採用活動』が重視されています。面接などで東京エレクトロンデバイスを志望する動機を伝えることが重要になります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
東京エレクトロンデバイスについて
出典元:
会社概要
東京エレクトロンデバイス株式会社は、1965年に東京エレクトロンの電子部品ビジネスから分離独立した企業です。
2003年には東京証券取引所の市場第2部に上場し、2010年には第1部に昇格しました。2017年には現在の東京エレクトロンデバイス長崎を、2018年には株式会社ファーストを連結子会社として統合しました。事業歴は現在58年になります。
半導体および電子デバイス(EC)事業を中心に展開する企業です。
2006年には、東京エレクトロンからコンピュータシステム関連事業を引き継ぎ、情報通信機器やセキュリティソリューションの販売や保守サービスも提供しています。
東京エレクトロンデバイスは、半導体装置やFPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置の世界的リーディングカンパニーである東京エレクトロンから独立し、半導体商社としてのスタートを切りました。
その後も、半導体および電子デバイス分野での独自の技術力と市場知見を活かし、幅広い製品ラインナップとサービス提供により、グローバルな顧客に対して高品質なソリューションを提供しています。
同社の主要な事業内容は、半導体製品、ボード・電子部品、ソフトウェア・サービスの販売、およびプライベートブランド(PB)製品の製造・販売です。
東京エレクトロンデバイスは、先進的なテクノロジーと革新的なアプローチを通じて、常に変化する市場に適応し、お客様のニーズに応えることを使命としています。
参照ページ
会社概要:東京エレクトロンデバイス株式会社
各事業別の売上規模
出典元:
東京エレクトロンデバイスの2023年度の第2四半期の総売上高は2403億円で、純利益は124億円でした。
この売上はCN事業(コンピュータシステム関連事業)、EC事業(半導体及び電子デバイス事業)、PB事業(プライベートブランド事業)からの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- CN事業(コンピュータシステム関連事業)が292億円
- EC事業(半導体及び電子デバイス事業)が2110億円
- PB事業(プライベートブランド事業)が144億円
参照ページ
各事業セグメントの解説
東京エレクトロンデバイスの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
CN事業 | コンピュータシステム関連事業 新規性・専門性の高いIT製品 保守・監視サービスの提供 AI・セキュリティなどの最先端技術サービス |
EC事業 | 半導体及び電子デバイス事業 海外有力メーカーの半導体製品・クラウドサービス 製造業を中心に2,000社以上の顧客 最先端半導体の技術サポート |
PB事業 | プライベートブランド事業 設計・開発・量産までワンストップで提供する設計・量産受託サービス 自動化・省人化を実現するモノづくりシステム |
東京エレクトロンデバイスは、幅広い事業分野において優れたサービスを提供しています。
PB事業では、プライベートブランド事業を展開し、顧客の要件に基づいた製品開発を設計・開発・量産まで一貫して提供しています。
当社グループがワンストップでサービスを提供することで、効率的な製品開発が可能となり、高い評価を受けています。
CN事業では、シリコンバレーでのマーケティング活動を通じて、新規性・専門性の高いIT製品やセキュリティ製品の取り扱いに注力しています。
また、自社で保守・監視サービスを提供し、AIやセキュリティなどの最先端技術の知見を活かした技術サービスを提供しています。顧客は安心して最新の技術を活用できる環境を提供されています。
EC事業では、海外有力メーカーの半導体製品やMicrosoft Azureなどのクラウドサービスを取り扱い、製造業を中心に2,000社以上の顧客を有しています。
競争力のある産業機器や車載機器のメーカーとして、最先端半導体の技術サポートも提供しており、世界的な信頼を築いています。
東京エレクトロンデバイスは幅広い分野で高度な技術力を駆使し、顧客のニーズに応える優れたサービスを提供しています。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ:
東京エレクトロンデバイスで働いている社員は?
平均勤続年数は?
東京エレクトロンデバイスの平均勤続年数は16.7年です。
半導体製造業の平均勤続年数は14.2年であることから、業界平均よりも社員の出入りは少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
2023年度の東京エレクトロンデバイスの平均年収は、908万円でした。
全国平均の年収が414万円円であることを考えると、 全国平均よりもかなり高い水準となっています。
平均残業時間は?
東京エレクトロンデバイスの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり23.2時間でした。
半導体製造業で働く従業員の平均残業時間は企業によって異なります。一般労働者の月平均残業時間は13.8時間のため、一般平均よりも多い残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
東京エレクトロンデバイスの平均ボーナス額は140万円です。大手企業の平均ボーナス額は90万円前後であることから、平均より高めと言えます。
どんな文化なの?
東京エレクトロンデバイスは、東京エレクトロンの商社部門から独立して誕生した企業です。当初は単なる事業部だったが、独立と株式上場を果たす原動力は技術商社としての使命やビジネスモデルを突き詰め、「No.1になりたい」との情熱がありました。
この情熱とチャレンジに対するバックアップが結びついた結果、会社全体で共有される企業文化が育まれ、社員が情熱をもってチャレンジする姿勢に対し、全体がサポートし合う文化が成果を生み出しています。
目指す会社像は、お客様の課題やニーズに真摯で誠実に向き合う顧客第一主義です。そして、それに関わる社員と家族の充実が根底にあります。自信と誇りをもって働ける会社であり、社外から共にありたいと思われる企業を目指しています。
参照ページ:
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
出典元:就活会議
競争が激しい半導体製造装置業界の中での東京エレクトロンデバイスの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、東京エレクトロンデバイスはトップクラスの企業だということがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- 半導体製造装置業界で日本トップ、世界でもトップ3の企業として注目されている。当期純利益のランキングでは、アドバンテスト、SCREENホールディングスを抑えて1位に輝いています。
- 海外売上の80%以上を占め、その影響はあらゆる電子機器に及んでいる。国際的な事業展開を果たしています。
以上の要素により東京エレクトロンデバイスは半導体製造装置業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
東京エレクトロンデバイスの新卒募集要項について
以下に東京エレクトロンデバイスの新卒募集要項についてまとめました。
研修制度も充実しており、新卒で入社してから3年間で一人立ちすることを目指す教育体系を用意しています。研修を通じて学んだことを生かし、ビジネスで成果を出せる実務的な研修を実施しています。
育児・介護支援制度では仕事と子育て・仕事と介護との両立支援推進の目的で育児休業・介護休業などの各種制度を導入しています。
新入社員の総合職向けに借上独身者用社宅制度があり、配属先の事業所(勤務地)に自家(実家)より通勤が困難な場合に会社が社宅を用意する制度です。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 |
|
給与(2021年実績) | 総合職(営業系、技術系、事務系)月給
|
賞与 | 年2回(6月、12月) |
研修制度 | 新卒で入社してから3年間で一人立ちすることを目指す教育体系を用意しています。 |
福利厚生 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、財産形成、社員持株会、財形貯蓄、企業年金、転勤者住宅、独身者用社宅など |
求める人材
東京エレクトロンデバイスでは求める人材として下記のものを公表しています。
私たちが求める人物像は
「チャレンジ精神をもって、自ら積極的に行動できる方」
過去にとらわれない柔軟な考え方と行動力をもつこと
エレクトロニクス業界は日進月歩で変化し、国際化も進んでいます。次に何が起きるのかを想定し、今何をすべきかを考える。過去の事例はあくまで参考であり、プロジェクト成功のキーマンは常に第一線で活躍する担当者です。
向上心や探求心を忘れずに、「次に何が必要か、自分ならどのように工夫し成功させることができるか」を常に考えること
目標を達成することは重要ですが、ビジネスを通して成長した社員一人ひとりが当社の財産となります。上司や先輩のサポートのもと、若いうちから責任のある仕事を担当することで、自分なりに考えて行動する主体性を身につけることができる会社です。
周りの社員と協力し合うこと
私たちのお客さまの案件は大規模化し、精緻化しています。
状況整理・情報発信・戦略立案・実行などの場面において、チームやプロジェクトでの自己の役割を認識し、職種や部署の垣根を超えた「協働」を意識することが大切です。
参照ページ:
東京エレクトロンデバイスが求める人物像としては、チャレンジ精神が旺盛で、柔軟かつ積極的な行動力を持ち、過去にとらわれず未来志向の考え方ができる方と考えられます。
常に向上心を忘れず、変化の激しいエレクトロニクス業界で主導的に活躍をする、クリエイティブかつ実行力のある人材が求められています。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
東京エレクトロンデバイスの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では、事業内容を理解していただくことはもちろん、東京エレクトロンデバイス(TED)をじっくりと調べて、「TEDで働いてみたい!」という熱意を大切にしています。
選考対策として、『人物重視の採用活動』が重視されています。成長したいという向上心と、お客様の課題を解決したいという熱い気持ちが大切になります。
①プレエントリー、会社説明会予約
東京エレクトロンデバイス公式サイトの採用情報より必要事項を入力し登録を行います。会社のイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
選考参加を希望される方は自分史ワークシートに取り組み、東京エレクトロンデバイスとミスマッチがないのかを深堀をしていきます。
②動画選考
自己PR動画による特殊な選考があります。大学で学んだことを活かしたいことや、IoT、クラウド、AIなどの新たな技術に興味があれば熱い想いを語って下さい。
WEBエントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した参照ページを確認してください。
【就活】自分史とは?書き方・ポイント・3つの作成メリットを解説
③面接+適正検査
東京エレクトロンデバイスでは一人ひとりを深く知るため、最初の面接から最終面接まで、学生様お一人ずつの個別面接です。
目立たなくても真面目にコツコツ頑張れる人を重視しています。大学で学んだことを活かしたい方や未経験者でも歓迎しています。成長意欲やお客様への熱意が必要となります。
面接の質問内容
①:自己PR
②:志望動機
③:学生時代に力を入れたこと
④:長所と短所について
⑤:勤務地の希望
⑥:研究内容
⑦:他社の選考状況
⑧:一緒に働くうえでンがてな人はどんな人か
⑨:逆質問
以上のような質問が出ます。
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
④内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
東京エレクトロンデバイスの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えます。
<大学> 会津大学、青山学院大学、秋田県立大学、麻布大学、茨城大学、岩手県立大学、岩手大学、宇都宮大学、愛媛大学、桜美林大学、大分大学、大阪工業大学、大阪市立大学、大阪大学、大阪電気通信大学、大阪府立大学、 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、東京エレクトロンデバイスは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、東京エレクトロンデバイスの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高いといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
・採用倍率が10.5倍
・採用人数が16~20名
・人気の企業
しかし、東京エレクトロンデバイスは多様な学生層からの応募者を積極的に採用していますので、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」などの基本的な事項を
しっかりと対策をしていれば、可能性はあるでしょう。
対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
東京エレクトロンデバイスは選考対策として、『人物重視の採用活動』が重視されています。チャンスはあります。
そして、求める人物像としては、チャレンジ精神旺盛で柔軟かつ積極的な行動力を備え、未来志向で過去にとらわれない考え方ができる方です。
常に向上心を持ち、変化の激しいエレクトロニクス業界で主導的に活躍できるクリエイティブで実行力のある人材を求めています。
エントリーシートや面接では、これらの意識をアピールすることが重要です。成長意欲とお客様の課題解決への熱意を強調することが重視されています。事業内容を理解し、熱意を伝えることが面接での成功につながります。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね