【企業分析】新日本海フェリーの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年1月31日更新
はじめに
新日本海フェリー株式会社は、物流業界ならびに観光・旅行業界に属する企業です。
本社は大阪府大阪市にあります。
新日本海フェリーは、日本海側に航路をもつ唯一の海運会社です。
日本で最多かつ最大かつ最速のフェリーを運行しており、海路を用いた貨物輸送だけでなく、豪華客船として非日常的な船旅の提供も行っています。
今回は、そんな新日本海フェリーの企業研究を行うために役立つ知識をご紹介します。
次のような方へ向けて、社風や求める人材だけでなく、採用難易度や選考対策のポイントもあわせて解説します。
- 新日本海フェリーの業務内容や募集職種を知りたい
- 新日本海フェリーの就職難易度が気になる
- 新日本海フェリーの選考対策の方法を知りたい
このような方はぜひ参考にしてください。
また、物流ならびに観光・旅行以外の業界については、こちらの記事で概観しています。
あわせてご覧くださいね。
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この記事の結論
結論から述べると、新日本海フェリー株式会社の就職難易度は標準レベルだと考えられます。
なぜなら、偏差値や地域に関わりなくさまざまな大学からの採用実績があり、学歴より人柄を重視している企業だとわかるからです。
また、選考フローも一般的な流れなので、特殊な対策が必要ありません。
職種としては、総合職が募集されています。
新日本海フェリーの総合職は業務内容が多岐にわたるため、面接の段階で入社後の業務内容を予測することは難しいでしょう。
イベントの企画営業やフェリーの備品管理、船旅乗船券発券、窓口・電話対応、新たな販路開拓のための営業、貨物の積込作業など、担当する可能性のある業務はかなり幅広いです。
この記事では、新日本海フェリーの業務内容や社風について詳しく解説しています。
また、初任給や業界内での立ち位置、選考対策方法などもご紹介します。
新日本海フェリーのことを知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
新日本海フェリーについて
出典元新日本海フェリー株式会社
会社概要
新日本海フェリー株式会社は、物流業と観光・旅行業を主軸に事業を展開している企業です。
新日本海フェリーは、日本海側に航路を持っている唯一の海運会社です。
日本海は特に冬の時期に非常に波が荒れるため、かつては船を走らせることなど考えられない海でした。
しかし、新日本海フェリーは多くの反対や困難を乗り越え、日本海側の航路を開拓していきました。
そして、現在でも、北海道と本州をつなぐ重要なインフラとして、多数の貨物を輸送しています。
それにくわえて、新日本海フェリーは観光・旅行業も展開しています。
貨物を輸送するだけでなく、豪華な客室や大浴場、レストランを備えた船で非日常的な船旅体験を提供しています。
物流業と観光・旅行業の2本の柱で、新日本海フェリーは経営を盤石なものとしています。
参照ページ
各事業別の売上規模
新日本海フェリーの2022年売上高は553億円、経常利益は24億円でした。
そして、こちらは2018年の数字ではありますが、2018年の売上高387億円のうち、84%が貨物、7%が旅客、9%がその他による売上高でした。
新日本海フェリーの売上高のほとんどが、運送業によるものであることがわかります。
新日本海フェリーは、2018年の売上高387億円から、たった4年間で553億円まで業績を伸ばしています。
今後も業績拡大が期待できる企業でしょう。
参照ページ新日本海フェリー | 業界動向サーチ
各事業セグメントの解説
新日本海フェリーの主な事業セグメントは次のとおりです。
事業部門 | 活動内容 |
海運 | 貨物輸送、海運販路拡大営業など |
陸運 | 貨物輸送、トラックの配車業務など |
物流・倉庫 | 倉庫の運営・管理、貨物車両の積み込み作業など |
旅行・観光 | クルーズ旅行の販売、広報、イベントの企画・立案、備品管理、窓口業務など |
ホテル・旅館 | ホテル・旅館の運営・設備管理など |
新日本海フェリーの主要事業は物流業です。
日本海側のフェリー航路を活用した海上輸送だけでなく、陸路を用いた陸上輸送も行っており、海路・陸路一体となってスムーズかつ効率的な輸送を実現しています。
また、新たな販路開拓のための営業活動も絶えず行っています。
それにくわえて、新日本海フェリーのもう1本の柱となっているのが旅行・観光業です。
窓口対応や備品管理といったクルーズ旅行の運営・管理だけでなく、新たなイベントの企画・立案や、より多くの人に知ってもらうための広報活動などを積極的に行っています。
新日本海フェリーで働いている社員は?
平均勤続年数は?
新日本海フェリーの平均勤続年数は、16.2年(2022年度)です。
全職種での平均勤続年数は12.1年、物流業界では14.2年です。
新日本海フェリーは、比較的、社員が定着しやすい企業であると言えるでしょう。
平均年収は?
新日本海フェリーの平均年収は、652万円です。
全職種での平均年収は458万円、運輸業・郵便業では428万円です。
新日本海フェリーは、平均年収が非常に高い企業だと言えそうです。
平均残業時間は?
新日本海フェリーの平均残業時間は、2.1時間(2022年度)です。
全職種での平均残業時間が24.5時間、物流業界では50時間であることを踏まえると、残業が非常に少ない企業だと言えるでしょう。
平均ボーナス額は?
新日本海フェリーの平均ボーナス額はわかりませんでしたが、おそらく98万円程度ではないかと予測できます。
なぜなら、ボーナス額は年収額の約16%程度であることが多いからです。
ただし、こちらはあくまでも推定金額ですので、参考程度にご覧ください。
どんな文化なの?
新日本海フェリーは、「進取の気性」を会社のもっとも重要な精神として位置づけています。
「進取の気性」とは、それまでの古い体制や慣習にとらわれず、新しい物事へ積極的に挑戦していこうとする気持ちや性分を表した言葉です。
新日本海フェリーは、当時不可能だと言われていた日本海側の海路開拓を実現した企業です。
そのときの挑戦心は、現在まで企業全体の精神性として引き継がれています。
自分でしっかりと考えて仕事に取り組みたい人や、新しいことへ挑戦するのが好きな人には向いている企業だと言えるでしょう。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
物流業界における新日本海フェリーの立ち位置をご紹介します。
新日本海フェリーは海陸両方の輸送を行っていますが、メイン事業は海運です。
そのため、海運会社に絞って売上高を比較しています。
海運会社の中で新日本海フェリーは中堅レベルの企業だと言えるでしょう。
最大手と言える企業ではないと考えられますが、年々業績を伸ばしており、今後も成長が見込まれます。
新日本海フェリーが今後も成長を見込める理由としては、以下の3つが挙げられるでしょう。
- 日本海側に航路をもつ唯一の企業:日本海側にフェリー航路をもつ企業は現在新日本海フェリーのみです。そのため、日本海側航路の需要が新日本海フェリーに集中しています。
- 物流業と観光・旅行業の2本柱:新日本海フェリーは物流業だけでなく、物流に用いるフェリーを活用して観光・旅行業も行っています。観光・旅行業は売上高を上げるだけでなく、新日本海フェリーの知名度を上げる広報的役割も担っています。
- チャレンジ精神あふれる社風:新日本海フェリーは「進取の気性」を大切にしており、新しいことへの挑戦を常に求めています。新たな販路の開拓や技術開発など、今後もサービスを向上させていくことが予測できます。
以上の理由から、新日本海フェリーは今後も順調に業績を拡大させていく企業だと言えるでしょう。
以下に、競合他社の情報をまとめました。
ぜひ参考にしてください。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
新日本海フェリー | 553億円 | 652万円 | – | 「進取の気性」を重んじる社風 |
川崎汽船 | 9,426億円 | 1,328万円 | S | 自主独立、自由闊達、進取の気性を大切にする社風 |
明治海運 | 580億円 | 701万円 | C | 堅実かつ積極的な事業展開を大切にする社風 |
乾汽船 | 442億円 | 918万円 | B | 高い志と挑戦心を重んじる社風 |
参照ページ
新日本海フェリーの新卒募集要項について
新日本海フェリーでは総合職の採用を行っています。
総合職の業務内容は多岐にわたるため、入社後にどのような職種に就けるかは未知数です。
以下に、社員インタビューなどからわかる業務内容の一例をご紹介します。
- 営業企画:広報、PR、イベントの企画、予算の作成、売上分析、顧客満足度調査、備品や設備の手配、マーケティング業務
- 営業:海上輸送の顧客獲得、販路開拓、営業戦略策定、顧客への航路提案・輸送提案
- その他:窓口対応、電話対応、乗船予約受付、乗船券発券、船席調整、貨物車両の積込作業
新日本海フェリーは物流業界に属する企業のため、転居を伴う転勤があります。
異動の期間は人によってさまざまで、1~2年の人もいれば10年の人もいます。
希望を伝えることはできるため、入社後はしっかりと面談で話し合いましょう。
なお、研修制度は充実しており、入社時点で船や物流に詳しくなくても問題ありません。
興味があれば積極的に挑戦してみてください。
各項目 | 詳細 |
職種 | 総合職 |
給与 | 220,000円(2023年度実績) |
賞与 | 年2回(7月/12月) |
研修制度 | 新入社員研修、各階層別研修、ビジネスマナー研修、コンプライアンス研修、メンタルヘルス研修など |
福利厚生 | 社宅制度、社内互助会制度、レクレーション補助金制度、各種保険、各種休暇 |
求める人材
引用ページ新日本海フェリー株式会社採用サイト
新日本海フェリーの採用サイトを確認すると、挨拶文や「社員インタビュー」、「新日本海フェリーの本音」のページから、求める人材像を推測することができます。
以下に、採用サイトから浮かび上がってくる「求める人材像」を記載します。
- 新しいことへの挑戦意欲がある人
- 新しいアイディアをたくさん出せる人
- 地道な作業にコツコツ取り組める人
- 努力できる人、努力してきた経験のある人
新日本海フェリーでは、「進取の気性」という言葉にも表されているとおり、チャレンジ精神をもっとも重要視しています。
また、物流業界には地道な作業も多いため、コツコツ業務に取り組める力も必要です。
それにくわえて、船の運行時にはお客様の安全を守らなければならないため、慎重で確実な状況判断力や、気候変動に合わせられる柔軟性も重要です。
エントリーシートや面談では、チャレンジ精神やアイディア力、努力できる力をアピールできるとよいでしょう。
新卒選考フロー
新日本海フェリーの新卒採用フローは以下のとおりです。
新日本海フェリーでは一般的なフローで採用活動を行っています。
落ち着いてしっかりと準備を進め、エントリーシートや面接に臨みましょう。
①エントリー・説明会
まず、各リクルートサイトからエントリーします。
説明会も随時開催されているため、ぜひ参加しましょう。
説明会に参加すると企業のことをより深く理解できるため、エントリーシートや面接の対策がしやすくなります。
なお、エントリーシートの書き方については、こちらの記事をぜひ参考にしてください。
②筆記試験・適性検査
エントリーと説明会参加が終わったら、次に筆記試験と適性検査(SPI)を受けます。
筆記試験と適性検査に関しては、単純な学力だけでなく本人の考え方や行動のしかたもあわせてチェックされています。
ウソのない正直な回答を心がけましょう。
適性検査(SPI)については、こちらのページもぜひ参考にしてください。
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
③複数回の面接
筆記試験と適性検査のあとは、複数回の面接が行われます。
採用サイトの「新日本海フェリーの本音」というページを参照すると、型にはまった堅苦しい回答ではなく、普段どおりの自然な会話を求められているようです。
予め用意しておいた回答をただ答えるのではなく、相手の質問内容や雰囲気などに合わせて柔軟にコミュニケーションをとれるようにしておきましょう。
そして、そのためには、回答を文章で用意しておくのではなく、ポイントだけをまとめておくことが大切です。
なぜなら、回答を文章で用意してしまうと丸暗記する必要があり、結果として型にはまった不自然な受け答えになってしまうおそれがあるからです。
伝えたい内容のポイントだけを整理してシミュレーションを繰り返しておけば、面接で自然な会話ができるでしょう。
また、「新日本海フェリーの本音」のページでは、明るさや礼儀正しさを重視しているという記載も確認できました。
笑顔と大きな声を心がけ、はきはきと話すことを意識しましょう。
また、挨拶やマナーなどもしっかりと勉強しておき、礼儀正しい態度を心がけてください。
面接については、こちらの記事もあわせてお読みください。
④内定
複数回の面接を通過すると、内定が出ます。
採用大学
新日本海フェリーの採用大学は以下のとおりです。
中には最難関大学からの採用もありますが、地域やレベルにかかわらずさまざまな大学からの採用実績があるため、いわゆる学歴フィルターと呼ばれるものはない企業だと言えそうです。
愛知大学、青山学院大学、愛媛大学、追手門学院大学、大阪大学、大阪産業大学、小樽商科大学、関西大学、京都大学、京都産業大学、京都女子大学、京都府立大学、近畿大学、甲南大学、神戸大学、昭和女子大学、清泉女子大学、摂南大学、中京大学、東京海洋大学、東洋大学、奈良県立大学、弘前大学、北星学園大学、武庫川女子大学、立命館大学、龍谷大学、早稲田大学など |
上記のとおり、新日本海フェリーには学歴フィルターがほぼないと言えるでしょう。
学歴で落とされてしまうおそれは低いため、しっかりとエントリーシート・面接対策を行い、内定獲得を目指してくださいね。
就職偏差値・難易度
結論から述べると、新日本海フェリーの就職偏差値・難易度は標準レベルだと考えられます。
理由は以下の4つです。
- 一般的な選考フローで採用が行われており、特殊な対策が必要ないから
- いわゆる学歴フィルターがある企業ではないから
- 人柄を重視した採用活動を行っているから
- 最大手と言える企業ではないから
上記の理由から、新日本海フェリーの就職偏差値・難易度は標準レベルだと結論づけられるでしょう。
そのため、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)や自分の長所・短所、志望動機、入社後の展望など基本的な質問事項に対してきちんと対策していれば、難しすぎるということはないと考えられます。
新日本海フェリーはチャレンジ精神や努力できる力を重視している企業のため、その点をアピールするようにしましょう。
まとめ
ここまで、新日本海フェリー株式会社について、企業研究の参考となりそうな情報をご紹介してきました。
新日本海フェリーは、運送業と観光・旅行業の2つを軸に事業を展開している企業です。
日本海側に航路をもつ唯一の企業であることや、運送業と観光・旅行業の2本柱で安定した経営を実現していることが新日本海フェリーの強みです。
また、幅広い業務に携われたり、さまざまな地域で働いたりできることが新日本海フェリーの魅力だと言えるでしょう。
それにくわえて、社会インフラを支えると同時にお客様の非日常に関われることも魅力的です。
新日本海フェリーは「進取の気性」の精神を大切にし、常に変化と成長を求め続けています。
そのため、新しいことに挑戦するのが好きな人にはぴったりの企業だと言えるでしょう。
学歴より人柄を重視する企業なので、エントリーシート・面接対策をしっかり行えば、内定獲得を狙える企業です。
ぜひこの記事を参考にして、企業研究を進めていってくださいね。
この記事が内定獲得のための第一歩となることを祈っています。