コーエーテクモの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
コーエーテクモは神奈川県横浜市に本社を置く、情報・通信業の企業です。
ゲームソフトの販売・開発といったエンタテインメント事業を主とし、アミューズメント事業・不動産事業といった幅広い分野で事業を展開しています。
今回はそんなコーエーテクモの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
本記事では、コーエーテクモへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に企業分析を行っています。ぜひご覧ください。
- コーエーテクモの仕事内容が気になる
- コーエーテクモの終章難易度を知りたい
- コーエーテクモの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、情報・通信業の業界については、以下の記事で掲載しているので、ぜひご参照ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、コーエーテクモの就職難易度は、比較的容易な難易度と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、容易な難易度といえるでしょう。
理由としては、近年、情報・通信業の需要が高くなっており、人手不足になっています。そのためコーエーテクモの採用倍率は、平均倍率25倍をはるかに下回る8.4倍になっています。
また、様々な偏差値帯の採用大学が多く採用されているため、選考対策をしっかり行う事で内定を獲得できる可能性があります。
選考対策として、自身の経歴や将来性が重要視されているので、「ガクチ力・自己PR・志望動機」を理解しておくようにしましょう。
また二次選考では英語面接もあります。長々と話さず、明瞭なコミュニケーションを意識しましょう。
また職種としては、プログラマー・エンジニア・プランナー・CGデザイナーなど様々な職種があります。
業務内容は、パソコンを用いた専門的な業務であり、プログラミングやデザイン開発・ゲームの企画立案・最先端技術の研究などがメインとなっています。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社コーエーテクモについて
出典元
会社概要
株式会社コーエーテクモは、ゲーム開発・販売を主な事業内容としている企業です。
企業理念「創造と貢献」のもと、優れた開発力・技術力に加え、ゲームビジネスを総合的にマネジメントし、高い品質を幅広く展開しています。
コーエーテクモのビジネスモデルは、ゲーム開発などのエンタテイメント事業に加え、パチンコ・パチスロ機の液晶ソフトの企画開発をするアミューズメント事業や、不動産事業にも力を入れています。
これらの事業は、顧客のニーズに応えるための多角化戦略の一環として展開されており、国内市場のみならず海外市場にも進出しています。
参照ページ
各事業別の売上規模
2021年3月期 | 2022年度3月期 | 対 前年度 金額 | 対 前年度 増減率 | |
売上高 | 727億5,900万円 | 784億1,700万円 | 56億5,800万円 | 7.8% |
営業利益 | 345億2,700万円 | 391億3,300万円 | 46億600万円 | 13.3% |
経常利益 | 486億9,600万円 | 398億9,900万円 | -87億9,700万円 | -18.1% |
当期純利益 | 353億5,900万円 | 309億3,500万円 | -44億2,400万円 | -12.5% |
ROE | 23.4% | 22.1% | -1.3% |
コーエーテクモの2023年3月期の連結決算の総売上高は784億1,700万円で、営業利益は391億3,300万円でした。
この売上はエンタテインメント事業、アミューズメント事業、不動産・その他事業の収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- エンタテインメント事業:売上高は739億1,700万円で、前年同期比7.4%増となりました。営業利益は384億7,500万円で、前年同期比13.7%増となりました。
- アミューズメント事業:売上高は33億8800万円で、前年同期比21.0%増となりました。営業利益は5億9,400万円で、前年同期比111.3%増となりました。
- 不動産事業:売上高は12億8,700万円で、21.3%増となりました。営業利益は2億3,600万円で、前年同期比5.3%増となりました。
- その他事業:売上高は3億6,600万円で、23.3%減となりました。営業損失は−1億7,300万円で、前年利益は1億9,300万円でした。
参照ページ
各事業セグメントの解説
コーエーテクモの主な事業セグメントは以下のとおりです。
事業部門 | 活動内容 |
エンタテインメント事業 | エンタテインメントコンテンツの開発。 パソコン、家庭用ゲームソフトの開発・販売。オンラインゲーム、スマートフォンゲームの開発・販売。 イベント、グッズ販売。 |
アミューズメント事業 | パチンコ・パチスロ機の液晶受託開発、関連ロイヤリティー収入 アミューズメント施設の企画・運営・管理 |
不動産事業 | 賃貸用不動産の運用・管理 |
その他事業 | ベンチャーキャピタル |
子会社16社、親会社1社で構成され、エンタテインメント事業、アミューズメント事業、不動産事業、その他事業の4つを基本事業としています。
エンタテインメント事業では、無双シリーズを定着化させ、大手企業とのタイアップで更なる飛躍を見せました。
エンタテインメント事業や不動産事業といった、幅広い分野で海外市場に大きく展開しています。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ
コーエーテクモで働いている社員は?
平均勤続年数は?
コーエーテクモの平均継続年数は9. 7年です。
情報・通信業の平均継続年数は11. 9年であることから、業界平均よりも少し社員の出入りが多い職場といえるでしょう。
平均年収は?
2022年度のコーエーテクモの平均年収は、700万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考慮すると、全国平均よりはるかに高い水準となっています。
また「情報・通信業」の上場企業平均年収は632万円でした。
参照ページ
平均残業時間は?
コーエーテクモの従業員の平均残業時間は、1か月あたり12.9時間でした。
情報・通信業で働く従業員の平均残業時間は15.5時間であるため、業界内での平均より少ないといえます。
平均ボーナス額は?
コーエーテクモのボーナス額は年2回支給され、112万円でした。
情報・通信業の平均ボーナス額は102万円であるため、業界内では平均より多いといえます。
どんな文化なの?
コーエーテクモの社風は、「創造と貢献」を掲げています。
ゲームソフトの開発・販売を主軸に据えながら、多種分野での新たな創造に挑戦しています。
コーエーテクモは、人を育てることが会社の成長につながると考えており、「ブラザー制度」という新入社員教育を設けています。
新入社員が成長しやすい環境を整える制度で、価値観をなるべく同じにすることで、会社全体が一体化させることができます。
ここでは、自分自身のスキルが成長できる環境が整っているので、向上心が高い人、専門スキルを磨きたいという人に向いています。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
大手有力会社の競争が激しい「情報・通信業界」の中でのコーエーテクモの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、コーエーテクモはトップクラスの企業だということがわかります。
理由は以下の要因があると考えています。
- 重層的な収益構造:新規グローバルIPの創造、シリーズ化、開発力を活かしてグローバル有力IPとのコラボレーションを実現しています。
- 卓越したヒューマンパワー:専門性×多様性のノベーションの実現、社員への福利厚生、優れた人材育成、価値観の共有により、企業全体が一体となり各分野に取り組んでいます。
- 業界屈指の高い収益性:ゲーム業界でも高い経常利益率で、収益性を重視した経営を徹底しています。
以上の要素によりコーエーテクモは情報・通信業界でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合4社の情報をまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年3月期) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
コーエーテクモ | 784億1,700万円 | 700万円 | 62 | 創造と貢献 |
カプコン | 1,259億3,000万円 | 766万円 | 65 | 遊文化をクリエイトする感性開発・カプコン |
ディー・エヌ・エー | 1,349億1,400万円 | 856万円 | 60 | 一人ひとりに想像を超えるdelightを |
グリー | 749億600万円 | 819万円 | 59 | インターネットを通じて、世界をより良くする |
引用ページ
コーエーテクモの新卒募集要項について
以下にコーエーテクモの新卒募集要項についてまとめました。
2023年6月にはベースアップにより、新卒初任給は30.5万円へ引き上げられています。
研修制度にも力を入れており、自社独自の「ブラザー制度」があり、成長しやすい環境が整っているため、従業員同士で価値観を共有しやすいのです。
転勤については無しと記載されているものが多く見受けられます。
ただ二次選考は英語面接があることから、経験年数が増えるにつれて、海外の転勤も視野に入ってくる可能性があるため、気になる方は面接や説明会などで確認しましょう。
各項目 | 詳細 |
職種 | プログラマー、エンジニア、プランナー、CGデザイナーなど 業務内容:専門的な開発業務 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) |
院 了 315,000円(基本給)
院 了 300,000円(基本給)
院 了 288,000円(基本給)
院 了 261,000円(基本給) |
賞与 | 年2回(6月、12月)評価に応じ四半期ごとに支給 |
研修制度 | 新入社員研修、フォローアップ研修、国際カンファレンス視察 |
福利厚生 | 各種保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険) 育児休業制度、出産祝い金 第一子:10万円 第二子:20万円 第三子:200万円、奨学金返済バックアップ(新入社員のみ)、 |
引用ページ
求める人材
コーエーテクモの求める人材として下記のものが公表されています。
1.前向きな人
物事に対し前向きで、失敗を恐れずに前進できることです。
2.チームで仕事ができる人
一定の成果を出し、周囲からの信頼が高いことです。
3.斬新な発想力があり、アイディアを具体的に形にできる人
好奇心旺盛で、固定概念にとらわれていません。
4.周りを巻き込むエネルギーを創発できる人
どんな事でも熱意を持って取り組めて、コミュニケーション能力が高いことです。
5.自ら考え、行動し、結果を出せる人
少し未来の事を把握し、状況判断や行動力に優れています。
6.積極的に異文化を理解し、グローバルな視野で力を発揮できる人
生産性が高く、通常とは異なった視点から意見ができます。
以上の6つはコーエーテクモの企業理念「創造と貢献」につながっていきます。
オフィス環境やさまざまな福利厚生など、能力を引き出す環境を整えています。その環境が活用できるかどうかは、その「人」次第です。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材か問われるので、是非意識して選考に挑むと良いでしょう。
新卒採用のフロー
参照ページ
ES面接対策 | 就活ハンドブック | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ
【例題あり】スピードと精度の両方を手に入れるSPI熟語問題必勝法
通過率50%!? 最終面接(役員面接)を突破するための8つの …
コーエーテクモの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では、その人の将来性や入社意欲などのスタンダードな質問の他、英語面接があるのが特徴です。
選考対策として、入社意欲やその人の将来性が重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
コーエーテクモ公式サイトの新卒採用エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。
エントリーシートでは志望動機や自己PRなど一般的な質問について回答し、WEB上で入力し送信して終了です。
②会社説明会、自分史ワークシート・ES
コーエーテクモを具体的に理解するための会社説明会です。
選考希望の方は、志望職種コース別のWEBエントリーシートを提出します。
志望職種別にエントリー方法が異なる為、注意が必要です。
③面接+性格診断(SPI)
コーエーテクモの面接は学生:1人 面接官:2人(開発部マネージャー1人と人事部1人)で実施されます。
面接では自己紹介や志望動機、プログラミング経験や将来力を入れる部門などが聞かれますので自分の答えを綿密に準備しておきましょう。
一次面接は15分程度オンライン上で行われます。
人事の方は和やかな雰囲気で、マネージャーの方は張り詰めた雰囲気です。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 研究の中で1番驚いた出来事
- 将来の自分の理想像
- 自分自身の色
④複数回面接
二次面接は英語面接で、15分程度オンライン上で行われ、学生:1人 面接官:1人(アメリカ支社の本部長)で実施されます。
張り詰めた空気感ではなく、間違えたことを笑って指摘してくれる程、ラフな雰囲気です。
チェックポイントは入社意欲などではなく、英会話能力を重点的にチェックしている印象です。
- 志望動機
- 研究内容
- ガクチ力
- 好きなゲームなどの雑談
最終面接では、15分程度オンライン上で行われ、学生:1人 面接官:3人(会長と管理職2人)で実施されます。
- 志望動機
- コーエーテクモで実現したい事
- 研究で使用したプログラミング言語
面接が進むにつれて深掘りされた質問が増え、面接官のプレッシャーもより厳しくなります。
いかに焦らず、面接官に自身の印象を与えられるかが重要になります。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
コーエーテクモの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルまで幅広く採用されており、学歴フィルターはないと考えます。
<大学院> 大阪大学、関西大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、上智大学、中央大学、筑波大学、東京大学、東京工業大学、東京理科大学、同志社大学、名古屋大学、法政大学、北海道大学、立命館大学、早稲田大学 <大学> 青山学院大学、大阪大学、関西大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、上智大学、筑波大学、東京大学、電気通信大学、東京理科大学、東北大学、同志社大学、名古屋大学、一橋大学、法政大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学 |
偏差値の高い大学もありますが、中堅大学や専門学校からの採用も多いようです。
よって、学歴が採用に左右されるということは考えにくいです。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
参照ページ
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、コーエーテクモの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は容易といえるでしょう。以下の3点の理由が挙げられます。
- 採用人数が多い
- 情報通信業の需要が高く、人手不足である
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
よって、頻出質問である「ガクチ力」や「志望動機」、英語面接での質問内容などの事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。しっかりと対策を行いましょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事を参考にしてみてください。
参照ページ
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
まとめ
コーエーテクモは、情報・通信業界に属する企業で、エンタテインメント事業を主事業としており、優れた人材育成と、顧客ニーズに合わせた開発力・技術力を展開しています。
コーエーテクモは、情報・通信業の中でレベルが高い企業なので、企業研究を十分行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
学歴を重視する企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に臨んでください。
ぜひこの記事を参考にしてくださいね。