【企業研究】日本航空の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】日本航空の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

はじめに

日本航空株式会社は、1951年に創立された東京都品川区に本社を置く航空業界に属する企業です。

日本国内に133路線、国際線を66路線、計199路線を就航。乗り入れ国は、世界で64か国・地域の376空港にわたる、日本のメガキャリアのひとつです。

今回はそんな日本航空の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。

この記事では日本航空株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。

・日本航空の仕事内容が気になる

・日本航空の就職難易度を知りたい

・日本航空の選考対策として何をすれば良いかわからない

また、航空業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

【業界研究ガイド】業界一覧

【期間限定公開!】就活のプロが
自己分析のやり方を徹底解説!

今回、期間限定で就活のプロフェッショナルであるキャリアアドバイザーが、エントリーシートや面接に悩んでる学生に向けて、だれでも簡単に自己分析が出来る方法を3つ紹介しました!

すぐに実行に移せるものばかりなので、ぜひ読んでみてください!

キャリアアドバイザーが自己分析する方法を徹底解説

この記事の結論

先にこの記事の結論からお伝えすると、日本航空の就職難易度は、難易度が高いと言えます。

また、採用大学は難関大学から標準大学まで幅広い採用実績となっており、学歴フィルターは多少存在していると考えられます。

選考対策として、人気の高い企業のため、他者と差別化ができるように、徹底した企業研究と自己分析・経験をどのように日本航空で活かすことができるか、という事前準備を進めたうえでエントリーしましょう。

新卒で募集される職種として、大きく分けて業務企画職、パイロット、客室乗務職の3職種です。業務企画職には5種類のコースが含まれます。

次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

日本航空について

会社概要

日本航空株式会社は、航空機を利用した輸送サービスを提供する航空業界に属する企業で、日本のメガキャリアと呼ばれる航空業界大手企業の1つです

事業内容は、定期航空運送委事業及び不定期航空運送事業、航空機使用事業、その他付帯する又は関連する一切の事業、を提供し事業展開しています。

日本航空グループ会社は、非連結子会社を含み199社が属する航空業界のネットワークと、世界でもハイレベルのサービス品質が大きな強みです。

また、これまでに培った地域社会に根付いたインフラサービスであるという点から、安心で安全な社会を作ることにも重点をおいています。

そして、過去に破綻を経験していることもあり、航空以外の収益源の重要性を確認するため事業構造改革をすすめている企業でもあります。

日本国内の航空業界で日本航空グループの売上高(1兆3755億円:2022年度)は、ANAホールディングス(1兆7074億円:2022年度)に次ぐ業界第2位です。

この2社で航空業界シェア約95%を占めています。

日本航空(JAL)グループの企業理念は、以下です。

 

全社員の物心両面の幸福を追求し、
一、お客さまに最高のサービスを提供します。
一、企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します。​​

 

これは、社員の満足度がないとお客様に最高のサービスができないという考えのもと策定されました。航空インフラを担う社会の一員として責任を果たすという精神を全社員でもち、心を一つにして一致団結し、お客様に最高のサービスを提供する努力を惜しまない企業です。

参照ページ

会社情報 |JAL企業サイト

各事業別の売上規模

航空旅客

売上規模

 

日本航空株式会社の2022年度の売り上げ収益は、13,755億円(前年同期比:101.5%増)で、EBITは645億円(前年同期差:3,040億円増)でした。

この売上はアフターコロナと社会経済活動の両立に向けた動きが浸透してきたことから、国内外における航空旅客需要が回復してきたため、すべての事業で大幅増となりました。

主な事業分野での売上高は以下の通りです。

  • 国際旅客: 売上高は4,175億円で、前年同期比507%増となりました。
  • 国内旅客: 売上高は4,511億円で、前年同期比91.9%増となりました。
  • 貨物郵便: 売上高は2,247億円で、前年同期比2.9%増となりました。
  • LCC事業: 売上高は306億円で、前年同期比996%増となりました。

参照ページ

JALグループ 2023年3月期 連結業績

航空旅客|事業紹介|JAL企業サイト

各事業セグメントの解説

日本航空グループの主な事業セグメントは以下の通りです。

事業部門活動内容

航空旅客

フルサービスキャリア(FSC) / 

ローコストキャリア (LCC)

国際線、国内線、LCCにより、世界と日本、都市と地域をつなぐネットワークを、提携パートナーとの連携も強化しつつ維持・拡大し、移動・つながりの価値を創出。

貨物郵便

高い輸送品質と新たなビジネスモデルでモノと人・地域をつなぐ。

航空運送関連領域

空港旅客サービス、グランドハンドリング、整備、貨物、旅客販売

空港周辺事業

マイル・ライフ・インフラ

マイル・ライフスタイル領域、エアモビリティ領域、MaaS、受託領域、旅行・地域領域、その他の領域

普段イメージする航空輸送としての日本航空とは違い、人流・物流の活性化に貢献するため、エアモビリティ事業やパートナーと連携事業、また地域課題解決に関しての貢献など、幅広く事業を展開しています。

以下参照ページを紹介しますので是非詳細を確認してみてください。

参照ページ:

事業紹介 |JAL企業サイト

日本航空で働いている社員は?

平均勤続年数は?

日本航空の平均勤続年数は14.8年です。

航空業界の平均勤続年数は一桁であることから、業界平均よりも社員の定着率が高い職場といえるでしょう。

平均年収は?

2021年度の日本航空の平均年収は、702 万円でした。全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。

また、同じ航空業界の企業平均年収は520万円でした。

平均残業時間は?

日本航空の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり9.9時間でした。

航空業界で働く従業員の平均残業時間は10.9時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。航空業界はシフト制の業務が多いため、残業時間は少なめの傾向があります。

平均ボーナス額は?

日本航空は、2022年度のボーナスは、月額賃金の1.7ヵ月分だったと発表しています。

2023年度は、月額賃金の3か月分支給される方針のようですが、2023年度が終わるまでわかりません。つまり、業績によって大きく変動があるということになります。

どんな文化なの?

日本航空は、自ら考え行動に移す自立型の人財を育成するために、さまざまな実践の場があります。

主体的に仕事を進めたい人・新しいことにチャレンジしたい人にはとてもよい環境といえます。

  • 挑戦:社内起業家オーディション「創造の翼」・社内人材公募「キャリアチャレンジ」
  • 情報収集:社内ポータルでの情報発信によるキャリア形成支援
  • 相談:社内インターン「自律的キャリア研修」・キャリアコンサルティング

以下参照サイト

航空業界 勤続年数ランキング(2021-2022年)

令和4年 民間給与実態統計調査結果の概要

https://www.job-jal.com/workstyle/environment/

https://job.rikunabi.com/2024/company/r417330044/employ/

賃金構造基本統計調査 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業大分類 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)

totalHours2021.pdf (jfaiu.gr.jp)

日本航空・全日空 業績回復でボーナスや一時金引き上げの方針 | NHK | 航空

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

航空業界の中での日本航空の立ち位置をご紹介します。

4社売上高

東洋経済オンラインの「2022年度入社が難しい有名企業ランキング」で日本航空は、111位で入社難易度は「60.1」となっています。

売上高を参照し他社と比較してみても、日本航空はトップクラスの企業だということがわかります。理由として以下の要因があると考えています。

日本航空の新卒募集要項について

以下に日本航空の新卒募集要項についてまとめました。

日本航空では、大きく分けて業務企画職、パイロット、客室乗務職の3職種の募集をしています。業務企画職から順にご紹介いたします。

業務企画職

各項目詳細
職種業務企画職

(コーポレートコース/オペレーションコース/ビジネス・マーケティングコース/数理・ITコース/エアラインエンジニアコース)コースの併願不可

給与239,000円(大学卒) 253,556円(大学院卒)

※参考 募集要項掲載当初(2023年3月1日時点):228,000円(大学卒) 241,886円(大学院卒)

賞与年1回
研修制度新入社員教育、安全教育、JALフィロソフィ勉強会、職場改善プログラム、ビジネススキル研修、キャリア研修、その他各階層別研修、自己啓発プログラムなど
勤務形態・

福利厚生

原則完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、年次有給休暇、慶弔特別休暇、産前・育児休職制度、配偶者転勤同行休職制度、介護休職制度など

シフト勤務の場合は各事業所の勤務形態による。

寮・社宅制度、各種社会保険など屋内の受動喫煙対策あり(喫煙専用室設置など、就業場所により異なる)

パイロット(自社養成パイロット)

各項目詳細
職種運航乗務員訓練生(自社養成パイロット)
給与229,000円

※参考 募集要項掲載当初(2023年3月1日時点):218,000円

賞与年2回(夏季・年末)※2021年度実績
研修制度新入社員教育、安全教育、JALフィロソフィ勉強会、その他各階層別研修、自己啓発プログラムなど
勤務形態・

福利厚生

乗務便に応じた変形労働時間制

※土日・祝日勤務あり

※運航状況に応じて所定時間外労働が発生することがあります。

 原則として月間10日、年次有給休暇、慶弔特別休暇、産前・育児休職制度、介護休職制度など

寮・社宅制度、各種社会保険など屋内の受動喫煙対策あり(喫煙専用室設置など、就業場所により異なる)

・パイロット(ライセンス保有者)に関しては、以下をご確認ください。

『2023 年度 JAL グループ パイロット合同採用』

客室乗務職

各項目詳細
職種客室乗務職
給与199,000円(左記に加えて乗務時間に応じた乗務手当や各種手当あり)

※参考 募集要項掲載当初(2023年3月1日時点):188,000円(左記に加えて乗務時間に応じた乗務手当や各種手当あり

賞与年2回(夏季・年末)※2021年度実績
研修制度専門訓練、新入社員教育、安全教育、JALフィロソフィ勉強会、ビジネススキル研修、キャリア研修、その他各階層別研修、自己啓発プログラムなど
勤務形態・

福利厚生

乗務便に応じた変形労働時間制

※土日・祝日勤務あり

※運航状況などに応じて所定時間外労働が発生することがあります。

年間休日数は123日(原則)、年次有給休暇、慶弔特別休暇、産前・育児休職制度、配偶者転勤同行休職制度、介護休職制度など

寮・社宅制度、各種社会保険など屋内の受動喫煙対策あり(喫煙専用室設置など、就業場所により異なる)

求める人材

日本航空グループが公表している求める人財(”人材”ではなく”人財”といっています)像をご紹介いたします。

感謝の心をもって、謙虚に学ぶ

感謝の気持ちを常にもち、世の中すべてから謙虚に学び、自己成長できる人

果敢に挑戦し、最後までやり遂げる

失敗を恐れず常に新しい事に挑戦し、人任せにせず最後までやり遂げる人

プロ意識を持つ

自分の仕事に誇りと責任をもち、地道に自分の専門を極める人

採算意識を持つ

JALグループが社会から必要とされ永続的な発展の為に、強い採算意識を持つ人

多文化を尊重し、適応する

世界の多様な文化と積極的に触れ合い、異なる文化・価値観を尊重できる人

仲間と共に働く

仲間と共に働き、仲間のために頑張ることに誇りと喜びを感じられる人

お客さまに心を尽くす

すべてのお客さまに、感謝の気持ちを形にしてお返しすることができる人

上のことから、感謝の気持ちをもって挑戦する精神と成長意欲をもった人財が求められているということがわかります。

JALフィロソフィー

日本航空には、JALのサービスや商品に関わる全員が持つべき共通の意識、価値観、考え方として作成された、JALフィロソフィーというものがあります。実際に社員として働くにあたって必要な考え方になりますので、今のうちに押さえておきましょう。

エントリーシートや面接中にこういった企業の方針を尊重していく意識を持っている人材かどうかを見られるので、意識して選考に臨むといいでしょう。

参照ページ

Group JALグループ採用情報

JALフィロソフィ|理念・ビジョン|JAL企業サイト

新卒採用のフロー

日本航空の選考は、業務企画職、パイロット、客室乗務職の3職種によりフローが異なります。

今回は業務企画職の選考フローをご紹介いたします。

面接では企業研究・志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。

選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。

今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。

①新卒エントリー・書類選考・SPI

日本航空公式サイトのJAL RECRUITING GATEより必要事項を入力し登録を行います。

エントリーシートでは志望動機や自己PRなどの質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。

以下のページもぜひ参考にしてください!

SPIとは?検査の内容と例題を用いて対策方法を徹底解説!

【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~

②面接(2‐3回)

日本航空の面接では、1次面接はオンライン、2次面接は対面で、学生1-3人:社員2-3人で実施されることが多いようです。

面接では自己紹介や志望理由、なぜ日本航空を選んだ理由などが聞かれますので自分の答えを見つけておきましょう。

以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。

面接 | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ

⑤内定

複数回の面接を突破して内定が決まります。

採用大学

日本航空の2022年の採用大学の実績上位校は、ダイヤモンドオンラインによると以下になります。

難関大学から標準大学まで幅広い採用実績となっており、学歴フィルターは多少存在していると考えられますが、東海大学、法政大学、桜美林大学では航空業界の人材を育てるためのシステムが整っているため、採用実績があると考えられます。

<日本航空>

慶應義塾大学、早稲田大学、法政大学、桜美林大学、東京大学、上智大学、東京外国語大学、明治大学、立教大学、関西学院大学

就職偏差値・難易度

それでは、ここまでの内容を踏まえて、日本航空の就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、偏差値・難易度は高いといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。

  • 航空業界という男女問わず人気の業界の大手企業
  • 採用大学を見ると学歴フィルターが多少存在している
  • 世界トップクラスのサービスを提供する企業努力

よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」などで、他の候補者と差別化されるような対策が必要になるでしょう。

しっかりと対策を行い内定を獲得してください!

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

まとめ

日本航空は、航空業界に属する大手企業で、航空機を使用したサービスの提供を主事業としています。

今後は、航空輸送事業以外にもさまざまな社会問題に取り組みながら企業価値を高め、お客様に最高のサービスの提供を目指しています。

日本航空は人気・サービスともレベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。

対策をしっかり行って選考に望んでください。

この記事が、日本航空の内定に一歩近づくための参考になることを願っています。

【期間限定公開!】就活のプロが
自己分析のやり方を徹底解説!

今回、期間限定で就活のプロフェッショナルであるキャリアアドバイザーが、エントリーシートや面接に悩んでる学生に向けて、だれでも簡単に自己分析が出来る方法を3つ紹介しました!

すぐに実行に移せるものばかりなので、ぜひ読んでみてください!

キャリアアドバイザーが自己分析する方法を徹底解説