【業界研究】ネット広告業界について徹底解説!特徴や向き不向きは?

2023年11月27日更新

はじめに

就活を成功させるためには業界研究をしなければなりません。業界独自の業務や特徴を知らなければ入社後にギャップを感じて長く続かない可能性があります。また、長く続けるためには業界全体の将来性も考える必要があります。

 

そこで、この記事ではネット広告業界について基本概要から業務内容、向いている人や向いていない人をご紹介します。ネット広告業界に興味がある方はぜひご確認ください。

 

ネット広告業界とは?

ネット広告業界とは、テレビや新聞、雑誌、ラジオの4マスといわれる従来の広告媒体とは異なる広告業界を指します。

ネット広告業界はインターネットの普及により年々拡大傾向にあり、より競争が加速しています。ネット広告は、インターネット上のWebサイトやSNSを媒体として展開する広告の総称です。‌WEB広告やデジタル広告、オンライン広告とも呼びます。ネット広告はユーザーの年齢や性別、分野によって、配信対象を細かく分けられるという特徴があり、管理画面で表示回数やクリック数などが確認できます。配信ターゲットの最適化につながり、広告の費用や労力を把握した上で改善しやすいのがネット広告のメリットです。

 

ネット広告業界の種類

ネット広告業界といってもその中でも複数の種類があります。次に、ネット広告業界の各種類の概要についてそれぞれご紹介します。

 

種類①大手ネット広告企業

 

大手ネット広告企業は株式会社サイバーエージェント、トランスコスモス株式会社、D.A.コンソーシアムホールディングス株式会社などの企業が該当します。特徴は下記のとおりです。

 

・業界最大手で安定した経営基盤や技術を持つ

・幅広い事業が展開

・業界屈指の最先端の技術力を有する

 

また、就職活動においては下記の項目がポイントになります。

 

・ハイレベルな技術で多くの顧客にサービスを提供したい人

・業界トップの幅広い事業を通じて社会貢献に繋げたい人

・場所を問わず視野広く活躍したい人

 

種類②中堅ネット広告企業

 

中堅ネット広告企業は株式会社グラッドキューブ、株式会社シーエムエー、株式会社リンクルなどの企業が該当します。特徴は下記のとおりです。

 

・全国に多くの支社を構え幅広く活動している

・多くの専門性や運用実績

・豊富なノウハウを有する

 

また、就職活動においては下記の項目がポイントになります。

 

・お客様視点でサービス提供したい人

・確実で明確なキャリアを身につけたい人

・新しい技術やサービスにチャレンジしたい人



ネット広告業界の主な業務内容

ネット広告業界の主な職種と業務内容は下記のとおりです。

 

業務内容①エンジニア

 

エンジニアは、アドテクノロジーの開発を行う仕事です。広告効果が高くなるようにターゲティングテクノロジーは進化しており、より精緻にターゲティングを行えるように技術開発を行います。また、広告の提案から設計、開発をし、その広告が正常に働くかどうかのテストも行います。テストに通過した広告を、実際に形にしていきます。

 

業務内容②データアナリスト

 

データアナリストは、広告主の広告運用成績やWEBサイトのアクセスデータなど、様々な数値データを分析します。そして、広告効果を最適になるよう提案していきます。大量のユーザーデータや業務システムの実績データなどを収集・分析するため、統計学の専門性が必要とされます。データ分析をすることで、お客様が抱える課題解決を支援します。

 

業務内容③プランナー

 

動画広告やSNS広告の企画や運用、分析や改善などを担い、プランナーは主にディレクションを行います。クライアントの意向を受けて、どんな広告を作るかを企画、立案し、幅広く組み合わせた企画を提案します。

 

業務内容④アカウントプランナー

 

広告主から課題を聞き出し、広告配信戦略の企画や提案を行う、いわゆる営業職です。

提案が採用された後は、広告配信に向けて社内外の調整を行います。

 

業務内容⑤マーケティングディレクター

 

広告効果を最大化するために、現状分析や競合他社分析を行い、企画を行います。様々な角度から分析して、具体的に立案し、お客様に提案する業務です。

 

業務内容⑥クリエイティブディレクター

 

バナー広告のデザインやランディングページの企画や設計、運用、改善などのディレクションを担います。

ネット広告業界のメリット・デメリット

ネット広告業界のメリット・デメリットには下記のようなものがあります。メリット・デメリットを確認して業界の特徴を掴んでみましょう。

 

メリット①成果が目で見えやすい

 

どんな業界でも結果は重視されますが、特にネット広告業界では、広告効果がどれほどあるか、利益を生んでいるのかを数値化して、モニタリングし、その動向が確認できます。

自身の努力が目に見えるため、仕事のやりがいにつながるでしょう。

ネット広告は、アプローチを少し変えるだけでも広告効果が大きく変化し、さらに成果を数字として確認できるのが魅力です。

 

メリット②専門的なスキルが身につく

 

ネット広告業界は、成長産業で若手が多いということもあり、一人ひとり人に任される仕事や権限が大きいといえます。

そのため、未経験のうちからでも大きな仕事を任される機会が多く、他業界と比べると圧倒的に高い水準のスキルが身につけられます。

 

メリット③未経験でも参入しやすい

 

成長産業であるネット広告業界は、未経験でも1からスキルを習得できます。実績や経験を積んで常にフィードバックを行い、知識を身につければ高い水準のスキルを習得できるため、未経験でも参入しやすいです。

 

デメリット①変化が多く常に勉強しなければならない

 

ネット広告業界は、変化が多い産業であるため、その変化に追いつく勉強が必要となります。そのため、勉強熱心な人が多く、社内での勉強会に参加するのはもちろん、社外でセミナーやワークショップに参加することもよくあります。業界用語もたくさんあるため、それらを習得し活用していくことが求められます。

 

デメリット②競合が多い

 

近年成長産業であるネット広告業界は、他事業を主軸としている企業が参入してきます。しかしながら競合が多いことは否めないため、競争が過熱化しているといえます。

大手だけでなく中堅企業も実績を積み成果をだしている企業も多く、今後更に競合は増えるといえます。

 

 

 

デメリット③ルールが頻繁に変わる

 

時代と共にルール変更が頻繁に行われるネット広告業界は、その変化に対応していくことが求められます。広告表現のルールも変更されることが多いため、常に業界のルールや知識はアップデートする必要があります。



ネット広告業界に向いている人・求められるスキル

ネット広告業界には以下のスキルが求められます。つまり、下記のようなスキルをすでに所持し、身に着ける意欲がある方がネット広告業界に向いています。

 

・論理的な思考力がある人

・最新情報に敏感

・勉強熱心な人

・新しいことに挑戦する意欲がある人

・トレンドに敏感な人

 

ネット広告業界への就活に活かせる資格

ネット広告業界において、就活に活かすことができる資格には以下のようなものがあります。持っていると有利・活用できます。

 

・Webリテラシー試験

 

資格の正式名称は、大学院公益社団法人全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webアソシエイトです。デザイナーやディレクター、プロデューサーといったWeb関連職種が仕事をするうえで必要な標準知識が問われます。特に、Web広告を専門に扱う会社の場合はWebに関する知識が求められます。それゆえ、この資格を取得すれば自身の能力をアピールするうえで有効に活用できます。

 

・マーケティング・ビジネス実務検定

 

マーケティング・ビジネス実務検定は、マーケティングにおける実務の知識を測る検定試験です。内容としては、マーケティング理論やマーケティング実務知識など、マーケティングに関する幅広い知識の習得ができます。

 

ネット広告業界の大手企業5選

ネット広告業界の大手企業には下記のような企業があります。もちろん、これら以外にも多数の企業があるため、ぜひお調べください。

 

会社名 売上高 平均年収 企業理念 社風
株式会社サイバーエージェント 7,105億円 817万円 21世紀を代表する会社を創る 挑戦に前向きな社風
トランスコスモス株会社 3,500億円 422万円 お客様の満足の大きさが我々の存在価値の大きさであり、ひとりひとりの成長がその大きさと未来を創る。 若手社員にもチャンスが多い社風
D.A.コンソーシアムホールディングス株式会社 210億円 543万円 デジタル社会の未来を創造する「テクノロジー」と「実行力」を持ったプロフェッショナルへ。 役職問わず気さくで、和気あいあいとしている社風
株式会社セプテーニ・ホールディングス 400億円 579万円 新しい時代をつくる人が育つ場となる クリエイティビティとテクノロジーによって、なめらかな未来へつながるドアを広げる 複雑化した世の中を、デジタルの力で明るくシンプルに 風通しがよく多様性を尊重する社風
株式会社アドウェイズ 369億円 500万円 すべての人の可能性を広げ、成長の機会を提供できる「人儲け」を。「金儲けより人儲け」こそ、わたしたちが世の中に存在する意義。 失敗に寛容で、チャレンジを応援する社風

 

下記の会社については詳しい解説・関連記事があるため、こちらもぜひご確認ください。

 

【サイバーエージェントの採用方法】と就活で行うべき行動について解説

 

【企業研究】サイバーエージェントの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

 

【企業研究】セプテーニ・ホールディングスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

 

ネット広告業界への就活を成功させるためには

まずは、ネット広告業界の業界研究を行ってから、エントリーシートのブラッシュアップや面接対策を行いましょう。その際、ネット広告業界への就活を成功させるためには下記のような書籍がおすすめです。

図解入門業界研究 最新広告業界の動向とカラクリがよくわかる本

 

0からはじめるネット広告代理店開業ガイド

加えて、ネット広告業界の志望動機を書く際の注意点は下記の通りです。

 

・業界の知識をしっかり理解した上で志望動機を考える(知識が乏しいと説得力に欠ける)

 

・業界の特徴や入社後の展望を添える

 

・ネット業界の動向を加えて今後どう発展しどんな価値を作りたいか

 

ネット広告業界によくある志望動機は、以下の通りです。

 

・私が貴社を志望する理由は、各媒体の強みを活かした広告提案を行いたいからです。ネット広告がマス広告の売上を超えて、マス広告自体の価値が低下していることを最近知りました。ネット広告には、それぞれにカスタマイズ化された広告を配信できるというメリットがありますが、マス広告にしかできない魅力もあると考えています。これまでマス広告の魅力ある広告を数多く企画してきたノウハウがある貴社だからこそ、今後のそれらの価値を最大限に引き上げることができると確信しております。貴社に入社をさせていただいた際は、各媒体の特徴を活かした最適な広告提案を行います。

 

・私が貴社を志望する理由は、個人に合った広告配信をすることで、消費者の世界観を広げることに貢献したいからです。私はネットを閲覧している際に、Webマーケティングスクールの広告に出会って入校しました。今まで知らなかったのですが、自分の生活の中にWebマーケティングが多く用いられていることを知りました。そして、自分の世界観が広がりました。この経験を通じて、多くの消費者に同じような経験を提供したいと思い、広告業界を志望しております。特に、ネット広告の中でも常に最先端のサービスを展開されている貴社に魅力を感じています。ネット広告はより競合との差別化が求められると思いますが、貴社であれば同業他社より先導を切ることができると考えています。

 

引用:PORTキャリア



まとめ

今回はネット広告業界について解説しました。就活を行なっていく上で企業研究だけでなく、業界研究も必須です。企業について調べるだけではなく、本当に自分に向いているのかを確認しながら進めていくとベストです。



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