【企業研究】博報堂の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】博報堂の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年9月30日更新

はじめに

広告業界でもトップレベルの知名度を誇る博報堂はマーケティング、コンサルティングといった事業を展開しており、就職を志望する学生も多く存在します。

 

人気の広告業界への就職は難易度が高く、入社してからも厳しいイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

 

高倍率の選考を突破し、志望する企業への就職を叶えるためには企業研究が重要です。今回は博報堂の事業内容や就職難易度、学歴フィルター、さらには選考フローや対策について徹底的に解説していきます。

広告業界

広告業界は、業界や企業、製品、サービスなどの情報を発信し、イメージや売上向上、企業や製品イメージの確立・維持を行う企業の総称を指します。

一言に広告といっても、「総合広告会社」と「専門広告会社」、「インターネット広告会社」があり、それぞれ異なる得意領域を持っています。

広告業界については以下の記事でも詳しく解説しています。

広告業界,大手広告代理店3社の違いは?今後の展望も解説!

 

また、広告以外の業界について知りたい方は、以下の記事でも解説していますので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

博報堂の会社概要

会社名株式会社 博報堂
本社所在地〒107-6322 東京都港区赤坂5丁目3番1号 赤坂Bizタワー
代表代表取締役社長 水島 正幸
創業1895年(明治28年)10月6日(設立:1924年2月11日)
資本金358億48百万円
従業員数3,870名(2020年4月1日現在・契約社員含む)

事業内容

博報堂の事業内容としてマーケティング、クリエイティブ、アクティベーション、PR、コンサルティング、事業開発/イノーベーションがあります。以下に代表的な事業内容を紹介します。

 

マーケティング事業

クライアント企業のマーケティングを支援する事業です。デジタル化が進んだ社会では情報が氾濫している中で効率的かつ効果的な広告の展開が求められます。

博報堂ではこれまでに蓄積された生活者データの研究に注力しており、それをもとにしたクライアント企業のマーケティング活動の支援を行っています。

クリエイティブ事業

広告のデザイン部分を担当する事業です。生活者の洞察と新たなビジネスへの対応力に重点を置き、映像やデザインといった表現を通して生活者の心を動かす広告の作成を行います。

誰もが一度は見たことのある広告を手がけており、国内外でさまざまな受賞歴があり、高い評価を受けています。

アクティベーション事業

生活者行動データとデジタルの体験を統合したUI/UXの設計や開発を支援する事業です。

なお、UIとはユーザーインターフェースの略でありユーザーの視覚に触れる情報のこと。UXはユーザーエクスペリエンスの略で、製品やサービスを通じて得られる体験や経験のこと。

PR事業

クライアントの活動について、マーケティング視点およびコーポレート視点でのPRをサポートする事業です。現在ではSNSの普及により、生活者の情報発信力が高まっていることからPRの重要性がより高まっています。博報堂では生活者やインフルエンサー、有識者の理解を深めることで適切なプロモーションを提供しています。

コンサルティング事業

クライアント企業の経営課題やマーケティング課題の最適解を導き出し、戦略策定から最終的な実施までのワンストップのコンサルティングを実施しています。

生活者の発想と共創プロセスを重要視し、クライアントの企業や事業の本質、「らしさ」を見出してブランドの持続的成長を支援しています。

事業開発/イノベーション事業

クライアント企業の新規事業をサポートする事業です。博報堂のクリエイティビティやプロジェクトデザイン力を利用して、既存事業や業種業界にとらわれない提案を行っています。

新卒選考フロー

博報堂の選考フローは以下の順序で実施されています。

 

書類選考

キャリアディスカッション①

キャリアディスカッション②

キャリアディスカッション③

内々定

 

書類選考

書類選考ではエントリーシートの提出とWEB適性検査が実施され、この時点で約2400人まで絞り込まれます。

エントリーシートの内容はビジョン、原動力、エピソードの3本立てとなっています。

ビジョンとは、これからの人生で達成したいことや会社で生み出したい成果といった中長期的なものを最大3つ、各30字での記載が求められます。原動力は自身の価値観やこだわりといった人生においての原動力のことであり、こちらも30文字で最大3つです。エピソードは、これまでの人生を振り返り、「あなたらしさ」を表現するエピソードを各80字以内で最大6つ記載する欄になります。

いずれも就活生の個性に重点を置いた内容となっています。

 

キャリアディスカッション①

1次面接は服装自由のオンライン形式になり、約800人まで絞り込まれます。

エントリーシートの内容に沿った対話形式のディスカッションが約20分ほど実施されます。

 

キャリアディスカッション②

服装自由のオンライン形式で行われるグループディスカッションです。4人程度の学生でチームを作り、広告会社の仕事の模擬体験に近い形で実施されます。約3時間程度で、300人程度まで絞り込まれます。

 

キャリアディスカッション③

最終面接であり、スーツ指定で社員と対面形式の面談を行います。将来のビジョンや中長期的な成長を考慮して応募者が博報堂に相応しいのかを最終判断されます。

社風

博報堂では社員の個性を大切にする文化が根付いています。ホームページでは「粒ぞろい」ではなく「粒違い」と表現されており、挑戦しやすい環境が整っているといえるでしょう。

 

広告業界は厳しいイメージがある方も多いと思います。実際、以前には体育会系の雰囲気もあったようですが、2019年より働き方改革法案が成立・施行されたことで労働環境の変革が行われています。風通しの良い職場環境となっており、社員にも人当たりがいい人が多いといわれています。

求める人材

社員の個性を求める社風がありますので、採用の際にも学生の個性を求められます。学生の「等身大の個性」を大切にしているとのことであり、採用活動においても従来の就活マナーなどを重要視せず、透明性や公平性のある選考や募集が行われています。

具体的には、ホームページ上への選考フローの記載や、全学生へのOBOG訪問機会の創出、エントリーシートの刷新などが挙げられます。

いずれも学生の等身大の個性を最大限に発揮できる環境を整えるためであり、入社後も個性を大切にした働き方が求められます。

 

また、広告業界の特性上、クライアントの課題解決に向けてスピード感や高いコミュニケーション能力が求められます。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

広告業界のなかで博報堂はどのような立ち位置なのでしょうか。競合する電通やADKとの比較として、以下に業績や就職難易度などの紹介をしていきます。

 

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
博報堂1,518,921百万円1036万円72個性を大切にする
電通1,243,883百万円1295万円70クライアントを最優先に考える

風通しはよくなっている

ADK352,851百万円756万円60挑戦しやすく風通しはよい

 

広告業界の中では博報堂と電通の売り上げが高くなっています。これらの企業は、広告業界だけでなく、全業界を見渡しても就職難易度の高い屈指の難関企業と言えるでしょう。

 

就職偏差値について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

採用大学

慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学、上智大学、一橋大学、京都大学、青山学院大学、大阪大学、九州大学、立教大学、同志社大学、北海道大学、多摩美術大学、東京理科大学、立命館大学、関西大学、筑波大学、東京工業大学、横浜国立大学、神戸大学、東北芸術工科大学、学習院大学、国際基督教大学、中央大学、帝京大学、東京女子大学、日本大学、日本女子大学、法政大学、武蔵野美術大学、明治大学、相模女子大学、南山大学、立命館アジア太平洋大学

 

採用大学を見ると、難関大学が並んでいますが、その中でも東早慶一工や旧帝大出身者が全体の3/4程度であり大部分を占めています。

ホットニュース

博報堂グループである、タイのクリエイティブ・ブティックWolf BKKは、NEW YORK FESTIVALS ADVERTISING AWARDS 2023(以下、ニューヨークフェスティバル)にて、全作品の中で唯一の最高賞であるBest of Showを受賞しました。

 

ニューヨークフェスティバルは、1957年に創設された歴史ある国際広告賞です。国連が共催しており、社会性の高い作品を毎年評価しているのも特徴です。


Best of Showはタイの広告会社から歴代初の受賞となりました。

その他、各カテゴリにおけるトップの賞であるGrandを2つ、金賞を4つ、銀賞を1つ、銅賞を3つ獲得し、合計で11の受賞となりました。

まとめ

人気で難易度の高い業界として知られている広告業界のなかでも、博報堂は電通と並んで屈指の難関企業です。

 

マーケティング、クリエイティブ、アクティベーション、PR、コンサルティング、事業開発/イノーベーションといった事業を通じてクライアントの課題解決を行っており、社員の個性を重視した社風が大きな特徴となっています。

 

高倍率の選考を突破するためには自己分析や自己アピールに加えて、企業研究を通した志望企業の理解が非常に重要です。選考を突破するためには、博報堂でなければならない理由を明確にすることが大切であり、自身の個性をアピールすることができるように事前の準備を行いましょう!

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監修者情報

須藤由加里

キャリアアドバイザー リーダー

株式会社やまとに新卒入社。
全国での採用担当&新卒中途の研修担当の3職種を経験。 その後挑戦心が原動力となり2020年に株式会社ナイモノにジョイン。 現在キャリアアドバイザー リーダーとして就活生のサポートを行う。