【企業研究】東ソーの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】東ソーの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年9月28日更新

はじめに

「東ソーへの就職に興味があり、情報収集をしているが重要な情報を効率よく集めたい」

このように考えている人も多いのではないでしょうか。

 

就職活動は多くの企業を対象に行う場合がほとんどであり、そのためには限られた時間内で効率よく情報を収集しなければならないというプレッシャーがつきものです。

 

特に、東ソーのような大企業では、社内の多様な事業やプロジェクト、そしてその文化や価値観について十分に理解しなければいけません。

 

この情報収集の過程で特に重要なのが、企業の「会社概要」や「事業内容」です。

 

そこで今回は、東ソーの就活に役立つ情報として、会社概要や事業内容、選考フローや求められている人材などを分かりやすく解説しました。

 

本記事ではこれらのポイントを網羅的かつ具体的に解説していますので、ぜひ参考にしてください。

有益な情報がしっかりとまとめられているので、東ソーに対する理解を深める上で非常に役立つ内容となっています。

東ソーの会社概要

社名東ソー株式会社

Tosoh Corporation

設立1935年2月11日
本社所在地〒105-8623

東京都港区芝三丁目8番2号

※本社所在地は2024年3月頃、移転を予定しております。

移転先:

東京都中央区八重洲2-2-1

東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー

〒746-8501

山口県周南市開成町4560番地

(登記上本店)

資本金552億円(2023年3月末現在)
売上高[連結] 1兆644億円(2023年3月期)
事業分野[クロル・アルカリ事業]化学品、ウレタン、セメント

[石油化学事業]オレフィン、ポリマー

[機能商品事業]有機化成品、バイオサイエンス、高機能材料

[エンジニアリング事業]水処理、プラント建設

[その他]商社、物流、分析・検査、情報システムなど

従業員数[連結] 14,266人(2023年3月現在)

 

引用:東ソー株式会社会社概要

化学業界

化学業界とは化学反応を用いて製品を生み出す業界のことをいいます。

具体的な製品としては樹脂やゴム、合成繊維を指します。

 

他産業に材料を供給する上流事業から、最終製品と呼ばれる下流の事業まで様々な事業があります。

 

化学業界の就職事情については下記の記事をご覧ください。

【本記事1本丸わかり】化学系の就職事情と就職先の選び方&5つの必須対策

 

また、化学業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

東ソーの事業内容

クロル・アルカリ事業

化学品

化学品事業は、東ソーが創業した当初からビジネスと技術の根幹を形成しており、アジアでトップクラスの電解施設を活用して、苛性ソーダ、塩素、そして水素を製造しています。

苛性ソーダは紙・パルプ・化学繊維・アルミナなど、多様な産業で重要な役割を果たしています。

ウレタン

ポリウレタンは自動車、家電、住宅など私たちの生活に欠かせない製品に使用されています。

セメント

セメント事業は1953年から開始されており、循環型社会形成が進められている中、社内外で発生する廃棄物や副産物の有効活用に欠かせない存在です。

石油化学事業

オレフィン

四日市霞コンビナートにあるナフサクラッカーを核に国内トップシェアに位置しています。

ポリマー

ポリマー事業では独自性があり特色ある製品で、さまざまなニーズに対応しています。

機能商品事業

有機化成品

エチレンアミン、環境薬剤、臭素・難燃剤を柱に展開し、エチレンアミンはアジアNo1の生産能力を有しています。

国内唯一の臭素メーカーである強みを活かし、国内とアジアを中心に事業を拡大しています。

バイオサイエンス

バイオサイエンス事業は「計測分野」と「診断分野」で事業展開しています。

機器や試薬の開発、製造、販売、メンテナンス、そしてカスタマーサポートに至る一連のプロセスは、東ソーグループ全体で一元管理されているというのが特徴です。

高機能材料

乾電池や二次電池正極材量の原料となる「マンガン酸化物」や、歯科材料などに使われる「ジルコニア」など、高機能材料事業部はどれも特徴的な機能を有しています。

世界中に販売とサポートの拠点を確立し、多くの分野で高評価を得ているというのが特色です。

東ソーの新卒選考フロー

選考フローは下記の通りです。

 

総合職(事務系)総合職(技術系)一般職
ステップ1会社説明会会社説明会会社説明会
ステップ2適性試験適性試験適性試験
ステップ31次面接技術面接1次面接
ステップ4最終面接最終面接最終面接

 

適性試験ではSPIの性格検査と能力検査が出題されています。

一般的なSPIの対策(参考書、問題集、アプリ)で対応可能との口コミが多いです。

 

エントリーシートでは

 

・あなたが特に大事にしているものを1つ選択し、それが発揮されたエピソードを教えてください

・「未来起点」「索引」「自己開拓」「探求心」「胆力」の中で、あなたが特に大事にしているものを1つ選択してください。それが発揮されたエピソードを教えてください。

・研究テーマの中でのあなたのオリジナリティ(ご自身が考え、実行したこと)をご記入ください。学部生はどのような研究をどのように進めていきたいかをご記入ください

 

といった質問が出題されています。

 

「あなたが特に大事にしているもの」についてはまず、自分が何を大事にしているのかを明確にしましょう。

例えば、「誠実」「努力」「コミュニケーション」などです。

過去の経験から、その価値観がどのように発揮されたかを具体的なエピソードと共に記入するとよいでしょう。

 

『「未来起点」「索引」「自己開拓」「探求心」「胆力」の中で大事にしているもの』については、各用語(未来起点、索引、自己開拓、探求心、胆力)の意味と、自分がどう関連しているかをよく理解しましょう。

 

「研究テーマの中でのあなたのオリジナリティ」を問う質問については自分がどのようにそのオリジナリティを研究に活かしたのか、そしてその結果何が得られたのかを記述してください。

 

また面接の質問では

 

・東ソーを志望する理由を教えてください

・航空機のシミュレーションの研究をなぜしようと思ったか?

・企業研究で行ったことを教えてください

・学生時代に力を入れたこと

 

などが質問されています。

一部技術系の質問以外は一般的な質問が目立つようですが、東ソーならではの回答を用意し、面接官に響く回答をする必要があるでしょう。

東ソーの社風

社員の口コミによると、「古い日本企業の体質が残っている」「上意下達の風潮が強く、下から上への意見を言うことが難しい雰囲気」「若手にも責任ある仕事を任せてもらえる」といった意見があります。

 

これらの口コミから読み取れる東ソーの社風は、経営層の指示がそのまま実行されるトップダウンの経営スタイルであることを示唆しています。

社員が自分の意見やアイデアを自由に発言するのは難しい環境である可能性があるでしょう。

 

一方、若手にも責任のある仕事を任せてもらえる文化もあるため、能力があれば早いうちから成長のチャンスがあるといえます。

 

総合的に見ると、東ソーは伝統的な日本企業の文化と、一定程度の新しい取り組み(若手に責任ある仕事を任せるなど)が混在しているようです。

このような環境では、経験とスキルに応じて様々な仕事に挑戦できる一方、上層部とのコミュニケーションには気を使わなければいけない可能性も考慮する必要があります。

 

また、東ソーは働き方改革に力を入れており、

 

  • 朝方勤務
  • 新フレックス制度
  • 労働時間の適性把握
  • 年休取得率の向上
  • WEB会議利用環境の拡充
  • 在宅勤務制度

 

などを取り入れており、働きやすい職場づくりの実現に向けて活動を推進しています。

東ソーの求める人材

東ソー採用情報によると求める人物像は「探求者×開拓者」です。

 

探求者とは、新たな分野やトピックに好奇心を抱き、自主的に研究、思考し、実行に移すタイプの人です。

 

開拓者とは、常識や固定観念に縛られないで、新しいアプローチで価値を創造する人材のことです。

 

具体的に求められる特質は以下の3点です。

 

・好奇心:未知の領域に対する興味や関心をもち、積極的に研究、考慮、実行する能力

 

・行動力:設定した目標に対して、自発的に行動を起こすスキル

 

・チームワーク:多様なメンバーと連携し、目標達成に貢献する能力

 

東ソーは、一流の化学企業として、新しい価値創造と社会への貢献を追求しています。

そのため、常に革新的な取り組みに挑戦し、変化に柔軟な人材が必要不可欠です。

 

さらに、東ソーは、新入社員にもプロジェクトなどで主体的に参加する機会が豊富なので、即戦力として活躍したいと考える人材にもフィットする会社です。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

 

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
東ソー1兆643億円(2023/3決算)786万円64伝統的な日本企業の文化と、一定程度の新しい取り組み(若手に責任ある仕事を任せるなど)が混在している
三菱ケミカルG4兆6345億円(2023/3決算)1045万円72年功序列だが、挑戦する機会はある
住友化学2兆8952億円(2023/3決算)883万円70慎重な社風。優しい上司が多い
信越化学工業2兆8088億円(2023/3決算)876万円70保守的な風土。一部の優秀な人材が会社を引っ張っている
旭化成2兆7264億円(2023/3決算)761万円68新しいことに挑戦する社員をサポートしてくれる。風通しが良い

なお、就職偏差値について詳しくは以下の記事をご覧ください。

 

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

東ソーの採用大学

東ソーの採用実績大学は下記の通りです。

 

青山学院大学、愛媛大学、大分大学、大阪市立大学、大阪大学、大阪府立大学、岡山大学、お茶の水女子大学、香川大学、鹿児島大学、金沢工業大学、金沢大学、関西大学、関西学院大学、九州工業大学、九州大学、京都工芸繊維大学、京都大学、岐阜大学、熊本大学、慶應義塾大学、神戸大学、国際基督教大学、埼玉大学、佐賀大学、芝浦工業大学、首都大学東京、信州大学、上智大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、東京外国語大学、東京工業大学、東京大学、東京農工大学、東京薬科大学、東京理科大学、東北大学、徳山大学、鳥取大学、富山大学、豊橋技術科学大学、同志社大学、長崎大学、名古屋工業大学、名古屋大学、奈良女子大学、奈良先端科学技術大学院大学、新潟大学、日本大学、一橋大学、広島大学、法政大学、北海道大学、三重大学、宮崎大学、明治大学、明治薬科大学、山形大学、山口大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学

 

全国のさまざまな地域や専門分野の大学が含まれています。

 

例えば、東京大学や京都大学などの一流大学はもちろん、地方の大学や特定の技術や研究に特化した大学まで多岐に渡っているのが特徴的です。

明確な学歴フィルターは存在しないと思われます。

 

これは、東ソーが多様な人材を求め、多くのフィールドで活躍できる人材にオープンである姿勢をあらわしているともいえるでしょう。

 

特に、工学や科学技術関連の大学が多く見受けられることから、東ソーは技術的な専門性のある人材を必要としていることが分かります。

東ソーのホットニュース

東ソーが参加している周南コンビナート脱炭素推進協議会では2050年周南コンビナートカーボンニュートラルに向けた取り組み方針をまとめたロードマップを発表しました。

 

原料のカーボンニュートラル化、製品のCN化、CO2の固定化・活用、エネルギーの脱炭素化といった四つのチャレンジを打ち出しました。

まとめ

この記事では、東ソーの会社概要、事業内容、選考フローなどについて解説しました。

 

東ソーが求めているのは、好奇心と行動力があり、チームワークを大切にする人材です。

好奇心は新しい事業や技術に対する探究心を意味し、行動力はそれを形にするエネルギーです。

例えば、未経験の分野でも自ら学び、チームで協力しながら目標に向かって進む姿勢が求められています。

 

選考の際、これまでの人生経験をしっかりとアピールすることも重要です。

その経験がどういった形で東ソーに貢献できるのか、具体的に話せると好印象でしょう。

 

最後に、あなたの就活が成功することを心から願っています。

この記事があなたの就活の一助となれば幸いです。

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