【企業研究】東北電力の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】東北電力の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年9月25日更新

はじめに

「東北電力への就職を目指しているけど、どんな情報を集めればいいか分からない」

この記事ではこのように悩んでいる人に向けて、東北電力の企業研究に役立つ情報をわかりやすく解説しています。

東北電力の選考に役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。

東北電力の会社概要

会社名東北電力株式会社 Tohoku Electric Power Co.,Inc.
本店所在地〒980-8550 仙台市青葉区本町一丁目7番1号
設立1951年(昭和26年)5月1日
代表者取締役社長 樋口 康二郎(※)
URLhttps://www.tohoku-epco.co.jp/

※樋口の「樋」は、一点しんにょう

 

資本金2,514億円
総資産43,810億円
売上高23,015億円
従業員数4,901名
発行済株式総数5億288万2,585株
株主数185,988名
販売電力量電灯:19,959百万kWh
電力:45,982百万kWh
合計(小売):65,940百万kWh
卸売:15,885百万kWh
合計:81,825百万kWh
発電設備水力:203ヵ所 245万kW
火力:9ヵ所 1,117万kW
地熱:4ヵ所 14万kW
太陽光:4ヵ所 0.48万kW
原子力:2ヵ所 275万kW
合計:222ヵ所 1,651万kW

※2023年3月末時点

引用:東北電力ホームページ会社概要



電力業界

電力業界は、社会基盤として不可欠な役割を担っており、原子力、石炭、ガスなど様々なエネルギー源から電気を供給しています。

 

長らく地域毎の電力会社が事実上独占状態でしたが、電力市場の自由化によって業界が大きく変わりつつあります。

それでも、電力会社は依然として強固な基盤を維持しており、その影響力は大きいです。

 

電力業界を含むインフラ業界について詳しくは以下の記事をご覧ください。

【最重要ポイント3選】インフラ業界の就活攻略法!

電力以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

東北電力の事業内容

東北電力は、東北地方の6県と新潟県を主なサービスエリアとし、電力供給を核とした事業を展開しています。

その活動は、単なる電力供給にとどまらず、地域社会との緊密な関係を築くことにも注力しています。

 

特に注目されるのは、2020年2月に発表された「東北電力グループ中長期ビジョン」です。この中で、社会課題の解決と地域住民の生活の質を高める「スマート社会実現事業」が次世代に向けた目標として明確に位置づけられました。

このビジョンに基づき、従来のビジネスモデルを一新する挑戦を進めています。

 

この企業活動は、東北電力グループの経営理念「地域社会との共栄」と、同グループのスローガン「より、そう、ちから。」を具体化する形で展開されています。

これにより、地域に根ざしたサービスを提供し、住民の期待に応え続けています。

東北電力の新卒選考フロー

募集コース

2024年卒業の学生向けの情報になります。

【総合コース】

 

応募資格・大学(学部)を2024年3月卒業見込みの方

・大学院(修士・博士)を2024年3月修了見込みの方

上記学校を卒業・修了後3年以内の方で、かつ未就職の方

募集学部・学科・専攻・不問
募集職種(主な業務内容)・DX

データ分析、システム開発、デジタルマーケティング 等

・事務(DX以外)

戦略立案、事業開発、広報・地域交流、法務、人材育成、財務、調達、燃料、トレーディング、セールス、契約管理、用地取得 等

 

【技術コース】

 

応募資格・高等専門学校(本科)を2024年3月卒業見込みの方

・高等専門学校(専攻科)を2024年3月修了見込みの方

・大学(学部)を2024年3月卒業見込みの方

・大学院(修士・博士)を2024年3月修了見込みの方

上記学校を卒業・修了後3年以内の方で、かつ未就職の方

募集学部・学科・専攻電気・電子・通信・情報・機械・材料・物理などの理工学系全般を専攻している学部・学科、量子、化学、土木、建築を専攻している学部・学科

※技術コースの各部門では、業務・安全上、細かい色調を見分ける作業が伴います。

募集職種(配属との関係)※専攻(職種)と部門の組合せは下表を参照

引用:東北電力採用情報

採用状況

 

2020年度2021年度2022年度2023年度

(予定)

2024年度

(計画)

総合コース107名86名57名60名30名程度
技術コース218名204名191名178名190名程度

 

※2022年度までは総合コースは事務系、技術コースは技術系として採用。

選考プロセス

【総合コース(DX除く)】

 

エントリーシート提出→適性検査→グループディスカッション→面接複数回→内定

 

【総合コース(DX)】

 

エントリーシート提出→適性検査→面接複数回→内定

 

【技術コース】

 

エントリーシート提出→適性検査、色覚検査→面接複数回→内定

 

エントリーシート

エントリーシートでは

 

・当社の志望動機を教えてください。

・変革への挑戦・困難への克服(内容) 周囲の人を巻き込みながら、主体的に行動して「挑戦し」「変革を成し遂げた」経験や「困難を乗り越えた」体験について述べ、そこから何を学び、現在のご自身にどう活かされているのか、具体的に教えてください。

・あなたの強みやこれまでの経験を踏まえ、入社後取り組んでみたい仕事や関心のある部門を教えてください。

 

といった質問がされています。

 

志望動機では、東北電力がなぜあなたにとって魅力的なのかを具体的に説明する必要があります。

例えば、東北電力の「スマート社会実現事業」に興味を持った理由や、その取り組みが解決しようとしている社会課題に自分がどのように貢献したいのかを明確にしましょう。

 

変革への挑戦・困難への克服(内容)は具体的な事例を一つ取り上げ、その事例を通じて何を学び、それが現在の自分にどう影響しているのかを説明するとよいでしょう。

例えば、過去にサークルのプロジェクトで困難に直面したが、それを解決する過程においてチーム内でコミュニケーションを密にした結果、成功に導いたというような話です。

適性検査

適性検査はWEBテストが出題されています。

市販の参考書や問題集で対策をしたという口コミが多いです。

グループディスカッション

グループディスカッションでは「働き方について」「理想の職場とは」「コミュニケーションに関すること」といった議題が出されています。

 

働き方についてはフレキシブルな働き方、在宅勤務、残業削減など、現代の働き方に関する多角的な視点を持っているとよいでしょう。

それだけではなく、東北電力がどのような働き方を推進しているのかについても事前に調査しておくと有利です。

 

理想の職場については自分が何を重視するのか(例:チームワーク、自己成長、社会貢献など)を明確にし、それが東北電力でどう実現できるのかを考えておくとよいでしょう。

また、他の参加者と意見が合わない場合でも、その違いを尊重し、多様性があるからこそ良い職場が作れるというような視点を持つと好印象を与えます。

 

グループディスカッションの全般的な対策方法としては、ただ自分の意見を言うだけではなく、他の人の意見に対しても反応を見せ、議論を深める役割を果たすことが求められます。

面接

過去の面接では「東北電力を志望する理由を教えてください」「学生時代に力を入れていたことについて教えてください」「原子力発電についてどう思うか」といった質問がされています。

 

事前に東北電力のビジョンや事業内容などをしっかり頭に入れておき、自分の価値観やキャリア目標とどうつながっているのかを述べるとよいでしょう。

 

また、原子力発電に関する質問は非常にデリケートなトピックですので、回答する際には、客観的な事実に基づいて意見を述べることが重要です。

また、賛否が分かれる問題なので、多角的な視点からその利点とリスクを評価するのがベターだといえるでしょう。

東北電力の社風

東北電力若手社員の声によると「東北は災害が多い地域であるため、常日頃から災害を想定した訓練を行っている」「ワークライフバランスを大事にしており、子育てをしながら勤務をしている女性社員も多い」といった点が自社の優れた点であるという意見があります。

また職場の雰囲気に関しては「役職に関係なくコミュニケーションが活発」「和気あいあいとした笑いの絶えない職場」であるといった意見が多いようです。

東北電力が求める人材

東北電力採用情報には

私たちは、「東北の繁栄なくして当社の発展なし」という基本的な考え方のもと、東北地域を代表するグループ企業として地域活性化に資する活動を多彩に展開しています。私たちと志をともにし、変革を恐れず、楽しみながら挑戦してくれる仲間を歓迎します。

と記載があります。

この文章から東北電力が求める人材は、東北に対する深い愛着と責任感を持ち、変革に対して積極的かつ柔軟な思考を有する人物だと読み取れます。

さらに、チャレンジ精神とチームワークを重視し、皆で目標に向かって努力できる能力が必要とされています。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
東北電力3兆72億円755万円66多くの社員が真面目で、慎重な傾向がある
東京電力7兆7986億円805万円60コミュニケーションが取りやすい雰囲気で、ほとんどの社員が誠実
中部電力3兆9866億円857万円67保守的だが、人柄の良い社員が多い
関西電力3兆9518億円791万円68トップダウンの文化は存在するものの、役職や入社年数を問わず、意見交換できる環境が形成されている
九州電力2兆2213億円776万円66年功序列の傾向がある

なお、就職偏差値について詳しくは以下の記事をご覧ください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

東北電力の採用大学

東北電力の採用大学は下記の通りです。

【文系】

東北大学、一橋大学、早稲田大学、慶應大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学、同志社大学、岩手大学、国際教養大学、宮城大学、宮城教育大学、福島大学、新潟大学、茨城大学、筑波大学、東京学芸大学、富山大学、金沢大学、高崎経済大学、東北学院大学、武蔵大学、北海道教育大学、東京女子大学、弘前大学、東京大学、横浜市立大学、東京家政大学、立命館大学、東北工業大学、東京農工大学、明治学院大学

【理系】

東北大学、北海道大学、弘前大学、岩手大学、秋田大学、山形大学、新潟大学、茨城大学、宇都宮大学、群馬大学、埼玉大学、千葉大学、東京農工大学、電気通信大学、芝浦工業大学、金沢大学、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学、岩手県立大学、東北学院大学、八戸工業大学、石巻専修大学、東洋大学、日本大学、工学院大学、東北工業大学、早稲田大学、東京工業大学、東京都市大学、横浜国立大学、東京大学、筑波大学、神戸大学、首都大学東京、明治大学、東京理科大学

難関国立大学や有名私立大学が多いため、東北電力には学歴フィルターが存在すると思われます。

東北電力のホットニュース

2023年8月29日に新しく始まった「東北電力Biz Sync」は、事務所や商業施設、工場などの企業向けにビジネスマッチングサービスの提供を開始しました。

このサービスは、企業が困っている問題に合わせて最適な解決策を見つけてくれます。

 

企業の困りごとの解決方法として、東京に本社を置くリンカーズ株式会社が作ったシステム「Linkers for Business」が使われています。

これにより、選べる解決策が増えて、企業が望む目標を達成する手助けができるようになりました。

 

この新しいサービスは、従来のサービスよりも多くの問題に対応できるようになっています。

たとえば、持続可能な社会を作るためのSDGsや、デジタル化を進めるDX、そして社員の育成など、さまざまなニーズに対する解決策を提供できます。

まとめ

この記事では、電力業界と東北電力の会社概要や選考のポイントを解説しました。

 

東北電力では、東北地方に深い愛着を持つと同時に、新しい時代の変化にもスムーズに対応できる人材を求めています。

 

例えば、地元で行われるイベントに参加したり、地域社会の課題に自ら取り組んだりするような社員が評価されるでしょう。

また、新しいエネルギー技術に関心を持ち、その知識を活かせることも重視されます。

 

あなたの就活が成功することを心から願っています。

この記事があなたの就活の一助となれば幸いです。

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監修者情報

近藤明弘

キャリアアドバイザー

株式会社ニトリに新卒入社。
個人売率ランキングでは全国で10位に入賞するなど、多くの成果を生み出してきた。 2021年より株式会社ナイモノにジョイン。 リクルーティングアドバイザー(RA)とキャリアアドバイザー(CA)の経験を持ち、現在はCAとして急成長中。