
【2023年最新版】ゼネコン売上高ランキング!スーパー・準大手・中堅で比較
2023年9月17日更新
ゼネコンで働きたいと考えている就活生の中には、どの企業がおすすめなのか気になると思います。安定した会社に勤めるためには、売上高も重要となるポイントの一つです。そこで本記事では、ゼネコンの売上高と経常利益をランキングで紹介します。
スーパーゼネコン・準大手ゼネコン・中堅ゼネコンで比較し、どの企業の売上が高いのか見ていきましょう。
ゼネコンについて
ゼネコンとは、ゼネラルコントラクターの略で、建設・設計・研究などを行っている総合建設業者のことを言います。ゼネコンの中でも、売上によって「スーパーゼネコン」、「準大手ゼネコン」、「中堅ゼネコン」の3つに分けることができます。
まずは今回紹介する会社を3グループにまとめました。
<スーパーゼネコン>
鹿島建設、大林組、大成建設、清水建設、竹中工務店 |
<準大手ゼネコン>
長谷工コーポレーション、前田建設工業、フジタ、戸田建設、五洋建設、三井住友建設、熊谷組、安藤ハザマ、西松建設 |
<中堅ゼネコン>
東亜建設工業、奥村組、福田組、東鉄工業、淺沼組、東急建設、鉄建建設、東洋建設、鴻池組、飛島建設、大豊建設、銭高組 |
今回紹介する26社を3つのグループに分けて、「売上高」、「経常利益」のランキングを見ていきましょう。
ゼネコンの売上高ランキング【26社を比較】
まずは売上高ランキングです。スーパーゼネコン、準大手ゼネコン、中堅ゼネコンを比較して見ていきましょう。
スーパーゼネコンの売上高ランキング
まずはスーパーゼネコンの売上高をランキングでまとめました。
順位 | 会社名 | 売上高 |
1 | 鹿島建設 | 2兆3,915億円(2023年3月期) |
2 | 大林組 | 1兆9,838億円(2023年3月期) |
3 | 清水建設 | 1兆9,338億円(2022年度実績) |
4 | 大成建設 | 1兆6,427億円(2022年度実績) |
5 | 竹中工務店 | 1兆3,754億円(2022年度実績) |
スーパーゼネコンの5社を比較すると「鹿島建設」のみが2兆円を超えました。2位の大林組は、2018年・2019年は2兆円を超すも、その後減少し、現在は2兆円まであと少しのところまで売上を伸ばしています。
清水建設は、過去最高売上を記録し2兆円まであとわずかです。2021年から2022年までに約5,000億円の売上をあげるほど成長しています。
準大手ゼネコンの売上高ランキング
準大手ゼネコンの売上高をランキングでまとめました。
順位 | 会社名 | 売上高 |
1 | 長谷工コーポレーション | 1兆272億円(2023年3月期) |
2 | 前田建設工業 | 6,829億円(2023年3月期) |
3 | フジタ | 5,808億円(2023年3月期) |
4 | 戸田建設 | 5,471億円(2023年3月期) |
5 | 五洋建設 | 5,022億円(2022年度実績) |
6 | 三井住友建設 | 4,586億円(2022年度実績) |
7 | 熊谷組 | 4,035億円(2022年度実績) |
8 | 安藤ハザマ | 3,721億円(2023年3月期) |
9 | 西松建設 | 3,397億円(2023年3月期) |
長谷工コーポレーションは、過去最高売上を記録し、初めて1兆円の壁を越えました。3,000億円以上1兆円未満の企業を大手ゼネコンと言いますが、長谷工コーポレーションは1兆円の壁を越えたので、スーパーゼネコンと呼ばれる日も近いでしょう。
前田建設工業は、2020年まで4,000億円台でありましたが、2021年・2022年と6,000億円以上の売上を伸ばしています。
フジタは、2021年・2022年と売上を落としてしまいましたが、2023年に入り、売上を戻しつつある会社です。
中堅ゼネコンの売上高ランキング
中堅の売上高をランキングでまとめました。
順位 | 会社名 | 売上高 |
1 | 東急建設 | 2,888億円(2023年3月期) |
2 | 鴻池組 | 2,673億円(2022年度実績) |
3 | 奥村組 | 2,494億円(2022年度実績) |
4 | 東亜建設工業 | 2,135億円(2023年3月期) |
5 | 東洋建設 | 1,683億円(2023年3月期) |
6 | 鉄建建設 | 1,607億円(2023年3月期) |
7 | 大豊建設 | 1,560億円(2022年度実績) |
8 | 福田組 | 1,543億円(2022年度実績) |
9 | 淺沼組 | 1,444億円(2023年3月期) |
10 | 飛鳥建設 | 1,259億円(2023年3月期) |
11 | 東鉄工業 | 1,246億円(2023年3月期) |
12 | 銭高組 | 1,076億円(2023年3月期) |
東急建設は、2020年には3,000億円以上の売り上げがありましたが、売上を落としてしまい、回復しつつあるのが現状です。利益も大幅に落としているため、回復できるかが見ものです。
鴻池組は、ここ数年は売上を大きく変動させることなく、2,000億円~3,000億円の間を維持しています。
奥村組は、数年間売上の変動が少なく、安定した売り上げをキープしています。
26社トータルの売上高ランキング
26社すべての売上高ランキングをまとめました。
順位 | 会社名 | 経常利益 | 種類 |
1 | 鹿島建設 | 2兆3,915億円(2023年3月期) | スーパーゼネコン |
2 | 大林組 | 1兆9,838億円(2023年3月期) | スーパーゼネコン |
3 | 清水建設 | 1兆9,338億円(2022年度実績) | スーパーゼネコン |
4 | 大成建設 | 1兆6,427億円(2022年度実績) | スーパーゼネコン |
5 | 竹中工務店 | 1兆3,754億円(2022年度実績) | スーパーゼネコン |
6 | 長谷工コーポレーション | 1兆272億円(2023年3月期) | 準大手ゼネコン |
7 | 前田建設工業 | 6,829億円(2023年3月期) | 準大手ゼネコン |
8 | フジタ | 5,808億円(2023年3月期) | 準大手ゼネコン |
9 | 戸田建設 | 5,471億円(2023年3月期) | 準大手ゼネコン |
10 | 五洋建設 | 5,022億円(2022年度実績) | 準大手ゼネコン |
11 | 三井住友建設 | 4,586億円(2022年度実績) | 準大手ゼネコン |
12 | 熊谷組 | 4,035億円(2022年度実績) | 準大手ゼネコン |
13 | 安藤ハザマ | 3,721億円(2023年3月期) | 準大手ゼネコン |
14 | 西松建設 | 3,397億円(2023年3月期) | 準大手ゼネコン |
15 | 東急建設 | 2,888億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
16 | 鴻池組 | 2,673億円(2022年度実績) | 中堅ゼネコン |
17 | 奥村組 | 2,494億円(2022年度実績) | 中堅ゼネコン |
18 | 東亜建設工業 | 2,135億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
19 | 東洋建設 | 1,683億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
20 | 鉄建建設 | 1,607億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
21 | 大豊建設 | 1,560億円(2022年度実績) | 中堅ゼネコン |
22 | 福田組 | 1,543億円(2022年度実績) | 中堅ゼネコン |
23 | 淺沼組 | 1,444億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
24 | 飛鳥建設 | 1,259億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
25 | 東鉄工業 | 1,246億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
26 | 銭高組 | 1,076億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
ゼネコンの経常利益ランキング【26社を比較】
次に経常利益ランキングです。スーパーゼネコン、準大手ゼネコン、中堅ゼネコンを比較して見ていきましょう。
スーパーゼネコンの経常利益ランキング
まずはスーパーゼネコンの経常利益をランキングでまとめました。
順位 | 会社名 | 経常利益 |
1 | 鹿島建設 | 1,567億円(2023年3月期) |
2 | 大林組 | 1,008億円(2023年3月期) |
3 | 大成建設 | 631億円(2022年度実績) |
4 | 清水建設 | 565億円(2022年度実績) |
5 | 竹中工務店 | 393億円(2022年度実績) |
売上高、経常利益、共にトップなのが鹿島建設です。スーパーゼネコンの中でも頭一つとびぬけた存在になっているので、残りの4社が追いつけるか気になるところです。
1位、2位までは1,000億円以上の経常利益がありますが、3位以降から大きく差が出ています。スーパーゼネコンの中でも1位と5位で約4倍ほどの差があるのがポイントです。
いくら売り上げが高くても、利益が出ていなければ会社として成り立ちません。しっかりと利益の出ている会社は安定した会社であるため、企業選びのポイントにもなります。
準大手ゼネコンの経常利益ランキング
準大手ゼネコンの経常利益をランキングでまとめました。
順位 | 会社名 | 経常利益 |
1 | 長谷工コーポレーション | 882億円(2023年3月期) |
2 | 前田建設工業 | 380億円(2023年3月期) |
3 | 安藤ハザマ | 196億円(2023年3月期) |
4 | 戸田建設 | 190億円(2023年3月期) |
5 | 三井住友建設 | 184億円(2022年度実績) |
6 | フジタ | 158億円(2023年3月期) |
7 | 西松建設 | 131億円(2023年3月期) |
8 | 熊谷組 | 122億円(2022年度実績) |
9 | 五洋建設 | 14億円(2022年度実績) |
準大手ゼネコンでは、長谷工コーポレーションが大きく利益を伸ばしているのがポイントです。売上高でも大きく邁進している長谷工コーポレーションは、今後も注目の会社です。
一方で9位の五洋建設は、経常利益が14億円と8位に大きな差が見受けられます。長谷工コーポレーションと比較すると、売上が5,000億円(約2倍の差)に対して、経常利益は63倍もの違いがあります。
いくら売上がよくても経常利益が低すぎる会社は、先行きが安定しないので不安です。
中堅ゼネコンの経常利益ランキング
中堅ゼネコンの経常利益をランキングでまとめました。
順位 | 会社名 | 経常利益 |
1 | 東急建設 | 502億円(2023年3月期) |
2 | 奥村組 | 129億円(2022年度実績) |
3 | 鴻池組 | 127億円(2022年度実績) |
4 | 東鉄工業 | 94億円(2023年3月期) |
5 | 東洋建設 | 85億円(2023年3月期) |
6 | 東亜建設工業 | 66億円(2023年3月期) |
7 | 淺沼組 | 59億円(2023年3月期) |
8 | 福田組 | 54億円(2022年度実績) |
9 | 大豊建設 | 50億円(2022年度実績) |
10 | 飛鳥建設 | 36億円(2023年3月期) |
11 | 銭高組 | 28億円(2023年3月期) |
12 | 鉄建建設 | 9億円(2023年3月期) |
東急建設は中堅ゼネコンでありながら、トップクラスの経常利益を出しています。会社の規模が小さくても利益をしっかり出せていれば、売上を伸ばすこともできるので、期待できる会社です。
26社トータルの経常利益ランキング
26社すべての経常利益ランキングをまとめました。
順位 | 会社名 | 経常利益 | 種類 |
1 | 鹿島建設 | 1,567億円(2023年3月期) | スーパーゼネコン |
2 | 大林組 | 1,008億円(2023年3月期) | スーパーゼネコン |
3 | 長谷工コーポレーション | 882億円(2023年3月期) | 準大手ゼネコン |
4 | 大成建設 | 631億円(2022年度実績) | スーパーゼネコン |
5 | 清水建設 | 565億円(2022年度実績) | スーパーゼネコン |
6 | 東急建設 | 502億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
7 | 竹中工務店 | 393億円(2022年度実績) | スーパーゼネコン |
8 | 前田建設工業 | 380億円(2023年3月期) | 準大手ゼネコン |
9 | 安藤ハザマ | 196億円(2023年3月期) | 準大手ゼネコン |
10 | 戸田建設 | 190億円(2023年3月期) | 準大手ゼネコン |
11 | 三井住友建設 | 184億円(2022年度実績) | 準大手ゼネコン |
12 | フジタ | 158億円(2023年3月期) | 準大手ゼネコン |
13 | 西松建設 | 131億円(2023年3月期) | 準大手ゼネコン |
14 | 奥村組 | 129億円(2022年度実績) | 中堅ゼネコン |
15 | 鴻池組 | 127億円(2022年度実績) | 中堅ゼネコン |
16 | 熊谷組 | 122億円(2022年度実績) | 準大手ゼネコン |
17 | 東鉄工業 | 94億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
18 | 東洋建設 | 85億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
19 | 東亜建設工業 | 66億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
20 | 淺沼組 | 59億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
21 | 福田組 | 54億円(2022年度実績) | 中堅ゼネコン |
22 | 大豊建設 | 50億円(2022年度実績) | 中堅ゼネコン |
23 | 飛鳥建設 | 36億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
24 | 銭高組 | 28億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
25 | 五洋建設 | 14億円(2022年度実績) | 準大手ゼネコン |
26 | 鉄建建設 | 9億円(2023年3月期) | 中堅ゼネコン |
長谷工コーポレーションと、東急建設が経常利益の上位に名前を挙げています。一方、五洋建設や鉄建建設は、経常利益が低く、先行きの不安な会社です。
まとめ
2023年版のゼネコン売上高と経常利益のランキングをまとめました。スーパーゼネコンの5社は安定して売り上げの高さを誇っています。売り上げが高いことは大切ですが、それ以上に利益を出せているかが重要です。
どれだけ売り上げが高くても、赤字で経営していれば会社は潰れてしまうので、企業選びをするときには、売り上げだけではなく経常利益にも注目しましょう。