【企業研究】鹿島建設の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】鹿島建設の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年9月13日更新

はじめに

「鹿島建設はどんな会社なの?」

「鹿島建設には学歴は関係あるの?」

「鹿島建設に入社するためにはどんな対策をとればいいのだろう」       

このようなことでお悩みではないですか?

 

この記事では「鹿島建設」についてご紹介します。

最後まで読むと、鹿島建設がどのような会社なのか、就職難易度・採用大学・選考方法など、入社する為の対策がわかります。

建設業界とは?

建設業界とは、住宅やビル、学校、工場などの建物を建築する「建築」と土地や水路の工事を行う「土木」に大きく別れます。この「建築」と「土木」の両方を行うものが建設業界です。

建設業界の中でも代表的なのは、ゼネコン(General Contractorの略)で、建築一式工事や土木一式工事を請け負う総合建設会社をいいます。

 

売上1兆円を超えるゼネコンはスーパーゼネコンと呼ばれており、鹿島建設は日本の大手総合建設会社です。大林組、清水建設、大成建設、竹中工務店とともに並ぶスーパーゼネコン5社の内の1社にあたります。

 

建設以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

鹿島建設はどんな会社か?

日本の大手総合建設会社である鹿島建設の正式会社名は、鹿島建設株式会社です。

対外的には「鹿島」と呼ばれています。

コーポレートスローガンは「100年をつくる会社」。

 

ここでは、大林組の会社概要・歴史・経営理念をご紹介していきます。

 

会社概要

会社名鹿島建設株式会社(KAJIMA CORPORATION)
代表取締役会長押味至一
代表取締役社長天野裕正
創業1840年(天保11年)
設立1930年(昭和5年)
資本金 814億円余
本社〒107-8388 東京都港区元赤坂1-3-1
従業員8,129名(2023年3月末現在)
売上高1兆4328億円(2022年度)
営業利益832億円(2022年度)

 

歴史

鹿島建設は、1840年(天保11年)鹿島岩吉が江戸末期の大名屋敷の出入り大工店「大岩」を構えたことから始まり、1930年(昭和5年)株式会社鹿島組を設立。

1947年(昭和22年)に商号を鹿島建設株式会社に変更しました。

 

 ・明治初期の外国商館や毛利家高輪本邸など西洋館の建築業(洋館の鹿島)

 ・東北本線や山手線など全国の鉄道工事事業(鉄道の鹿島)

 ・軽井沢の別荘地開発事業(鹿島の森)

等を通じて名を揚げていき、繁栄していきました。

 

超高層ビル事業を得意としています。代表的な施工物件は、神戸クリスタルタワー、サンシャイン60、フジテレビ本社ビル、霞が関ビルディング、新宿パークタワー、六本木ヒルズなどです。

東京駅の丸の内駅舎保存・復原工事なども施工しており、日本を代表する建築物から道路、鉄道、橋などの土木構造物のプロジェクト・建設に関わっています。

 

他には開発事業、海外での実績も豊富です。高度な技術とノウハウがあり、建設業界初の技術研究所を構えています。

 

経営理念

「全社一体となって、科学的合理主義と人道主義に基づく

創造的な進歩と発展を図り、社業の発展を通じて社会に貢献する」

 

創業から現在に至るまで、人が快適で安心して暮らせる社会を目指し、建設業界で産業と経済の発展に貢献してきた鹿島建設。挑戦をし続けてきた社員たちの積極果敢な「進取の精神」が発展の礎です。

 

経営理念から、社会貢献できる企業として、これからも進歩と発展に努力を惜しまないことがわかります。

 

「鹿島建設|経営理念」

鹿島建設の事業内容

鹿島建設の主な事業内容は、土木事業、建築事業、開発事業、エンジニアリング事業、環境事業、技術研究事業、海外事業の7つになります。

 

土木事業

ダム、橋梁、トンネル、高速道路等のインフラ施設の設計・施工など。脱炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギー施設の建設も手がけています。

 

建築事業

オフィス、生産施設、研究所、病院、学校等の建築物の設計・施工など。市場拡大を見据え、リニューアル工事への対応を強化しています。

 

開発事業

国内の不動産開発事業、販売事業、賃貸事業など。首都圏、地方中核都市を中心に技術力とネットワークを活かした事業を展開しています。

 

エンジニアリング事業

蓄積してきた建築の技術・ノウハウをベースに、高機能の生産施設に対応したプロセスエンジニアリングの技術力を加え、計画・設計・調達・施工、さらには施設の運用保守サービスまで提供。対象分野として医薬品・食品・化粧品等の生産・研究施設を主軸に展開しています。

 

環境事業

持続可能な社会の実現に向けて「脱炭素」「資源循環」「自然共生」の3つの視点で環境技術の研究開発や事業を行っています。さらに洋上風力、水素エネルギーの利活用等の新分野への挑戦を続けるとともに、国内で培った技術の海外展開もしていく予定です。

 

技術研究事業

建設業界ではじめて「技術研究所」を設立。新たなニーズ に挑戦し、超高層・原子力・制震をはじめとする数々の分野にて、先達から受け継がれてきたパイオニア・スピリッツとチャレンジ精神で、新技術の開拓をしています。

 

海外事業

アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアにある4つの統括現地法人を中心にオフィス、ホテル、教育施設、生産施設、流通倉庫、スタジアムなど、幅広い分野でビジネスを展開しています。

 

引用 鹿島建設|3分でわかるKAJIMA

鹿島建設の新卒選考フロー

鹿島建設の選考フローは、下記のような流れになります。

 

①エントリーシート提出 

②Webテスト

③グループディスカッション

④面接(個別)※複数回

⑤内々定

 

WEBテストの種類

鹿島建設のWebテストは、SPI(テストセンター)です。

試験科目としては、言語、非言語30問。制限時間は各30分程度です。

 

内定をもらえるように、参考書などでしっかりと対策と準備をして臨みましょう。

 

エントリーシートの質問内容

鹿島建設のエントリーシート(ES)では、

 

・志望動機(500文字以下)

・学生時代に最も力を入れたこと、それによって得たもの(500文字以下)

・自分自身の長所と短所

 

などが問われます。

エントリーシートでは、あなたの人間性をみています。鹿島建設の経営理念・ビジョン・社風に関連づけた自己アピールをするとよいでしょう。

鹿島建設の社風

鹿島建設は、チームワークをもって積極的に仕事に取り汲んでいく社風があります。

 

「積極果敢」とは、思い切った強い決断力で熱心に課題や物事にあたることです。

鹿島建設が携わる事業は大規模なものが多いため、ミスが許されず、誇りを持って仕事をしている人が多く、非常に堅実な事業運営をしています。

 

歴史のある企業なので、上下関係の厳しさはあるかもしれませんが、鹿島建設の社員の多くは希望や意見を聞いてくれる、面度見が良い人が多いようです。

仕事のクオリティが高く、真面目で勤勉なので、尊敬・相談できる先輩がいるのも心強いです。

鹿島建設の求める人材とは?

鹿島建設はどのような人材を求めているのか。

日本の大手総合建設会社であるスーパーゼネコン鹿島建設が抱える工事は、歴史にも残る大規模なものばかりです。

 

経営理念からもわかるように、

 

 ・リーダーシップを発揮できる人

 ・目標に向かって仲間と事業に取り組める人

 ・協力して成果を上げれる人

 ・新しい物事を提案・実現できる人

 

社会貢献できる企業として、進歩と発展に努力を惜しまない人を求めています。

鹿島建設の就職偏差値・難易度および業界での立ち

結論からいうと、鹿島建設の就職難易度は「非常に高い」と言えます。

 

鹿島建設は、建設業界でのスーパーゼネコンとしての立ち位置はどうなのか、同じスーパーゼネコンに位置する4企業と比較してみました。

 

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
大林組1兆3,741億万円1032万円68・非常に高い人に優しく人間味がある
鹿島建設1兆4328億円1127万円68・非常に高い積極果敢な精神が浸透している
清水建設1兆5500億円977万円68・非常に高い個々の意思を尊重する
大成建設1兆5,432億円963万円68・非常に高い風通しの良く自由
竹中工務店1兆3754億円1007万円67・非常に高い強いこだわりを持つ

 

日本を代表する大手総合建設会社なだけに、鹿島建設を含んだ5社とも、売上は1兆円超えで平均年収は約1000万円、就職偏差値は68・67と、レベルが高いです。

 

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

鹿島建設の採用大学と学歴フィルター

ここでは、鹿島建設はどの大学の出身者を採用しているのか、学歴フィルターはあるのか、みていきましょう。

 

採用大学

2022年度の鹿島建設の採用大学と採用人数を見てみると以下の通りになります。

 

東京大学14人
早稲田大14人
横浜国立大13人
東京理科大13人
東京工業大11人
明治大11人
九州大9人
京都大8人
慶応義塾大8人
日本大8人
近畿大8人
福岡大8人
北海道大7人
名古屋大6人
大阪大5人
芝浦工業大5人
東北大4人
筑波大4人
千葉大4人
長岡技術科学大4人
豊橋技術科学大4人
神戸大4人
徳島大4人
東京電機大4人
東京都市大4人
法政大4人

 

参考「鹿島|2022年 企業ごとの大学別就職者数」

 

学歴フィルター

鹿島建設の採用大学一覧と大学別の採用人数を見ると、学歴によって選別するような学歴フィルターはないといえます。

 

一覧では、東京大学、早稲田大学、慶応義塾大学といった高学歴の難関大学からの採用が目立ちますが、全国の中堅大学からも多く採用しているからです。

学歴フィルターがある企業なら、中堅大学からの採用はないはずなので、学歴フィルターはないと考えてよいでしょう。

まとめ

建設業界大手スーパーゼネコン鹿島建設の、就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説しました。

 

売上1兆円を超えるスーパーゼネコンである鹿島建設は、就職難易度が非常に高く、人気のある大手総合建設会社なので、内定を獲得したいなら他の就活生との差別化を図ることが必須になります。

 

学歴フィルターがないので、学校で学んだことが入社したらどう活かせるのか、徹底的に自己分析をして、鹿島建設にアピールするための自身の強みを明確にし、なぜ鹿島建設なのかという志望動機をしっかり把握しておきましょう。

 

是非、鹿島建設の内定をもらいたい就活生は本記事を参考にしてみてください。

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監修者情報

近藤明弘

キャリアアドバイザー

株式会社ニトリに新卒入社。
個人売率ランキングでは全国で10位に入賞するなど、多くの成果を生み出してきた。 2021年より株式会社ナイモノにジョイン。 リクルーティングアドバイザー(RA)とキャリアアドバイザー(CA)の経験を持ち、現在はCAとして急成長中。