【多才な人材】ISFP(冒険家)とは?特徴と適職を解説
2024/9/30更新
はじめに
ISFPとは、自己分析ツールである「MBTI性格診断」の結果を表す指標の1つです。
ISFPはいったいどんな性格で、またどんな職業が適しているのでしょうか。
また就活ではMBTI性格診断が「自己分析」のツールの1つとして用いられますが、そもそも自己分析に悩んでいる学生も少なくないでしょう。
そこで本記事では、ISFPについて就活で役立つ情報をまとめています。
- ISFPの概要、特徴
- ISFPに向いてる仕事、不向きな仕事
- ISFPが職場を探すときに意識すべきポイント
また結論として、ISFPは「チャレンジ精神」「芸術性」「柔軟性」が強みのため、専門性がある、また芸術的センスを発揮できる仕事などが向いているでしょう。
ISFPについて詳しく知りたい学生はもちろんのこと、MBTI性格診断を知らない学生や就活時の自己分析の参考にしたい学生まで、幅広く興味を持てる内容となっていますので、ぜひ最後まで読んでいってください!
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ISFP(冒険家)とは
ISFPとは、スイスの心理学者であるユングの研究をもとに、アメリカのブリックス親娘が開発したアンケート型の自己分析ツールです。
自己の意志決定や思考の傾向・他者認識の特徴など、人間関係においての自身の強みと弱みを分析してくれるため、ビジネスの場面で多く利用されています。
そしてISFPとは、下記の各英単語から1文字ずつとって並べた言葉です。
- Introberted(内向的)→大勢より少数、趣味に没頭
- Sensing(感覚的)→現実主義的、具体的
- Feeling(感情)→感情的、影響を受けやすい
- Perceiving(知覚的態度)→フレキシブル、優柔不断
ISFPは日本語で「冒険家」「芸術家」と称され、全体でみると5~8%の方がISFPに該当します。
具体的な特徴は以下の通りです。
- 平和主義で、思いやりのある優しい性格
- 他人をサポートしたり、寄り添う力がある
- 感性が豊かで、センスがある
- 今現在・その瞬間ををとても大切にする
- 好奇心が強く、情熱的
- 芸術性や創造性に優れる
- 柔軟性があり、フレキシブル
- 「違い」を楽しめる
- チャレンジ精神を持つ
- 計画を立てることが苦手
- マイペース
- 自己表現が不得意
- 変化がなかったり管理されるような環境が苦手
- ストレスを感じやすい
ISFPに向いてる仕事の特徴
先ほど紹介したISFPの良い特徴と悪い特徴を踏まえると、ISFPに向いてる仕事の特徴は以下4点です。
- 芸術的なセンスを発揮できる仕事
- 他人の役に立てる仕事
- 専門分野を突き詰められる仕事
- 自身のペースで働ける仕事
芸術的なセンスを発揮できる仕事
ISFPに向いてる仕事の特徴の1つ目は、芸術的なセンスを発揮できる仕事です。
ISFPは創造性に優れているという特徴があり、また好奇心が旺盛で、自分の軸もはっきりしているため興味の矛先がはっきりしていることが多いです。
そのため、例えばクリエイティブさが必要な芸術的な仕事など、自身の興味関心を追求しながら独自のセンスを発揮できるような仕事は向いているといえるでしょう。
他人の役に立てる仕事
ISFPに向いてる仕事の特徴の2つ目は、他人の役に立てる仕事です。
ISFPは他人に寄り添うことが得意で、また柔軟性があり「他人との違い」を受け入れる「器の広さ」がある優しい性格の持ち主です。
仕事を通して他人への貢献を経験できれば、その分やりがいも感じられるため、ISFPの学生には他者の役に立つような仕事も向いているでしょう。
専門分野を突き詰められる仕事
ISFPに向いてる仕事の特徴の3つ目は、専門分野を突き詰められる仕事です。
ISFPは好奇心旺盛で、強い探究心があります。
自身が極めたいと思った事に関しては周りが見えなくなるくらいに夢中になり、目標を達成するまでがむしゃらに努力していくでしょう。
また想像性が豊かでISFPの方でないと導き出せないような独自の解を見つけ出すことができる可能性もあるため、専門分野を突き詰めるような仕事では成果を残すことができるはずですね。
自身のペースで働ける仕事
ISFPに向いてる仕事の特徴の4つ目は、自身のペースで働ける仕事です。
ISFPは未来よりも「現在」を大切にするため、長期的な計画を立てることが苦手です。
またマイペースな一面も持つため、他人に管理されるような仕事も得意ではありません。
逆に情熱的で場面ごとで臨機応変に対応できる特徴があるため、何にも縛られずにいい意味で「自由」な環境で仕事ができれば、ストレスを感じることなく自身の力を発揮できるでしょう。
ISFPにおすすめの仕事5選
ISFPにおすすめの仕事は以下5つのため、1つずつ解説していきます。
- アーティスト
- マーケター
- 研究者
- 医療/介護系の仕事
- デザイナー
アーティスト
ISFPにおすすめの仕事の1つ目は、アーティストです。
アーティストは、芸術作品を通して自身の心情や感受性を表現する職業。
近年ではアーティストといえばバンドやシンガーソングライターなど、音楽に携わる方々を指すようなイメージが定着していますが、絵画や彫刻、またフラワーデザイナーなども「アーティスト」に含まれます。
狭き門であることは間違いないですが、ISFPは芸術性に優れ、また他者の気持ちを理解することが得意なため、多くの方々に「共感」を感じさせるような作品を生み出す力があるでしょう。
またアーティストはサラリーマンに比べ、何にも縛られずに自身のペースで仕事を進めていける傾向があるため、適職といえます。
マーケター
ISFPにおすすめの仕事の2つ目は、マーケターです。
マーケターは主に、大衆の消費行動を的確に分析する力や、その分析結果をもとにしたオリジナルな提案力などが欠かせません。
その点ISFPの場合は洞察力があり、他者の心情を読み取る力が優れています。
そしてクリエイティブな発想も得意なため、適切な分析結果をもとにした独自の開発やユニークな提案ができるでしょう。
またマーケターは営業と違い数値目標に縛られることがなく、自身のペースで進めることができるためISFPの方々におすすめの職種です。
以下の記事は「洞察力があること」を面接などで効果的にアピールする方法を紹介しています。
研究者
ISFPにおすすめの仕事の3つ目は、研究者です。
研究者として成功するためには、好奇心や探究心、そして分析力や創造力など必要な要素が多岐に渡ります。
その点ISFPの場合は好奇心が旺盛で、自身が興味を持ったことをとことん追求する特徴があります。
また場面ごとで臨機応変な思考ができるため、研究において仮説の検証に失敗した場合でも、持ち前の創造力で期待値の高い別の仮説を改めて考え出すことができるでしょう。
自身のペースで進めることのできる仕事でもあるため、ISFPの方々は伸び伸びと研究に打ち込むことができるに違いありません。
以下の記事は「好奇心旺盛」を面接などで効果的にアピールする方法を紹介しています。
医療/介護系の仕事
ISFPにおすすめの仕事の4つ目は、医療/介護系の仕事です。
具体的には看護師や介護士、医療ソーシャルワーカーなどを指しますが、共通していることは「人を助ける仕事」な点です。
ISFPは相手の気持ちを踏まえて行動できる優しさを持ち、また思考がフレキシブルなため、個々人の性格や思考に沿った適切な振る舞いができるはず。
自身の判断をもとに困っている方々を支援して幸せを生み出すことができれば、仕事を楽しく感じることができるでしょう。
医療・介護業界をさらに知りたい方は、ぜひ下記記事も参考にしてみてください。
デザイナー
ISFPにおすすめの仕事の5つ目は、デザイナーです。
デザイナーとは、様々な物の「設計(デザイン)」を考案・制作する仕事を指し、ファッションデザイナー、Webデザイナー、インテリアデザイナーなど業種も多岐に渡ります。
その中で共通して求められる能力は、依頼者の要望に沿ったデザインを考案すること。
そのため相手の要望を引き出す傾聴力や、また相手が納得するデザインを設計するためのクリエイティブさも欠かせません。
ISFPの場合は相手に寄り添う力があり、また豊かな想像力も兼ね備えています。
自身の長所を活かしながら他者をサポートできる仕事のため、大きなやりがいを感じることができる仕事です。
ISFPにおすすめしない仕事
ISFPの人が向いてない仕事は、以下2点です。
- 規則が重視される仕事
- マネジメントが必要な仕事
規則が重視される仕事
ISFPは、芸術家と称されるほどに感性が豊かで、クリエイティブさを発揮できる点が強みです。
そのため規則や伝統が重視され、自身の発想を活かせるような「自由さ」がない職業は不向きでしょう。
- 弁護士
- 事務職
- 会計士
- 各種アルバイト
- 工場勤務
マネジメントが必要な仕事
ISFPはマイペースな一面があるため管理されることが苦手ですが、同時に他人を管理することも苦手です。
また長期的な計画を立てることが苦手で、ストレスも感じやすい傾向があります。
他者の気持ちが分かる優しいISFPは、チームメイトの気持ちを考えすぎるが故に統率しなければいけない気持ちが強まり、その責任感でより一層ストレスを感じてしまうかもしれません。
そのように管理職などマネジメントが必要な役職はISFPの悪い特徴が目立ってしまうため、おすすめできません。
ISFPの人が職場を探すときのポイント
ISFPの方々が自身に適した企業を見つけるためには、企業の文化や社風・体質などをしっかり調べることが重要なポイントです。
理由は、ISFPの特徴から向いている仕事はある程度特定できますが、実際の働き方は同じ職種でも企業ごとで大きく異なるためです。
そのため企業の文化や社風を把握するべく、以下2点を行いましょう。
- 新卒採用HP・転職口コミサイトの確認
- OB・OG訪問の実施
新卒採用HP・転職口コミサイトの確認
新卒採用HPは、社長インタビューや社員紹介・求める人物像など、全体的に企業の良いポイントを多く掲載しています。
各企業で強みは異なるため、場合によっては新卒採用HPの内容である程度企業のイメージを分けることもできるでしょう。
そして、企業のネガティブなポイントを把握するために転職口コミサイトを利用してみてください。
実際に社員として働いている方々が口コミを投稿しており、働いていて悪いと思った面も多く記載されているためです。
そのため新卒採用HPと転職口コミサイトの併用を通して良い面と悪い面の両方を把握し、それでも「入りたい」と思った企業は、ぜひエントリーすることをおすすめします。
- OpenWork
- エンゲージ 会社の評判
OB・OG訪問の実施
実際に働いている社員の方と話せるため、ネット調べを通して形成された企業に対する印象が相違ないか確かめることができ、企業が自身に合っているかをより明確にできるでしょう。
また内定をもらうために重視した点など、内定をもらった方の就活生時代の話を聞くことで自身の就活に活きる情報を得られる可能性も。
OB・OG訪問には数多くのメリットがあるため、先輩に志望企業の社員の方がいる場合は積極的に実施しましょう。
OB・OG訪問の概要については下記で紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
さいごに
今回は「ISFP(冒険家)」について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
記事の内容を簡単にまとめます。
- ISFPは、人口全体でみると5~8%の方が該当すると言われている。
- チャレンジ精神や芸術性、柔軟性が強み。
- マイペース、自己表現が苦手な点などが弱み。
- 専門性がある、また芸術的センスを発揮できる仕事が向いている。
- ISFPにおすすめの職業は5つ。
- 規則重視、マネジメントをする仕事には適していない。
- 企業ごとで「社風」や「文化」を正しく把握することが重要。
社会人になれば多くの時間を仕事に費やすことになるため、より自身が伸び伸び働くことが人生の充実度の向上に直結するでしょう。
だからこそ、就活は辛いと思う瞬間が多いですが、自身の将来のために粘り強く行動していくことが重要になります。
大学生の時以上に楽しい社会人生活を送るためにも、悔いのない就職活動を行っていきましょう!
この記事を参考にしてくれた学生の方々が、志望する企業から内定をもらえることを祈っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
MBTIについての知見や、就活での活用についてもっと深めたい方は以下のような記事も参考にしてみてください。