自己PRでチャレンジ精神をアピールするのはあり?注意点も解説
2024/9/25更新
はじめに
就活を進めて行けば、エントリーシートや面接でほぼ毎回と言えるくらいに自己PRについて問われることでしょう。
シンプルに「自己PRをしてください」と質問されるケースもあれば、さまざまな角度で質問をするケースもあります。
どの様な質問であろうと、就活で企業が聞きたいのは「志望動機」と「自己PR」です。
自己PRのなかで用いられるポジティブな言い回しのひとつに「チャレンジ精神」があります。
もし皆さんの中に確固とした「チャレンジ精神」があるのなら、この語を軸に自己PRを組み立ててみてはいかがでしょうか。
本記事では、以下のような人に向けた内容となっています。
- 自己分析や面接対策を進めており、具体的な表現方法について模索している
- 「チャレンジ精神」とはどういったアピールの表現なのかを把握したい
- 「チャレンジ精神」でアピールする際のポイントや注意点を知りたい
ぜひ最後までお読みいただき、就職活動の参考にしていただければ幸いです。
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就活の自己PRで「チャレンジ精神」は効果的なワード
就活の自己PRでチャレンジ精神をアピールするのは効果的です。
日本の経済は、高度経済成長期などを経て世界経済をもリードする国となりました。
しかし、その後長い不況に突入し、リスクやコストに非常に敏感になった一方で挑戦よりも現状維持・内部留保が優先され、経済成長は緩く弱まっている状況です。
経済や社会が成熟しきったともいえますが、このような環境でさらに成長を続けるには新しい刺激や挑戦が不可欠でしょう。
その時に起爆剤となるのが、長年の経験や専門分野に対する高い知見、そして多少のリスクを承知でも挑戦しようとする明確な強い意志です。
知見や知識の集約は、時間とお金で多少解決できる部分がありますが、意志やモチベーションとなると、その組織にいる人の能力や周囲の状況に依存します。
もしあなたがこうした「新しい挑戦や刺激」に対してポジティブな考えや行動が得意だと思うのであれば、ぜひ積極的にアピールしてみましょう。
自己分析に役立つ以下の記事についても是非合わせてお読みいただければ幸いです。
チャレンジ精神の種類を示すパターン、新しい・苦手・困難
チャレンジ精神には大きく3つの種類・パターンがあります。
チャレンジ精神と聞いて人それぞれイメージする能力が異なります。
自分のこれまでの経験がどのチャレンジ精神のパターンに合うか考えてみましょう。
そして、面接などで具体的にどのチャレンジ精神にあたるのかを相手にわかりやすく伝えられるようにすることがポイントとなります。
- 新たなことに挑戦する
- 苦手なことにも挑戦する
- 困難なことにも挑戦する
「チャレンジ精神」と聞くと、新しいことに挑戦することだと思う方が多いのではないでしょうか。
苦手なことや困難なことに挑戦することもチャレンジ精神に入りますし、「新しくて苦手」「新しくて困難」「苦手で困難」など複合的な要因もありえます。
言い方を変えれば、他の人がやらない、やりたくないようなことに、一歩前に出てやってみようとする意欲や勇気があるかどうかともいえるかもしれません。
自分の過去の経験がどれに当てはまるか、整理してみると良いでしょう。
自分にとって新しいことや苦手なこと、困難なことにどのように向き合ってきたかを整理してみるのも効果的です。
そして、企業が就活生に求めているチャレンジ精神と見比べ、差異がないかを確かめることが重要となっていきます。
企業が就活生に求めるチャレンジ精神=リスクの把握と周囲を巻き込む力
チャレンジ精神と一言でいうとさまざまなニュアンスがありますので、企業が就活生に求めるチャレンジ精神を整理しましょう。
最初の章でも述べましたが、チャレンジ精神は歓迎しつつも、日本の経済はここ20年の不況をうけ、経営者は厳しいリスク管理とコスト感覚を身につけています。
いくらチャレンジ精神があるからと言っても、無駄や無謀な判断と思われては、経営者からは厳しい目で評価されてしまうでしょう。
がむしゃらな働き方は、かつての日本では評価されましたが今はほとんど評価されません。
チャレンジ精神をいかに今の時代やビジネスの風潮に合わせて表現できるかが重要となっていきます。
リスク分析をした上で挑戦できる
企業が就活生に求めるチャレンジ精神の一つには、リスクを正しく分析・把握した上でさまざまなことに挑戦ができることです。
ただ何かに挑戦するのではなく、現状の把握、リスクの正しい分析などをした上で、目的をもって挑戦できるかどうかが大切です。
リスクを分析する手法自体は数多く存在しますが、それら手法を知っていることも含め、どのようなリスクを分析するにも、多くの知見が必要となります。
リスク分析に求められるのは「知っていること」「知識を積極的に得ようとすること」そして「論理的な想像力があること」です。
これらが比較的短期間で吸収できるのは、こういった事柄に関する書籍やレポート、あるいは論文を数多く読むことです。
質の高い情報を選ぶ方がもちろんよいのですが、玉石混交であっても、圧倒的な量をこなすことは同じくらいに強い知見を持つことがあります。
成功体験も失敗体験も多くの事例を知り、自分なりの分析や知見をもち、リスクに対する想像力を養う力があると、チャレンジ精神に説得力が生まれます。
これは大きなプロジェクトを任せられるほど重要な内容になってくるため、入社前から意識をしておくと良いでしょう。
他人を巻き込み、チームとして取り組み、時には助けを求めることができる。
チャレンジ精神があるということを、孤立無援で、一人で成し遂げようとする力だと考えている人もいますが、それは企業の望むチャレンジ精神ではありません。
問題を抱え込み、ブラックボックス化し、解決を困難にすることは、多くのデメリットがあることを多くの企業で認識しています。
むしろ、一人で挑戦するのではなく、他人を誘い、巻き込んで、チームとして乗り越えようとする力こそ、企業の求めるチャレンジ精神と言えるでしょう。
他人を巻き込むことには、以下のようなさまざまな能力が求められます。
- 自分の意欲や構想を的確に伝える表現力
- 協力を仰ぐための交渉力
- 「この人ならついていきたい」と思わせる人格・人徳
- 良い流れに変えようとする意思や発想、言葉選び
想像を超える成果を発揮するには、常人にはない卓越した才能があるか、人の力を結集させるかのどちらかです。
就活で必要となるチャレンジ精神は、もちろん後者が実現できることを指します。
なんでも自分一人で乗り越えようとするのではなく、周囲が良く見えていて、時には助けを求めながら成功への道筋を描けるような人材が求められています。
自己PRに「チャレンジ精神」を使う際のポイント
就活の自己PRに「チャレンジ精神」を使う時のポイントを紹介していきます。
ポイントをしっかりとおさえ、面接官に納得してもらえるような内容にしましょう。
チャレンジしようとしたきっかけや理由を明確にする
ただチャレンジしたという事実よりも、どのような理由からチャレンジをしようと思ったかなど動機やきっかけが重要です。
きっかけや理由を明確にすることで、どのような価値観を持っていてどのように行動できる人なのかを企業は判断しています。
このような理由やきっかけを明確にすることで企業は就活生の特徴を捉えていきます。
面接官から「そもそものきっかけはなんでしたか?」と問われた時、そのエピソードが尻すぼみにならないようにしたいものです。
もし、きっかけが弱いと感じている場合は先に「きっかけ自体は受け身だったかもしれません、ですが…」と先手を打ったうえで、軸となるエピソードを濃くするようにしましょう。
もちろん、きっかけから一貫したチャレンジ精神があった、そう伝えられる論理の組み立てがあればベストです。
どのような過程でチャレンジ精神を発揮したかを明確にする
チャレンジ精神をどのような場面、タイミングでどのように発揮したのかを明確にする必要があります。
ただチャレンジ精神があるとだけ伝えても、具体的にどのような場面でチャレンジ精神を発揮したのか分からなければ、企業は具体的な能力をイメージすることができないでしょう。
企業にしっかりと自分のチャレンジ精神を理解してもらうためには、具体的で明確なエピソードを伝えることが必要です。
例えば「チャレンジする中で、困難だったことや困ったことは何だったか、それを乗り越えるために何をしたか」などをしっかりと面接官に伝えるようにすると良いです。
- 内容:そのエピソードが客観的に見て新規性や困難を伴うことが明確かどうか
- 期間:上記内容に取り組み、解決や成果が出るまでにどのくらいの時間や日数を要したか
- 濃度・頻度:上記期間の中でそのエピソードに携わった密度や頻度がどのくらいだったか
- 結果・成果:最終的にどのような成果・結果が残されたか、成功の場合は客観的な分析、失敗の場合は要因と振り返り
面接で話せる時間が限られていますし、あまり散漫にエピソードが出ると全体的な印象が薄くなって効果が出ない可能性もあります。
自分の中で一押しのエピソードをしっかり深掘りし、印象深いエピソードとなるように準備をしましょう。
入社後仕事でどのように活かすかを明確にする
大学時代にチャレンジ精神を活かして何でも挑戦していたとしても、企業が知りたいのは入社後に仕事でどのようにチャレンジ精神を活かすことができるかです。
そのため、仕事に観点を置いて、自分のチャレンジ精神が仕事でどのように活かせそうか、活躍できそうかを明確にして面接で話すことが大切です。
仕事での活用についても言及することで、企業側が採用するメリットのアピールにもなり、より好印象・高評価を得られます。
ここでのポイントは、みなさんが想定した仕事が、配属時の具体的な仕事と完全に一致していなくても良いので、いかに論理的に適切で納得感があるかどうかです。
面接で見たいのは、自己分析と企業分析を踏まえて論理的な分析が出来ているかどうかです。
自分のチャレンジ精神を自ら売り込み、面接官を納得させることが重要となってきます。
シンプルにまとめる
自己PRでチャレンジ精神を伝える際、どうしても欲張って自分のすごいところをたくさんアピールしたくなってしまうかもしれません。
しかし、面接ではシンプルにわかりやすくまとめて伝えることが重要です。
面接官に何が言いたかったのかしっかりと理解してもらえるようにしましょう。
他のことにも共通しますが、あまりダラダラと書いたり伝えたりするのではなく、シンプルに要点だけをまとめられる力をつける必要があります。
また、あまりにも複数のエピソードが短時間で多く登場するのも、聞き手にとっては論点が見えにくく、内容を浅く感じてしまう場合があります。
たくさんアピールできる点があること自体は、臨機応変・応用の効く回答にも対応しやすい強いメリットがあるので大変有利です。
しかし、自分から提示するエピソードはその中でもとっておきのものに絞り込み、内容に深みをつけていきましょう。
自己PRでチャレンジ精神をアピールする際の注意点
就活の自己PRで、チャレンジ精神をアピールする際の注意点について紹介していきます。
注意点をしっかり守ることで、面接官が納得のいくチャレンジ精神を伝えることができるでしょう。
事実を伝え、話を盛りすぎないようにする
就活生の誤りとして多いのが、自己PRの内容が現実離れするほどに話を盛りすぎてしまうことです。
1を10にすることは良いのですが、やってもいないことをあたかも自分でやったかのように話をするのはNGといえます。
エントリーシートの段階では、盛った話を書いても通用するかもしれません。
しかし、面接はエントリーシートの内容の深掘りがメインとなるため、事実でないことを伝えると面接官にも疑問点が生まれ、信憑性がなくなってしまうからです。
面接官は普段から多くの人と接しており、話の筋道や話しのトーンに異変がある事には大抵気づいています。
新卒採用時期であれば、同じような年齢・立場・能力の人たちに短期間で集中して接するので、なおさら異変は悪目立ちするでしょう。
事実をひとりよがりではなく、可能な限り客観的で、納得感を得られる話の筋道を立てることが非常に重要となります。
自慢話や周囲を下げて相対的に高めるアピールをしない
チャレンジ精神を就活の自己PRで話す時は、ただの自慢話にならないように注意が必要です。
多くの人がやらないような変わった経験をチャレンジ精神と勘違いしている就活生もいますが、企業が求めているチャレンジ精神は自慢話ではありません。
挑戦した理由や目的、プロセスなどを企業は求めています。
変わったことに挑戦してつい自慢したくなるかもしれませんが、就活においては仕事にも関わりそうな内容のエピソードを選ぶようにしましょう。
また、誤った自己PRによくある例として、他人や自分の環境を悪く伝えることで、相対的に自分を高める方法を取る人がいますが、これは完全に逆効果です。
誰も理解してくれなかった、まともな人がいなかった、誰もやる気がなくて自分だけが動いた、などの論法です。
実際は本当にそうだったかもしれませんが、詳しい内情を知らない人には単なる愚痴のように聞こえてしまいます。
他人や周囲の環境をエピソードに取り上げる場合、尊重して取り上げるようにしましょう。
ただ何かに挑戦しただけでは意味がない
チャレンジ精神を自己PRでアピールするためには、ただ何かに挑戦しただけではなく、どのような目的で、どのようなことを達成するために、何に挑戦したかを具体的に説明しなければなりません。
誰かに言われたからなどと受け身で何かに挑戦したのではあまり意味がありません。
目的を持ち、その目的を成し遂げることができる力をチャレンジ精神というため、しっかりと具体的なエピソードを考えておく必要があります。
チャレンジが成功したか失敗したかについては、就活でのエピソードではそれほど重要ではありません。
成功した場合はどうして成功できたのか、失敗した場合どう改善すれば良かったかの振り返りが重要です。
成功はもちろんアピールとして明確ですが、物事の成功要因はシンプルではないことが多く、むしろ失敗エピソードのほうが論点を絞りやすいので就活でのアピールには有効です。
挑戦をしたというあなたの前向きな気持ちをしっかりと伝え、成功でも失敗でも、あなたの貴重な経験と学びを素直に表現できることが期待されます。
計画性があることも伝える
チャレンジ精神があると聞くと、新たなことにどんどんチャレンジをしていくというイメージを持たれることが多いです。
しかし、言葉の裏には「計画性がなく飽き性」というイメージもついてきてしまう可能性があります。
したがって、計画性がないと思われないよう、話すエピソードをしっかりと考えましょう。
チャレンジした目的意識を明確にし、どのようなプロセスでチャレンジをしてきたかも答えられるようにすると良いです。
実際には数多くの挑戦をしてきたかもしれませんが、面接はそのひとつひとつについて細かく報告する場ではありません。
もし大きな一つのイベントではなく、細かな挑戦の連続を表現したいのであれば、全体像や行動のコンセプトなどをしっかり伝えたうえで、1つ2つの具体例をあげるようにしましょう。
抽象的な表現を避ける
面接ではあなた自身の考えや経験を聞きたいので、一般論を述べたり抽象的な表現を使ったりすることは避けましょう。
例えば、「チャレンジ精神とは何ですか?」と言われた時に「新しい事や困難に挑もうする気持ちです」と回答するのは面接の受け答えとしては正しくありません。
上記のように、直接的に聞かれることはあまりないかもしれませんが、どのような質問であっても、あなた自身の経験を問われていると意識しましょう。
質問に対して、具体的な行動内容や成果を伝えることが重要です。
チャレンジ精神の言い換え表現
「チャレンジ精神」に相当する、他の言い方もぜひ考えてみてください。
応募する会社や業種、対応している面接官、あるいは面接の中の流れの中で、別の角度や言い換えがより効果的と思える場面もあるかもしれません。
チャレンジ精神とまではいかないかも…と言う人も、以下の言葉に置き換えることで、自己PRに有意義なエピソードが見つかれば幸いです。
- 成長意欲がある
- 行動力がある
- 積極性がある
- 好奇心旺盛
- 失敗を恐れない
- 苦手なことに挫けない
- 諦めない
- 変化を好む
- ハングリー精神
- 貪欲
- 打たれ強い
さいごに
今回は、就活の自己PRでチャレンジ精神をアピールする際の注意点やポイントなどについて紹介しました。
就活でチャレンジ精神をアピールする就活生は多くいるため、周囲と差がつくようなエピソードを考えたり、伝え方を工夫する必要があります。
また、企業が求めているチャレンジ精神と自分が伝えたいチャレンジ精神に違いがないかしっかりと事前に確認をしておくと良いです。
独りよがりの内容にならないように注意しつつ、企業が求めるチャレンジ精神に近づくように文章の構成や内容を考えることをオススメします。
自分の過去の経験を振り返り、要点を絞ってチャレンジ精神をアピールできるようにしましょう。