短所がマイペースの就活生へ!面接やエントリーシート作成のポイント
2024年9月1日更新
はじめに
面接やエントリーシートを作成するとき「短所」を質問されることがあります。
企業に対して、マイナスイメージを持たれてしまうのではないかと不安になる就活生も多くいるようです。
短所をマイペースとすることで、面接やエントリーシートで不利になることはあるのでしょうか。
短所であるマイペースに対してプラスイメージを持ってもらうためには、企業がなぜ「短所」を質問するのかを考えておかなくてはなりません。
この記事では、これから面接やエントリーシートの作成を予定している方に対して、短所であるマイペースであっても好感を持ってもらえる伝え方やコツを解説していきます。
- 面接やエントリーシートで短所を聞かれたときの対応を知りたい
- なぜわざわざ短所を聞くのかその理由を知りたい
- 短所をマイペースとしないほうがよい職種を知りたい
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「短所」は面接での頻出質問上位にランクイン
就活の面接やES作成では、いろいろな質問を想定しておかなくてはいけません。
100以上の質問の中でも、とくに頻出する質問は以下の通りです。
1位 自己紹介
2位 自己PR
3位 志望動機
4位 学生時代に頑張ったこと
5位 長所・強みと短所・弱み
6位 入社後、どのようなことがしたいか
7位 最も苦労した出来事
8位 尊敬する人
短所は5番目に多い質問としてランクインしています。
それだけ企業としては、重要視している質問であることがわかります。
短所を質問される理由とは
短所は、企業が重要視している質問です。
では、企業は短所を質問することによって、就活生の何を知ろうとしているのでしょう。
その人の人間性を知るため
企業が選考上、最も重要視するのが人間性です。
いくら成績がよくても、人間性に疑問があると選考から落ちる可能性が高くなります。
人間性を重要視しているのは、社風や仕事内容にマッチングしているかに大きく影響するからです。
就活生の短所が企業での業務に致命的なものであった場合、どれだけ優秀な人材であっても、お互い不幸な結果となってしまいます。
例えば、チームで業務を行うにもかかわらず、コミュニケーションが苦手または勝手な行動をするようでは業務に支障が出てしまいます。
企業は短所を聞いて、あなたのあら探しをしたいわけではありません。
自身の短所を説明するあなたの話し方や内容から、企業はあなたの人間性を知りたいと思っているのです。
客観的な自己分析ができているかの確認
短所についての質問は、就活生が自分自身を客観的に把握できているかどうかを知る材料になります。
自分自身を客観的に評価することは、改善点を知ることができるための成長につながるからです。
さらに業種によっては、顧客の課題を解決することを求められることもあります。
客観的に分析できるスキルを磨くためには、まず自分自身の課題を見つけられる基礎能力が必要になります。
誠実さ・素直さの把握
自分自身で短所を公の場で認めることは、なかなかできないことです。
短所について向き合える人は、嘘をつかず誠実であると企業側は判断します。
ビジネスでは、顧客や同僚からも信頼されることは非常に重要なことだからです。
また、誠実さや素直さは、成長していくうえで欠かせないポイントといえます。
早く一人前になりたい、認められたいという思いから、実際よりも自分をよく見せようとする新入社員は多いものです。
しかし、成長するためには自分が欠けている部分をしっかりと認識し、足りない部分を周囲に「助けて」と言える素直さが必要です。
自分の短所について、ごまかさずに伝えられるかをチェックすることで、入社後の成長力の有無を見極めています。
短所との向き合い方
短所についての質問では、短所についてどのように克服してきたのか、あるいは克服しようとしているのかといった短所との向き合い方が重要になります。
ビジネスにおいては、さまざまなシーンで課題を解決することが求められるからです。
企業は、短所という課題にどのように向き合ってきたのかを確認することによって、就活生の課題解決能力の程度を見極めています。
自分の短所を深掘りするためにも、以下のサイトも参考にしてみてください。
短所「マイペース」が企業に与えるマイナスイメージとは
短所にはいろいろありますが、とくにマイペースという短所に絞っていうと、マイナスイメージが先行しやすいといえます。
また、マイペースに対するイメージが就活生と企業とでは微妙にギャップがあります。
企業ではマイペースという短所にどのようなイメージを持っているのでしょうか。
協調性がない
マイペースな人は、自分のポリシーを大切にしすぎるというマイナスイメージを持たれてしまいます。
そのため企業からは、協調性に欠けマネジメントしにくそうなイメージをもたれてしまうかもしれません。
新入社員は、必ず直属の上司からさまざまなマネジメントを受けます。
指示や業務について指導されるとき、協調性がない新入社員がいると、組織運営全体に支障をきたしてしまう可能性があります。
時間を守らない
マイペースな人は、自分中心にしたスケジュールで仕事を進めるというマイナスイメージを持たれてしまいがちです。
どのような仕事にも必ず締切、あるいは納期という期限があるものです。
そのためスケジュール通りに仕事ができないと、顧客や周囲の同僚にも迷惑が掛かってしまう可能性があります。
企業からすると、マイペースな人はスケジュール通りに稼働しなけらばならない業務において適性がないのではないかと疑われてしまいます。
指示に従わない
マイペースは、自分勝手に決めて指示に従わないというマイナスイメージが先行してしまうことがあります。
新入社員は、上からの指示を受けて仕事に向き合うことが大切です。
指示された通りの仕事をして、それから徐々に経験を積み重ねて一人前になるものです。
指示通りに仕事をせず、勝手に物事を進めてしまうと業務の進捗にブレーキをかけてしまうことになります。
会社全体に迷惑がかかることになるため、企業からするとマイペースの人は避けたいと考えてしまいます。
日本でマイペースな人は少数派?
日本社会は近年、多様化を受け入れようとしています。
時代の変化に伴い、学習指導要領改定後の教育を受けた世代は、自分のペースを重視している人が多く見受けられるようです。
一方で、日本ではまだまだ同調圧力が強く、なかなか個性を完全に受け入れてもらいにくい環境が強いのが現実といってよいでしょう。
なぜなら、国民の気質として、日本人は協調性・同調性を重んじる文化があるからです。
これから入社して共に仕事を行う上の世代は、「個」を重視するよりも「協調」する環境に慣れてしまっています。
そのような環境において、自分のペースを優先するマイペースな人は、職場で目立った存在となってしまうかもしれません。
そのため、日本人でマイペースな人は、少数派として捉えられる可能性があります。
「短所はマイペース」を伝えないほうがよい職種
短所がマイペースであることがすべてマイナスイメージというわけではありません。
しかし、業界・職種によってはより敏感に反応する場合もあります。
短所がマイペースであることを伝えないほうがよい業界・職種を知っておくことは、就活に有利に働く可能性もあります。
チームワークが重視される仕事
チームワークが重視される仕事にマイペースな人が加わると、チームの和が乱れてしまう可能性があると捉えられてしまいます。
チームの和が乱れると、全体としての進捗に遅れが出たり、モチベーションが下がってしまう可能性があるからです。
チームワークが重視される仕事としては以下のようなものがあります。
- 介護・看護系の仕事
- エンジニア系の仕事
- 生産管理を行う仕事
時間やルールが厳格な仕事
時間やルールを守ることは、社会人にとって当然のことです。
しかし、時間やルールを守ることが企業の信用にかかわってくる業界・職種があります。
- 銀行や保険会社など金融系の仕事
- 公務員
決められたことを正確にこなす仕事
ビジネスでは、職種によって仕事の進め方はさまざまです。
自分の判断で進めていく職種もあれば、決められたルールや時間で業務を行う職種もあります。
ルーティーン業務がメインで、与えられた業務をきっちりとこなす必要のある職種は、短所がマイペースという人にとって苦手な分野かもしれません。
- 経理などの事務系の仕事
- 公務員
短所「マイペース」のマイナスイメージをプラスにする方法
この記事を読み進めて「面接で短所を聞かれたときに、マイペースと回答しても良いの?」と不安に思う就活生もいるのではないでしょうか。
短所をマイペースと回答することで、就活に不利になるかもしれないと不安になるかもしれません。
しかし、短所は裏を返せば長所にもなります。
短所をマイペースと回答する場合、面接やエントリーシートでプラスイメージになるように工夫しましょう。
ポジティブな言い換えを活用する
短所であるマイペースをそのまま短所として伝えてしまうと、どうしてもマイナスイメージを持たれてしまいます。
ここでポジティブな言い換えを駆使して、プラスイメージに転じましょう。
マイペースをプラスイメージにする言い換え表現を具体的に紹介します。
自分の性格に合った言い換え表現を見つけてみてください。
- 周囲の環境や雰囲気に左右されずの物事を進めることができる
- ひとつのことに集中することが得意
- 常に自然体でいられる
- 決断力がある
- 行動力がある
- 細かいことをあまり気にせずおおらか
短所を改善しようとしている努力を伝える
たとえ短所があっても、改善する努力やカバーするための工夫をしていることを伝えましょう。
ビジネスマンとして仕事を始めると、自分が苦手な職種や業務を任されることもあります。
始めのうちはうまくいかなくても、改善努力や工夫を重ねるうちに苦手意識もなくなります。
このように短所であるマイペースから目をそらさず、改善するための努力・工夫を伝えることで、誠実さや問題解決能力などをアピールするようにしましょう。
短所をプラスイメージにできるように、以下のサイトもぜひ参考にしてみてください。
短所をマイペースと回答する場合の面接やエントリーシートでの注意点
短所をマイペースであると回答した場合、避けたほうがよいとされる内容があります。
具体的な内容を解説します。
業務に致命的な支障が出るエピソードはNG
マイペースであることが原因で、業務に致命的な支障が出るといったエピソードは話さないほうがよいでしょう。
たとえば「マイペースが原因で約束の時間にたびたび遅れる」といったエピソードは、企業側からすると不安材料でしかありません。
先方との約束や提出期限などを厳守することは、社会人として最低限のマナーです。
明らかに業務に支障が出そうなエピソードは避けましょう。
「短所は、ありません」と回答するのはNG
誰にでも必ず短所はあります。
強い自分、優秀な人材を演出するため「私には、短所はありません」と回答することは、自信過剰・自分を客観視できていないと捉えられてしまいます。
また、コミュニケーション能力が低く、不誠実な回答であると判断されかねません。
不誠実な人は、入社後トラブルを起こす恐れがあると判断され、採用は遠ざかってしまうでしょう。
短所を克服しようとする行動を伝えないのはNG
企業は、短所を聞きたいわけではありません。
短所に対して、どう行動を起こしたかに注目しています。
マイペースのマイナス部分を自覚しながら、克服しようとする行動がないのは課題解決能力がないと判断されてしまいます。
短所と向き合い、克服しようと努力している行動を伝えることが短所のマイナスイメージをプラスイメージに変え、より印象的なアピールにつながるはずです。
短所をマイペースと回答する場合の面接やエントリーシートでのポイント
短所をマイペースとした場合、具体的にどのような回答を行えば、企業に好感を持ってもらえるのでしょうか。
ここからは、短所をマイペースと回答する場合のエントリーシートや面接でのポイントを解説します。
エントリーシートでは、記載できる文字数が限られています。
しかし、面接はエントリーシート記載内容に具体的なエピソードを交え、プラスαのアピールを行える絶好の機会です。
エントリーシートに記載する場合であっても、面接で話す場合であっても、話の組み立て方は変わりません。
①質問に対して簡潔な回答を行う
企業に短所を聞かれたら、まずは質問に対する回答となる結論を述べましょう。
具体例
私の短所は、マイペースな点です
ここで長々と述べる必要はありません。端的に言い切りましょう。
②理由を述べる
次に、なぜ短所がマイペースであるか、理由を述べてください。
具体例
なぜなら、周りに影響されずに自分のペースで物事を進めてしまうからです
マイペースであるために、人よりも慎重に仕事を進めてしまう傾向があります
物事に熱中すると、周りが見えなくなってしまいます
③具体的な過去のエピソードを伝える
加えて、具体的な過去のエピソードを伝えましょう。
具体的なエピソードを伝えることで、話の説得力が増します。
具体例
自分のペースを優先し、内容作成に没頭するあまり、提出期限を守れないことがありました
アルバイトでもミスをしたくないという思いが強く、その結果、必要以上に仕事に時間がかかり、お客様や仲間に迷惑をかけてしまうことがありました
サークル活動で、多くの作業を行わなければならない中で、私は1つの作業に熱中してしまいました
これまで経験してきた部活・サークル活動・アルバイト・インターンシップなど、具体例に決まりはありません。
あなたが話を組み立てやすいと思う内容に絡め、最低限2つのエピソードは準備しておきましょう。
④改善策を伝える
最後に、短所を改善する努力をしていることを伝えましょう。
経験から得られた結果を話し、努力した過程での気づきや今後への活かし方を説明する必要があります。
これにより、課題解決能力があり、成長できる人材であることを示すことができるでしょう。
具体例
この経験から優先順位を決め、早めに計画を立てることで、現在は期限を守れないことはなくなりました
丁寧に仕事をすることは大切にしながらも、仲間を信頼し、お客様を最優先に考える仕事を心がけるようになりました
結果的にサークル仲間に負担をかけてしまった点を反省し、作業チェックリストを作成しました。何をいつまでに実施すべきか明確化し、周りの状況を見ると同時に、作業の効率化を図りました
このように最初に要点となる回答を述べ、その理由・具体例を交え、最終的に克服策・改善策を伝えると内容が伝わりやすくなります。
あなたのマイペースがどのような内容にもよりますが、組み立てやすい内容を過去のエピソードに当てはめ、説得力のある回答を行うことが大切です。
さいごに
あなたが自分の短所をマイペースだと自覚しているだけで、十分すばらしいことです。
短所を自覚できていることは、誠実さ・謙虚さの表れで、企業の評価にもなります。
マイペースに限らず、人が持つ性質は、長所にも短所にもなり得るでしょう。
あなたが経験してきたエピソードを交え、マイペースを短所で終わらせない内容を組み立ててください。
とはいえ、例文をもとに回答例を暗記すれば、面接をクリアできるわけではありません。
ある程度の回答は作れても、内容や話し方から、説得力がなければ面接で良い評価は得られないからです。
大学のキャリアセンターや就職課に相談したり、無料の就活エージェントを活用したりして面接の練習を実施しましょう。
今回解説した注意点とポイントを参考に、短所に対する回答の質を高めることが、あなたの就活成功につながるはずです。