【内定後インターンシップ】メリットや探し方を解説
2022年11月10日更新
はじめに
「内定後インターンシップって何?」
「内定後インターンシップに参加して意味があるの?」
このような悩みを抱えていませんか?
大変な思いで就活をして、やっと希望企業から内定をもらえれば、一息つきたいと思いますよね。
にもかかわらず、なぜわざわざ内定後にインターンシップをしなければならないのかと思う方も少なくないでしょう。
しかし、内定後インターンシップを実施する企業も、参加する学生も、年々増加傾向にあります。
内定後インターンシップでの経験は、アルバイトで置き換えられるものではありません。
この経験により、社会人生活を幸先良くスタートできると同時に、入社までに抱きがちな社会に出る不安感も一掃することができます。
そこで今回は
- 内定後インターンシップに参加する必要性
- 参加するメリット・デメリット
以上の2点について、内定後インターンシップ実施企業の探し方も交えながら解説します。
すぐに記事の内容を実行し、あなたの残りの学生生活をより有意義なものにしましょう。
1.内定後インターンシップとは
従来のインターンシップのイメージといえば、大学3・4年生が就活を有利に進めるために参加するものではないでしょうか?
インターンシップの本来の目的は、本選考前の学生が職業体験を行うために実施されます。
一方、内定後インターンシップとは、すでに内定をもらい就活を終えた学生が行うインターンシップのことです。
企業が内定後インターンシップを実施する目的として、内定辞退防止と新卒研修の前倒しが挙げられます。
「内定者インターンシップ」とも呼び、ベンチャー企業を中心に実施企業は年々増加。
参加条件は、内定を承諾していない段階で参加できるものもあれば、内定を承諾した内定者のみ参加できるものもあります。
内定後インターンシップの期間は内定後から卒業までとなり、短期または長期を選択することになります。
内定後インターンシップは、必ずしも内定先の企業である必要はありません。
なぜなら、内定先企業によっては、内定後インターンシップを実施していない企業もあるからです。
2.大学生が内定後インターンシップに参加する意義
多くの学生は、内定がもらえても入社までさまざまな不安を抱え、入社後にちゃんとやっていけるのか心配になるのではないでしょうか。
しかし、内定後インターンシップを通じて、同じ状況の仲間たちと出会うことができます。
内定者同士のコミュニケーションを取ることで、入社までの不安を軽減できるでしょう。
「社会に出てすぐに活躍したい」
「今の時間を有効活用し、社会人としての成長に繋げたい」
このような考えから、就活終了後に内定後インターンシップに参加する学生も多いです。
大学卒業までの期間は限られています。
学業や遊び、自身のアルバイトだけに費やすには惜しい時間です。
内定先や、内定先とは異なる企業で就業体験を積むことには、多くの価値があると言えるでしょう。
3.内定後インターンシップで行う業務
内定後インターンシップで行う業務は、ベンチャー企業と大手企業で異なります。
一例ですが、マーケティング系のベンチャー企業の実施業務は、主に広報活動やブログ運営業務などが多いようです。
単に学生が取り組みやすい業務というだけでなく、より具体的な仕事経験をさせてもらえるかもしれません。
一方、大手企業の実施業務は、主にサポート業務です。
例えば、事務作業や営業課の資料作りの補助などが挙げられるでしょう。
新型コロナウイルスの影響でインターンシップ実施方法は変化しました。
オンラインのみ、またはオンラインとオフラインを併用して実施する形に変わっています。
4.内定後インターンシップとアルバイトとの比較
職業見学や体験の範囲内であれば、無給となりますが、学生が労働を行う場合には有給インターンシップとなります。
有給インターンシップであれば、すでに行なっているアルバイトでも良いのではと思うかもしれません。
内定後インターンシップとアルバイトを以下のポイントに分け、比較します。
- 経験内容
- 給料
それぞれ詳しく解説します。
経験内容
インターンシップで求められるスキルは、アルバイトとは異なります。
なぜなら、企業側がもうすぐ社会人になる人間として対応してくれるため、学べることが数多くあるからです。
そのため、アルバイトでの経験だけでは、就職後にあまり役に立たないのが現状です。
また、インターンシップには、アルバイトでは経験できない業種があります。
学生のアルバイトは、主に飲食店やコンビニ店員が多く、マーケティングや営業のアルバイトはなかなか見当たらないですよね。
たとえ、あなたがマーケティングや営業以外の仕事に携わることになっても、その体験は決して無駄にはなりません。
給料
給料は、企業や勤務場所によって異なり、必ずしも十分な給料がもらえるとは限りません。
インターンシップはアルバイトとは異なり、学生に社会人経験を積ませることが目的だからです。
中には、アルバイトよりも給料を高めに設定している企業もありますが、時給の比較だけで判断してはいけません。
内定後インターンシップでは、単にお金を得る以上の経験ができるからです。
しかし、無休にもかかわらず職業見学や体験以上の業務を任される場合は注意が必要です。基本的には労働が発生する場合有給である必要があるので、申し込む前にチェックしましょう。
5.内定後インターンシップに参加するメリット
内定後インターンシップに参加すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
それぞれ詳しく解説しますので、参考にしてみてください。
自分の社会人としてのスキルを把握できる
自分のスキルがどこまで社会で通用するのか、把握できている学生は多くありません。
しかし、企業の社員と一緒に働くことで自分のスキルを客観的に把握できます。
「何ができて、何ができないのか?」
「社会人が実際にどのような自己啓発を行っているのか?」
これらを具体的に知ることで、あなたの次にすべきことが明確になるでしょう。
社会人として好スタートを切れる
入社すれば、すぐに同期たちとの競争が始まります。
内定後インターンシップに参加することで、新卒採用の同期と差をつけることができるでしょう。
基本的なビジネスマナーやパソコンスキルはもちろん、インターンシップ中に一足早く企業の業務を経験できるかもしれません。
インターンシップでの振る舞いから、企業はあなたの人柄や仕事に対する姿勢を見ています。
適性を考慮した上で判断される配属先に影響することもあるでしょう。
また、周りの社員の方とコミュニケーションを形成することで信頼関係を築きやすくなります。
企業側の印象が良くなれば、将来のキャリアアップにも影響するかもしれません。
将来のキャリア形成において貴重な経験となる
就活で見聞きしたことだけでは、具体的な仕事のイメージを描くことは難しいでしょう。
実際に働いてみることで、経営者の仕事に対する姿勢や考え方に触れることができます。
自分のこれから始まる長い社会人生活において、お手本となる人物に出会えるかもしれません。
そのような人に巡り会うことができれば、あなたの将来のビジョンがより明確になっていくことでしょう。
ベンチャースピリッツを身につけられる
インターンシップを受け入れる企業は、ベンチャー企業が多いため、ベンチャースピリッツを身に付けられます。
あなたがベンチャー企業への就職を希望しているかどうかは関係ありません。
最近ではベンチャー企業に限らず、どんな仕事をする上でもベンチャースピリッツが求められます。
ベンチャースピリッツとは、「新しいことに対して立ち向かう努力」「決して諦めない継続力」のことです。
自身の成長を考え、長期的視野・挑戦し続ける志を持つことが重要です。
入社後のミスマッチを防げる
内定後インターンシップに参加することで、入社後のイメージがつかみやすくなります。
内定先のインターンシップでなくても同業他社であれば、仕事自体の雰囲気はつかむことができるでしょう。
内定先のインターンシップなら、仕事内容と職場環境の両方の雰囲気を感じ取ることができます。
この時点で、会社の雰囲気が自分に合わないと感じることもあるかもしれません。
せっかく入社しても早期退職につながってしまっては、あなたのキャリア形成が台無しになってしまいます。
どうしても耐えられないような内容であれば、内定辞退も考慮し、自分にとって最適の選択を行う必要があるでしょう。
視野が広がる
内定先とは異なる企業のインターンシップへ参加すれば、視野が広がります。
新卒で入社した会社で長く働いていると、その企業の考え方に偏る可能性があり、客観的に物事を判断できなくなるかもしれません。
内定後インターンシップで多種多様な企業の考え方に触れることによって、視野の狭い社会人になるリスクを回避できるでしょう。
他社で内定のある学生をインターンシップに受け入れることは、企業にもメリットがあります。
他社で内定を得ている優秀な人材を見つけ、その人材を自社へ引き入れることができれば企業に大きな利益をもたらすからです。
企業だけでなく学生のあなたも、あなた自身を必要とする企業に出会える機会となります。
内定先の企業しか、もう選択肢にないと思っていても、内定後インターンシップを通じて新たな将来が見えてくるかもしれません。
内定先とは異なる企業のインターンシップへ参加することで、将来的な視野を広げるだけでなく、現時点での視野も同時に広げることができるでしょう。
6.内定後インターンシップに参加するデメリット
内定後インターンシップに参加するデメリットは、以下のとおりです。
トラブルが発生する可能性がある
インターンシップ先の仕事を行うことで、トラブルが発生する可能性があります。
仕事上のトラブルもあれば、インターンシップ先企業とのやり取り上でのトラブルもあるでしょう。
このような事態に備えて、インターンシップ先企業と契約を結び、契約書を作成しておくことが重要です。
内定後インターンシップにおいて、インターンシップ先企業は学生と必ず契約書を交わさなければならないわけではありません。
とはいえ、一般的に企業はインターンシップにおいて、契約書作成が必要であると認識しています。
情報漏洩やトラブルがあった際の対処法など、文書に残しておくことは、企業の人事的に賢明な判断であるからです。
口頭ではなく、書面を通して契約することで、「言った言わない」の水掛け論になる恐れを防げます。
万が一のため、学生側のあなた自身も、契約書の必要性を認識しておく必要があるでしょう。
内定辞退を行いにくい
内定後インターンシップに参加させてもらいながら、内定を断ることは容易ではありません。
一身上の都合といった簡単な言葉で済ませるのではなく、正当な理由が必要です。
あなたが誠意のない対応を行うことで、想定外のトラブルに発展し、他の企業への就職さえも困難になる可能性があります。
正直にどのような考えで内定辞退という結論に至ったのか、具体的に説明し、丁寧に謝罪しなければなりません。
残りの学生生活の時間が削られる
内定後インターンシップに参加することで、必然的に他の時間が削られます。
例えば、卒業研究・卒業旅行・資格取得のための勉強・遊び・今まで続けてきたアルバイトなどに影響を及ぼすでしょう。
インターンシップでの経験は貴重である反面、慣れない環境に身を置くことで肉体的にも精神的にも疲弊するかもしれません。
何もかもすべてを手に入れようとせず、優先順位を考え、自身の将来を見据えて行動することが重要です。
7.内定後インターンシップ実施企業の探し方
内定後インターンシップを実施している企業は、慎重に選ばなければなりません。
事前に以下の内容を詳細に調べておきましょう。
- インターンシップの期間
- インターンシップの業務内容
- 業界や業種
- インターンシップ企業の評判や口コミ
調べる方法は、主にインターネットです。
おすすめのサイトは、「Wantedly・リクナビ・就活市場インターン」です。
あなたが興味を持つ企業でも、上記のようなサイトに掲載されていない場合もあります。
そのような場合は、興味のある企業のホームページを確認し、企業に直接メールで問い合わせをするのも一つの方法です。
また、大学のキャリアセンターや就職課に相談したり、同じ学校の先輩や先生に聞いたりするのも良いでしょう。