【1次面接】通過できない!突破するためのポイントとは?
2022年9月29日更新
はじめに
書類通過後、就職活動の最初の関門になるのが1次面接です。なかなか通過することができず、悩んではいませんか?
1次面接は、「通過しやすい人」と「通過しにくい人」といった形で、はっきり差ができてしまうものです。
では、なぜそのような差ができてしまうのでしょうか?
本記事では、企業が1次面接を行う目的を確認しながら、1次面接通過のポイントを探っていきます。
ぜひ最後までお読みください。
1.1次面接を行う目的とは?
まず、企業がなぜ1次面接を行うのかということを考えてみましょう。
1次面接に通過するためには、企業が面接を実施している意図を理解することが大切です。
多くの企業は、1次面接を「落とす人を見極めるため」に利用しています。
エントリーシート上の選考でも落とす人の見極めは行われていますが、1次選考では実際に候補者と対面することで、より正確に見極めを行っていきます。
選考時間が短いことが多いので、マナーや身だしなみといった第一印象などで判断されることも少なくありません。
2.1次面接は企業によってスタイルが異なる
しかし、一言に1次選考と言っても企業ごとにスタイルが異なります。
スタイルが異なれば、なぜ1次面接を行っているのかという目的が異なります。
自身が志望する企業はどのような形式で1次面接を実施しているでしょうか?実施形式を確認の上、それぞれの目的を見ていきましょう。
説明会を兼ねている場合
より多くの学生に1次選考に参加してほしいという思いから、1次選考と企業説明会を兼ねて実施する場合があります。
このような場合、「落とす人の見極め」はほぼ実施されていないと考えて問題ありません。
落とす人を見極めるのではなく、まずは多くの学生との接点を持つことに優先度を置いています。
そのため、1次選考と言っても形式的なものではなく、短時間の簡単な質問で終了する内容がほとんどです。
したがって説明会を兼ねている1次選考の場合、ほぼ全員が通過すると考えて問題ないでしょう。ただし、2次選考以降のハードルが急に高くなることがあるため、注意が必要です。
グループワークを実施する場合
1次選考時に、グループワークを実施する場合があります。
このような場合、一人ひとりの発言は細かく確認していない場合が多いものの、チーム内での立振る舞いやマナー、印象などを確認している傾向があります。
また、グループワークの場合、限られた時間でお題をクリアする必要があります。そのため、それぞれが役割を担います。
全員が初めて会うチームの中でどのような役割に就き、一度決めた役割を最後まで全うできるのかという点は評価のポイントになります。
必ずしもリーダー的なポジションの人が優位に立つわけではありません。
そのため、自身が最後まで全うできる役割を選択するようにしましょう。
グループワークのコツについては以下の記事で詳しく説明していますので是非参考にしてみてください。
グループワーク突破のコツ|苦手でも乗り切るポイントと注意点について解説
集団面接を実施する場合
集団面接の場合は、それぞれのスタイルの中で最も「落とす人の見極め」がされていると言えます。
印象や言葉遣い、マナーなど、初見の印象を元に誰を通過させ、誰を落とすのかを見られていると言えるでしょう。
しかし、面接の質問自体は難しいものは多くありません。
あくまでも元気よく、ハキハキと答えることができれば、落ちることはほとんどないと言えます。
緊張してしまうことは仕方がないですが、できるだけリラックスして自然体で臨むことが大切です。
個人面接を実施する場合
個人面接の場合は、落とすための面接ではなく、自身の経験を深堀りすることを目的としている場合がほとんどです。
もちろん落ちる可能性はゼロではありませんが、一人ひとりに時間を割いてくれている以上、通過する確率も高くなると言えます。
ただし、自身で伝えたい内容は面接以前にきちんと考えておくようにしましょう。
貴重な時間を、有効に使いたいという姿勢を示すことが大切です。
3.1次面接の評価基準とは?
では、1次面接ではどのような評価基準があるのでしょうか。全てに共通する基準から、面接でのポイントをお伝えします。
服装
服装については、企業に合わせて臨機応変に対応することが大切です。
服装自由な企業が増えているものの、業種や業界によってはスーツを着用した方が印象が良い場合もあるでしょう。
もしくは、服装自由という記述がある場合には、記述通り自由な服装でも問題ありません。
ただし、カジュアルすぎず、目上の人に会う意識を持った服装を心掛けることが大切です。
見た目
また、髪型やメイクなどは、不潔な印象を与えないように整えましょう。
こちらも業種・業界によっては、ある程度自由で問題ない企業も増えています。
ただし、不潔であったり、下品な印象を与えるようであれば印象は良くありません。
1次面接では、「もしもこの学生が自社で働いたとしたら」という視点で面接官は見ています。
そのため、客先に出したとしても恥ずかしくない見た目かどうか、という点は重視されるポイントです。
自分のこだわりを優先することも大切ですが、初対面の人にどのような印象を持たれるのか、客観的な目線で判断することが大切です。
コミュニケーション
続いて評価の基準となるのが、コミュニケーション能力です。
スムーズにコミュニケーションが取れないという不安を抱える人は少なくありませんが、大切なのはスムーズさだけではありません。
最も重要なポイントは、「質問の意図を汲み取って、適切な回答ができているか」という点です。
1次面接の面接時間は2次面接などと比べて短い事が一般的です。
その短い時間で自分のことを面接官に印象付けなければなりません。
- 「結論」から話す
- 要点を絞って回答する
ことに特に注意しましょう。
緊張のあまり、面接官の質問の意図を読み取るのが難しいかもしれませんが、落ち着いて質問に返答することが大切です。
また、回答が分からない場合や、回答に時間を要する場合に、「申し訳ございません、分かりません」「少しお時間をいただけますか」というようなコミュニケーションができるかという点もポイントです。
すぐに適切な回答ができることはもちろん望ましいですが、そうでない場合にも、嘘偽りなく回答する姿勢を魅せることが大切です。
マナー
マナーも、面接で見られているポイントです。
ただしここで言うマナーは、就職活動開始時に一度は聞いたことがある「ドアのノックの回数」や、「着席するタイミング」などではありません。
きちんと元気よく挨拶をして、丁寧な言葉で受け答えができるかということです。
もちろんビジネスマナーができることは良いことですが、それ以上に、もっと基礎的な部分を大切にする必要があります。
まず面接官へ挨拶をするといったことや、面接終了時にはお礼を言うなど、当たり前のことを当たり前に実行することが大切です。
4.意識するべきポイントとは?
では、1次面接を突破するためにどのようなことを意識すると良いのでしょうか。幾つかポイントをご紹介します。
なお、現在は1次面接はオンラインで実施している企業も多いため、オフライン・オンライン、それぞれのポイントもご紹介します。
オフライン・オンライン共通
まずは、オフライン・オンライン共通の内容から見ていきましょう。
挨拶をきちんとする
評価基準のパートでもお伝えしたように、挨拶をきちんとすることは非常に大切です。
オフラインの場合は面接をする部屋に入る際に、「失礼します」や「よろしくお願いします」と言った挨拶を面接官に向かって行いましょう。
オフラインの場合には、入室時に一瞬マイクをオンにして「よろしくお願いします」と言った発言をするのも効果的です。
ただし、特にオンラインの場合には挨拶をしにくい空気感があるかもしれません。
その場合には、人数が少なくなったタイミングで挨拶をしたり、入室時間の最初に入ることで面接官との接点を持ちやすくするなどの工夫が必要です。
自分の言葉で発言する
1次面接でよく聞かれる質問は、インターネットで検索すればいくらでも出てくる時代です。
また、質問に対する模範回答も検索すればいつでも確認することができます。
そのため、面接対策として模範解答を暗記する就活生は少なくありません。
しかし、それでは面接の意味がないことに加え、面接官に「自分の言葉で話していない」と思われてしまう可能性が高くなります。
そのため、つたない言葉であっても自分の言葉で伝えることが大切です。
面接では、一般論ではなく自身のことについて伝えます。
そのため、回答内容に正解はありません。もちろん論理的かつ相手に分かりやすく伝えることは大切です。しかしそれ以上に、自分自身の言葉で自分の経験を魅力的に伝える姿勢が大切です。
なお、面接官は1年に何百、何千もの学生の面接を行っています。
そのため、テンプレートのような回答はすぐにばれてしまうでしょう。無理せず、自分自身の言葉で自分の経験を伝える練習を重ねることが大切です。
集中して面接に臨む
何より大切なのは、集中して面接に臨むことです。
当たり前だと思われるかもしれませんが、オフライン・オンラインを問わず複数人が参加するほどに、その場に集中できない就活生は増えていきます。
もちろん他の就活生が気になる気持ちは分からなくはありません。
しかし、他の就活生と自身を比較する前に、まずは自分自身が最大限伝わるように工夫をすることが大切です。
集中しているか否かは、質問内容に的確に答えているか、議論に積極的に参加しようとしているかなど、様々なシーンで確認することができます。
まずは面接に集中することで、1次面接突破を目指しましょう。
オフラインのポイント
続いて、オフラインの面接のポイントを見ていきましょう。
集合場所や時間の確認を徹底する
最も大切なのは、集合時間に正しい場所に集合することです。
当たり前のように感じるかもしれませんが、実はこれができない就活生は少なくありません。
なぜなら、1次選考は多くの場合は企業内の会議室で実施されます。
しかし、企業の所在地の多くは、日頃学生が足を運ばないような駅やエリアにあります。
そのため、駅から想像以上に時間が掛かってしまったり、同じような見た目のビルばかりでどのビルか分からないとなりがちです。
そのため、余裕を持って到着し、近くのカフェで時間をつぶすなどしながら、時間に余裕を持って行動するのがおすすめです。
身なりには特に気を遣う
オンラインでももちろん身なりに気を遣うことは大切ですが、オフラインの場合は特に意識をすることが大切です。
服装やメイク、髪型はもちろん、夏場は匂いや汗にも配慮できるとなお良いでしょう。
匂いや汗まで気にすることが難しいと思うかもしれませんが、面接時間より少し早く会場に到着することで、涼むことができます。
また、トイレなどで匂いケアをすることもできるでしょう。
もちろん汗や匂いのせいで面接に落ちることは考えにくいですが、対面だからこそ考慮しなくてはならないポイントに、しっかり配慮する姿勢が大切です。
オンラインのポイント
続いて、オフラインのポイントを見ていきましょう。
いつでも画面オンにできる状態をつくる
驚かれるかもしれませんが、1次面接で画面をオフにする就活生は少なくありません。
通信上の問題などがある場合を除き、可能な限り画面オフ、画面オフが推奨されている場合でも、いつでも画面オンにできる状況にしておくことが大切です。
画面がオフになっていることで、やる気がないと思われてしまう可能性があります。
また、他の学生からの心象も良くありません。
自宅で面接を受ける際、画面オンには抵抗があるかもしれませんが、背景処理を上手く活用しながら積極的な画面オンを心掛けましょう。
発言しにくい場合はチャットを有効活用する
チャット利用がOKの場合には、チャットを有効活用するのがおすすめです。
特に参加人数が多い場合には、発言のタイミングを掴むことが難しいかもしれません。そのため、チャットで質問などを行うのも良いでしょう。
ただし、企業によってはチャット利用不可としている場合もあります。
万が一活用できそうだったら挑戦してみてはいかがでしょうか。