【元人事が解説】面接官に刺さる長所・短所の「見つけ方」「選び方」、そして「伝え方」

【元人事が解説】面接官に刺さる長所・短所の「見つけ方」「選び方」、そして「伝え方」

2022年8月19日更新

はじめに

長所・短所がわからない3つの問題

 

面接の定番質問で長所や短所を聞かれますが、

 

「自分の長所なんてない」

 

「こんな長所を面接で伝えてもいいの?」

 

「短所はわかるけど、伝え方がわからない」

 

と困ってませんか?

 

長所・短所がわからないと一口に言っても、

 

【レベル1】長所・短所が見つけられない(見つけ方の問題)

【レベル2】長所・短所はあるけど、どれを選べばいいのかわからない(選び方の問題)

【レベル3】長所・短所は決まったけど、伝え方がわからない(伝え方の問題)

 

といった3つのレベルに層別されます。

 

したがって、まずはあなたがどのレベルの問題で行き詰っているのかを把握したうえで、そのレベルに応じて適切に解決していく必要があります。

 

本記事では問題のレベルに対応した解決策を元人事の現場目線で答えていきます。

 

加えて、人事が長所や短所を質問してくる意図や、心にグサッと刺さる例文も併せて公開していきますので、ぜひ最後までジックリとお読みくださいね。

1.自分の長所がわからない3つの理由

「色々考えたけど、自分の長所がわかりません」

 

短所や欠点ならたくさん言えるけど、長所となると「自分のいいところって、どこだっけ?」というように頭の中が疑問符だらけになりませんか?

 

自分の長所がわからない原因は主に3つあります。

 

①自分では当然だと思っている

➁その長所に対する理想基準が高い

③その長所をほめられたことがない

 

まず、あなたの持っている本来の長所が自分では当たり前すぎてわからないといったパターンがあります。

 

人の顔が等しく違うように、あなたにも等しく個性があるので、「いや〜、私には長所なんてありません。欠点だらけです」と思っていても必ず何らかの長所がありますので安心してください。

 

次に、あなたの中にある長所らしきものに対する理想基準が高いのかもしれません。

 

たとえば、「人に対して優しく接することができる」という長所の場合、あなたの理想基準をマザーテレサのような慈悲の心で無償の愛を惜しみなく与えるレベルだと捉えていると、あなたの長所が長所に見えなくなります。

 

このような人は「他人よりも少しだけ秀でている程度」に基準を落としてあげる必要があります。

 

最後に、周りからあなたの本来の長所をほめられた経験がないため、気付かないといったことも考えられます。

 

これらの理由がバイアスになって、あなたはあなたの長所を見つけられないでいます。

 

次の章でそんなバイアスをぶち破って、あなたの長所を発見する5つの方法を紹介しますので一緒に見ていきましょう。

2.あなたの長所を見つけ出す5つの方法

自分の長所がわからない理由について解説してきましたが、

 

「でも、実際問題どうやったら自分の長所がわかるの?」

 

と思ったはずです。

 

そこで、私が実際に就活生に教えた中で有効だった方法を5つ紹介します。

 

①適切な質問を自分に投げかける

➁短所から長所を逆算する

➂過去の実績や褒められたことを棚卸しする

➃家族や友人に聞いてみる

➄自己分析診断ツールを利用する

 

1つずつ解説を加えていきましょう。

 

①適切な質問を自分に投げかける

 

人間の脳はスマホの検索エンジンと同じで、脳に適切な質問を投げかけると適切な答えを導いてくれる機能があります。

 

ただ単純に「私の長所って、なんだろう?」と漠然とした質問を投げかけても、時間が経つだけで、脳は一向に反応してくれません。

 

適切な質問でなければ、適切な答えを返してくれないのが脳の特性です。

 

したがって、このような質問を投げかけてみてください。

 

・友達からよく質問されることは何?

・他人に「変わってるね」と言われることは何?

・他人からよく依頼されることは何?

・他人には辛くても自分では疲れないことは何?

・やっているとついつい時間が経過してしまうことは何?

 

このような質問から導き出された答えにあなたの長所のエッセンスが詰まっています。

 

たとえば、答えが「ゲームをやること」だったとします。

 

この場合は何時間も続けられる「集中力」だったり、ゲームを攻略する「達成力」だったり、毎日毎日ゲームに没頭する「継続力」が長所にあたるかもしれません。

 

ただし、この長所のエピソードとして「ゲーム」を取り上げてはいけません。

 

一般的に「ゲーム=遊び」と捉えられ、劣位なエピソードにカテゴライズされますので、これまでのあなたの体験のなかで、「集中力」や「達成力」、「継続力」を象徴する他のエピソードを探して引用することがキモです。

 

自分に質問する際に重要なことは、誰にも邪魔されない静かな空間で自分と対峙しながら、質問を投げかけて考えることです。

 

その際に「それは長所じゃない」といった先入観が邪魔してきますので、それを取り払って真の自分と対話してみてください。

 

その時には思いつかないかもしれませんが、何かをやっている拍子にパッと降りてきたり、「これって長所では?」といった答えが突然ヒラメキのような形で降りてきたりします。

 

このように自分の中から答えが出てくることを「内耳」といいますが、周りの家族だったり、友人から気づきを与えられたりすることを「外耳」といいます。

 

要は、適切な質問を投げかけることでアンテナが立ち、普段では気付かないような情報が内から、外から敏感に入ってきやすい状態になるということですね。

 

➁短所から長所を逆算する

 

よく「長所と短所はコインの裏表」と例えられます。

 

たとえば、「おっちょこちょい」がコインの表だとすると、裏は「行動力がある」と捉えることができますね。

 

この方法は「短所は山ほどあるけど、長所がまったくわからない」という人に有効です。

 

やり方は、その山ほどある短所を使って、「逆を言えば…」という接続詞をはさむことにより長所を生成する方法です。

 

たとえば、「流されやすい」という短所に見える特性も、「逆を言えば…」という接続詞を使うことにより、「周囲の意見を尊重する」といった長所に変換できます。

 

例があったほうがイメージしやすいと思いますので、例示しておきます。

 

短 所逆を言えば長 所
神経質感受性が強い
おせっかい相手のことを思って行動できる
理屈っぽい論理的に思考できる
大雑把大局的に物事を判断できる
人の話を聞かない自分の頭で考えて行動できる
計画性がない臨機応変に行動できる
完璧主義完成度の高い仕事ができる

 

どうでしょうか?

 

短所が一転して長所に見えてきませんか?

 

この方法で短所さえわかれば、長所は接続詞でなんとかひねり出せることを体感できたと思います。

 

短所はわかるけど、長所は見当たらないという人は、ぜひこの方法を試してみてください。

 

③過去の実績や褒められたことを棚卸しする

 

次に過去の実績や他人から褒められたことに着目する方法です。

 

何かで表彰を受けたとか、何かの大会で優勝したとかの実績があれば、それはあなたの能力が他の人より秀でている証拠です。

 

そこに何らかの長所になるヒントが眠っているのかもしれません。

 

また、他人が誰かをほめる場合は必ず、何かと何かを比較して褒めています。

 

要は相対的にあなたの心や行動の姿勢が優れている状態を伝えてくれているわけです。

 

そういう意味では、過去の実績や褒められたことをベースにあなたの長所を見つけ出す方法は有効です。

 

単に生まれたときから現在までをたどりながら、紙に書き出す方法もありますが、「モチベーショングラフ」を利用すると棚卸しが簡単にできます。

 

モチベーショングラフとは、過去の自分自身の出来事や体験を振り返り、時系列でモチベーションの揺れ動きをグラフに表したものです

 

モチベーショングラフでは、あなたのモチベーションが上がったところと、下がったところに焦点を当てます。

 

たとえば、小学校のサッカー少年団でサッカーが上達するなかでモチベーションが上がったのであれば、そこに何らかの長所になるヒントがあるはずです。

 

逆に、高校の入試で不合格になり凹んだときが一番モチベーションが低かったのであれば、「負けず嫌い」とか「達成意欲がある」など、あなた自身のこだわりが何かあるわけですから、そこに長所の種が存在する確率が高いです。

 

この方法は、モチベーションという尺度の高低でエピソードを探せる点で、やみくもに記憶をたどるよりも効率的なので、ぜひ一度やってみても損はないです。

 

➃家族や友人に聞いてみる

 

案外、自分のことは自分でわかっているように見えて、わかっていないと思った経験はありませんか?

 

時々、友人に「こういうところあるよね」とズバッと指摘されて、「ハッ!」と我に返る場面がありませんでしたか?

 

この現象はサンフランシスコ州立大学の心理学者ジョセフ・ルフト とハリ・インガム がジョハリの窓という概念で既に説明しています。

 

この理論では「自己認識できている領域とそうでない領域」、「他己認識できている領域とそうでない領域」の4つの象限に分けて、下記のとおり説明しています。

 

「自分は分かっている」×「他人も分かっている」=開放の窓

 

「自分は分かっている」×「他人は分かっていない」=秘密の窓

 

「自分は分かっていない」×「他人は分かっている」=盲点の窓

 

「自分は分かってない」×「他人はわかってない」=未知の窓

 

この4つの中で、盲点の窓を開くために、あなたのことをよく知っている家族や友人、バイト先の店長、大学の先生などにあなたの長所を聞くことは有効です。

 

あなたは自分の背中を自分で見ることはできませんよね。

 

これと同じであなたの特徴をあなた自身で可視化できない死角が必ずあるわけです。

 

ぜひ「自分のことは自分が一番知っている」とムキにならないで、無知の知で思い切って第3者の意見を聞いてみましょう。

 

➄自己分析診断ツールを使う

 

世の中にはたくさんの自己分析診断ツールが存在します。

 

昔の自己分析ツールは精度が低かったのですが、最近のツールはデーターベースが豊富で、かなり的確に診断できるようになってきています。

 

しかも、無料で20〜30分の質問に答えると診断結果がすぐに入手できるのは嬉しいサービスですね。

 

私がオススメする自己分析診断ツールは、下記のとおりです。

 

①キミスカ「適性検査」

➁マイナビ「適職診断MATCH」

➂リクナビ「リクナビ診断」

➃Offer Box「Analyze U+」

➄16Personalities

 

なお、あまり馴染みのない16Personalitiesついては、ジョーカツキャンパスの「【自己分析】MBTIを就活に利用する方法とは?」の記事で詳説していますので参考にしてみてください。

 

3.あなたの長所・短所の「選び方」

「自分の長所や短所については何個か思いつきました。次にこの中でどの長所や短所を選べばいいのか分からないんですけど…」

 

そうですよね。あなたが長所だと思っていることでも、この長所が果たして企業側に響くのかどうか不安になりますよね。

 

ここからはあなたが見つけた長所や短所の中でどれを選べばいいのか、「選び方」の方法を指南していきます。

 

ポイントは大きく2つあって、

 

①企業の求める人物像に沿った長所・短所

➁エピソードに説得力のある長所・短所

 

をチョイスすることです。

 

少し深掘りして解説していきますね。

 

①企業の求める人物像に沿った長所・短所

 

採用面接を行っている場合、その会社には会社なりの「求める人物像」というものがあります。

 

面接官は「こういう学生なら採用したい」「こういう学生だったら内定を出してもいい」というイメージを抱きながら質問を行っています。

 

したがって、あなたの長所や短所をアピールするなら、その求める人物像に近しい内容を選ぶことが大切です。

 

逆に、企業側が欲しくもない長所や短所を延々と語られても、マイナス評価に陥るだけです。

 

「でも、求める人物像って、どのように探したらいいんですか?」

 

やり方としては3つあって、

 

1つ目は、企業のホームページや採用条件の中に書かれている「求める人物像」を確認する方法です。

 

これが一番手っとり早い方法ですが、そこには「チャレンジ精神旺盛な人」とか、「チームワークを尊重できる人」などがダイレクトに記載されています。

 

そこであなたは記載されている「求める人物像」に沿った長所や短所を繰り出せば、面接官に響くわけです。

 

なので、あなたの「長所」や「短所」をやみくもに選ぶのではなく、その企業の求める人物像に寄せて選ぶことが肝心です。

 

2つ目は、社長メッセージや会社の経営理念から探る方法です。

 

その会社のホームページのどこを見ても、「求める人物像」なんて見当たらないといったケースがあります。

 

現に「求める人物像」を挙げていない会社もあります。

 

その場合は、その会社の経営理念や行動指針、社長メッセージなどといった、そのポリシーを基軸に社員が動いていると思われるフレーズを拾ってみてください。

 

普通の会社なら経営理念や行動指針を必ず持っているはずです。

 

それがないならば、社長が発しているメッセージの中に「求める人物像」らしきワードがあり、それをベースに社員は仕事を行っているので、そのワードを抽出してみてください。

 

3つ目は社員の発言や行動の中から探る方法です。

 

上記の2つの方法を駆使しても、「求める人物像」がつかめない場合は、社員の発言や行動を注視するという方法をとってみてください。

 

会社説明会やOB/OG訪問で「御社の求める人物像は何ですか?」と直接聞いてもいいですし、社員が日頃から発している言葉を意識して拾ってみるのもアリです。

 

人間には「類似性の法則」というのがあって、「自分と共通点のある人に親近感を抱く」という性質があります。

 

たとえば、「出身校」が同じだとか、「同じ部活」に所属していたとなると、初対面の人でも一気に心の距離が縮まるといった経験をしたことがありませんか。

 

これは人類が生き残るために群れをなして生活してきたDNAが我々に脈々と受け継がれており、同じ特徴をもった仲間をグループに入れると組織を維持できるといった本能が刻み込まれているからです。

 

なので、あなたは「私はあなたたちと似たような長所や短所を持っていますよ」とチラつかせるだけで、面接官はあなたを組織に引き入れたくなります。

 

したがって、常日頃から社員が口に出している「責任感」とか、「チャレンジ」、「変化に対応」といったワードを拾っていくことが大切です。

 

➁エピソードに説得力のある長所・短所

 

次に長所や短所を選ぶ場合、エピソードに説得力があるものを選ぶことが大切です。

 

あなたが受け答えする場合に通常は結論から入りますね。

 

「私の長所(短所)は、〇〇です」

 

その後に続くエピソードで信憑性を高めていきますが、そのエピソードの関連性が薄い場合、面接官は「それって長所なの?」「そのエピソードは長所を言い当ててないよね」といった感覚を覚えます。

 

こういったケースだと、たとえテーマと整合性があっても打撃が弱く、得点につながらない事態に陥ります。

 

したがって、結論を言った後に面接官がウンウンとうなづくようなエピソードを有している「長所」や「短所」を選ぶことが大切というわけです。

 

4.面接で「長所」と「短所」を聞く5つの理由

「長所と短所の見つけ方や選び方はわかりました。最後にそれらを効果的に伝える方法をレクチャーしてくれませんか?」

 

長所・短所の伝え方に入る前に、非常に大事な「面接官の質問意図」を事前に確認しておきましょう。

 

面接官は質問意図を満たす受け答えを聞いてはじめて納得しますが、それが満たされないと

ストレスを感じ、「伝え方が下手くそ⇒期待できない」という印象を抱きます。

 

したがって、あなたの受け答えが的外れにならないように、面接官が長所と短所を聞いてくる理由を見ていきましょう。

 

それは下記の5つです。

 

①どんなセルフイメージを持っているのか

➁自己理解が客観的にできているか

③自分のことを論理的に伝えられるか

➃その人柄や資質が社風にマッチするか

➄入社後に活躍できそうか

 

紙面の制約上、詳説は割愛しますが、ぜひこのような面接官の質問意図を逆利用しながら、面接官が前のめりになって聞いてくるような満足度の高い受け答えを目指してくださいね。

 

5.面接官に刺さる長所・短所の「伝え方」

それではお待たせしました。

 

ここからは長所と短所を実際どのように伝えたら面接官に響くのか、手ほどきしていきます。

 

まずは長所の伝え方から見ていきましょう。

 

長所の構成と例文

 

長所については、「結論→エピソード→ベネフィット」の順で構成してください。

 

ベネフィットがわかりにくいと思いますので、少し解説を加えますが、ベネフィットとは「長所がどう会社に貢献するのか」といった相手の「得たい結果」や「求める未来」を指します。

 

たとえば、あなたが車を持つことのベネフィットは何ですか?

 

この場合のベネフィットは「楽をして遠くに行きたい」「彼女(彼)とドライブしたい」「女性にモテたい」「大きな荷物が運べる」といったメリット群を指します。

 

面接では長所を通じたベネフィットを最後に据えるだけで、評価点がグイッと上がります。

 

とはいえ、例文がないとイメージできないと思いますので、実際に見ていきましょう。

 

【長所の例文】

 

私の長所は「向上意欲」です。【結論】

「現状維持は退化」と常日頃から考えており、今日より明日、明日より明後日と毎日1ミリでも進化することが私の信念です。

この長所は大学時代の陸上部の長距離走で活かされ、常に自己ベストの更新にこだわり続けました。

たとえば、1日前のタイムより悪い場合はフォームを録画して自己分析したり、日本代表選手のフォームを仲間と研究したりするなど、1秒でもタイムを短縮する努力を怠りませんでした。

その結果、去年は関東地区の陸上競技大会5000メートル走で優勝することができました。【エピソード】

入社後もすべての経験を前向きに捉え、自分の向上が御社の業績向上に直結するように日々精進を重ねて参ります。【ベネフィット】

(295字)

 

短所の構成と例文

 

次に、短所については「結論→エピソード→改善する姿勢→ベネフィット」の順で構成してください。

 

長所と違う点は「改善する姿勢」を間にはさむということです。

 

やはり、面接官は短所という弱点を反省・改善する学生の素直さや謙虚さを見たいのです。

 

それが入社後のイメージをよいものにするので、必ず入れておきましょう。

 

また、最後にベネフィットを入れていますが、「短所を短所のままで終わらせない」ことが大切で、短所を見せながらもインダイレクトに企業側の長所として見せていく技をぜひ習得してくださいね。

 

面接官が「短所だと思って聞いていたけど、それはウチにとっては長所だよね」と自然に思ってしまうイヤらしくない上手い切り返し方を覚えてほしいのです。

 

これもイメージが湧かないと思いますので、例文でチェックしていきましょう。

 

【短所の例文】

 

私の短所は「せっかち」なところです。【結論】

飲食店のアルバイトでも先を急ぐあまり、みそ汁をお盆にこぼしたり、お客様がまだ食べていないお盆を勘違いしてお下げし、クレームをもらった経験があります。

店長からは「仕事は早いけど大雑把」と度々指摘を受けることもありました。【エピソード】

現在は急いでいるときこそ「間」を意識して細心の注意を払うことにより、従来に比べるとミスが激減しました。【改善する姿勢】

御社に入社した際は、スピードを上げながらも立ち止まって考えるルーティンを取り入れ、「せっかち」を活かしながら難題にも突き進むチャレンジ精神で業績に貢献できるよう邁進します。【ベネフィット】

(264字)

 

いかがでしょうか?

 

例文のように構成の型にあてはめると、キレイに論理が流れていきますね。

 

自分の長所と短所を使って、さっそく例文づくりに励んで下さいね。

 

6.長所と短所の答え方Q&A

最後に、あなたがが知りたそうな長所や短所に関連する細かい質問にお答えして、本記事を締め括りたいと思います。

 

Q1:短所と長所を聞かれた場合、どちらを先に答えるか?

A1:短所→長所の順で答えてください。

 

2002年にノーベル経済学賞を受賞した心理学者・行動経済学者のダニエル・カーネマン氏が「ピークエンドの法則」という説を提唱しています。

 

「ピークエンドの法則」とは、ある出来事に対して記憶や印象に残っているのは感情が最も高ぶったピーク時の出来事と、その終わりの出来事だけで、それらが全体的な影響を決定づけるという法則です。

 

逆に言えば、「ピーク」でも「エンド」でもない出来事は、全体的な印象にほとんど影響を及ぼさないということです。

 

ヒット映画なんかもそうですよね。

 

思い出そうとしても、盛り上がった部分と結末ぐらいしか思い出せませんよね。

 

それと同じで、面接でも受け答えのピークの部分とエンドの部分に何を持ってくるかを戦略的に考える必要があります。

 

仮に「短所」を最後に持ってくると、最後がマイナス的なイメージで終わるので、あなたの印象がネガティブなものに終始してしまいます。

 

したがって、ピークエンドの法則を利用すれば、自ずと「短所→長所」の順で話した方がポジティブな印象で終われるというわけですね。

 

ただし、この場合「それでは、まず短所から」と断りを入れて話始めることが大切です。

 

Q2:長所と短所は表裏一体じゃないとダメなの?

A2:一貫性があれば、長所と短所が表裏一体でなくても構いません。

 

なぜ表裏一体が良いかというと、場合によっては話の整合性がとりにくくなるからです。

 

たとえば、長所は「まわりを引っ張っていくリーダーシップがあること」とした場合に、短所は「決断力がないところです」みたいなことを言ってしまうと、面接官は「リーダーとして引っ張っていくときは決断力が必要じゃないの?じゃあ、この人はどうやってリーダーシップを発揮したんだ?」という矛盾を抱えるわけです。

 

面接中にうまく説明できれば、それはそれで問題ありませんが、緊張する状況下に限られた時間内でエピソードも交えて、これを説明するのは困難を極めます。

なので、表裏一体にしておいたほうが、何かと面接の準備をしやすいというだけのことですね。

 

Q3:長所・短所はESで書いた内容と同じでもいいの?

A3:同じで大丈夫です。

 

同じ内容ならば、ESの内容をより具体的に説明することにより、面接官のイメージを鮮明にしてあげてください。

 

もちろん違っていてもいいのですが、その場合は

 

①論理的に説明できるか?

➁面接官に刺さる長所・短所か?

 

に注意しましょう。

 

Q4:面接で長所や短所は、どれくらいの尺で話せばいいですか?

A4:できるだけ端的に説明するのが理想です。

 

会話はキャッチボールです。

 

自分でずっとボールを握りしめて相手に投げない行為は面接官にストレスを与えてしまいます。

 

仮に1行で相手の脳に自分の伝えたいことがインストールできるのなら、1行でOKです。

 

逆に、3分説明しないと相手の理解が得られないのなら、3分かけてジックリ伝えていくべきです。

 

要は時間の長さでなく、相手に対して正確に伝えられる尺で話す事を心がけてください。

 

Q5:長所と自己PRの違い、強みの違いは何ですか?

A5:下記のとおりです。

 

区 分定 義
長 所本人が元々持っている優れた資質や人柄、性格素直、行動力がある
強 み人生を通して主に後天的に身に付けたスキル発信力、傾聴力、柔軟性
自己PR成果、実績につながった具体的な体験〇〇大会優勝、TOEIC900点

 

上記のとおり、「長所」は主に人柄や性格、気質を中心に仕事に取り組む姿勢や対人関係の構築、共に働く人との働き方がイメージできるように伝えていきます。

 

一方、強みは人生を通じて後天的に身に付けたスキルの中で、仕事で貢献できるスキルを伝えていきます。

 

自己PRは主に具体的な成果、実績につながった体験や強みを中心に、数字で表せること(学内で何位、何%アップなど)を極力数値化して説明していきます。

 

以上、長くなりましたが、本記事では面接における長所や短所の受け答えの攻略法について解説してきました。

 

「長所や短所」はガクチカや志望動機、自己PRと同格で、面接では重要な質問の1つにあたります。

 

したがって、アピールに成功するとかなりの加点を稼げますが、逆の場合は結構な減点要素になりますので、力の抜けない、あなどれない質問に位置づけられます。

 

シッカリと本記事を参考にして対策準備を行っておきましょう。

 

本記事があなたの就活に役立つことを祈念しています。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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