【25卒インターン】いつから何をどうアクションすればいいのかを網羅解説
2022年8月19日更新
はじめに
「インターンって、いつから参加すればいいの?」
「インターンのメリットって、何?」
「インターンって、行かないとダメなの?」
といった疑問に対する答えを知りたくないですか?
インターンの開催時期は企業によってまちまちですし、1年中募集している企業もあれば、特定の時期だけという企業もあります。
また開始時期もベンチャーや外資は早かったりして、申し込もうと思った時には「時すでに遅し」といった事態も見受けられます。
なので、インターンに参加しようと思っている学生はインターン情報にアンテナを立てて、インターンの開催時期から逆算して就活準備を始めることが肝要です。
本記事ではインターンはいつから募集・開催することが多いのか、どんなメリットがあって、何を準備をしないといけないのかまで網羅して解説します。
10分くらいでインターンに関する知識がインストールできますので、手遅れにならないように最後までお読みください。
尚、本記事では「インターンシップ」を「インターン」と略称で表記しますので、ご了承ください。
1.インターンって何?
インターンとは、学生が興味のある企業などで実際に働いたり、訪問したりする職業体験のことです。
インターンでは、希望する企業ならびに官公庁の働き方や、職場の雰囲気に直接触れることができるため、企業や職種に関する知識を深められる他に、自分の適性や実力が検証可能な絶好の場となります。
近年は就活が始まる前に優秀な学生の獲得を目的に開催している企業も増加しています。
2.インターンの種類
インターンと一口に言っても、期間や内容、実施形態に色々な種類があります。
それらの種類を踏まえて、インターンを選択する必要がありますので、まずはどんな種類があるのかを押さえておきましょう。
①期間
インターンと言っても、1日のものもありますし、6カ月の長期にわたって実施されるものもあります。
期間で分けると大きく下記の3つに集約できます。
①1Day仕事体験
➁短期インターン
③長期インターン
少し解説を加えておきましょう。
①1Day仕事体験
1Day仕事体験は、午前・午後のみ、または丸1日を使用して開催されます。
主にセミナー形式で業界・企業説明の座学、グループディスカッションが実施されています。
➁短期インターン
短期インターンは、数日〜1週間前後で行われる「就業体験」です。
その内容は、セミナーやグループワーク、プレゼンテーションが中心となっています。
なかには、実際に仕事を体験させてもらえるインターンシップもあります。
③長期インターン
長期インターンは1カ月以上の場合が多く、実際に社員と同様の仕事を体験できます。
短期インターンや会社説明会ではわからない現場の空気感を感じられたり、実務を経験できる点がメリットといえます。
また、長期インターンは学生の適性を見極めやすいため、なかには採用選考の一環として実施している企業もあり、単にお客様感覚で参加すると痛い目に遭う可能性がありますので、注意が必要です。
また、長期間のインターンになることから、学生の夏休み期間や企業がインターン生を受け入れやすい余裕のあるタイミングで開催するため、募集期間は企業ごとに異なります。
➁内容
インターンの中身も各社さまざまで、会社説明やセミナーを行ったり、プロジェクト・ワークショップを開催したり、実際に就業させるなど、企業によって異なります。
ここでは4つの形態で整理しておきます。
型 | 特 徴 | おすすめの学生 |
セミナー型 | ・1Dayや短期で実施される ・企業のピーアールが主な目的 ・選考なし ・主にオンライン開催 | 業界研究や企業研究を行いたい学生 |
職場見学型 | ・1Dayや短期で実施される ・工場や事務所などの見学 ・職場体験あり ・社員の話を聞く機会あり | 特定の企業に関する知見を深めたい学生 |
グループワーク型 | ・1Dayや短期で実施される ・実務に近いテーマをグループで解決 | ・業界や企業に対する自分の適性を確かめたい学生 ・グループワークやグルディスのコツをつかみたい学生 |
実務型 | ・1ヶ月以上の長期 ・社員と同様の実務に従事 ・優秀な学生の見極めに使っている場合もあり ・内定直結型もあり | ・特定の企業や職種を希望している学生 ・企業に適性があるかを知りたい学生 ・実務でスキルを身に付けたい学生 |
③実施形態
実施形態は大きく「オンライン」と「対面」の2種類があります。
コロナ禍以前は対面が主流でしたが、コロナ禍以降はオンラインでのインターンが増加し、短期のインターンはオンラインで、長期のインターンは対面でといった棲み分けが行われています。
オンラインは地方の学生が参加しやすかったり、移動の必要がないといったメリットがある半面、グループワークなどはオンラインではなかなか議論がはかどらなかったり、企業側も学生の適性を見極めにくいといったデメリットもあるので、コロナが落ち着いてくると対面が徐々に増えていく可能性も否めません。
3.インターンはいつから参加できるの?
「インターンに色々な種類があるのは分かりました。それではインターンはいつから参加できるのですか?」
下記が各インターンの募集開始と募集締め切り、実施時期のおおよその目安です。
区 分 | 募集開始~締め切り | 実施時期 |
サマーインターン | 5月~6月前後 | 7月~8月前後 |
オータム(秋)インターン | 9月~10月前後 | 年 内 |
ウィンター(冬)インターン | 10月~12月前後 | 2月~3月前後 |
したがって、インターンから逆算すると、就活を始める最適な時期は
・サマーインターンから参加するなら、「3年生の4月」
・オータムインターンから参加するなら、「3年生の8月」
・ウィンターインターンから参加するなら、「3年生の9月」
となります。
なお、外資系企業やベンチャーは4月〜6月にインターンシップの選考を行うため、これらの業界を目指す学生はさらに早めのスケジュール感で動く必要があります。
いずれにしても締切ギリギリで準備をすると、満足なエントリーシートが書けない、締切日を過ぎてしまうなど、本来の実力を発揮できない可能性があります。
単位の取得と就活の同時並行で大変ですが、前広に準備を進めて余裕をもってエントリーしてくださいね。
4.インターンに参加するメリットは?
「インターンの種類や日程は分かったのですが、インターンに参加するメリットがイマイチ見えません。インターンに参加すると何がいいのですか?」
インターンのメリットは、大きく下記の5つに集約できます。
①ビジネスマナーが覚えられる
➁就職のミスマッチが防げる
③選考に慣れることができる
➃内定に直結する場合がある
➄給料がもらえる場合もある
1つずつ中身を確認していきましょう。
①ビジネスマナーが覚えられる
何と言っても、ビジネスマナーを間近で見られるので、学内では経験できない生のビジネスを体感できる点が最大のメリットです。
ともすれば、学内であれば年の近い層とのカジュアルな付き合いに終始し、ビジネスシーンとはほぼ縁がありませんね。
社会人と交流するとなると、ゼミの先生や学内の事務方のスタッフ、アルバイト先の店長や同僚ぐらいですよね。
それがインターンであれば、色々な年齢層の社会人に触れ合えますし、上下関係やビジネス感覚も肌で感じることができます。
本来であれば、お金を払ってでも積んでおきたい貴重な経験を無料で体験できる点で、学生だからできる唯一無二の絶好の機会と言えますよね。
➁就職のミスマッチが防げる
スマホで色々調べて頭の知識だけ満杯になっても、いざやってみると違うということがよくありますよね。
筆者もそうですけど、ゴルフのスイング解説をYoutubeで見て、スタンスをどうのこうのとか、腕の振りをどうのこうのとか言われて、その時は理解してできそうな感じがしますが、実際に練習場に行ってやってみると、なぜかできない。
要は、「頭での理解」と「実際の動き」は随分と違うのです。
仕事も同じで、一見華やかそうな仕事や楽しそうな仕事でも、いざ現場に入って仕事をやってみると泥臭かったり、イメージとはかけ離れた現実が数多くあります。
もちろん、イメージ通りにあなたの適性に合った仕事もあるかもしれません。
それを確かめるには実際に現場に入って現場感覚をつかむのが一番早いです。
「新卒は3年で3割辞める」と言われます。
私の周りの去年・今年入社した卒業生の中にも、既に転職した人もいますし、辞めたいと嘆く新社会人も数多く見てきました。
その都度、「勿体ない」と感じました。
「合わなかったら、辞めればいい」といった風潮が蔓延していますし、周りの同期もそういった動きを見せているので抵抗感がないのは理解できますが、それではスキルが貯まらないのも事実です。
できるなら、最初に入った会社でスキルを磨いていくことが将来の自分を守る武器になり、それを実現するには「会社に入る前に自分の適性や求めているものに合致しているのか」を確認することが大切なステップになってきます。
「こんな会社だとは思わなかった」「入る前にもう少し調べておけば良かった」とならないように、インターンという学生の特権を利用して十分に精査しておきましょう。
③選考に慣れることができる
人気のインターンや有名企業、大企業のインターンとなると競争倍率が高くなり、篩にかけるために必ず「選考」という関門が待っています。
その際に面接やら筆記試験、ES審査など、本番さながらの選考を受けるようになるので、準備もするし、実際に受けた「経験値」を蓄積できます。
そのことで反省点や改善点も把握できますし、実際に受けてみないとわからない雰囲気や厳しさも体感できます。
なので、本番で緊張せずに実力を発揮するための準備段階として、インターンの選考が最高の試金石になるわけです。
➃内定に直結する場合がある
インターンがそのまま選考フローに乗っている会社があり、インターンの評価が人事にフィードバックされ、そのまま「内々定」になったり、内定に優位に働くインターンもあります。
そういった企業ではインターンに参加しないと、そもそも話しにならないですよね。
また、インターンの経験を面接で大いにアピールすることだってできます。
さらに、インターンで自分の強みや弱みも相対的に把握できますので、一石二鳥、三鳥の効能がインターンにはあるわけです。
➄給料がもらえる場合もある
特に長期のインターンに限ってですが、給料を支給する企業もあります。
長期のインターンではアルバイトを辞めたり、出勤日数を減らして参加しないといけないので、経済的に余裕のない状態が続きますよね。
そんな時に給料がもらえるインターンがあったらどうでしょう?
最近は有償のインターンに学生が集まる傾向があり、企業側も有償のインターンを数多く開催するようになってきました。
今後は大手をはじめ優秀な学生を集めたい企業にとっては、有償インターンシップの開催がマストになってくるため、増加していくことは確実です。
5.インターンに行かないのはアリなの?
しかし、インターンに参加しない行為はスポーツにたとえるなら、練習試合をせずにいきなり本番の試合に臨むようなものです。
練習試合なしではイレギュラーな場面で対応できなかったり、相手との距離感や間をつかめないので、本番で本来の実力が発揮できない確率は高まります。
インターンという練習試合で「ここが足りない」「ここはこうしておけば良かった」などの反省点や改善点などの気付きが必ず得られるはずです。
そして、それを本番までに修正することにより、レベルが1段高まります。
逆に、インターンに参加しないと、それが分からずに丸腰で本番に臨むようなものです。
ビジネスセンスがもともとあり、就活に対して相当の自信があるなら別ですが、そうでないならインターンで練習しておいたほうが無難だということです。
6.インターンに参加するための事前準備
「インターンに行かないといけない理由やメリットはわかりました。じゃ、インターンに参加するために何を準備しておけばいいのですか?」
これは先輩方の知恵を借りればいいと思います。
株式会社マイナビ「マイナビ 2023年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」によると、「年内にやっておけばよかった、もっと時間をかければよかった」と思う就活準備の質問に対する回答の上位10項目は下記のようになっています。
やっておけばよかった就活準備内容 | 割 合 |
自己分析 | 57.9% |
業界研究 | 40.5% |
エントリーシート対策 | 40.5% |
筆記試験対策 | 39.3% |
企業研究 | 35.1% |
WEB面接の対策 | 34.0% |
職種研究 | 30.6% |
気になる企業のリストアップ | 29.6% |
対面面接の対策 | 29.5% |
インターンシップ・1Day仕事体験への参加 | 20.8% |
まずこの調査結果を見ると、インターンシップ・1Day仕事体験に応募したことのある割合は93.7%、参加したことのある学生の割合は85.7%という高い数字は無視できない現実ですね。
そのうえで、やっておけばよかった就活準備を見ると、業界研究や企業研究、職種研究といった「エントリーする企業選定のため」と、自己分析やエントリーシート対策、WEB面接の対策といった「選考対策のため」というように目的が2分していることが伺えます。
したがって、まずはエントリーする企業を選定する準備を行い、その企業に選考があるのであれば、その選考内容に沿った対策を講じることが大切だということですね。
7.高まるインターンの重要性
本記事ではインターンの種類やスタート時期、メリットを解説したうえで、事前準備についても触れてきました。
近年、早期から就活情報を取りに行く学生が増えており、その中でインターンの重要性は高まってきています。
また、インターンを学生の適性把握や優秀層の早期取り込みの手段として活用する会社が増えており、本来のインターンの目的とは少し趣が変わってきています。
従来にも増して、今後のインターンは海外のインターンに近づき、企業側は採用選考のためのツールとして利用することが当たり前の世界になってくると思われます。
「所詮、インターンだ」という軽い気持ちで臨むのではなく、本番さながらの臨戦態勢でシッカリと準備して参加することが重要です。
そのために本記事があなたの就活のお役に立てば、幸いです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。