就活生必見!GABテストの出な題内容と最短でできる対策を紹介
2024/8/30更新
はじめに
最近ではほとんどの企業がSPIや玉手箱といった適性検査を取り入れていますが、その中でもGABと呼ばれる適性検査は就活生も馴染みがないかと思います。
ほかの適性検査と比べて知名度は低いですが、出題範囲や内容が独特で難易度は最難関と言われています。
そのため、応募予定の企業がGABを導入している場合は早めの対策が必要でしょう。
そこで本記事ではGABテストの概要や受検方法、例題を交えた対策方法を徹底解説します。
以下のようなお悩みのある学生は必見ですので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
- GABの出題傾向や概要が知りたい
- どこの企業で導入されてるの?
- 最短で対策する方法は?
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適性検査「GAB」とは?概要と受検方法を解説
まずは、適性検査GABの概要と3つの受検方法について解説します。
概要
「GAB(ギャブ)」とは、日本SHL社が新卒の総合職向けに開発した適正検査のことです。
GraduateAptitudeBattery(総合適性診断テスト)の英文頭文字3つを並べた略称であり、総合商社などの日系企業に多く導入されています。
内容は、言語理解、計数理解、パーソナリティの3科目から構成されます。
言語や計数といった知識系の問題は、SPIやCUBICなどの他の新卒採用向けの適性検査よりも難易度が高く、かつ制限時間も短く設定されていることが特徴です。
受検方法
また、GABの受検方法は以下の3つがあります。
- GAB|企業で受検する
- C-GAB|テストセンターで受検する
- Web-GAB|自宅で受検する
企業からどの受検方法を指定されても戸惑わないよう、事前に内容をチェックしておきましょう。
SPIやCUBICについての概要や、より詳しい対策方法が知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
GAB|企業で受検する
企業が個別に用意した会場、もしくは採用試験を受ける企業に出向いて受検する、マークシート方式の筆記試験です。制限時間は「言語理解:25分」「計数理解:35分」「パーソナリティ:30分」の合計90分となります。
「GAB」の場合、問題数の公表がありません。事前の対策として知っておきたいところではありますが、問題を反復して解くという対策法でカバーしましょう。
そして言わずと知れたマークシート方式の筆記試験なので、筆記用具の準備は忘れないようにしましょう。
C-GAB|テストセンターで受検する
全国300カ所以上にあるテストセンターに出向き、会場にあるパソコンを使って受検するWebテスト方式の試験です。「GAB」では言語・計数・パーソナリティの3科目でしたが、「C-GAB」には「英語」が加わります。
- 例題:5分
- 言語理解:15分(32問)
- 計数理解:15分(29問)
- 英語:10分(24問)
合計45分となります。
なお、パーソナリティ試験は、各自事前にWeb上で受検することとなっていますので、ここでの受検時間には含まれません。
また、本人確認のため、受検前に写真撮影が行われます。
服装の指定はなく、私服でも構いませんが、企業に送信されるものなので、奇抜な服装は避けましょう。
Web-GAB|自宅で受検する
自宅のパソコンを使って受検する、Webテスト方式の試験です。「Web-GAB」は「GAB」と同じで、言語・計数・パーソナリティの3科目が出題されます。
- 言語理解:25分(52問)
- 計数理解:35分(40問)
- パーソナリティ:20分(68問)
の合計80分です。
パーソナリティの試験は、20分間ですが、68問すべての問題に答えなければいけないため、事実上、制限時間はありません。
しかし、制限時間がないからといって、パソコンを置いたままにしてしまうと、セッション切れになってしまうので、集中して問題を解くようにしましょう。
GABの実施経験がある企業
ここではGABの実施経験がある企業を10社ご紹介します。
- 三井物産
- 住友商事
- 伊藤忠商事
- 東京海上日動火災保険
- サントリーホールディングス
- 日本マイクロソフト
- 三菱UFJ銀行
- 大和証券
- キリンビール
- アクセンチュア
このように、総合商社、金融、コンサルとさまざまな業界でGABが実施されています。
受検形式が3つあることは上述の通りですが、企業によってどの形式を採用しているかは異なります。
そのため希望する企業がどの形式で実施しているかを事前に確認しておく必要があり、形式に合わせた対策を練っておくことが重要です。
【例題あり】GABテストの出題内容と傾向
GABは、他の適正検査に比べ、難易度が高いことで知られるテストです。
また、制限時間も短いため、対策をしていなければ良いスコアを出すことは難しいでしょう。
どのテスト方式にも共通する「言語・計数」そして「パーソナリティ」の対策について、以下のポイントをまとめました。
- 言語・計数|傾向と解き方のパターンを知っておく
- 英語|要点をおさえる速読力を身につける
- パーソナリティ|自己分析と企業研究
これからGABを受検する方は、とにかくスピードが重要だと心得ておきましょう。1問1問をすばやく解き、最後までたどり着けるかが適性検査を突破するカギです。
言語・計数|傾向と解き方のパターンを知っておく
一般的な適性検査として有名なSPIは、問題文が短くシンプルなつくりであることが特徴です。
しかしGABの場合、長文やグラフ・図表の読み取り問題が多く、かつ短時間で解く必要があります。
それぞれの出題形式は以下のようなパターンです。
◆言語理解:数百文字からなる本文を読み、設問にあてはまる選択肢を選ぶ
(本文例)
外国人旅行者にとって日本は不便な国だといわれる。
しかし、実際はどうだろうか。
公衆トイレは無料で提供され、レストランでは無料で水が飲める。
便利であるとは絶対的な価値観ではなく、比較して初めて成り立つのではないか。
私が日本の便利さに関して考察できるのも、異国を実際に経験し比較できるからに他ならない。すなわち価値観を検討する際には必ず比較という過程が必要となる。
しかしながら比較から物事が語られることは意外に少ないのではないだろうか。
(選択肢)
A. この文には正しい内容が含まれている
B. この文は間違っている、本文の内容と一致しない
C. 本文の内容から正しいか間違いかを判断できない
(設問例)
比較することで初めて価値観を検討できる。
実際は、1本文に対して設問が数問用意されています。本文を読む段階でかなり時間を取られてしまいますので、本文に目を通す前に、選択肢・設問にも目を通し、効率良く解いていくのが良いでしょう。
◆計数理解:グラフや図表を元に答えを導き出す
(例題)表を見て次の問いに答えなさい。
区 | 公園面積(㎢) | 区の総面積に占める公園面積の割合(%) | 1人あたりの公園面積(㎡) |
A | 156 | 22.0 | 154 |
B | 175 | 15.8 | 312 |
C | 270 | 19.2 | 286 |
D | 330 | 21.2 | 405 |
E | 90 | 13.3 | 256 |
F | 384 | 27.2 | 455 |
(設問例)
C区の総面積は、F区の総面積のおよそ何倍か。1つ選びなさい。
(選択肢)
A. 0.63倍
B. 0.82倍
C. 0.99倍
D. 1.17倍
E. 1.92倍
問題自体は難しいものではありません。中には計算を必要とする問題もありますが、概算で答えを出し、選択肢から選ぶのが良いでしょう。
難易度が高いと言われるGABですが、問題形式には一定の法則性があります。問題の傾向と解き方のパターンを理解して、焦ることなく落ち着いて取り組みましょう。
英語|要点をおさえる速読力を身につける
英語はC-GABのみ出題され、英文の読解力が問われます。
文章をすべて読んでから問題を解くと時間がなくなってしまうため、先に問題文を見てから文章を読み進めましょう。
(設問例)
Read the text and choose the best description for each of the questions that follow.
Japan hopes to keep its population above 100 million,but recent government data suggests this may be a losing proposition. The number of births in Japan fell by 7,400 to a record low of 1,029,800 in 2013, according to data released Wednesday by the Ministry of Health,Labor and Welfare. Deaths increased by 12,000 to 1,268,400, resulting in a natural population decline of 238,600-an all-time high.
Even though the total fertility rate-the average number of children born to a woman over the course of her lifetime-rose 0.02 percentage point from 2012 to 1.43 last year, Japan’s population is expected to continue shrinking.
(選択肢)
(Q) Japan’s natural population decline in 2013 was greater than ever before.
A. The statement is patently TRUE or follows logically, given the information or opinions contained in the passage.
B. The statement is patently UNTRUE or the opposite follows logically, given the information or opinions contained in the passage.
C. You CANNOT SAY whether the statement is true or untrue, or follows logically, without further information.
パーソナリティ|自己分析と企業研究
SPIや玉手箱でも実施されるような、性格を測るテストです。設問に対して「あてはまる・ややあてはまる・ややあてはまらない・あてはまらない」といった選択肢を選んで答えていきます。知識の問題のように事前の準備や対策は、必要ありません。
パーソナリティの検査は、企業とマッチするかを見極めるものでもあります。企業研究を行い、求める人物像や、企業理念を参考に答えるのも一つの方法です。
しかし、一貫性のある回答が好ましいとされています。テストを受ける前には、自己分析を行い、自分の考えをまとめておくのが良いでしょう。
テストでは、以下のような問題が出題されます。
(問題例1)物事を深く考えるほうだ
(選択肢)
あてはまる ややあてはまる ややあてはまらない あてはまらない
(問題例2)自分が最も近いと思う選択肢を選べ
(選択肢)
A:社交的なほうで、誰とでも仲良くなれる
B:一人で過ごすことが好きだ
自分にあてはまるものを選ぶだけなので、難しいものではありません。
しかし考えすぎてしまって、回答に一貫性が見られない場合は、企業に不信感を与えてしまいます。素直に答えるのが良いでしょう。
また、選択肢の中に「わからない」や「ややあてはまる・ややあてはまらない」といった中間的な答えが用意されている場合もありますが、多用し過ぎると意志が弱いと判断されてしまう可能性があるので、注意が必要です。
以下の記事ではGAB対策におすすめの本やアプリを紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
おすすめのGAB対策は玉手箱を練習すること
「GAB」のような適性検査の中に「玉手箱」がありますが、どちらも日本SHL社が開発しているテストです。
玉手箱の出題科目は「言語・計数・英語・パーソナリティ」から構成され、C-GABの出題科目と同じです。内容に関しても、玉手箱の出題範囲の中に、長文読解や図表の数値読み取りといった問題形式を含んでおり、出題パターンを知るのに適しています。
適性検査の対策は、他の検査を参考にするというのも方法の一つではありますが、GABの場合は、SPIを参考にするよりも、出題傾向や範囲が似ている玉手箱を選ぶと良いでしょう。
玉手箱については以下の記事で詳しく解説をしていますので、ぜひ参考にしてください。
就活におけるGABテストに関するよくある質問3選
新卒採用の適性検査の中で、最も難しいとされるGABについてですが、事前知識を頭に入れておけば落ち着いて試験に取り組むことができます。
そこで、GABに関するよくある質問についてまとめてみました。
- GABテストで時間が足りない場合はどうするのが得策?
- CABとGABテストは何が違うの?
- GABだけの参考書ってある?
少しでも得点アップに繋げるために、不安な部分があれば解消しておきましょう。
GABテストで時間が足りない場合はどうするのが得策?
GABは、SPIや玉手箱、CUBICといった他の採用適性検査に比べ、難易度が高く、かつ制限時間が短いため、時間切れになってしまう可能性が非常に高いテストと言われています。
大切なのは、最後までたどり着くことです。
100点を狙って、1問に時間をかけるのではなく、わからないと思ったらすぐに次の問題に取り掛かる癖をつけましょう。
そして、わからない場合は必ず何かしら答えるようにしましょう。
回答した問題のうち間違えた割合を示す誤謬率(ごびゅうりつ)は計測されていないので、少しでも正解率を上げるために、すべてを埋めることが得策です。
CABとGABテストは何が違うの?
「GAB」と同じく、日本SHL社が開発している適性検査の中に「CAB(キャブ)」がありますが、こちらはコンピューター職向けに開発された適性検査です。
出題科目は「暗算・命令表・法則性」となり、新卒総合職向けの「GAB」とは内容が全く異なります。
「CAB」は、SE・プログラマーなどの専門職への適性を測るものです。
主にIT業界などで採用されるテストとなり、SEやプログラマーといった職種を志望しない学生にとっては、CABを受検する機会はほぼないと言ってもよいでしょう。
CABについては以下の記事で詳しく解説をしています。
気になる人は参考にしてください。
GABだけの参考書ってある?
GABに特化した参考書は販売されておらず、基本的にCABとGABがセットで売られていることが多いです。
特化型ではありませんが、GABの受検を控えている方は、参考書を使って十分に対策ができます。
また、参考書を選ぶときは、自分が受検するテスト形式が掲載されているかを確認しましょう。
最近ではコロナの影響もあり、Web-GABが増えていますが、マークシートとWebでは出題傾向が若干違います。
参考書によっては、マークシート方式のみの対策が載っており、Web方式の対策は別冊で販売しているので、事前に確認しましょう。
そして、参考書は必ず最新版を購入することをおすすめします。
参考書は、前年の予測で問題を載せています。1年の差と思うかもしれませんが、社会情勢などで出題傾向が変わる可能性もありますので、損をしないためにも最新版を手に入れることを推奨します。
以下の記事ではGAB対策におすすめのアプリや本を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
【言語/非言語/英語完全網羅】SPI初心者でも対策できる資料配布中!
SPIなどに自信がない。
SPIが原因で選考に進められない。
そんな学生のためにまとめたものがSPI頻出問題集です。
SPIの出題範囲である言語/非言語/英語といった問題を完全網羅しています。
丁寧な解説付きなので、今から勉強する人でも安心して取り組めます!
さいごに
GABは、短時間での問題処理能力を求められる、レベルの高いテストです。時間配分を間違えると、解けるはずの問題までたどり着けなかったということになりかねません。
しかし、他のテストと同じように、繰り返し問題を解き、傾向をつかむことで、しっかりと対策ができます。特に時間に関しては、練習のときから強く意識すると良いでしょう。
就活における適性検査は、企業とのマッチングを測るものです。
難しい試験であれ、自分の中でのベストスコアを出すことに意味があるので、しっかりと対策を行い、焦らず平常心で挑みましょう。