CUBIC適性検査の狙いは?通過するための対策と注意点とは
2024年05月23日更新
はじめに
就活では、ほとんどの企業で適性検査を行うことになります。
「SPI」や「玉手箱」「C-GAB」などがよく知られた適性検査です。
しかし、このようなメジャーな適性検査は比較的事前対策がしやすいこともあって、CUBIC適性検査を採用している企業が増加しています。
今まであまり知られていなかったCUBIC適性検査に対して、どのように対策をしていけばいいのかわからないという就活生も多くいます。
この記事では、CUBIC適性検査の内容や企業が見ているポイント、さらに対策を解説していきます。
適性検査を通過して、次のステップに進むための参考にしてください。
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そもそもCUBIC適性検査とは
CUBIC適性検査は、他の適性検査と同じように採用時の入社試験などで使用されます。
CUBIC適性検査は、検査時間が20分と短く、さらに受験者が自分をよく見せようと嘘をついていないか「信頼係数」が出ることが企業が採用する理由となっています。
設問から「理想的な結果」を予想しにくい仕組みとなっており、矛盾点などが浮き彫りにされてしまいます。
信頼係数が下がるといくら基礎能力テストで高得点を挙げても、試験に合格できないこともあります。
そのため、受験生にとっては対策がしにくい適性検査ともいえるでしょう。
また、企業がCUBIC適性検査を採用する理由として、採否を決めるための判断材料や面接をサポートする資料にもなります。
その他にも
- どのようなことに対して意欲が出るのか
- どのような職務に適性があるのか
- 外勤タイプか内勤タイプか
- 組織に定着しやすい人物か
- 適性の幅はどれくらいあるか
- ストレスに対してどれくらいの耐性があるか
などが数値やグラフといった見やすく把握することができます。
CUBIC適性検査の特徴とは
CUBIC適性検査には、いくつかの特徴があります。これらの特徴を理解しておくと、対策がしやすくなります。
信頼係数という指標がある
まず、最も大きな特徴がCUBIC適性検査には、信頼係数という指標があることです。
信頼係数とは、受検者が本当のことを答えているかどうかを数値化したもので、設問の答えに矛盾が生じると信頼係数が低くなってしまいます。
CUBIC適性検査では、似たような質問が何度も出てきます。
一度回答した内容と矛盾しないように答えなければなりません。
希望する企業によい印象を持ってもらいたい気持ちは誰にでもあります。
しかし、自分を良く見せようとすると、必ず矛盾が生まれます。
CUBIC適性検査では、飾らない本来の自分をさらけ出すことが大切です。
CUBIC適性検査で正確に診断してもらうためには、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。
- 時間内に全問回答すること
- 考えすぎず直感で回答すること
出題される範囲が広い
CUBICの基礎能力検査では「言語」「数理」「図形」「論理」「英語」の5科目で23問出題されます。
仕事をするうえで必要な能力を備えているかどうかを判定します。
英語以外は「基礎」「応用」「総合」の3パターンがあり、多くの受験生は基礎を選択しています。
基礎だけを勉強していては対策は完ぺきではありません。
また、科目ごとに偏りがあるよりは、全体的なバランスも問われます。
CUBIC適性検査は、他の適性検査よりも出題範囲が非常に広く、総合的に点数が取れていることが望ましいとされています。
問題数が多い
CUBIC適性検査の性格検査は、123問出題されます。
検査時間は約20分で制限時間内に問題をクリアしなければなりません。
20分以内に123問に答えるためには、深く考えずにテンポよく答えていく必要があります。
難易度は中高生レベル
CUBIC適性検査の基礎能力検査は、それほど難しいものではありません。
中高生レベルで、基礎学力がしっかりしていれば解ける問題ばかりです。
出題範囲が広いため、対策がしにくいと感じるかもしれませんが、基礎的な学力を問われているので、苦手分野をもう一度見直してみましょう。
Web形式とペーパー形式がある
CUBIC適性検査は、2つの受検形式があります。
それぞれ特徴があるので、事前に把握しておくことが大切です。
Web形式では自宅でも受検できるため、受検のタイミングをコントロールすることができます。
画面上の設問番号をクリックすると、設問ページに飛びます。
時間制限の中で効率的に回答するためには、得意分野から解くなどのテクニックが必要になります。
画面操作を効率的に行うことも重要となるため、操作に慣れておくことも大切です。
ペーパー形式は、面接日と同時に行われることがほとんどです。
場所は企業内、あるいは指定された場所になります。
ペーパー形式で注意しなくてはいけないのは、「抜き打ち」で実施するケースがあることです。
CUBIC適性検査の内容
CUBIC適性検査の内容は、他の適性検査と同じように「基礎能力検査」と「性格検査」に分かれます。
CUBIC適性検査では、採用職種によって基礎能力検査の科目や難易度などを変えることができます。
専門性の高い職種や業界でのCUBIC適性検査対策は、入念に行っておきましょう。
CUBIC適性検査の基礎能力検査には、出題範囲や形式に特徴があるので、この点をよく理解してから対策を講じることが大切です。
基礎能力検査
基礎能力検査では「言語」「数理」「図形」「論理」「英語」の5科目あり、それぞれ20の設問があります。
さらに、英語以外の分野では「基礎」「応用」「総合」と3つの難易度に分かれており、企業によってどれが出題されるかは異なりますが、一般的に「基礎」を採用されることが多いようです。
【言語】
CUBIC適性検査の言語では、他の適性検査と似たような設問傾向があるため、どちらかというと対策がしやすい分野です。
二語の意味、語句・熟語の意味、文の並べ替え、文章読解などベーシックな設問が多い傾向にあります。
【数理】
CUBIC適性検査の数理では、他の科目と比較すると最も出題範囲が広い科目であることが特徴です。
ただし設問自体は、それほど難問ではありません。
二次方程式、n進法、濃度算、縮尺など基本的な公式や解き方が理解できていれば正解できます。
中学・高校の数学の教科書を見直して、思い出すようにするとよいでしょう。
【図形】
CUBIC適性検査の図形では、中学・高校の出題範囲とは若干異なる傾向があります。
しかし、出題傾向としてはパターン化しており、対策として過去問を何度も解いて慣れておくことです。
【論理】
CUBIC適性検査の論理では、推理力や論理的な思考力をためす設問になります。
論理を苦手に思う就学生も多いのですが、回答パターンをつかんでしまえば、それほど難問ではありません。数多くの問題を解いて慣れておくことです。
【英語】
CUBIC適性検査の英語は、基礎編のみになっています。
中学・高校で教わる基本的な英単語や熟語、長文読解になります。
英語が苦手な人は、しっかりと復習しておきましょう。
性格検査
CUBIC適性検査の性格検査は、「採用適性検査」ともいわれています。
性格検査と聞くと、基礎能力試験のおまけのように感じる人もいるかと思いますが、あなどってはいけません。
個人の特性や資質を「意欲」「性格」「価値観」「社会性」の面から診断し、具体化していく検査です。
特徴は、短時間・多設問で意図を読ませない問題形式にあります。
一般的な適性検査の性格テストと比較してみましょう。
【一般的な適性検査の設問例】
問題1: A 私は人見知りをよくする B 誰とでもすぐ仲良くなれる
問題2: 社交的なほうである ( はい・どちらでもない・いいえ )
【CUBIC適性検査の設問例】
問題1:ちょっとしたことでも他と違うやり方を考える
選択肢:いいえ・少しそうだ・かなりそうだ・非常にそうだ
一般的な適性検査の性格テストの場合、有利に働く答えがどちらになるのか予想できてしまうことが多いものです。
一方、CUBIC適性検査の場合、どの選択肢を選んでも、良し悪しがはっきりするわけではありません。
すべての質問の総合的な判断で、検査の結果が変わります。
つまり、CUBIC適性検査では就活生の見えない深層心理を読み解くための検査というわけです。
CUBIC適性検査で企業が見ているポイントとは
企業は、求める人物かどうかを見極め、ミスマッチをできるだけ避けるため、適性検査を行います。
企業の人事担当者は、どの点を評価してCUBIC適性検査を採用したのかがわかれば、注視しているポイントもわかってきます。
人柄
適性検査CUBICの診断結果は、30もの因子を数値やグラフで表します。
個人分析を行い受検者がどのような性格を持っているのか判断材料を示します。
CUBIC適性検査の診断結果は、実に3ページにわたって詳細に書かれています。
他にも「どのようなことに興味を示すのか」「どのようなことに意欲を示すのか」といった診断結果も見ることができます。
メンタル
休職や早期離職などの原因に、メンタルの問題があります。
企業としては、できるだけこのような状況を避けるため、前もってストレスの耐性度を把握しておきたいと考えます。
CUBIC適性検査では、ストレス耐性のバージョンもあります。
「対人」「目標」「繁忙」「高速」「総合」の5種類のストレスに対して耐性がどれくらいあるのかを数値化します。
数値が高いほど、ストレスに対する耐性が高いということになります。
仕事の適正
適性検査CUBICでは、職業に対する適性度も判定されます。
たとえば「外勤」「内勤」、「組織型」「非組織型」などが判定されます。
さらには「営業」「企画」「経理」「広報」「秘書」「事務」といった職種領域に対する適正度合いも数値化することができます。
CUBIC適性検査を実施することで、受験者がどのような職種にマッチしているのかが把握できるため、ミスマッチを未然に防ぐ材料となります。
就活生に必要なCUBIC適性検査の対策
ここまで、CUBICの特徴について話してきましたが、具体的な対策方法としてどのようなことが考えられるでしょう。
7つのポイントを押さえておきましょう。
対策本でCUBIC適性検査の形式に慣れる
CUBIC適性検査での対策で最も手軽なのは、対策本を活用することです。
実際のCUBIC適性検査の形式に触れることで、出題傾向なども見えてくるはずです。
とくにCUBIC適性検査では、過去に出題された問題が繰り返される傾向があります。
しかし、残念なことに、CUBICを題材にした対策本は、数が非常に少ないのが現状です。
SPIのようにたくさんあると思って書店にいくと、売ってないということが往々にしてあります。
CUBICに特化した対策本が欲しいという方は、ネットでの購入をおすすめします。
性格検査には素直に答える
CUBIC適性検査の性格検査では、考え過ぎないことが重要です。
深読みしてしまうと矛盾した回答をしてしまう可能性が高くなります。
CUBIC適性検査では、「どちらでもない」という選択肢はほとんどありません。
あいまいな回答を徹底的に排除することにより、1人1人の考えを反映し、内面を明らかにする意図があるからです。
矛盾した回答が多くなればなるほど、信頼係数が低下して「嘘をついている」という判定結果が出てしまいます。
CUBIC適性検査の性格検査では考えすぎは禁物です。
CUBIC適性検査の性格検査で正確な診断を出すためには、直観に頼って回答することが大切です。
CUBIC適性検査以外の適性検査テストを受験する
CUBIC適性検査の対策本は数少ないとお話しましたが、実はSPIなどの他の適性試験と似ている箇所が多くあります。
とくに基礎能力検査では、同じ傾向の問題が出ることも多く、チェックしておく必要があります。
他の適性検査テストも積極的に受験することも有効な対策といえるでしょう。
WebでのCUBIC適性検査に慣れておく
CUBIC適性検査では、Web形式での試験を実施している企業も多くあります。
Web形式での試験は、ペーパー形式と異なる点があるので、ぶっつけ本番で受験するのは危険です。
たとえばWeb形式では、画面の上のほうに設問番号が並んでいます。
そのボタンをクリックするとクリックした設問ページに飛ぶことができます。
最初から順番に設問に回答するのではなく、自分が得意とする問題から取り組むと、効率よく時間に余裕を持たせることができます。
時間短縮のコツをつかむためにも、画面操作を効率的に行えるようにしておきましょう。
制限時間内に解けるよう反復練習をする
CUBIC適性検査では、かなりタイトな制限時間が設けられています。
正確な回答はもちろんですが、スピードを意識した対策も重要になります。
そのためには、同じ問題を何度も反復練習をすることが大切です。
CUBIC適性検査では、出題範囲は広いものの出題傾向はある程度共通しています。
同じ問題を何度も反復練習することで、問題に慣れることです。
問題を見ただけで答えが頭に浮かぶくらいまで徹底的に練習し、瞬発力を鍛えましょう。
苦手分野を克服しておく
CUBIC適性検査では「言語」「数理」「図形」「論理」「英語」があります。
対策しなければならない科目が多いので、得意分野で点数を稼ぎたいという方も多いでしょう。
科目ごとにバラつきがあると、CUBIC適性検査の評価が「能力バランスに偏りがある」と出ます。
そのうえ、総合偏差値でも下がってしまうため、合否に影響を及ぼす可能性が高くなります。
企業側の視点に立つと、仕事をするうえで必要な基礎能力を持っているかどうかの検査です。
ある科目は突出していても、ある科目は全くダメという人と、まんべんなく得点を積み重ねている人では、企業は当然バランスの良い人を選びます。
苦手科目への対策に時間をかけ、全科目偏りのないバランスのとれた回答をすることで、合格に近づくことができるでしょう。
事前にシミュレーションを繰り返す
CUBIC適性検査は、短い時間に多くの設問に回答しなければなりません。
そのため、時間配分が重要となります。
回答のスピードアップのためには「慣れ」が必要です。
試験だけでなく、どのようなケースでも「初めてやってみる」場合は、戸惑いや不安もあるため時間がかかってしまいます。
そして時間内に回答できなかった設問が多くなり「思ったよりも結果が出せなかった」ということになります。
実際に20分の間にどれくらいの設問に回答できるのかシミュレーションを繰り返してみましょう。
シミュレーションを繰り返すなかで、スピードアップのコツなどを身体に覚え込ませてしまえば、戸惑いや不安を感じることなく試験に向き合うことができるでしょう。
おわりに
就活のステップが進むにつれて「適性検査」が立ちはだかるケースがあるでしょう。
一度苦手意識を持ってしまうと、なかなか高得点は望めません。
しっかりと対策を行って実力を十分発揮しましょう。
制限時間内は思っているよりも短く感じるかもしれません。
焦らず、問題すべてに目を通し、わからないものは飛ばして次に進む勇気も大切です。
また、一般的に「能力検査の方が評価のウエイトが高い」「性格検査はおまけのようなもの」と考えられています。
しかしCUBIC適性検査では、性格検査にも重きを置いて採用している企業が多くあるので注意が必要です。
適性検査はあくまでも選考方法のひとつです。
企業に気に入ってもらうためではなく、あなたにマッチした企業かどうかを判断するために必要な検査だと思って、前向きに受けてみてください。
努力した先には、あなたにピッタリの就職先に出会えることでしょう。