【適性検査CUBIC】目的や効果的な対策・注意点を解説

【適性検査CUBIC】目的や効果的な対策・注意点を解説

2024年8月29日更新

はじめに

就職活動では、代表的な「SPI」や「玉手箱」「C-GAB」を使用して、ほとんどの企業で適性検査を実施しています。

しかし、このようなメジャーな適性検査は比較的事前対策がしやすいこともあって、CUBIC適性検査を採用している企業が増加しています。

今まであまり知られていなかったCUBIC適性検査に対して、どのように対策をしていけばいいのかわからないという就活生も多くいるでしょう。

この記事では、CUBIC適性検査の内容や企業が見ているポイント、さらに対策を解説していきます。

本記事でわかること
  • CUBIC適性検査の特徴
  • CUBIC適性検査の試験内容
  • CUBIC適性検査で企業が学生の何をみているのか
  • CUBIC適性検査の対策方法・注意点

適性検査を通過して、次のステップに進むための参考にしてください。

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そもそもCUBIC適性検査とは

CUBIC適性検査は、他の適性検査と同じように採用時の入社試験などで使用されます。

CUBIC適性検査は、検査時間が20分と短く、さらに受験者が自分をよく見せようと嘘をついていないか「信頼係数」が出ることが企業に採用される主な理由に。設問から「理想的な結果」を予想しにくい仕組みとなっており、矛盾点などが浮き彫りにされてしまいます。

そして信頼係数が下がるといくら基礎能力テストで高得点を挙げても、試験に合格できないこともあるため、受験生にとっては対策がしにくい適性検査ともいえるでしょう。

また学生ごとで下記の指標を測定し、グラフで結果を示してくれるため、採否を決めるための判断材料や面接をサポートする資料にもなります。

CUBIC適性検査で分かる学生の具体的な性格
  • どのようなことに対して意欲が出るのか
  • どのような職務に適性があるのか
  • 外勤タイプか内勤タイプか
  • 組織に定着しやすい人物か
  • 適性の幅はどれくらいあるか
  • ストレスに対してどれくらいの耐性があるか

そのため学生の適性を図るうえで、企業にとってはとても有効的な適性検査といえますね。

CUBIC適性検査の特徴とは

CUBIC適性検査には、いくつかの特徴があります。

これらの特徴を理解しておくと、対策がしやすくなります。

CUBIC適性検査の特徴
  • 信頼係数という指標がある
  • 出題される範囲が広い
  • 問題数が多い
  • 難易度は中高生レベル
  • Web形式とペーパー形式がある

信頼係数という指標がある

まず、最も大きな特徴がCUBIC適性検査には、信頼係数という指標があることです。

信頼係数とは、受検者が本当のことを答えているかどうかを数値化したもので、設問の答えに矛盾が生じると信頼係数が低くなってしまいます。

対策としては終始「一貫性」がある回答をするよう意識することが挙げられますが、CUBIC適性検査では似たような質問が何度も出題されます。

そのため、志望企業によい印象を持ってもらいたい気持ちが強いほど、気付かぬところで回答に矛盾が生まれてしまうテスト形式といえるでしょう。

CUBIC適性検査では、飾らない本来の自分をさらけ出すことが大切です。

CUBIC適性検査で正確に診断してもらうためには、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。

ポイント
  • 時間内に全問回答すること
  • 考えすぎず直感で回答すること

出題される範囲が広い

CUBICの基礎能力検査では仕事をするうえで必要な能力を備えているかどうかを出題すべく、「言語」「数理」「図形」「論理」「英語」の5科目で構成

そして英語以外は「基礎」「応用」「総合」の3パターンがあり、多くの受験生は基礎を選択しています。

また科目ごとの正答率のバランスも問われるため、総合的に点数が取れていることが望ましいとされています。

出題範囲が非常に広い一方で、科目ごとで得意・不得意があると良い結果に結びつかないため、まんべんなく対策するようにしましょう。

問題数が多い

CUBIC適性検査の性格検査は、123問出題されます。

検査時間は約20分で制限時間内に問題をクリアしなければなりません。

「学生が嘘をつかない」仕組みを構築すべく、直感で即座に回答しないとすべての問題に回答できないほど多くの問題数を収録しているのでしょう。

そのため20分以内に123問に答えるためには、深く考えずにテンポよく答えていく必要があります。

難易度は中高生レベル

CUBIC適性検査の基礎能力検査は、それほど難しいものではありません。

中高生レベルで、基礎学力がしっかりしていれば解ける問題ばかりです。

出題範囲が広いため、対策がしにくいと感じるかもしれませんが、基礎的な学力を問われているので、苦手分野をもう一度見直してみましょう。

Web形式とペーパー形式がある

CUBIC適性検査には、特徴が異なる「2つの受検形式」があるため、事前に各々の試験を把握しておくことが大切です。

そして2つの受験形式に該当するWEB形式・ペーパー形式の特徴は以下の通りです。

WEB形式の特徴
  • 自宅でも受検できるため、受検のタイミングをコントロールすることができる
  • 画面上の設問番号をクリックすると、設問ページに飛ぶ
  • 時間制限の中で効率的に回答するためには、得意分野から解くなどのテクニックが必要
  • 画面操作を効率的に行うことも重要となるため、操作に慣れておくことも大切
ペーパー形式の特徴
  • 面接日と同時に行われることがほとんど
  • 企業内、あるいは指定された場所で実施
  • 事前案内無しの「抜き打ち」で実施するケースがある

CUBIC適性検査の内容

CUBIC適性検査の内容は「基礎能力検査」と「性格検査」に分かれ、採用職種によって基礎能力検査の科目や難易度などを変えることが可能です。

そのため専門性の高い職種や業界でのCUBIC適性検査対策は、入念に行っておきましょう。

CUBIC適性検査の基礎能力検査には、出題範囲や形式に特徴があるので、この点をよく理解してから対策を講じることが大切です。

基礎能力検査

基礎能力検査では「言語」「数理」「図形」「論理」「英語」の5科目あり、それぞれ20の設問があります。

さらに、英語以外の分野では「基礎」「応用」「総合」と3つの難易度に分かれており、企業によってどれが出題されるかは異なりますが、一般的に「基礎」を採用されることが多いようです。

 

【言語】

CUBIC適性検査の言語では、他の適性検査と似たような設問傾向があるため、どちらかというと対策がしやすい分野です。

二語の意味、語句・熟語の意味、文の並べ替え、文章読解などベーシックな設問が多い傾向にあります。

【数理】

CUBIC適性検査の数理では、他の科目と比較すると最も出題範囲が広い科目であることが特徴です。

ただし設問自体は、それほど難問ではありません。

二次方程式、n進法、濃度算、縮尺など基本的な公式や解き方が理解できていれば正解できます。

中学・高校の数学の教科書を見直して、思い出すようにするとよいでしょう。

【図形】

CUBIC適性検査の図形では、中学・高校の出題範囲とは若干異なる傾向があります。

しかし、出題傾向としてはパターン化しており、対策として過去問を何度も解いて慣れておくことです。

【論理】

CUBIC適性検査の論理では、推理力や論理的な思考力をためす設問になります。

論理を苦手に思う就学生も多いのですが、回答パターンをつかんでしまえば、それほど難問ではありません。数多くの問題を解いて慣れておくことです。

【英語】

CUBIC適性検査の英語は、基礎編のみになっています。

中学・高校で教わる基本的な英単語や熟語、長文読解になります。

英語が苦手な人は、しっかりと復習しておきましょう。

性格検査

CUBIC適性検査の性格検査は、「採用適性検査」ともいわれています。
性格検査と聞くと、基礎能力試験のおまけのように感じる人もいるかと思いますが、あなどってはいけません。

個人の特性や資質を「意欲」「性格」「価値観」「社会性」の4指標から診断し、短時間・多設問で意図を読ませない問題形式が特徴です。

一般的な適性検査の性格テストと比較してみましょう。

【一般的な適性検査の設問例】

問題1: A 私は人見知りをよくする  B 誰とでもすぐ仲良くなれる
問題2: 社交的なほうである  ( はい・どちらでもない・いいえ )

【CUBIC適性検査の設問例】

問題1:ちょっとしたことでも他と違うやり方を考える
選択肢:いいえ・少しそうだ・かなりそうだ・非常にそうだ

一般的な適性検査の性格テストの場合、有利に働く答えがどちらになるのか予想できてしまうことが多いものです。

一方、CUBIC適性検査の場合、どの選択肢を選んでも、良し悪しがはっきりするわけではありません。

すべての質問の総合的な判断で、検査の結果が変わります。

つまり、CUBIC適性検査では就活生の見えない深層心理を読み解くための検査というわけです。

CUBIC適性検査で企業が見ているポイントとは

企業は、求める人物かどうかを見極め、ミスマッチをできるだけ避けるため、適性検査を行います。

企業の人事担当者がどの点を評価してCUBIC適性検査を採用したのかが把握できれば、採用の上で重要視しているポイントもわかってくるでしょう。

下記で解説しますので、ぜひ目を通してみてください。

CUBIC適性検査で企業が見ているポイント
  • 人柄
  • メンタル
  • 仕事の適性

人柄

適性検査CUBICの診断結果は、30もの因子を数値やグラフで表し、個人分析を通して受検者がどのような性格を持っているのか判断材料を提示します。そのため実に3ページにわたって結果が書かれ、より詳細に人物像の診断が可能に。。

他にも「どのようなことに興味を示すのか」「どのようなことに意欲を示すのか」といった診断結果も見ることができます。

メンタル

休職や早期離職が起きる原因の1つに、メンタルの問題があります。

企業としては、できるだけこのような状況を避けるため、前もってストレスの耐性度を把握しておきたいと考えるでしょう。

CUBIC適性検査では、ストレス耐性のバージョンもあり、「対人」「目標」「繁忙」「高速」「総合」の5種類のストレスに対して耐性がどれくらいあるのかを数値化。

数値が高いほど、ストレスに対する耐性が高いということになります。

仕事の適正

適性検査CUBICでは、外勤・内勤・組織型・非組織型など「職業に対する適性度」も判定されます。

さらには「営業」「企画」「経理」「広報」「秘書」「事務」といった職種領域に対する適正度合いも数値化することができます。

CUBIC適性検査を実施することで、受験者がどのような職種にマッチしているのかが把握できるため、ミスマッチを未然に防ぐ材料として有効でしょう。

就活生に必要なCUBIC適性検査の対策

ここまで、CUBICの特徴について話してきましたが、具体的な対策方法としてどのようなことが考えられるでしょうか。

以下6つのポイントを押さえておきましょう。

就活生に必要なCUBIC適性検査の対策
  • 対策本でCUBIC適性検査の形式に慣れる
  • 性格検査には素直に答える
  • CUBIC適性検査以外の適性検査テストを受験する
  • WebでのCUBIC適性検査に慣れておく
  • 制限時間内に解けるよう反復練習をする
  • 苦手分野を克服しておく

対策本でCUBIC適性検査の形式に慣れる

最も手軽なのは、対策本を活用することです。

特にCUBIC適性検査の場合は、過去に出題された問題が繰り返される傾向があるため、実際のCUBIC適性検査の形式に触れることで出題傾向なども見えてくるでしょう。

しかし、残念なことに、CUBICを題材にした対策本は、数が非常に少ないのが現状です。

SPIのようにたくさんあると思って書店にいくと、売ってないということが往々にしてあります。

そのためCUBICに特化した対策本が欲しいという方は、ネットでの購入をおすすめします。

性格検査には素直に答える

CUBIC適性検査の性格検査は、深読みすると矛盾した回答を誘発するため、考え過ぎないことがとても重要です。

またあいまいな回答を徹底的に排除することにより1人1人の考えを反映し、内面を明らかにする意図がある適性検査のため、「どちらでもない」という選択肢はほとんどありません。

矛盾した回答が多くなればなるほど、信頼係数が低下して「嘘をついている」という判定結果が出るため、正確な診断を出すために「直観に頼って」回答することを意識しましょう。

CUBIC適性検査以外の適性検査テストを受験する

CUBIC適性検査の対策本は数少ないとお話しましたが、実はSPIなどの他の適性試験と似ている箇所が多くあります。

とくに基礎能力検査では、同じ傾向の問題が出ることも多いため、事前にチェックしておくといいです。

他の適性検査テストも積極的に受験することも有効な対策といえるでしょう。

WebでのCUBIC適性検査に慣れておく

Web形式での試験は、ペーパー形式と異なる点があるので、ぶっつけ本番で受験するのは危険です。

時間短縮のコツをつかむためにも、先ほど「CUBIC適性検査の特徴」の「Web形式とペーパー形式がある」という見出しに記載した内容を参考に、事前に画面操作を効率的に行えるようにしておきましょう。

制限時間内に解けるよう反復練習をする

CUBIC適性検査ではかなりタイトな制限時間が設けられているため、正確な回答に加えて「スピード」を意識した対策も重要になります。

そのためには、同じ問題を何度も反復練習をすることが大切です。

出題範囲は広いものの出題傾向はある程度共通しているため、また制限時間を設けて何度も試験を想定した演習をすることで、問題に慣れることができるでしょう。

問題を見ただけで答えが頭に浮かぶくらいまで徹底的に練習し、試験で発揮できる瞬発力を鍛えてみてください。

苦手分野を克服しておく

CUBIC適性検査では「言語」「数理」「図形」「論理」「英語」があります。

対策しなければならない科目が多いので、得意分野で点数を稼ぎたいという方も多いでしょう。

一方で科目ごとにバラつきがあると、CUBIC適性検査の評価が「能力バランスに偏りがある」と出ます。

そのうえ総合偏差値でも下がってしまうため、合否に影響を及ぼす可能がが拡大。

企業側の視点に立つと、仕事をするうえで必要な基礎能力を持っているかどうかの検査です。

ある科目は突出していても、ある科目は全くダメという人と、まんべんなく得点を積み重ねている人では、企業は当然バランスの良い人を選びます。

苦手科目への対策に時間をかけ、全科目偏りのないバランスのとれた回答をすることで、合格に近づくことができるでしょう。

さいごに

今回はCUBIC適性検査について詳しく解説してきましたが、いかがでしたか?

この記事の内容を簡単にまとめます。

記事のまとめ
  • 基礎能力検査と性格検査の2つで構成される
  • 試験もWeb形式とペーパー形式があり、特徴が異なる
  • 信頼係数という「嘘」を見抜く指標がある
  • 採否を決めるための判断材料や面接をサポートする資料になる
  • 基礎能力検査は「中高レベル」だが、試験範囲が広い
  • 科目ごとで正答率に偏りがあると減点対象になるため、バランスよく正答することが重要
  • 企業はCUBIC適性検査を通して「人柄」「メンタル」「仕事への適性」をみている
  • CUBIC適性検査の対策本は少ないが、SPIなど他の適性検査と似ている分野があるためそれで対策する手段がある

適性検査は多くの場合「面接の前」に実施されるため、もし悪い結果だった場合は面接に参加することすらできなくなってしまいます。

最悪のケースを回避すべく、ぜひ本記事を参考に徹底対策してみてください!

なお適性検査そのものについては他記事でも解説しているため、気になる方は確認してみてください!

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