【徹底解説】通信制高校・大学からの就職は不利?

【徹底解説】通信制高校・大学からの就職は不利?

2022年4月21日更新

通信制高校・通信制大学に通っている学生やそのご両親、そして通信制に通うことを検討している方なら、誰しもこんな悩みを抱えているのではないでしょうか?

 

・通信制高校や通信制大学からの就職は不利なんじゃないか?

・通信制に通っているけど、どうすれば就職活動がうまくいくのかわからない。

 

この記事ではこのような悩みを解決いたします。

 

最後まで読んでいただくことで、次のようなメリットがあります

 

・通信制高校や通信制大学から就職活動を成功させるための道筋が明確になる。

・就活に向けた具体的な行動が取れるようになり、学生生活が変わる。

・自信を持って就活対策ができるようになる。

 

就活を成功させたいと思っているのであれば、ぜひ最後までお読みください

 

この記事では以下のテーマに沿って解説していきます。

 

難しい内容ではありませんので、ぜひ気軽に読んでくださいね。

1.通信制高校・通信制大学からの就職は不利なの?

「通信制高校・通信制大学からの就職は不利なのでは?」と悩む人も少なくないようですが、実際どうなんでしょうか?

 

結論から言うと、通信制だから不利ということはありません!

 

以下2つの観点から解説していきます。

 

1.通信制高校・通信制大学卒業生の就職実態

2.不利だといわれている理由

 

1-1.通信制高校・通信制大学卒業生の就職実態

通信制高校と全日制・定時制高校の卒業生の就職率を比較すると、「通信制だから不利」というのが間違いであることがわかります。

 

文部科学省の令和3年度学校基本調査によると、それぞれの就職率は次のとおりです。

 

通信制高校卒業生の就職率:20.8%

全日・定時制高校卒業生の就職率:17.8%

進学率などは大きな差があるものの、就職率は通信制と全日・定時制でほぼ同じなのです。

 

通信制高校からでも、就職を希望する人は全日・定時制の卒業生と同じように就職することができます

 

なお、大学の場合は通信制の卒業生に限った就職率の公的調査は存在しません。

 

とはいっても、さきほどの調査結果から「通信制だから不利」というのは間違いであることが判明しているため、通信制大学からの就職は不利ではないといえるでしょう。

 

1-2.不利だといわれている理由

そもそもなぜ通信制高校・通信制大学からの就職は不利といわれることがあるのでしょうか?

 

よくある理由として、「面接官が通信制の卒業生に対して偏見があるかもしれない」ということが言われます。

 

面接官が「この学生は通信制の出身だから不採用にしよう」と考えるのではないかという意味合いでしょう。

 

実際のところ、偏見を持つ面接官はゼロではないかもしれません。

 

しかし、たとえ偏見を持った面接官を相手にしたとしても、以下のようなことをきちんと伝えられれば問題ありません

 

・通信制高校・大学で何を学んだのか?

・全日制や定時制ではなく、通信制だからこそ経験できたことは何か?

・通信制に通ったことで、自分はどのように成長することができたのか?

 

要するに、「通信制に通ったことで成長することができ、今の自分は採用されるにふさわしい人材である」ということを面接官に伝え、納得させられればよいのです。

 

大事なのはきちんと事前に準備しておくことです。

 

これは通信制に限ったことではありませんね。

 

しっかりと準備をしておけば、通信制高校・通信制大学からの就職はまったく不利にはなりません

2.通信制高校・通信制大学の在学生が就職活動に向けてやっておくべきこと6選

就職活動を成功させるために通信制高校・通信制大学の在学生が今のうちにやっておくべきことを紹介します。

 

1.就職に有利な資格の取得

2.就職したい業界に関する勉強

3.他人との接点が多いアルバイトをする

4.インターンシップへの参加

5.学校の就職サポートを活用する

6.すぐに就職する気がないなら進学を目指す

 

2-1.就職に有利な資格の取得

全日・定時制の学生に比べて、通信制に通っている学生は自由に使える時間がたくさんあります。

 

この時間を使い、就職に有利な資格を取得しておくべきでしょう。

 

なお、おすすめの資格は後述します。

 

2-2.就職したい業界に関する勉強

就職したい業界に関する勉強をしておくことも大事です。

 

面接の際に業界に関する知識があることをアピールできれば、面接官からの印象が非常に良くなるでしょう。

 

資格取得に繋がらないとしても、勉強することは決して無駄にはなりません。

 

2-3.他人との接点が多いアルバイトをする

他人との接点が多いアルバイトは経験しておくべきです。

 

アルバイトで多くの人と関わり合いになることで、就職活動の面接に必要不可欠なコミュニケーション能力の向上が図れるからです。

 

全日制・定時制の学生に比べて、通信制の学生は人との関わり合いが少ない傾向にあるため、コミュニケーション能力を高める機会も少なくなります。

 

アルバイトを経験することでそれをカバーしましょう。

 

2-4.インターンシップへの参加

インターンシップとは、在学中に会社等で簡易的な就労をさせてもらう制度です。

 

興味のある業界・会社でインターンシップを経験することには様々なメリットがあります。

 

現場でしかわからない空気感や、実践を通じて初めて理解できることなどが数多くあるのです。

 

また、インターンシップでの就労の様子から仕事へのやる気やコミュニケーション能力など、様々なことが会社には伝わります。

 

インターンシップに参加したことで後に採用されるケースも少なくありません

 

最近では高校生のインターンシップを受け入れる会社等が増えていますので、ぜひ参加してみることをおすすめします。

 

2-5.学校の就職サポートを活用する

自分の通っている通信制高校・通信制大学に就職サポートがある場合は、必ず活用しましょう。

 

就職活動を前にして右も左も分からない状態ではどうにもなりません。

 

学校の就職サポートには、これまでの卒業生の実績を元にした、通信制の卒業生が就職活動を成功させるためのノウハウがあります

 

学校に就職サポート制度があるのならば、使わない手はありません。

 

この制度をうまく活用して就職活動を有利に進めましょう。

 

2-6.すぐに就職する気がないなら進学を目指す

通信制高校・通信制大学を卒業後、すぐに就職をするつもりがないのであれば、専修学校・大学・大学院などに進学することも考えましょう。

 

卒業後に就職をせずに何もしていない期間ができるのを避けるためです。

 

就職活動中、履歴書の中に空白期間がある場合、多くの面接官はその期間について尋ねてきます。

 

面接官を納得させられるほどの理由を述べられるのであれば問題ありませんが、基本的には空白期間はつくらない方が良いです。

 

興味関心のある分野を学べる学校に進学し、勉強しながら就職活動の準備をするというのは、一つの合理的な考え方でしょう。

3.在学中に取得しておきたい資格4選

ここでは、就活市場において多くの会社から高く評価されやすい資格を4つ紹介します。

 

これらの資格で就活を有利に進めましょう。

 

1.TOEIC

2.簿記(日商簿記検定)

3.MOS

4.ITパスポート試験

 

3-1.TOEIC

業界・業種を問わずTOEICの取得はおすすめです。

 

TOEIC(トーイック)とは、ビジネスや日常生活における英語能力を測定する資格で、試験結果を点数で評価します(990点満点)。

 

英語の資格試験については、高校生の場合「英検」の方が馴染みがあるかもしれませんが、就職活動においてはTOEICの方が評価されやすい傾向があります。

 

TOEICで高得点を取得しておくことで、英語力のアピールができるのはもちろん、目標に向かって努力し、結果を出せる人間であることもアピールできます

 

就活のためだけに限らず、どんどんグローバル化していく社会において、英語力を向上させるメリットは計り知れません。

 

ぜひTOEICで高得点を目指してみましょう。

 

3-2.簿記(日商簿記検定)

業種・業界を問わず簿記の資格を取得するのもおすすめです。

 

社会人として働く上で、お金の動きを理論的に理解できることは大きなアドバンテージになります。

 

就活においても評価されやすい資格の一つです。

 

簿記3級、できるなら2級まで取得しておくことをおすすめします。

 

3-3.MOS

MOSの資格も幅広い業界で評価されやすい資格の一つです。

 

MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)とは、「Word」や「Excel」などのWindowsのソフトの利用スキルを証明できる資格です。

 

現代社会においては、多くの会社が「Word」や「Excel」を使って仕事をしています。

 

したがって、MOSの取得者は高く評価されやすいのです。

 

実際に仕事をしていく上でも必ず役に立つ知識を得られるので、ぜひ取得を目指してみましょう。

 

3-4.ITパスポート

ITや経営全般などの幅広い分野に関する基礎知識を身につけられるITパスポートの取得もおすすめです。

 

ITパスポート試験では、これからの時代を生きるために必要な様々な分野の基礎的な内容が問われます。

 

具体的には、AIなどの最新技術から経営全般やIT技術まで総合的に出題されます。

 

ITパスポートを取得することで、どのような業界においても必要な基礎知識を持っていることを証明できるのです。

4.就職に有利な通信制高校・通信制大学の選び方

これから通信制高校・通信制大学に通うことを考えている人に向けて、就職に有利な学校の選び方を紹介します。

1.就職サポートが充実している学校を選ぶ

2.就職に有利な資格を取得できる学校を選ぶ

 

就職サポートが充実しているというのは重要なポイントです。

4-1.就職サポートが充実している学校を選ぶ

就職サポートを受けることで就職活動が成功する可能性が大きく高まるからです。

 

履歴書の添削や面接の練習など、一人ではできない部分をサポートしてもらうことで、就活を有利に進めることができます。

 

4-2.就職に有利な資格を取得しやすい学校を選ぶ

将来就きたい仕事が決まっている人は、その仕事に関連する資格を取得しやすいコースや学部のある学校を選びましょう。

 

将来のビジョンが定まっていない人は、これからの時代でニーズの高い仕事に関連する資格を取得しやすいコースや学部のある学校を選びましょう。

 

例えば、IT・看護・介護などがあげられます。

 

このような学校選びをすることで、学校の勉強が資格取得に繋がり、効率的に就活対策を行うことができます

5.通信制高校・大学からの就職に関するよくある質問

通信制高校・大学からの就職に関するよくある質問として、

Q1:「通信制高校は人生終了、やめとけ」などと2chや知恵袋で見たけど本当?

Q2:通信制高校に通っていて将来が不安なんだけど、おすすめの就職先はあるの?

 

Q1:「通信制高校は人生終了、やめとけ」などと2chや知恵袋で見たけど本当?

そのような心配は不要です。

 

先述のとおり、就職率は全日制・定時制と変わりませんし、きちんと対策を行えば就職活動もうまくいきます。

 

Q2:通信制高校に通っていて将来が不安なんだけど、おすすめの就職先はあるの?

通信制・全日制・定時制どんな高校に通っているかに関係なく、きちんとした就活対策を行った学生だけが就職活動を成功させることができます。

 

就職先におすすめはありませんが、早くから準備を始めておくことで、希望する業界に就職できる可能性が高まるでしょう。

おわりに

この記事では、通信制高校・通信制大学からの就職は不利ではないこと、就活に向けて今からやっておくべきことなどについて紹介してきました。

 

ここまで読んでいただいたあなたには、通信制からの就活を成功させるための道筋がもう見えているはずです。

 

今この瞬間から具体的な行動を起こしてみましょう。

 

迷ったときはまたこの記事に戻ってきてくださいね。

 

あなたの就職活動がうまくいくことを強く願っています。

 

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就活ハンドブック編集部

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