【例文付き】就活時の座右の銘の選び方と答え方!
2022年4月11日更新
はじめに
面接では、「座右の銘はなんですか?」「好きな言葉はなんですか?」と質問されることがあります。
ですが、普段あまり意識して生活していないと、聞かれた時に答えるのは難しいのではないでしょうか?
座右の銘を聞かれてもスムーズに答えられるよう、本記事では
・そもそも座右の銘とは何か
・面接官が質問をする意図
・座右の銘の選び方と答え方
・座右の銘のNGな答え方
について解説します。
1. 座右の銘とは
座右の銘とは、生きる上で自分への励ましや戒めのために大切にしている言葉のことです。その人の大事な考えや信念、価値観が座右の銘に反映されていると言えるでしょう。
座右の銘は必ずしも「ことわざ」である必要はありません。著名人の言葉や恩師や家族の言葉でも構いません。座右の銘の選び方については、「3.座右の銘を選ぶときのポイント」で詳しく解説します。
2. 座右の銘を聞く面接官の意図
続いて、面接官が座右の銘を聞く意図を解説します。意図は大きく分けて3つあります。
①学生の価値観や人柄を知りたい
「1.座右の銘とは」で解説したように、座右の銘はその人の大事な考えや信念、価値観が反映されたものです。座右の銘を聞くことでその人の行動軸や判断軸を知ることができます。行動軸や判断軸から学生の仕事への取組み方をみていると言えるでしょう。
②学生が社風に合っているか確認している
面接官は、学生が社風にマッチしているかも面接で判断しています。価値観はその人の行動に反映されるからこそ、学生の価値観を把握することで会社の雰囲気と学生がマッチしているかを判断します。
③受け答えの一貫性を確認している
学生の受け答えの内容に一貫性があるかも面接官はチェックしています。
例えば、「リスクを恐れず、何事にも果敢に挑戦するところが私の長所です」と答えていた人が、「私の座右の銘は『石橋をたたいて渡る』です」と答えた場合、一貫性がある受け答えと言えるでしょうか?
面接官に自己分析が不十分と思われてしまうため、注意しましょう。
3. 座右の銘を選ぶ時のポイント
面接官の質問の意図を理解した上で、座右の銘はどのように選ぶのが良いのでしょうか?
①自分の性格や個性、長所、短所、行動の傾向を知る
まずは、自己分析をして自身の人となりを把握しましょう。自分の長所・短所を人に聞いてみたり、過去の行動から、どんな傾向があるのかや、どんな判断をしてきたのかを振り返ってみてください。
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②自己分析から得られた価値観にあう言葉を座右の銘にする
価値観を見つけたら、それに当てはまる言葉を探しましょう。座右の銘としておすすめの言葉を「4.オススメの座右の銘」で紹介しているので、参考にしてください。
自己分析をする過程で、当時人から言われた言葉や、自分自身に言い聞かせていた言葉を思い出した人もいるかも知れません。その場合は、思い出した言葉を座右の銘にしましょう。
③座右の銘を選んだ理由やエピソードを用意する
座右の銘を決めたら、これまでのポイントを踏まえて、なぜその言葉を座右の銘にしているのかを答えられるようにしておきましょう。さらに、その座右の銘によって自身の行動に具体的にどのような変化があったのかもまとめましょう。
4. オススメの座右の銘
座右の銘にオススメな四字熟語、ことわざをご紹介します。
これらの他、著名人の名言や、学校の先生、家族や友達に言われて影響を受けた言葉を座右の銘にすると、自分らしさや個性が出ます。好きな本から引用するのも良いでしょう。
四字熟語
- 初志貫徹:初めの志を最後まで貫くこと
- 有言実行:口に出したことは必ず成し遂げること
- 一期一会:一生に一度きりの出会いであること
- 不撓不屈:強い意志を持ち、困難や逆境にもくじけないこと
- 日進月歩:絶えることなく進歩し続けること
ことわざ
- 石の上にも三年:我慢強く辛抱すれば、いつかは成功する
- 千里の道も一歩から:大きな物事も、小さな努力の積み重ねであること
- 聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥:知らないことを聞くことの恥ずかしさは一瞬であるが、聞かずにずっと知らないことは一生の恥であること
- 思い立ったが吉日:何かに取り組むなら、早いほうがいい
- 初心忘れるべからず:初めの謙虚な気持ちを忘れてはならない
- 石橋を叩いて渡る:用心して慎重に物事に取り組むこと
- 当たって砕けろ:成功するか分からなくてもとにかく挑戦すること
5. 座右の銘を聞かれた時の答え方
座右の銘を聞かれたら、
①座右の銘
②理由
③今後について
の順番で話します。
【例】
私の座右の銘は「有言実行」です。
この四字熟語を座右の銘にしたのは、目標を口にすることで、達成させることができるようになったからです。
高校生までの私は、恥ずかしさから自分の目標をあまり口にしませんでした。
しかし、大学生になり友人に私の目標を話しました。すると、友人は目標達成のために協力してくれました。私自身も、目標を口にしたことで意欲が湧き、実際に達成させることができました。以来、夢や目標を口にすることで、実現させてきました。
社会人になっても、夢や目標を口にすることで実現させていきたいと思っています。
このように形式を守って座右の銘について話すことで、論理的な受け答え方ができるようになるでしょう。
6. 座右の銘を聞かれた時のNGな答え方
最後に座右の銘の質問に関するNGポイントをご紹介します。
- 「座右の銘はありません」と答えるのはNG
「座右の銘はありません」と答えると、面接の準備をしてきていないように思われてしまいます。
どうしても座右の銘を答えられない場合は、
「座右の銘と言うほどではないですが、好きな言葉はあります」
「座右の銘ではありませんが、○○という方の~~という考え方に感銘を受け、以来、この考え方を常に意識して生活しています」
というように話しましょう。
- 企業の価値観と違いすぎるものはNG
企業の価値観と同じ内容の座右の銘を答える必要はありませんが、全く違う場合は注意しましょう。
例えば、「何事にも失敗を恐れず果敢に挑戦する」という価値観を持つ企業の面接で、「座右の銘は石橋を叩いて渡るです」と答えると、違和感があります。
「2.座右の銘を聞く面接官の意図」でも解説しましたが、面接官は学生の価値観を知り、自社とマッチするかをみています。そのため、企業の価値観と大幅に違う場合は、マイナスな印象を与えてしまいます。
価値観が違いすぎる場合は、入社後にその企業で働いていけるのか、今一度考えて見ることも必要かもしれません。
- 言葉の意味を知らないのはNG
言葉の意味をよく知らずに面接に臨むことは避けましょう。面接官に意味を聞かれても、答えられるよう簡潔に意味をまとめておきましょう。複数の意味・解釈がある場合は、自分がどの意味・解釈なのか、他の意味・解釈にはどんなものがあるかも把握しておくと安心です。
おわりに
座右の銘を聞かれた場合、いかに難しい言葉を座右の銘として答えるかは重要ではありません。なぜその言葉を座右の銘にしているのか、その言葉によってどう考え、行動してきたかが重要です。
また、四字熟語やことわざでなければならない訳でもありません。本や映画、家族・友人との会話で心に残っている言葉も、座右の銘になります。
まずは、自身の価値観や行動軸をじっくり考えてみましょう。その上で自分に合った座右の銘を見つけ、面接の場で披露できるといいですね。