
就活における正しいクールビズの服装やマナーについて徹底解説!
2022年2月1日更新
はじめに
就活をしていると、企業によっては「クールビズでお越しください」と連絡を受けることがあると思います。
こんな時、「本当にクールビズの服装で大丈夫?」や「そもそも就活のクールビズってどんな服装をすればいいの?」などと、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そんな方のためにこの記事では、就活でのクールビズに関する正しい服装やマナーについて徹底的に解説します。
この記事を読めば、就活のクールビズ対策に対する疑問が解消して、正しい行動を取れるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.そもそもクールビズとは?
そもそもクールビズとは、環境省が地球温暖化対策のための施策である「COOL CHOICE」の一環ではじまり、職場の冷房設定が28度以上でも過ごせるように、職場での服装をノージャケット・ノーネクタイとするように推奨する活動のことです。
具体的には男性はワイシャツとパンツのみ、女性はブラウス×スカートまたはパンツのみのスタイルで仕事をするスタイルが一般的です。
さらに2011年以降は、スーパークールビズという考え方も導入され、ノーネクタイ・ノージャケットだけでなく、ポロシャツやアロハシャツなど、よりカジュアルな服装も推奨されるようになりました。
2.クールビズで就活をすることは問題ないか?
面接の際に、「クールビズでお越しください」と連絡を受けた際に、本当にクールビズの服装で良いのか?と疑問に思うかもしれませんが、はっきりと明記している場合はクールビズの服装で行って問題ありません。
ただし、「弊社はクールビズを推奨しています」くらいの記載しかない場合は、通常のネクタイとジャケットスタイルで行った方が無難です。
どうしても不安で、悪目立ちだけは絶対に避けたいと感じてしまう方は、ジャケットとネクタイを持参しておけば安全です。
ただし、ジャケットの持ち運び方によっては型崩れやしわの原因になるので、丁寧に持っていくようにしましょう。
3.企業が考えるクールビズの服装について
リクルートが新卒採用に携わる人事担当者500人に実施したアンケートによると、約半数の48.4%が「クールビズでお越しください」と指定したことがあるとの回答でした。
このことからこれから就活する方にとって、クールビズの服装による就活をする可能性は高いということが分かるので、しっかり対策をしておきましょう。
また「クールビズでお越しください」と指定したときに、どのような服装を想定しているか?という質問に対する回答が以下の通りでした。
・スーツでネクタイなし:57.4%
・スーツでジャケットなし:45.0%
・スーツでジャケット・ネクタイなし:34.3%
・オフィスカジュアル:5.4%
・特にこだわらない:5.0%
・普段着に近いカジュアルな服装:1.7%
このことから大多数の採用担当が、クールビズの服装として想定する服装が、通常のリクルートスーツスタイルからジャケット・ネクタイを外したスタイルであることが分かります。
オフィスカジュアルや普段着に近いカジュアルな服装を想定する採用担当は数%と低いため、「クールビズでお越しください」と言われても、あまりラフな服装をしない方が無難であるということが分かります。
「クールビズを指定したけれど、これはいきすぎでは・・・」と感じた学生がいたか確認したところ、半数以上の58.3%がいたと回答しています。
具体的には、チノパンやポロシャツ、柄シャツを着てきた学生に「いきすぎ」と感じたとのことですので、ベースのスーツスタイルは崩さない方が無難であることが分かります。
4.就活におけるクールビズに適した服装
実際に就活でクールビズの服装をする際に、押さえておくべきポイントをまとめましたので、参考にしてみてください。
具体的には以下の3項目です。
・パンツ
・ワイシャツ
・その他アイテム
・男女別のポイント
ひとつずつ解説していきます。
4-1.パンツ
クールビズはノーネクタイ・ノージャケットが基本なので、ジャケットは不要です。
クールビズのパンツは、ブラック、ネイビー、グレーなどのダーク系の色がおすすめです。
クールビズとは夏場に適した服装をする目的であって、ラフな服装をするという意味ではないので、あまり派手な色のパンツを選んでしまうと悪目立ちしてしまう可能性があるので、注意しましょう。
すでにリクルートスーツを持っていてダーク系の色であれば、わざわざクールビズ用に買いなおす必要はないので、そのパンツを使ってくださいね。
ただし、よくパンツを利用しているとパンツだけ傷みやすくなるので、まだリクルートスーツを買っておらず、クールビズスタイルで就活をしたい方はツーパンツスーツにしておくと安心です。
4-2.ワイシャツ
就活のクールビズのスタイルの基本は、通常の就活スタイルからジャケットとネクタイを除いたものと考えてください。
ですので、あまり派手なシャツではなく、白無地・長そでのワイシャツがおすすめです。
半袖のワイシャツは企業によってはカジュアルすぎると捉えられる可能性もあるので、長袖にしておいた方が良いでしょう。
スーパークールビズでは、アロハシャツやポロシャツも推奨されていますが、就活の場合はカジュアル過ぎて印象を悪くする可能性があるので、避けておいた方が無難です。
またワイシャツの中でもレギュラーカラーのものが無難で、ノーカラーやボタンダウンのシャツなどはカジュアルな印象となり、特に金融業界などの堅い業界からは嫌煙される可能性があるので、避けておきましょう。
色柄付き、イタリアンカラー、開襟デザインなども同じ理由で悪目立ちする場合があるので、ベーシックな白のワイシャツにしておくのが一番安全です。
なおクールビズはノージャケットスタイルが基本なので、ワイシャツのしわや汗ジミが目立ちやすい傾向にあります。
そのため、アイロンをしなくてもしわができにくい形状記憶タイプのものや、汗をかいても乾きやすい速乾性のタイプのワイシャツがおすすめです。
4-3.その他アイテム
ワイシャツ以外にも、以下のアイテムにも気を使っておきましょう。
・肌着
・靴
・靴下
・ベルト
ワイシャツの下の肌着に派手なTシャツなどを着ていると悪目立ちする可能性があるので、無難に目立たない白のTシャツにしておくことをおすすめします。
靴、靴下、ベルトについては、基本的には通常の就活と同じスタイルにしましょう。
いくらクールビズで暑さ対策をするといっても、ノーベルトやくるぶし丈の靴下などは就活には不向きな服装なので避けましょう。
4-4.男女別のポイント
男性はこれまで解説してきた通り、ノージャケット・ノーネクタイで白のワイシャツのスタイルが無難かつ清潔感があるのでおすすめです。
女性についてもクールビズの場合は、ジャケット不要です。
定番の白の長袖ブラウス+ダーク系のパンツ、またはスカートが無難で好印象を与えやすいのでおすすめです。
男性のワイシャツと同じく、半袖はカジュアルすぎる印象を与えかねないので、長袖にしておきましょう。
またインナーが透けないように、ベージュやアイボリーのキャミソールもしくはタンクトップを着用しておくと無難です。
なお、暑いからといって素足だと悪印象を持たれる可能性が高いので、必ずストッキングを履くようにしましょう。
デニール数の低い薄手のストッキングを着用するなどの工夫をして、夏場の就活を乗り切ってくださいね。
5.就活でクールビズの服装をするうえでの注意点
就活でクールビズの服装をするときに注意すべきポイントについてまとめました。
このポイントを意識しないと、面接官などから悪印象を持たれる可能性があるので、こちらについてもぜひ確認してみてください。
具体的には以下の5項目です。
・清潔にする
・しわ・シミに注意
・腕まくりをしない
・第一ボタンまで留める
・パンツにきちんとインする
ひとつずつ丁寧に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
5-1.清潔にする
クールビズはノージャケット・ノーネクタイのスタイルなので、ワイシャツの汚れが目立ちやすくなっています。
必ず面接会場に行く前には、ワイシャツに汚れが無いか確認するようにしましょう。
ワイシャツの汚れが目立つと、面接官にだらしない印象を与える可能性があるので、全身鏡などで確認してから臨むことをおすすめします。
5-2.しわやシミに注意
クールビズは、しわやシミも目立ちやすくなっています。
必ず着用する前にアイロンを掛けて、しわの無い状態にしておきましょう。
最近だと形状記憶タイプのもので、しわができないワイシャツもあるので、そちらのワイシャツを購入するのも良いです。
また汗シミも目立ちやすいので要注意です。
こまめに汗拭きシートなどで、汗シミをつくらないように心掛けましょう。
どうしても汗をたくさんかいてしまう方は、速乾性のワイシャツがおすすめです。
5-3.腕まくりをしない
クールビズのワイシャツは長袖が無難ですが、いくら暑くても、腕まくりをするのはやめておきましょう。
腕まくりをしてしまうと、やはりだらしない印象を与えがちです。
移動中だけ腕まくりをするのも、伸ばしたときにしわが目立つ原因となるので、やめておいた方が良いでしょう。
5-4.第一ボタンまで留める
クールビズはノーネクタイスタイルとはいえ、第一ボタンまで留めておくようにしておいた方が無難です。
基本的に、ワイシャツ着るうえで、第一ボタンまで留めるというのはマナーとなっています。
マナーを守れない人という印象を与えてしまうことを避けるためにも、第一ボタンまで留めて面接に臨むようにしましょう。
5-5.パンツにきちんとINする
これは当たり前ですが、シャツがパンツから出ていると、非常にだらしない印象を与えてしまいます。
ノージャケットスタイルになることで、より目立つようになりますので、必ずパンツにINしておきましょう。
パンツから出やすい方は、パンツのウエストにシャツの滑り止めをつけると効果的です。
6.クールビズの指定が無かった場合は、ネクタイとジャケットを着用していこう
「クールビズを推奨しています」くらいの表記しか無い場合は、無難にネクタイとジャケットを着用していくようにしましょう。
そのような企業でクールビズの服装をして評価が下がるということは考えにくいですが、周囲と違う服装であることが気になって面接に集中できなくなるリスクもあります。
クールビズの服装を指定された場合も保険としてネクタイやジャケットを持ち歩いておけば、実際に会場にいって周りがクールビズスタイルでなかったときにも対応できるので、どうしても不安な方は持ち歩くことをおすすめします。
ただし、ジャケットはむやみにカバンの中に押し込んでいると、すぐしわになってしまい、本番で着用したときに目立つ可能性があるので、基本的には手にもって持ち歩くことをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、就活におけるクールビズ対策について解説しました。
この記事で解説した内容のポイントを以下のとおりまとめましたので、おさらいしておきましょう。
・クールビズとは環境省が地球温暖化対策として、夏場でもエアコンの設定温度を高くしても仕事ができるような服装を推奨する活動のこと
・面接に「クールビズでお越しください」と言われたら、クールビズで行ってもOK
・企業の採用担当の大半がクールビズの服装としてスーツでネクタイ・ジャケットなし
・クールビズに適した服装として、男性は白のワイシャツにダーク系のパンツスタイル、女性は白の長袖ブラウス+ダーク系のパンツまたはスカートがおすすめ
クールビズの服装をする際の注意点は以下の5項目
・清潔にする
・しわやシミに注意
・腕まくりをしない
・第一ボタンまで留める
・パンツにきちんとINする
クールビズといってもラフな服装で良いというわけではないので、最低限の身だしなみやマナーを押さえていないと、印象を悪くしてしまう可能性があります。
いくら面接の内容が良くても、見た目の印象で評価を下げてしまっては非常にもったいないので、この記事で紹介した内容を参考にして夏場の就活を乗り切りましょう。