【企業分析】大林組の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年11月26日更新
はじめに
大林組は東京都港区に本社を置く、総合建設業(ゼネコン)に属する企業です。
長年にわたり、日本を代表するランドマークや社会インフラの建設を手がけ、確固たる地位を築いてきました。
今回はそんな大林組の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介します。
この記事では大林組への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- 大林組の仕事内容が気になる
- 大林組の就職難易度を知りたい
- 大林組の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、建設業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、大林組の就職難易度はいえ高いといえます。
「スーパーゼネコン」と呼ばれる国内トップ5の一角であり、大規模な建築物やインフラを手掛けているため、就活生からの人気の高い企業です。
採用実績を見ると、旧帝大や早慶といった難関大学からの採用が目立つものの、学歴よりも人物面や専門性、コミュニケーション能力を重視する傾向があります。
選考は、「エントリーシート」→「Webテスト」→「複数回の面接」のフローで進みます。
特に面接では、明確な志望動機と、自身の専門性や入社後に何を成し遂げたいかを具体的に伝えることが重要です。
また職種としては、施工管理、設計、研究開発、営業など多岐にわたりますが、それぞれの職種が密に連携し、建設プロジェクトを成功に導いています。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
大林組について

出典元:大林組
会社概要
株式会社大林組は、1892年に設立された、日本の建設業界を代表する企業です。
「地球と未来の新しい形を創る」というコーポレートスローガンを掲げ、オフィスビル、商業施設、高層マンションなどの建築事業に加え、ダム、トンネル、橋梁などの土木事業も幅広く手掛けています。
「スーパーゼネコン」の一角として、東京スカイツリーや六本木ヒルズなど、日本のランドマークとなるような大規模プロジェクトを数多く成功させてきました。
近年では、環境技術や再生可能エネルギー、まちづくりなど、社会課題の解決にも貢献しています。
各事業別の売上規模
株式会社大林組の2025年3月期(連結)の売上高は2兆6,201億円で、営業利益は1,434億円でした。(為替換算方法は決算説明会資料参照)
この売上は、主に以下の6つのセグメントによって構成されています。
- 国内建築事業
- 国内土木事業
- 海外建築事業
- 海外土木事業
- 不動産事業
- その他事業
国内建築事業
売上高は1兆3,371億円で、前期比5.8%増となりました。営業利益は627.8億円で、前期比105.3%増となりました。
国内土木事業
売上高は1兆3,371億円で、前期比5.7%増となりました。営業利益は627億円で、前期比159.1%増となりました。
海外建築事業
売上高は4,987億円で、前期比8.9%増となりました。営業利益は134億円で、前期比3.9%増となりました。
海外土木事業
売上高は2,587億円で、前期比124.2%増となりました。営業利益は82億円で、前期比124.2%%増となりました。
不動産事業
売上高は729億円で、前期比9.1%増となりました。営業利益は161億円で、前期比11.5%減となりました。
その他事業
売上高は502億円で、前期比2.5%減となりました。営業利益は22.2億円で、前期比69.2%増となりました。
各事業セグメントの解説
大林組の主な事業セグメントは以下の通りです。
| 事業部門 | 活動内容 |
| 国内建設事業 | 国内の建築・土木工事の企画、設計、施工、管理。オフィスビル、商業施設、ダム、道路、トンネルなど。 |
| 海外建設事業 | 北米やアジアを中心に、海外での大規模建設プロジェクトの企画、設計、施工、管理。 |
| 不動産事業 | 都市再開発、不動産開発、ホテル運営など、土地や建物の価値を向上させる事業。 |
| その他事業 | 再生可能エネルギー、ヘルスケア、PFI事業など、社会インフラを支える新しい分野への取り組み。 |
建設だけでなく、開発や新規事業など、社会の変化に対応した多角的な事業戦略が特徴です。
特に、環境技術や先端技術を導入し、持続可能な社会づくりに貢献する姿勢を明確にしています。
以下参照ページを紹介するのでぜひ確認してみてください。
大林組で働いている社員は?
平均勤続年数は?
大林組の平均勤続年数は、約16.4年です。
これは、日本の建設業界の平均と比較しても長く、社員が長期的に働ける安定した環境があることを示しています。
平均年収は?
大林組の平均年収は、約1,140万円とされています。
これは日本の平均年収を大きく上回る水準であり、業界内でもトップクラスの水準にあります。
平均残業時間は?
平均残業時間は月間32.8時間程度とされています。
これは、プロジェクトの進捗によって変動が大きく、特に繁忙期には残業が増える傾向にあります。
平均ボーナス額は?
具体的な平均ボーナス額は公開されていませんが、一般的には年間で年収の5〜7ヶ月分程度とされています。
どんな文化なの?
大林組は、「技術と信頼」を重んじる堅実な文化を併せ持っています。
同社では、年功序列の側面を持ちつつも、個人の技術力や実績を高く評価する文化があります。
社員一人ひとりが高いプロ意識を持ち、安全と品質を第一に考える姿勢が根付いています。
ここでは、チームで協力し、複雑な課題を解決していく力が求められます。
変化を恐れず、新しい技術や工法に挑戦し、自らの手で社会に貢献したいと考える人には、やりがいのある環境といえるでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい建設業界の中で、大林組は「スーパーゼネコン」として国内トップクラスの企業として位置づけられます。
その要因として、以下の点が挙げられます。
- 圧倒的な技術力と実績
- 多角的な事業展開
- ブランド力と信頼性の高さ
圧倒的な技術力と実績
超高層ビルや免震・制震技術など、最先端の技術を駆使し、日本のランドマークとなるような大規模プロジェクトを数多く手掛けています。
多角的な事業展開
建設事業だけでなく、都市開発や再生可能エネルギーなど、社会のニーズに応じた新しい事業領域にも積極的に挑戦し、収益基盤を安定させています。
ブランド力と信頼性の高さ
創業以来培ってきた確かな技術と信頼により、業界内外で圧倒的なブランド力を誇ります。
以上の要素により、大林組は建設業界の中でもトップクラスの企業として高い競争力を持っていると考えられます。
参考までに競合他社の情報もご紹介します。
| 会社名 | 売上高(2025年3月期) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
| 大林組 | 2兆6,201億円 | 約1,140万円 | 68 | 堅実・技術志向 |
| 鹿島建設 | 2兆9,118億円 | 約1,160万円 | 70 | 堅実・伝統志向 |
| 清水建設 | 1兆9,443億円 | 約1,060万円 | 67 | 堅実・挑戦志向 |
大林組の新卒募集要項について
以下に大林組の新卒募集要項についてまとめました。
大林組は、社員が専門性を高め、長期的に活躍できるよう、充実した福利厚生と安定した給与体系を提供しています。
特に、独身寮や社宅、財形貯蓄制度など、生活をサポートする制度が充実している点はいえ嬉しい点です。
また、研修制度も新入社員研修から専門技術研修まで幅広く用意されており、社員の成長を積極的に支援しています。
転勤については、プロジェクトや部署によって変動はありますが、全国の事業所や建設現場が勤務地となります。
| 各項目 | 詳細 |
|---|---|
| 職種 |
|
| 給与(2025年4月入社 初任給実績) |
|
| 賞与 | 年2回(7月、12月) |
| 研修制度 | 職場内教育(ジョブローテーション、指導員、自己申告面談などの各制度)、職場外教育(職種別若年研修、事業領域ごとの研修、その他随時専門研修)、国内留学、海外留学(海外の各大学・企業)、語学研修、各種通信教育、各種社外セミナー教育、社内トレーニー制度など |
| 福利厚生 | 社内預金、従業員持株会、退職年金、育児休職、介護休職、育児・介護のための短時間勤務、共済会、DCマッチング拠出、転勤時休暇、別居者帰省旅費、各事業所周辺に社宅・寮(個室)あり、全国各地のリゾート施設・保養所、契約スポーツクラブなど |
求める人材
大林組では、持続的な成長を支える人材として、以下の要素を兼ね備えた人物像を公表しています。
これらの要素は、同社が掲げる「地球と未来の新しい形を創る」というコーポレートスローガンにも通じるものです。
- 専門性と探求心
- 論理的思考力と課題解決力
- チームでの協業力
- 社会貢献への意欲
専門性と探求心
建築・土木・機電など、自身の専門分野において深い知識を持ち、常に新しい技術や工法に好奇心を持ち、学び続ける姿勢が求められます。
論理的思考力と課題解決力
複雑なプロジェクトの本質を深く見抜き、データに基づいた論理的な解決策を導き出す力です。
チームでの協業力
多様な専門性を持つメンバーと円滑にコミュニケーションを取り、互いの知識やスキルを尊重しながら、共通の目標達成に向けて協力する能力です。
社会貢献への意欲
インフラ整備やまちづくりを通じて、人々の暮らしを豊かにしたいという強い使命感を持つこと。
以上の要素は、大林組が社会に貢献する上で重要な資質です。
エントリーシートや面接では、これらの意識を持っている人材かどうかが見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
大林組の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では、志望動機などのスタンダードな質問の他、あなたの専門分野や、入社後に何を成し遂げたいかを具体的に説明できるかが重要なポイントとなります。
選考対策として、なぜ大林組なのかという入社意欲や、入社後のキャリアプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、しっかりと自己分析を行い、明確にしておきましょう。
①エントリーシート提出
志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)などを記述します。
大林組は、エントリーシートの内容から、単なるスキルや経験だけでなく、あなたの人柄や建設業への熱意を深く理解しようとします。
特に、なぜ大林組を志望するのか、そして入社後にどのような貢献ができるかという点を論理的に、かつ熱意をもって記述することが重要です。
②Webテスト(玉手箱形式)
Webテストは、エントリーシート提出後に実施される筆記試験です。
大林組のWebテストは、口コミによると玉手箱形式が採用されているようです。
出題科目は、言語・非言語といった基礎的な学力を測る能力検査と、人柄や価値観を測る性格適性検査で構成されます。
特にスーパーゼネコンとして高い専門性が求められるため、能力検査の結果が重視される傾向にあるとの声もあります。
また、Webテストは、面接に進むための最初の関門であり、ここを突破しなければ面接で熱意を伝える機会すら得られません。
玉手箱形式に特化した問題集やWebサイトを活用して繰り返し練習し、形式に慣れておくことは必須です。
時間配分が厳しく、最後まで問題を解ききることが難しい場合もあるため、事前にしっかりと対策を立てておきましょう。
③一次面接
口コミによると、一次面接は若手〜中堅社員が面接官を務めることが多く、比較的穏やかな雰囲気で進むのが特徴とされています。
- 自己紹介と自己PR
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
- 志望動機
- チームで何かを成し遂げた経験、その中での役割
- ストレスをどのように乗り越えてきたか
ここでは、あなたの人柄や価値観、そして入社後にチームの一員として貢献できるかというコミュニケーション能力が主に評価されるようです。
大林組の面接では、これまでの経験から得られた論理的思考力や課題解決能力が建設業界の仕事でどのように活かせるか、具体的なエピソードを交えて話すことが特に重要視されます。
企業理念や事業内容を深く理解し、あなたの経験と結びつけて話すことが重要とされています。
④複数回面接
一次面接を通過すると、複数回の面接を経て、最終面接では役員クラスの社員が面接官を務めることが一般的とされています。
- 入社後に何を成し遂げたいか、具体的なキャリアプラン
- 学生時代に得たスキルや経験を、志望職種でどう活かすか
- 地図に残る仕事への熱意と覚悟
- 大林組の企業理念や事業内容に対する理解度、そして共感している点
- 逆質問(入社への熱意をアピールする最後のチャンスです)
最終面接では、入社への熱意や覚悟、そしてあなたの長期的なキャリアビジョンが、企業の方向性と一致しているかが深く確認されるようです。
口コミによると、役員面接では、これまでの面接で語ってきた内容に一貫性があるか、そして建設業界で働くことへの強い覚悟や、技術に対する情熱があるかどうかが厳しく見られるようです。
あなたのこれまでの経験から得た学びを、将来の貢献にどう結びつけるか、論理的かつ情熱的に伝えましょう。
⑤内定
複数回の面接を突破し、内定が決まります。
選考プロセスを通じて、あなたの熱意、論理的思考力、そして大林組への適合性が評価された結果です。
採用大学
大林組の採用大学は、全国の国公立・私立大学にわたります。
多様な個性と専門性を持つ学生を積極的に採用しており、以下の大学・大学院からの採用実績があります。
| <大学院>
東京大学、京都大学、大阪大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京工業大学 <大学> 青山学院大学、大阪大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、国際基督教大学、首都大学東京、上智大学、成蹊大学、成城大学、専修大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、東京大学、東京外国語大学、東京理科大学、東北大学、同志社大学、獨協大学、名古屋大学、一橋大学、法政大学、北海道大学、明治大学、立教大学、立命館大学、立命館アジア太平洋大学、早稲田大学 |
上記以外にも、地方国公立大学や私立大学からの採用実績があります。
採用実績を見ると、旧帝大や早慶といった難関大学からの採用が目立ちますが、学歴フィルターは一部存在するものの、それ以上に人物面や専門性、コミュニケーション能力が重視される傾向にあります。
建設業界で働く上で、学歴よりも重要なのは、「地図に残る仕事」への強い情熱と、それを実現するための専門性と人間力です。
あなたの専攻や経験を活かし、チームで働くことが求められます。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、大林組の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論として、偏差値・難易度は高いといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用倍率がいえ高い
- 技術力と専門性が厳しく問われる選考
- 論理的思考力とコミュニケーション能力が重要視される
大林組は、「スーパーゼネコン」というブランド力に加え、高い年収や安定した経営基盤からいえ人気があり、競争倍率も高くなります。
特に技術職では、高度な専門知識や論理的思考力が厳しく評価されます。
また、大規模プロジェクトを成功させるため、技術的な知識だけでなく、それを分かりやすく伝えるコミュニケーション能力も重要視されます。
以上のことから、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」に加え、専門性や入社への熱意など、建設業界で働く上での資質をしっかりと対策していれば、内定獲得は決して不可能ではないでしょう。
しっかりと対策を行い、内定を勝ち取ってください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
さいごに
大林組は、日本の建設業界を牽引するリーディングカンパニーです。
スーパーゼネコンの中でもレベルが高い企業なので、企業研究を徹底的に行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
しかし、学歴だけで合否が決まる企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。
企業理念や事業内容を深く理解し、入社後のキャリアビジョンを具体的に描くことで、選考を突破できる可能性が高まります。
この記事を参考に、しっかりと対策を行い、内定獲得に向けて頑張ってください。








