【企業分析】ENEOSの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2025年10月30日更新

はじめに

ENEOSホールディングス株式会社は、日本最大の石油元売企業であり、エネルギー業界・素材業界に属する企業です。

全国に約13,000カ所のサービスステーション(ガソリンスタンド)を展開し、エネルギーの安定供給という日本の重要なインフラを支えています。

近年では、脱炭素社会の実現に向けて、再生可能エネルギー事業や水素事業など、新たな事業領域にも積極的に挑戦しています。

この記事では、ENEOSへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。

ぜひ最後までご覧ください。

対象
  • ENEOSの仕事内容が気になる
  • ENEOSの就職難易度を知りたい
  • ENEOSの選考対策として何をすれば良いかわからない

また、石油・ガス業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

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この記事の結論

先にこの記事の結論からお伝えすると、ENEOSの就職難易度は高いといえます。

東洋経済オンラインの「入社が難しい有名企業ランキング」で上位にランクインしており、選考難易度は高い水準です。

採用倍率は、約16倍〜46倍と高い競争率となっています。

これは、優秀な学生が多数応募するためであり、難関の選考であるといえます。

明確な学歴フィルターは存在しないと考えられますが、採用大学の実績を見ると、旧帝大、早慶、難関国公立大学からの採用が多い傾向です。

これは、高い専門性や論理的思考力が求められる職種が多いため、結果的に高学歴の学生が集まりやすいことが一因と考えられます。

本選考は、一般的に「エントリーシート」→「筆記試験・適性検査」→「複数回の面接」のフローで進みます。

面接では、自身の専門性や、エネルギー転換期におけるENEOSでどのような役割を果たしたいかを具体的に説明できるかが重要なポイントです。

入社後のキャリアビジョンを明確にし、企業理念との適合性をアピールすることが求められます。

また、職種としては、技術系と事務系に分かれており、業務内容はプラント管理や研究開発、法人営業や企画など多岐にわたります。

次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

ENEOSについて

ENEOS

出典元:ENEOS

会社概要

ENEOSは、1888年に設立された日本の総合エネルギー企業です。

石油製品(ガソリン・灯油・潤滑油等)の精製および販売、ガス(LPG・LNG)の輸入および販売、電力の発電および販売を主な事業内容としています。

特に、燃料油事業においては国内トップシェアを誇り、全国に約13,000カ所のガソリンスタンドを展開し、安定したエネルギー供給体制を維持しています。

ENEOSのビジネスモデルは、国内の強固な基盤事業に加え、脱炭素社会の実現に向けた事業の多角化に力を入れている点です。

石油・天然ガス開発、機能材、再生可能エネルギーといった事業を通じて、市場の変化に対応し、競争力を高めています。

事業別の売上規模

ENEOSホールディングスの2024年度の連結売上高は12兆3,225億円で、前年度比0.2%減となりました。

また、営業利益は1,061億円で、前年度比72.2%減となりました。

この収益は、主に以下の5つの事業セグメントから構成されています。

それぞれの事業セグメントでの売上高は以下の通りです。

売上高
  • 石油製品ほか事業
  • 石油・天然ガス開発事業
  • 機能材事業
  • 電気事業
  • 再生可能エネルギー事業

石油製品ほか事業

売上高は10兆9,797億円で、前年同期比0.2%減。営業利益は2,829億円で、在庫影響により前年同期比3,125億円減益となりました。

石油・天然ガス開発事業

売上高は2,428億円で、前年同期比18.5%増。営業利益は874億円で、41億円減益となりました。

機能材事業

売上高は3,470億円で、前年同期比13.1%増。営業利益は177億円で、105億円の増益となりました。

電気事業

売上高は440億円、営業損失は22億円です。

再生可能エネルギー事業

売上高は440億円、営業損失は22億円です。

各事業セグメントの解説

ENEOS株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。

事業セグメント活動内容
石油製品ほか事業石油製品(ガソリン・灯油・潤滑油など)の精製・販売、サービスステーションの運営、石油化学製品の製造・販売。
石油・天然ガス開発事業国内外の石油・天然ガス資源の探鉱、開発、生産、CO2の回収・貯留技術(CCS)への取り組み。
機能材事業合成ゴムや二次電池材料などの高機能素材の研究開発、製造、販売。
電気事業電力(電気・都市ガス)の発電・販売、高効率な天然ガス発電所の保有、VPP事業など新たなエネルギーサービスの提供。
再生可能エネルギー事業太陽光、風力、バイオマスといった再生可能エネルギー発電所の開発・運営。

 

ENEOSは、普段イメージするガソリンスタンドの事業だけでなく、石油・天然ガス開発、機能材、電気、再生可能エネルギーといった多角的な事業を展開し、エネルギー分野の多様なニーズに対応するための多角化戦略を推進しています。

以下に参照ページを紹介するので、ぜひ確認してみてください。

ENEOSで働いている社員は?

平均勤続年数は?

ENEOSホールディングスの平均勤続年数は15.3年です。

これは、ENEOSホールディングスおよび主要な事業会社の在職者を対象とした数値であり、業界平均と比べても定着率の高い職場といえるでしょう。

平均年収は?

ENEOSの平均年収は、複数の情報源によると948万円〜1,068万円と高水準にあります。

同じエネルギー業界の出光興産やコスモ石油と比較しても、ENEOSの方が高い傾向が見られます。

平均残業時間は?

ENEOSの従業員の平均残業時間は、月間17〜26時間程度です。

これはプライム市場のエネルギー資源業界の平均と比較しても、比較的少ない水準といえます。

平均ボーナス額は?

インターネット上の情報だけでは、ENEOSの平均ボーナス額の特定はできませんでした。

しかし、ENEOSの平均年収(約1,068万円)から、平均ボーナス額は170万円程度と推測できます。

理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。

あくまで参考程度にしておいてください。

また、ENEOSは年2回ボーナスが支給されます。

どんな文化なの?

ENEOSは、「自ら考え、行動し、変化を導く人材」を求めています。

常に新しいことに挑戦する「創造と革新の精神」と、現状に満足しない「挑戦」の姿勢を重視しており、リスクを恐れずにやり抜く力を評価します。

求める人材
  • 自ら考え、自らを導いていく「自導する人財」
  • 変化に迅速かつ柔軟に対応できる人
  • 新たな価値を創造できる人
  • 高い志と倫理観を持ち、創造と革新に挑戦し続ける向上心のある人
  • 成果への姿勢を持ち、スピード感をもって実行する

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

競争が激しいエネルギー業界の中でのENEOSの立ち位置をご紹介します。

売上高を参照し他社と比較してみても、ENEOSはトップクラスの企業だと分かります。

要因
  • 強固な基盤事業
  • 多角的な事業戦略
  • 変化への適応能力

強固な基盤事業

国内トップシェアを誇る燃料油事業を基盤とし、安定した収益基盤を構築している。

多角的な事業戦略

石油製品以外に、石油・天然ガス開発、機能材、電気、再生可能エネルギーなど多岐にわたる事業を展開している。

変化への適応能力

脱炭素社会の実現に向けて、再生可能エネルギーや水素事業など、新たな事業領域へ積極的に挑戦している。

参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。

会社名売上高平均年収就職難易度社風
ENEOS12兆3,225億円948万円〜1,068万円61(高い)安定と革新を両立する社風
INPEX2兆3,246億円1,118万円63(高い)挑戦と成長を重視する社風
出光興産9兆4,563億円980万円59.8(高い)協調性とチームワークを重視する社風
コスモ石油3兆円1,119万円67(高い)挑戦と革新を重視する社風

ENEOSの新卒募集要項について

以下にENEOSの新卒募集要項についてまとめました。

初任給の高さに加え、福利厚生が充実している点は魅力です。

また、賞与は年2回支給されます。

研修制度も、新入社員研修や階層別研修、部門別研修、海外留学、語学研修など多岐にわたり、かなり充実しているといえます。

転勤については、新卒に関していえば通勤可能県内と記載があるため可能性は低いといえるでしょう。

ただし、年次が上がるにつれて転勤の可能性はあるので、気になる方は面接や説明会などの際に確認をしましょう。

各項目詳細
職種
  • 【技術系】
    • プロセスエンジニア(プラントの運転管理、需給計画など)
    • プラントエンジニア(プラントの検査、設計、新設、補修など)
    • 新規技術職(電気、VPP、EVなど)
    • 研究開発職(低炭素、デジタル、プロセス、触媒、潤滑油の研究など)
    • セールスエンジニア(潤滑油販売)
    • IT企画職(IT戦略・インフラの企画・検討など)
  • 【事務系】
    • 燃料油事業部門(SS向け販売・企画、産業エネルギーなど)
    • 非化石・素材系事業部門(電気・ガス、潤滑油、基礎化学品など)
    • 海外・新規事業部門(海外企画、水素など)
    • 供給部門(原油調達、物流など)
    • 管理部門(経理、法務、人事など)
給与(2023年4月入社 初任給実績)大学卒: 311,000円、大学院卒(修士): 328,100円、大学院卒(博士): 364,000円
賞与年2回支給
研修制度階層別研修 (管理職、リーダー候補者、若手社員向け)、部門別研修、海外留学(国内外の大学院)、語学研修、海外派遣研修(若手社員対象)、キャリア開発面談
福利厚生各種保険完備、従業員持株会制度、慶弔見舞金など。

求める人材

ENEOSでは、求める人材として「自導する人財」を掲げています。

これは、ENEOSの理念やビジョン実現のために、自ら考え、行動し、変化を導いていくことができる人材を意味します。

ENEOSが特に重視する要素は以下の通りです。

求める人材
  • 主体性
  • 挑戦
  • 向上心
  • チーム精神
  • 信頼

主体性

変化を恐れず、新たな価値を創造するために主体的に行動すること。

挑戦

新しい技術や事業に果敢に取り組み、困難な状況でも最後までやり抜くこと。

向上心

現状に満足せず、常に学び、自己成長を追求し、組織と個人の両方が成長し続けること。

チーム精神

職種の垣根を越えて、周囲と協力し、一丸となって目標に向かうこと。

信頼

お客様や社会からの期待に真摯に向き合い、誠実に行動することで信頼関係を築くこと。

 

これらの要素は、ENEOSの採用メッセージである「社会の求める変化に、挑戦をもって応え続ける」という企業姿勢につながります。

エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。

新卒採用のフロー

ENEOSの採用選考フローは、一般的な企業と同様に進みますが、特に「主体性」や「挑戦」といったENEOSの求める人物像に合致しているかどうかが重視されます。

選考対策として、これまでの経験とENEOSで働くことへの熱意を明確にすることが重要です。

①エントリー

ENEOS公式サイトの新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。

エントリーシートでは、自己PRや学生時代に力を入れたこと、志望動機などの一般的な質問について回答します。

質問事項
  • 志望部門選定理由
  • 学業での取り組み
  • 学業以外の活動
  • 自己分析

②筆記試験・適性検査

エントリー後、適性検査や筆記試験が実施されます。

これらは、能力テスト(言語、非言語)や性格適性検査が一般的です。

③一次面接

面接官は人事担当者や現場の社員で、学生1対社員1の個人面接形式が一般的です。

比較的和やかな雰囲気の中で行われ、エントリーシートの内容を深掘りする質問が多くなります。

以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。

質問事項
  • 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
  • 研究テーマ
  • キャリアプラン
  • 他社選考状況とENEOSの志望度
  • エネルギー業界の課題
  • チームワークを発揮した経験

④複数回面接(2次面接)

ENEOSでは、複数の面接を通じて一人ひとりを深く知ることを重視しています。

面接は複数回行われ、回数は人によって異なる場合があります。

最終面接は、役員クラスの面接官が担当することが多く、入社後の貢献意欲や適性について深く確認がされます。

以下に口コミにあった質問事項を紹介します。

質問事項
  • 希望する配属先とその理由
  • ストレス耐性を確認する質問
  • 配属先が希望と異なる場合の考え
  • 入社後にどんな風に貢献できるか
  • なぜこの業界、この会社なのか

以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。

⑤内定

複数回の選考を突破し、内定が決まります。

採用大学

ENEOSの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えます。

<大学院>

大阪大学、東京大学、京都大学、慶應義塾大学、筑波大学、東京工業大学、東京理科大学、北海道大学、九州大学

<大学>

早稲田大、大阪公立大、北海道大、横浜国立大、東北大、立教大、筑波大、九州大、慶應義塾大、東京理科大、東京大、東京工業大、名古屋大、京都大、広島大、青山学院大、学習院大、芝浦工業大、中央大、明治大、同志社大、関西学院大など

 

上記には難関大学も採用実績にありますが、ENEOSは多様な個性と専門性を持つ学生を積極的に採用しています。

入社後は、あなたの専攻や経験を活かし、チームで働くことが求められます。

しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。

採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。

就職偏差値・難易度

それでは、ここまでの内容を踏まえて、ENEOSの就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論として、偏差値・難易度は高いいえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。

理由
  • 高い応募倍率
    国内トップクラスの知名度と安定性から応募者が殺到するため、競争倍率が高くなります。特に事務系職種は募集人数が少ないため、倍率はさらに高まる傾向にあります。
  • 選考のハードルが高い
    エントリーシートの段階から、入社後の貢献意欲や適性を厳しく見られます。複数回の面接を通じて、応募者の潜在能力を多角的に評価するため、選考を突破するには高い準備と能力が求められます。
  • 高い学力水準と専門性が求められる傾向
    採用大学は幅広いですが、最難関大学からの採用実績が多いため、論理的な思考力や専門的な知識が選考で重要視されます。

よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項に加え、ENEOSが求める「主体性」や「挑戦」といった価値観をしっかりと対策をしていれば、内定を勝ち取れる可能性が高まるでしょう。

しっかりと対策を行い内定を獲得してください!

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

さいごに

この記事では、ENEOSの企業概要から就職難易度、選考対策まで幅広く解説しました。ENEOSは、日本のエネルギー供給を支える基幹企業であると同時に、脱炭素社会の実現に向けて新たな挑戦を続けています。

面接では、これまでの経験から得た学びや、ENEOSで何を成し遂げたいかを明確に伝えることが内定獲得のカギとなるでしょう。ENEOSの企業理念や事業内容を深く理解し、入社後のキャリアビジョンを具体的に描くことで、選考を突破できる可能性が高まります。

ENEOSへの就職を考えている方は、ぜひこの企業分析を参考にしてみてください。

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