【企業分析】オリックスグループの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年10月30日更新
はじめに
オリックスグループは、日本の大手総合金融サービス企業です。
リース事業を祖業とし、不動産、銀行、クレジット、事業投資、環境エネルギー、プロ野球など多角的に事業を展開しています。
2025年3月末時点で、金融やモノの専門性を持つ多岐にわたる事業グループとして国内外で展開しています。
この記事では、オリックスグループへの就職に興味のある以下のような就活生を対象に企業分析を行います。
ぜひ最後までご覧ください。
- オリックスグループの仕事内容が気になる
- オリックスグループの就職難易度を知りたい
- オリックスグループの選考対策として何をすれば良いか分からない
また、金融サービス業以外の業界については、以下の記事でまとめているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
この記事の結論からお伝えすると、オリックスグループの就職難易度はやや難関に分類されます。
採用倍率が高く、有名大学の出身者も多く見られますが、学歴だけでふるい落とすフィルターは設けられていません。
選考では、事業内容や企業文化への理解、自己分析が重視されるため、しっかり準備をすれば内定の可能性は十分にあります。
職種は多岐にわたり、総合職は全国およびグローバル勤務が期待されます。
次の章から詳しい内容や選考対策を紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
オリックスグループについて

出典元:オリックスグループ
会社概要
オリックスグループは、1964年にリース事業からスタートし、隣接分野に進出して多角化を進めてきた総合金融サービスグループです。
主な事業内容は、法人金融、産業/ICT機器、環境エネルギー、自動車関連、不動産関連、事業投資・コンセッション、銀行、生命保険など多岐にわたっています。
グローバルには、約30か国・地域に拠点を持ち、常に新しい価値と先進的なサービスを提供しています。
オリックスグループは、単なる金融サービスを超え、環境・エネルギーから不動産、自動車リース、生命保険に至るまで幅広い分野でビジネスを展開し、企業や個人の多様なニーズに応えています。
企業の専門性を活かし、「完成形のない独自のビジネスモデル」を基に、社会への貢献を目指しています。
また、グループ各社が協働してサービス提案を行い、顧客にとって最適なソリューションを追求している点も特徴です
各事業別の売上規模
オリックスグループの2024年度の総売上高は約2兆8748億円で、多岐にわたる事業分野からの収益によって成り立っています。
それぞれの主な事業分野の売上高は以下の通りです。
- 銀行・クレジット事業
- 保険事業
- 輸送機器事業
- ORIX USA事業
- ORIX Europe事業
- アジア・豪州事業
- 不動産事業
- 事業投資・コンセッション事業
- 環境エネルギー事業
- 法人営業・メンテナンスリース事業
法人営業・メンテナンスリース事業
売上高は4,607億円で、前年同期比3.5%増となりました。
保険事業
売上高は5,183億円で、前年同期比8.1%増となりました。
輸送機器事業
売上高は1,195億円で、前年同期比8.3%増となりました。
ORIX USA事業
売上高は1,542億円で、前年同期比11.1%減となりました。
ORIX Europe事業
売上高は2,572億円で、前年同期比13.3%増となりました。
アジア・豪州事業
売上高は2,362億円で、前年同期比4.8%増となりました。
不動産事業
売上高は4,978億円で、前年同期比5.5%増となりました。
事業投資・コンセッション事業
売上高は3,779億円で、前年同期比0.3%減となりました。
環境エネルギー事業
売上高は1,860億円で、前年同期比12.4%増となりました。
銀行・クレジット事業
売上高は633億円で、前年同期比28.5%減となりました。
保険、輸送機器、不動産、事業投資、法人営業など多岐にわたる事業からの収益を中心に堅調な成長を維持しています。
各事業セグメントの解説
オリックスグループの主な事業セグメントは以下の通りです。
| 事業部門 | 活動内容 |
| 法人営業・メンテナンスリース事業 | 金融サービス、各種手数料ビジネス、自動車および電子計測器・ICT関連機器などのリースおよびレンタル事業。 |
| 不動産事業 | 不動産開発・賃貸・管理、施設運営、不動産のアセットマネジメント。 |
| 事業投資・コンセッション事業 | プライベートエクイティ投資、空港や水事業の運営。 |
| 環境エネルギー事業 | 国内外の再生可能エネルギー事業、電力小売、省エネルギーサービス、ソーラーパネル・蓄電池販売、廃棄物処理、資源リサイクル。 |
| 保険事業 | 医療保険、死亡保険などの生命保険。 |
| 銀行・クレジット事業 | 投資用不動産ローン、法人融資、カードローン、信託業務。 |
| 輸送機器事業 | 航空機及び船舶のリースやアセットマネジメント。 |
| ORIX USA事業 | 米国における金融、投資、アセットマネジメント。 |
| ORIX Europe事業 | グローバルの株式・債券のアセットマネジメント。 |
| アジア・豪州事業 | アジア・豪州地域の金融、投資事業。 |
オリックスグループは、金融からリース、不動産、環境エネルギー、保険、輸送機器リースまで幅広く展開し、多様な業界に対応したサービス提供を行っています。
各セグメントは独立した収益性を持ちつつ、グループ全体で連携し高度な総合力を発揮しています。
以下参照ページを紹介するのでぜひ確認してみてください。
オリックスグループで働いている社員は?
平均勤続年数は?
オリックスグループの平均勤続年数は約16.2年(2025年3月末時点)です。
金融業界の平均勤続年数が約14年とされている中でほぼ同等かやや長く、社員の定着率が比較的高いといえます。
男女別では、女性の勤続年数が14. 3年と男性の14. 5年とほぼ均衡しています。
平均年収は?
2025年3月期の平均年収は約976万円で、国内の全国平均年収(約458万円)や金融・リース業界平均を上回る高水準です。
総合職と一般職で給与差がありますが、一般職でも約450万円〜500万円程度と推定され、全体的に報酬水準は高いのが特徴です。
平均残業時間は?
オリックスの平均残業時間は月間約5〜6時間と業界内でもかなり短く、ワークライフバランスの取れた働きやすい環境が整っています。
部署によっては残業が多いケースもありますが、全社的には残業削減に力を入れている状況です。
平均ボーナス額は?
オリックスでは年2回賞与が支給され、ボーナス額は職位や個人業績によって変動します。
具体的な平均額は非公開ながら、数百万円単位と推測され、営業職などは成績によって大きな差が生まれるようです。
どんな文化なの?
オリックスグループは、多様性を受け入れ失敗を恐れずチャレンジする文化を重視しています。
創業時の価値観に立ち返りつつ、部門や世代を超えて多様な人材が協働し、新たな価値を生み出す風通しの良い社風があります。
若手社員でも積極的にアイデアを発信でき、創造力と連携を大切にしながら共に成長していく環境が整っています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい金融・リース業界の中でのオリックスグループの立ち位置を紹介します。
企業の人気や選考難易度、業界内での位置づけから見て、オリックスは高い地位を占めています。
理由として、以下の要因が挙げられます。
- 多角的な事業戦略
- 高い採用倍率
- 強固な財務基盤とグローバル展開
多角的な事業戦略
オリックスは、リース事業を基盤に、金融、不動産、環境エネルギー、保険、輸送機器リースなど多岐にわたる事業を展開しています。
これにより、業界内外の多様な市場変化に柔軟に対応し、安定した収益基盤を築いています。
高い採用倍率
オリックスの2025年度の新卒採用倍率は約38.5倍と高く、多くの優秀な学生が応募しています。
国公立や有名私立大学出身者が目立ちますが、偏差値50程度の大学からの採用例もあるため、熱意と準備次第でチャンスは十分にあります。
強固な財務基盤とグローバル展開
国内トップクラスの財務基盤とアジア・米国・欧州を含むグローバルネットワークに支えられ、国内外での事業成長が期待されています。
参考として、競合他社の就職偏差値や社風をまとめました。
| 会社名 | 売上高(2024年度) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
| オリックスグループ | 約2兆8748億円 | 約976万円 | 70 | 多角的事業展開、挑戦的で風通しの良い社風 |
| 東京センチュリー | 約1兆3686億円 | 約877万円 | 68 | 柔軟なリースサービス、持続可能性重視 |
| 三井住友ファイナンス&リース | 約2兆2091億円 | 約916万円 | 69 | 安定した金融基盤、伝統的な企業文化 |
オリックスグループの新卒募集要項について
以下に、オリックスグループの新卒募集要項についてまとめました。
23年卒から月1万円のベースアップが実施され、福利厚生が充実している点は新卒者にとって魅力的です。
また、賞与は年2回支給され、他社の4分割制とは異なりますが、安定的な支給体制が整っています。
研修制度は、新入社員向けの入社後約3ヶ月の研修に加え、年次や役職別に多様なカリキュラムが用意されており、成長支援が充実しています。
転勤については、総合職の場合、全国およびグローバルでの異動が原則ですが、初期は勤務地の希望が尊重されるケースも多いです。
転勤が気になる方は、面接や説明会時に確認しましょう。
| 各項目 | 詳細 |
|---|---|
| 職種 |
|
| 給与(2026年4月入社 初任給予定) | 総合職(全国・グローバル) 【勤務地区分】 ■全国グローバル
■首都圏エリア
スタッフ職
備考:残業手当、通勤手当(全額支給)、住宅手当、帰省交通費支援など別途支給あり |
| 賞与 | 年2回(6月・12月)評価および業績に応じて支給 |
| 研修制度 | 入社後約3か月の新入社員研修をはじめ、リーダー・マネージャー研修、専門スキル向上研修、海外視察プログラム、その他 |
| 福利厚生 | 各種社会保険完備、産休育休制度、育児短時間勤務制度、直営保養所(軽井沢、京都嵐山、賢島)、財形貯蓄制度、配偶者転勤休職制度、ボランティア休暇、リフレッシュ休暇奨励、その他 |
求める人材

オリックスグループが求める人材を紹介します。
多様な事業領域を持ちグローバルに活動する企業グループのため、各グループ会社でも共通して重視されている価値観です。
- 誠実さ
- 挑戦力
- 主体性
- 協調性
- 成長意欲
誠実さ
お客様や仲間に対して常に誠実に向き合い、信頼関係の構築を大切にしています。
挑戦力
既存の枠にとらわれず、新しい価値を創造する意欲を持ち、困難に対しても積極的に挑戦する姿勢が求められます。
主体性
自ら考え、自発的に行動し、結果に責任を持つ姿勢を重視しています。
協調性
多様な人々と協力し合い、共に成果を追求できるコミュニケーション能力やチームワーク力が必要です。
成長意欲
自身のスキルや知識を日々向上させ、キャリアを自律的に切り開いていく意欲を持つ人材を求めています。
これらの価値観は、オリックスグループの企業理念「ORIX Group Purpose & Culture」に根差しており、選考時にはエントリーシートや面接でこれらの資質があるかどうかを評価されます。
志望動機や自己PRに上記の意識を反映させることが、内定獲得へのカギとなります。
新卒採用のフロー
オリックスグループの選考フローを紹介します。
面接では、志望動機などの基本的な質問に加えて、人柄や価値観を確認する質問も多く見られます。
選考対策としては、入社意欲の強さや将来のキャリアビジョンが明確であることが重視されます。
これらは、自身の成長や企業とのマッチングを図るうえで欠かせないポイントなので、しっかりと準備をしましょう。
①プレエントリー
オリックスグループの採用サイトから「My Page」に登録し、各種イベント情報や選考案内を受け取ります。
②ワークショップ参加(総合職選考の場合必須)
My Pageからエントリーし、ワークショップに参加します。
グループ会社ごとに選考プロセスは異なりますが、総合職選考の場合、ワークショップへの参加が必須になります。
③本エントリー
ワークショップ参加者を対象に、本選考を希望するグループ会社や職種をMy Page上で登録します。
④エントリーシートの提出や適性検査
オリックスグループの適性検査は、主に二段階で行われます。
最初に、エントリーシート提出時に受けるWebテスト(玉手箱形式)があります。
次に、その結果を通過するとクレペリン検査が実施されます。
Webテスト対策には、類似の問題集を繰り返し解くことが有効です。
クレペリン検査は、特別な対策が難しいため、十分な睡眠や集中できるコンディションを整えて臨むことが重要です。
⑤選考(面談・複数回面接)
面談や複数回の面接が行われます。
以下に、口コミにあった質問事項を紹介します。
- 自己紹介
- 学生時代に力を入れたこと(なぜ選んだか、解決方法の理由など深掘り)
- オリックスで取り組みたいこと
- 大学や学部を選んだ理由
- 研究内容やゼミ活動について
- 志望動機(なぜオリックスか、なぜその部署か)
- 住んでいる地域の課題解決について(雑談形式)
- 他社の選考状況
- OB・OG訪問の有無
- 働き方のイメージ
- 法人営業への興味
- 逆質問
面接では、志望動機やキャリアプランの深掘り、過去の学業や活動について、またオリックスの事業や社風に合った人材かどうかを見られます。
質問は面接官によって多少異なりますが、自己紹介から志望動機、過去の経験に関する質問が中心です。
丁寧に準備し、逆質問も用意しておくことがポイントです。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内々定・内定
選考を通過すると内々定が出され、入社までのフォローが行われます。
採用大学
オリックスグループの採用大学の実績を以下に掲載します。
最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用実績があり、いわゆる学歴フィルターはないと考えられます。
| <大学院> 東京大学、京都大学、大阪大学、一橋大学、筑波大学、名古屋大学、北海道大学、慶應義塾大学、早稲田大学、 <大学> 青山学院大学、大阪大学、大阪府立大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、京都大学、近畿大学、慶應義塾大学、甲南大学、神戸大学、駒澤大学、埼玉大学、滋賀大学、上智大学、成蹊大学、中央大学、東京外国語大学、東京理科大学、同志社大学、法政大学、立命館大学、早稲田大学 |
オリックスグループは、多様な大学から積極的に採用しており、学歴によるふるい落としは基本的にないとされています。
志望動機やエントリーシート、面接の準備を万全にして挑むことが内定獲得のカギです。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、オリックスグループの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高い水準にあるといえます。
理由として、以下の3点が挙げられます。
- 採用倍率が高く、選考競争が激しい
- 採用大学を見ると国公立や有名私立大学が多い傾向にある
- 給与や福利厚生が高水準であり、優秀な人材を集めやすい
よって、多くの有名大学出身者が挑戦していますが、偏差値50程度の大学からの採用実績もあるため、熱意や自己PRがしっかりできれば合格の可能性は十分にあります。
特に、事業内容や企業文化理解、自己分析を深めた上での面接準備が重要です。しっかりと対策を行い、内定を獲得してくださいね。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
さいごに
オリックスグループは、法人金融、産業/ICT機器、環境エネルギー、自動車関連、不動産関連、事業投資・コンセッション、銀行、生命保険など幅広い事業を展開しています。
オリックスグループの事業内容とグローバル展開は、多様で先進的な金融ソリューションを提供することに強みがあり、成長志向の高い人材にとって魅力的な就業フィールドです。
企業研究をしっかりと行い、オリックスの価値観や事業内容を理解したうえで選考に挑むことが内定獲得のカギとなります。
また、オリックスは学歴に偏りすぎない採用を行っており、熱意やスキルで広くチャンスを得られる企業です。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。







