【企業分析】東京ガスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2025年10月30日更新

はじめに

東京ガスは、東京都港区に本社を置くエネルギー業界・ガス供給業界に属する企業です。

日本全国にエネルギー供給サービスを提供しています。

都市ガスの販売を主力とするほか、電力供給、エネルギーマネジメントサービス、設備工事や保守サービスなど、多角的な事業を展開。

今回は、東京ガスの基礎知識や社風、選考対策などを紹介していきます。

東京ガスへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。

ぜひ最後までご覧ください。

対象
  • 東京ガスの仕事内容が気になる
  • 東京ガスの就職難易度を知りたい
  • 東京ガスの選考対策として何をすれば良いかわからない

また、ガス業界以外については、以下の記事でまとめているので、ぜひご覧ください。

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この記事の結論

この記事の結論からお伝えすると、東京ガスの就職難易度はかなり高く、就職偏差値は約63となっています。

採用人数は、年間100〜150名程度です。

難関大学出身者が多い傾向ではあるものの、明確な学歴フィルターはないと考えられます。

企業理解を深め、志望動機や面接準備をしっかり行えば、内定獲得のチャンスは十分にあります。

東京ガスには、主に法人・個人顧客へ都市ガスや電気、関連サービスを提案する営業職やコンサルティング職があります。

配属先によって扱う商材は異なりますが、ガスや電気などのエネルギー関連サービスや、エンジニアリングソリューションが中心です。

次の章から、仕事内容や面接質問例など、就活に役立つ内容を詳しく紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

東京ガスについて

東京ガス

出典元:東京ガス

会社概要

東京ガスは、多岐にわたる事業を展開するエネルギー企業です。

主な事業は、都市ガスと液化天然ガスの供給ですが、その他にも、発電・電力供給、エネルギーソリューション、ガス設備のエンジニアリングサービスも手掛けています。

さらに、不動産事業や、脱炭素社会の実現に向けた環境配慮型エネルギーサービスにも積極的に取り組んでいます。

首都圏を中心に、都市ガスの安定供給を確保するため、高圧ガス導管の整備や保安対策にも注力。

法人顧客向けには、エネルギーサービス、地域冷暖房、スマートエネルギーネットワークを提供し、多様なニーズに応えています。

また、グローバルな事業拡大を目指し、海外事業や再生可能エネルギーの開発にも力を入れています。

これらの多様な事業展開を通じて、顧客のニーズと社会課題に応える「エネルギーソリューションカンパニー」として、持続可能な社会の実現を目指しています。

各事業別の売上規模

東京ガスの2024年度(2025年3月期)の連結売上高は約2兆6368億円でした。

これらは、エネルギー・ソリューション事業、ネットワーク事業、海外事業、都市ビジネス事業からの収益によって構成されています。

それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。

売上高
  • エネルギー・ソリューション事業
  • ネットワーク事業
  • 海外事業
  • 都市ビジネス事業

エネルギー・ソリューション事業

売上高は約2兆3404億円で、都市ガスの販売量が若干減少したものの家庭用の増加が見られ、電力販売量は減少傾向でした。

ネットワーク事業

売上高は約3278億円で、託送供給収益の増加などがあり、海外事業は北米シェールガス事業の利益増により拡大しました。

海外事業

売上高は約1812億円で、海外のエネルギー関連事業やグローバル展開を担っています。

都市ビジネス事業

売上高は約778億円で、保有不動産の売却費用増加がマイナス要因となりました。

各事業セグメントの解説

東京ガスの主な事業セグメントは以下の通りです。

事業部門 活動内容
エネルギー・ソリューション事業 都市ガスの製造・販売、液化天然ガスの調達・トレーディング、電力の発電・販売、エンジニアリングサービスの提供。
ネットワーク事業 ガス導管の保守・運営。カスタマー&ビジネスソリューションサービスの提供。
海外事業 北米・豪州・東南アジア・欧州での資源開発、再生可能エネルギー事業、LNGインフラ整備。
都市ビジネス事業 都心部を中心とした不動産開発や賃貸事業、地域共創やESG(環境・社会・ガバナンス)に配慮した開発。

 

東京ガスはエネルギー事業に加え、不動産や地域開発など幅広い分野に事業を広げています。

これらは、市場の変化に柔軟に対応し、国内外で多角的な成長を目指す経営戦略の表れです。

以下に参照ページを紹介するので確認してみてください。

東京ガスで働いている社員は?

平均勤続年数は?

平均勤続年数は18. 8年で、業界の中でも長く、社員の定着率が高いことを示しています。

離職率も低く1.3%と、従業員が長く勤めやすい環境が整っています。

平均年収は?

2024年度(2024年3月期)の平均年収は735万円です。

30歳前後で年収1000万円に達するケースもあり、高い収入水準が期待できます。

平均残業時間は?

残業時間に関しての具体的な最新データは見当たりませんが、充実した福利厚生や家族寮の提供など、働きやすさを重視した環境が整えられています。

どんな文化なの?

安定性と長期的なキャリア形成を尊重しつつ、個人の成長機会やスキルアップも支援されています。

社員が主体的に仕事に取り組み、組織の中で長く活躍できる風土が醸成されています。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

競争が激しいエネルギー業界における、東京ガスの立ち位置について見ていきましょう。

売上高を見ても、東京ガスは業界トップクラスの企業です。

理由として、以下の要因が考えられます。

要因
  • 多角的な事業戦略
  • 環境・脱炭素への対応力
  • 安定した顧客基盤

多角的な事業戦略

東京ガスは、都市ガスの供給だけでなく、電力販売、エネルギーソリューション、海外事業、不動産事業など、多様なビジネスモデルを展開しています。

これにより、市場環境の変化に柔軟に対応し、収益の多角化を実現しています。

環境・脱炭素への対応力

脱炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの導入や燃料電池、スマートエネルギーネットワークの推進に注力しています。

これらの次世代エネルギーに力を入れることで、会社としての競争力を高めています。

安定した顧客基盤

首都圏を中心とした安定的な都市ガスの顧客基盤を持っています。

電力販売顧客も増加中で、安定した収益基盤を維持しています。

 

このように、東京ガスはエネルギー業界のさまざまな分野で事業を展開し、環境に配慮した技術を開発することで、業界をリードする存在となっています。

参考までに、競合3社の情報もご紹介します。

会社名 売上高(2025年決算期) 平均年収 就職偏差値・難易度 社風
東京ガス 約2兆6368億円 約735万円 60 安定性重視、長期的キャリア形成
大阪ガス 約2兆832億円 約700万円 58 地域密着、環境意識高い
東邦ガス 約6560億円 約660万円 55 保守的で堅実な社風
西部ガス 約2544億円 約650万円 54 地域連携と安定経営

東京ガスの新卒募集要項について

東京ガスの新卒募集要項についてまとめました。

高専本科卒や大学・大学院卒を対象に幅広い職種で募集を行っています。

福利厚生や研修制度は充実しており、長期的なキャリア形成を支援する体制が整っています。

各項目 詳細
職種
  • 多様な事業領域における技術職・営業職・コンサルティング職など
  • 勤務地は主に東京都および関東近郊の事業所
給与(2026年4月入社 初任給予定)
  • 学部卒:260,000円
  • 修士了:285,000円
  • 高専本科卒:235,000円
  • 備考:残業手当、通勤手当など別途支給
賞与 年2回(6月、12月)評価に応じて支給
研修制度 新入社員研修(国内外での研修あり)、自己選択型チャレンジプログラム、階層別研修、スキルアップ研修、その他
福利厚生 各種社会保険完備、融資制度、共済会、社員持株会、独身寮・家族寮完備、総合グラウンド、その他

求める人材

東京ガスが求める人材

東京ガスが求める人材を紹介します。

東京ガスは、「挑戦することで成長する」という考え方を大切にしています。

変化の激しいエネルギー業界で、さまざまな個性を持つ仲間と一緒に成長していける人を求めています。

求める人材
  • チャレンジ精神
  • 主体性
  • 粘り強さ
  • 論理的思考力
  • 貢献意欲

チャレンジ精神

変革期にあるエネルギー産業において、自ら新しいことに挑戦し、失敗を恐れず学び続ける姿勢。

主体性

固定概念にとらわれず、自身で課題を発見し、積極的に周囲を巻き込みながら行動できる能力。

粘り強さ

公共性の高い事業の責任を担うため、困難な問題にも逃げず、粘り強く対応する姿勢。

論理的思考力

多様なニーズに対応するため、幅広い視野から問題を分析し、仮説検証を重ねて最適解を導き出せる能力。

貢献意欲

多様性を重視し、お互いに感謝と敬意の気持ちを忘れずに、働きがいのある職場環境をつくる意欲。

 

東京ガスは、社員一人ひとりの挑戦と成長を支援し、多様な価値観を尊重する風土づくりを推進しています。

これらの資質は、エントリーシートや面接で特に重視され、求める人物像と一致するかが、選考を通過するカギとなるでしょう。

新卒採用のフロー

東京ガスの選考フローを紹介します。

面接では、志望動機などのスタンダードな質問の他、企業理解や自己成長意欲を問う質問も多いのが特徴です。

東京ガスで「何をしたいか」「将来、どのような自分になりたいか」を具体的にイメージできているかが見られます。

今後のキャリア形成において必須事項となるため、しっかり準備して選考に臨みましょう。

①エントリー・マイページ登録

公式サイトの応募フォームからエントリーし、マイページに登録します。

事業内容や募集職種について理解を深めることが推奨されています。

②WEBテスト(C-GAB)・適性検査

筆記試験や適性検査が行われ、基礎学力や性格特性を評価。

東京ガスの新卒採用におけるWebテストは、主にC-GABのテストセンター方式で実施されます。

科目は言語理解、計数理解、英語理解、パーソナリティ(性格診断)から構成されています。

③グループワーク・グループディスカッション

複数の応募者とグループでディスカッションを行い、協調性や問題解決能力が見られます。

④1次面接

個人面接では、志望動機や自己PR、適性について問われます。

以下に、口コミにあった質問事項を紹介します。

口コミにあった質問事項
  • 学生時代に力を入れたこと
  • 志望動機
  • 入社後にやりたい業務やキャリアプラン
  • 自己紹介や自己PR
  • 挑戦したエピソードや主体性を発揮した経験
  • 研究内容(理系の場合)やアルバイト経験(文系の場合)
  • 困難に直面した経験とその乗り越え方
  • チームでの役割やコミュニケーションの経験

面接では、論理的で簡潔な回答が求められます。

面接時間は約30分で、リラックスした雰囲気で行われることが多く、オンライン形式の場合もあります。

面接官は、人事担当者や現場の社員が務めるのが一般的です。

以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。

⑤2次面接

より深い質疑応答や業務適性の確認が行われます。

以下に、口コミにあった質問事項を紹介します。

口コミにあった質問事項
  • 自己紹介
  • 学生時代に力を入れたこと(深掘り)
  • 挫折や困難な経験とその乗り越え方
  • 研究内容や専門分野について(理系の場合)
  • チームでの役割や成果
  • 志望動機の詳細と東京ガスでやりたい仕事
  • 主体性を発揮した経験
  • 今後のキャリアプランや将来の目標
  • 東京ガスの最近のニュースや業界動向についての意見

面接は30分程度で、主に現場の中堅社員や技術者が面接官を務めます。

雰囲気は和やかで、論理的かつ具体的な回答が求められます。

エントリーシートの内容を踏まえた深掘りが中心です。

⑥最終面接

経営層や人事による面接で、企業とのマッチングが最終判断されます。

口コミでは、以下の質問が多く挙げられています。

口コミにあった質問事項
  • 自己紹介
  • 志望動機の深掘り(なぜ東京ガスを選んだのか、他社ではなく当社を志望する理由)
  • 学生時代に力を入れたことやその経験の詳しい内容
  • 入社後にやりたい業務や将来のキャリアビジョン
  • 研究内容や専門分野についての説明(理系の場合)
  • ITやデジタル技術がエネルギーインフラで重要だと思う理由

面接は、部長クラスや現場のベテラン社員、人事担当が複数名で実施し、約40〜60分程度です。

質問は深掘りが多く、論理的かつ具体的な回答が求められます。

面接後に軽い雑談が含まれる場合もあります。

雰囲気は厳しいながらも丁寧であり、志望度や熱意の伝え方が評価ポイントです。

⑦内々定・内定

合格者には内々定通知が出され、条件調整の後、正式に内定となります。

採用大学

東京ガスの採用大学について紹介します。

東京ガスは、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用しているため、いわゆる「学歴フィルター」はないと考えられます。

<大学院>

大阪大学、京都大学、慶應義塾大学、上智大学、千葉大学、東京大学、東京工業大学、東京理科大学、東北大学、北海道大学、名古屋工業大学、名古屋大学、筑波大学、早稲田大学、

<大学>

早稲田大学、慶應義塾大学、筑波大学、東京工業大学、東京大学、東北大学、大阪大学、北海道大学、京都大学、上智大学、明治大学、中央大学、青山学院大学、立教大学、法政大学、関西大学、同志社大学

 

採用大学の範囲は広く、難関大学だけでなく多様な大学から優秀な人材を迎え入れています。

よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくく、選考はエントリーシートや面接の内容とマッチ度が重視される傾向にあります。

しっかりと対策をして内定を目指しましょう。

採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。

就職偏差値・難易度

東京ガスの就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、偏差値は約63〜64で、難易度は高いといえます。

理由として、以下の3点が挙げられます。

理由
  • 採用フローは通常のステップであるが、選考が厳格で対策が必須
  • 採用大学は広範囲にわたるものの、東大や京大、慶應など難関大学出身者の割合が高い
  • 給与や福利厚生は良好で、就職市場での人気が高い

よって、基本的な質問対策に加え、東京ガスの事業理解や志望動機の深掘りなど、入念な準備が求められます。

しっかりと対策を行い、内定獲得を目指しましょう。

なお、採用倍率は約12倍と推定されており、内定を勝ち取るには十分な準備が必要です。

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

さいごに

東京ガスは、東京都港区に本社を置くエネルギー業界のリーディングカンパニーで、都市ガスの製造・供給を中心に電力供給やエネルギーソリューション、さらには海外での資源開発や再生可能エネルギー事業まで幅広く事業を展開しています。

クリーンエネルギーへの対応や災害時の安全性・復元力の高さで業界を牽引しています。

東京ガスは就職先としても人気が高く、就職難易度は高いものの、学歴フィルターは比較的緩やかで、多様な大学からの採用実績があります。

しっかり企業研究を行い、志望動機を明確にすることが内定獲得のポイントです。

ぜひこの記事を参考にして、充実した準備を重ねてくださいね。

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