【企業分析】NTTドコモソリューションズの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年10月30日更新
はじめに
NTTドコモソリューションズ株式会社(旧:エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社)は東京都港区に本社を置くIT・情報通信業界に属する企業です。
1997年にNTTの再編に伴い設立され、現在では従業員約5,000名を擁するNTTグループの中核システムインテグレーターです。2025年7月1日付で「NTTドコモソリューションズ」に社名変更しました。
今回は同社の企業研究を行うための基礎知識や事業内容、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では株式会社NTTドコモソリューションズへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- NTTドコモソリューションズの仕事内容が気になる
- NTTドコモソリューションズの就職難易度を知りたい
- NTTドコモソリューションズの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、IT・情報通信以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、NTTドコモソリューションズの就職難易度は、やや高い難易度と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、就職偏差値60-63程度といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。
選考対策として、独特なものが「2026年度からのドコモグループ統合採用」と「社名変更に込められた戦略理解」になります。
特に2025年7月の社名変更に関してはNTTドコモグループとしての一体感強化という戦略的意味があるので、事前に理解を進めたうえで選考に参加するようにしましょう。
また職種としては、システムエンジニア・プロジェクトマネージャーとなっており、業務内容としては主にシステム開発・運用に従事することになります。
商材は配属される部門によって異なりますが、AI・クラウド・アジャイル開発などの最新技術がメインになります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社NTTドコモソリューションズについて

会社概要
株式会社NTTドコモソリューションズは、システムインテグレーション、ソフトウェア開発を主な事業内容としている企業です。
NTTドコモソリューションズ株式会社(英: NTT DOCOMO SOLUTIONS, Inc.)は、東京都港区に本社を置く、NTTグループのCIO(最高情報責任者)補佐として、グループ各社における基幹システムの開発を手掛ける大手ユーザー系システムインテグレーター。NTTグループ主要8社の一つ。
資本金200億円、売上高2,510億円(2024年4月1日~2025年3月31日)、従業員5,083名(2025年3月末)という規模を持つ企業です。
2022年1月をもって、NTTグループの長距離・移動通信網事業の再編により、NTTドコモの傘下に置かれることになりました。
2025年7月1日付で社名を「NTTドコモソリューションズ株式会社」に変更しており、NTTドコモグループの一体感をより一層高め、シナジーを発揮しながら成長を加速させることを目的としています。
各事業別の売上規模
株式会社NTTドコモソリューションズの2023年度の売上高や詳細な事業別内訳は公開されていませんが、従業員約5,000名、資本金200億円の規模を持つNTTグループの中核企業です。
この売上はドコモ関連事業、NTTグループDX事業、AI・画像認識事業、およびアジャイル開発事業からの収益によって構成されています。
各事業セグメントの解説
株式会社NTTドコモソリューションズの主な事業セグメントは以下の通りです。
| 事業部門 | 活動内容 |
|---|---|
| ドコモ関連事業 | 8,000万人を超えるドコモ顧客のシステム基盤、顧客情報管理・料金システムの開発・運用、ドコモショップ・Webサイトの顧客接点システム |
| NTTグループDX事業 | グループ各社の共通ITシステム、勤務管理ソリューション「follow®(フォロー)」、財務・調達・請求・決裁システム |
| AI・画像認識事業 | 画像認識AIプラットフォーム「Deeptector」、社会インフラ保全システムの開発、長崎県内橋梁での点検AI実証実験(診断作業時間57%削減を実現) |
| アジャイル開発事業 | アジャイル技術者の組織運営、開発基盤「DevaaS」のNTTグループ提供、最新開発手法の実践・普及 |
普段イメージするSI企業としてのNTTドコモソリューションズとは違い、AI・画像認識やアジャイル開発など最先端技術分野で幅広く事業を展開していました。
またドコモ関連事業などのメイン事業セグメントは、NTTドコモソリューションズの多角的な事業戦略と市場への適応能力を示しており、通信システムからAI技術、アジャイル開発、さらには社会インフラ保全に至るまで、幅広い分野にわたる事業を展開しています。
NTTドコモソリューションズで働いている社員は?
平均勤続年数は?
NTTドコモソリューションズの具体的な平均勤続年数は公開されていませんが、NTTグループ企業として安定した雇用環境を提供しています。
IT業界の平均勤続年数は8年程度であることから、同程度かそれ以上の安定性があると推測されます。
平均年収は?
NTTドコモソリューションズの年収については、複数のデータソースで数値に差異があります。
就職四季報2024年版では平均年収786万円、OpenWorkでは618万円となっており、複数のソースを総合すると、平均年収は600-700万円程度と推定されます。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、全国平均よりもかなり高い水準となっています。
また、同じ「IT・情報通信業」の上場企業平均年収と比較しても、高い水準にあります。
平均残業時間は?
NTTドコモソリューションズの具体的な平均残業時間のデータは公開されていません。
しかし、NTTグループとして働き方改革に取り組んでおり、業界内では比較的働きやすい環境が整っていると推測されます。
平均ボーナス額は?
NTTドコモソリューションズの平均ボーナス額の詳細は公開されていませんが、年2回(6月、12月)の賞与に加え、四半期評価給が支給されます。
年収水準から推測すると、年間で100-150万円程度のボーナスが支給されていると考えられます。
あくまで参考程度にしておいてください。
どんな文化なの?
NTTドコモソリューションズは、その独自の社風として技術者重視の環境を掲げています。
ITシステム開発を主軸に据えつつも、AI・画像認識から社会インフラ、アジャイル開発に至るまで、多岐にわたるキャリアパスを実現できます。
NTTドコモソリューションズは、個人の成長を会社の発展と捉え、自らの手で最新技術を学び、成長の機会を無限に広げることを奨励しています。
ここでは、自分自身が主役となり、限界なく成長を遂げることができる環境が整っているので、主体的に技術を学び続けたい人には向いています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しいIT業界の中でのNTTドコモソリューションズの立ち位置をご紹介します。
業界内でのポジションを他社と比較してみても、NTTドコモソリューションズは中堅上位SIerとして高いレベルの企業だということがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- NTTグループブランド力
- 技術的専門性
- 安定した事業基盤
NTTグループブランド力
NTTドコモソリューションズは日本最大の通信グループであるNTTグループの一員として、高い企業認知度と安定性を誇ります。
これにより、市場での信頼度が高く、優秀な人材の獲得においても有利な立場にあります。
技術的専門性
NTTドコモソリューションズはAI・クラウド・アジャイル開発などの最先端技術分野で実績を上げています。
これにより、新しい技術領域への進出や既存事業の高度化を図り、競合他社との差別化を実現しています。
安定した事業基盤
NTTドコモソリューションズは8,000万人のドコモユーザーを支えるシステム基盤を担っており、継続的で安定した収益基盤を持っています。
以上の要素によりNTTドコモソリューションズはIT業界の中でも高い評価を得ていると考えられます。
参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
| 会社名 | 従業員数 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
|---|---|---|---|---|
| NTTドコモソリューションズ | 約5,083名 | 786万円 | 60-63 | 技術者重視の環境 |
| NTTデータ | 約146,000名 | 841万円 | 65 | グローバル志向の社風 |
| 富士通 | 約124,000名 | 799万円 | 62 | イノベーション重視の社風 |
| 日立製作所 | 約350,000名 | 897万円 | 64 | 社会イノベーション志向の社風 |
NTTドコモソリューションズの新卒募集要項について
以下にNTTドコモソリューションズの新卒募集要項についてまとめました。
2026年度から「ドコモグループ新卒採用プロジェクト」として、NTTドコモ・NTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)・NTTドコモソリューションズの統合採用で実施されている点は注目すべき変更点です。
また初任給についても、大学院了302,620円、大学卒290,620円、高専卒・専門卒272,620円と、業界内では高い水準となっています。
研修制度も新人に対するオンボーディングは勿論のこと、技術研修や管理職研修など、段階的に設けられたカリキュラムがあり、かなり充実していると言えます。
転勤については、NTTグループ企業として全国展開しているため、キャリア形成に応じて転勤の可能性があります。
ただし近年はリモートワークの推進もあるので、気になる方は面接や説明会などの際に確認をしましょう。
| 各項目 | 詳細 |
|---|---|
| 職種 | システムエンジニア・プロジェクトマネージャー |
| 業務内容 | システム開発・運用、プロジェクト管理 |
| 給与(2026年度予定) | 修士了:302,620円、大学卒:290,620円、高専卒・専門卒:272,620円、備考:残業手当、交通費、各種役職手当等別途支給 |
| 賞与 | 年2回(夏季・冬季) |
| 研修制度 | 新入社員研修、技術研修、プロジェクトマネジメント研修、管理職研修など |
| 福利厚生 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、NTTグループ福利厚生、産休育休制度、その他 |
求める人材

株式会社NTTドコモソリューションズでは求める人材として下記のものを公表しています。NTTグループの1つであるため、他のグループ会社でも共通になっている可能性が高いです。
- スピード
- こころざし
- 挑戦
- 主体性
- 敬意
スピード
様々なニーズに耳を傾け、技術的課題にスピードをもって対応することで、長期にわたる信頼関係を築きます。
こころざし
こころざしを高くもち、意欲的な技術目標に向かって進み続けると同時に、チームの想いを実現するための手助けをします。
挑戦
現状に満足せず、あらゆる技術課題における「品質・効率・革新」の改善と、組織・個人の成長にリスクを恐れず挑戦します。
主体性
主体性をもち、常に正しい技術選択かどうか考え、行動・結果に責任をもちます。
敬意
多様性を重視し、お互いに感謝と敬意の気持ちを忘れずに、働きがいのある職場環境をつくります。
以上の5つはNTTドコモソリューションズが技術者集団として成長し続けるための価値観につながっていきます。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
NTTドコモソリューションズの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、技術的関心をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来の技術キャリアプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
NTTドコモソリューションズ公式サイトの新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
②会社説明会・エントリーシート提出
NTTドコモソリューションズのイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
2026年度からのドコモグループ統合採用についても詳しく説明されるため、最新の採用情報を確認できます。
エントリーシートの設問例として以下のようなものがあります。
- 集団で成果を挙げた経験
- 10年後の社会予想
- IT業界への関心
- 志望動機
といったように、基本的なことに加えて技術への関心を聞かれるようです。
会社説明会で詳細を聞くことになりますので、参加する前に準備して臨んでください。
③WEBテスト
NTTドコモソリューションズではSPI(Webテスト型)とTAL(ストレス耐性・適性検査)が実施されます。
SPIでは基本的な能力を測定し、TALではストレス耐性や適性を確認します。
しっかりと対策を行い、十分な準備をして臨んでください。
④複数回面接(2-3回)
NTTドコモソリューションズでは、学生一人ひとりを深く知るため、複数回の面接が実施されます。
面接では学生時代の経験について深掘り質問があり、「なぜ」を連続して問われる場合もあります。
一次面接から最終面接まで、基本的な質問が中心で意表をついた質問は少ないのが特徴です。
以下に過去の質問事項を紹介します。
- IT業界を選んだ理由
- NTTドコモソリューションズを選んだ理由
- 学生時代に力を入れたこと
- 技術への関心・学習経験
- 10年後のキャリアビジョン
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
NTTドコモソリューションズの採用大学の実績を以下に掲載しますが、国立大学から私立大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはそれほど厳しくないと考えます。
| <大学院> 東京大学、京都大学、東京工業大学、大阪大学、東北大学 <大学> 東京大学、京都大学、東京工業大学、大阪大学、九州大学、北海道大学、神戸大学、筑波大学、横浜国立大学、電気通信大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、NTTドコモソリューションズは多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、NTTドコモソリューションズの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はやや高い水準(60-63程度)といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- NTTグループブランド力による高い人気
- 技術的専門性を求める選考内容
- 安定した待遇・将来性
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、十分に内定獲得の可能性があります。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
さいごに
NTTドコモソリューションズは、IT・情報通信業界に属する企業で、システムインテグレーション、ソフトウェア開発を主事業としており、顧客ニーズに合わせた「コンサルティング・システム開発」や「高品質なシステム」を目指しています。
2025年7月1日に社名変更を行い、NTTドコモグループとしての一体感を強化し、シナジーを発揮しながら成長を加速させる戦略的転換を図っています。
NTTドコモソリューションズはIT業界の中でもレベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
しかし学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。対策をしっかり行って選考に臨んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。






