オービックの倍率は?就職難易度や選考フローを徹底解説
2024/8/28更新
はじめに
この記事では株式会社オービックに就職を考えている就活生の方向けにオービックの倍率や就職難易度、選考フローなどを解説しています。
オービックはシステム関連を扱うIT企業としてIT業界でも一定の規模と人気を持っており、就職活動でも応募が殺到する可能性が高いです。
オービックの内定を勝ち取るならば予め倍率や選考フローを把握しておき、対策を練っていく必要があるでしょう。
ここで対策方法なども解説しますので、最後までお読みいただき選考への参考にしてください。
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オービックとは?
株式会社オービックは東京都に本社を置く独立系のシステムインテグレータ企業です。
ワンストップ・ソリューション・サービスというシステムの構築や開発、運用サポートを一貫して行うサービスを提供しており、オービックの業績を支えています。
OBIC7シリーズという統合業務ソフトウェアが主力製品であり、重工業メーカーやコンビニ企業、住設大手企業など様々な業界・企業で採用されるオービックの代表的な製品と言えるでしょう。
自社開発と直接販売を続けてきたため、開発力や販売実績も蓄積されており、他企業に頼らない強固な事業展開ができるのもオービックの強みとなっています。
実際にオービックでは下請け企業を置いておらず、全て自社で賄っています。
オービックの倍率
ここではオービックの倍率を紹介します。
まずはオービックの過去3年間の採用人数についてまとめましたのでご覧ください。
年度 | 採用人数(男性) | 採用人数(女性) |
2023年 | 111人 | 35人 |
2022年 | 104人 | 41人 |
2021年 | 99人 | 43人 |
採用人数は右肩上がりで増えており、特に男性の採用率が上昇傾向にあります。
男性採用割合は72.5%、女性採用割合は27.5%となっており、男性の採用に重きを置いているように見えますが、捉え方によっては女性の採用に今後力を入れていく可能性もあるでしょう。
そんなオービックの倍率は正確な数値は公表されていませんが、約74倍と考えられます。
これは2025年卒対象者に向けたオービックの採用人数と就活サイトのオービックへのエントリー数から算出したので、あくまで参考程度に留めてください。
オービックの2025年卒の採用予定人数は160人となっており、それに対して12,000人ほどのプレエントリー登録がされています。
実際にこの人数が選考に臨むとは限りませんが、高倍率になる可能性は極めて高いです。
ただし、オービックの採用人数枠が増えているのは就活生にとっては追い風となるでしょう。
オービックは新卒社員に強いこだわりを持っており、社員全員が新卒入社で入社した人材で構成されています。
中途社員がいないため、新卒採用枠が自然に増える傾向にあると言えるでしょう。
オービックの採用大学
オービックの採用大学は下記の通りになっており、全国の大学から幅広く採用しています。
〈大学〉 東京大学、大阪大学、千葉大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、首都大学東京、芝浦工業大学、フェリス女学院大学、南山大学、明治大学、立教大学、中央大学、筑波大学、成蹊大学、関西学院大学、山口大学、横浜国立大学、信州大学 |
上記の大学はあくまで一部であり、他にも多数の大学から採用をしています。
最難関クラスの大学が多い一方、標準クラスの大学も見受けられるため学歴フィルターは存在しないと考えて良いでしょう。
しかし、採用倍率も高いことから競争も熾烈となり、自然にレベルの高い学生が過半数を占めます。
選考を勝ち抜くには徹底した選考対策が必要不可欠です。
オービックの就職難易度
結論を申しますとオービックの就職難易度はやや高いと言えるでしょう。
参考程度にはなりますが採用倍率も50倍以上と高く、採用大学も標準クラスの大学よりも難関クラスの大学の方が多いです。
また、就活サイトの選考難易度を見るとオービックは5段階中4.3と高く、東洋経済ONLINEが2023年に発表した「入社が難しい有名企業ランキングトップ200社」でも137位にランクインしています。
新卒入社社員で構成されている分、新卒社員の厳選にかなり目利きをしていることが就職難易度の高さに影響していると言えるでしょう。
学歴フィルターはなくても厳しい選考になる可能性は高いため、早いうちから選考対策をしていきましょう。
オービックの選考フロー
ここではオービックの選考フローを紹介します。
選考フローを把握して対策を練っていきましょう。
1点特殊なのがエントリーシート選考が設けられていないことです。
代わりに履歴書を提出しますが、エントリーシートによる書類選考がない分、WEBテストや面接の結果に比重が置かれます。
①エントリー
公式の採用サイトや就活サイトページからエントリーします。
早めにエントリーをしておきましょう。
②エリア選択
新卒マイページより勤務したいエリアを選択します。
選択するエリアは東京、大阪、名古屋、福岡となっています。
③会社説明会の視聴
選考に入る前に会社説明会の内容を視聴します。
基本はWebによる説明会です。
企業の概要や強みなど選考に役立つ情報がある可能性が高いので、気になった点はメモに取るようにしましょう。
過去の説明会では企業概要、求められるスキル、職種内容、質疑応答などが出されました。
質問したい内容があれば予め考えておくと良いでしょう。
④WEBテスト・履歴書提出
選考では最初に履歴書の提出とWEBテストが実施されます。
WEBテストでは非言語関連の問題が多く出題されます。
受検した就活生の口コミを見ると四則演算、暗号、図形、計数、法則性、命令などが多いようです。
また、言語問題と性格検査も出題されているため、非言語だけの対策をすれば良いわけでもありません。
基本はSPIの問題集を解いて対策をしていくことになりますが、IT企業で出題されやすい玉手箱やCABの問題集を解くのもおすすめです。
エントリーシート選考がないので、WEBテストの結果が選考結果に直結する可能性があります。
完答を目指し、高得点を取れるよう繰り返し問題集を解いて対策していきましょう。
以下のページもぜひ参考にしてください!
⑤1次面接
オービックは面接を非常に重要視しており、最低でも3〜4回ほど実施する企業です。
エントリーシートがない分、面接で人柄を見てきますのでそれぞれの面接で対策を練る必要があります。
1次面接では人事部の若手社員が担当し、オンライン上で実施されます。
聞かれる質問内容を以下に掲載します。
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
- 大学ではどんな研究・課題をしていたか
- 志望動機
- なぜSEを希望しているのか
- 他社の選考状況
- オービックの強みはどこか
- オービックと他社との違いはなにか
- 就職活動の軸は
1次面接の時点で様々な質問が出題される可能性が高く、ある程度質問の想定ができていないと回答に詰まることもあるでしょう。
自己分析と企業研究を徹底し、なぜ自分がIT業界で働きたいのか、なぜオービックで働きたいのかなどを明確にしておきましょう。
⑥2次面接
2次面接では人事部のベテランの方が担当します。
質問内容は1次面接でも聞かれる内容もあれば、2次面接で新たに聞かれる質問もあるようです。
下記に2次面接で聞かれた内容をリストします。
- 自分の強みと弱みはなにか
- オービックのシステムエンジニアに求められる能力は何か
- 経営者と仕事をするうえで難しそうなことは何か
- どんな知識を学んでおきたいか
- オービックで実現したいことはなにか
- ワンストップ・ソリューション・サービスのクライアントにとってのメリットはなにか
オービックに入社した後のビジョンなどが聞かれる場合があるため、入社した後のイメージやオービックでやりたいことなどを考えておきましょう。
オービックの独自サービスなどに関する質問もされるため、企業研究は欠かさず行ってください。
⑦最終面接
オービックの面接は最低でも3回あり、人によっては4回あるそうです。
最終面接では人事部の役員が担当します。
最終面接ではこれまでの面接で聞かれた質問の深掘りや込み入った質問がされることが多いです。
最終面接で聞かれた質問を一部掲載します。
- こんな会社では働きたくないという会社はどんな会社か
- 今までの面接の感想
- オービックの魅力はなにか
- 挫折経験はあるか
- この職種の大変だと思うこと
- SEとして必要なもの
- IT企業に興味を持った理由
- 自身がオービックと合う理由
最終面接ではオービックに対する熱意を述べるのが効果的です。
上記の質問以外でもオービックへの志望動機は確実に聞かれます。
「ただオービックで働きたい」ではなく、「自分の能力を活かせる企業がオービックだから志望した」というように企業側が採用するメリットを見出せるように志望動機を伝えていきましょう。
オービックは質問内容がインターネット上にも数多く投稿されていますので、自分でも調査して質問に対する回答を考えておくと良いでしょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑧内定
最終面接に合格すると内定が出ます。
オービックの各選考の対策方法
オービックの選考フローが分かったところで、各選考に対する対策法を講じていきましょう。
自己分析を徹底
オービックではエントリーシート選考はありませんが、人物重視で選考しています。
そのため自分の能力や強み、考え方をアピールする必要があります。
自己分析ができていなければ自分の能力や考え方を理解することはできませんので、自己分析は徹底して実施してください。
対策方法としては性格検査で自分の性格を把握する、大学時代だけでなく高校時代や中学時代まで遡って自分の経験談を振り返る、経験談から自分がどういう行動をしたのかを洗いだす、など1つずつ取り組んでいきましょう。
自分1人では強みの発見や経験談の振り返りが困難な場合は、知人や大学の就活課など第三者に協力を仰ぐのがおすすめです。
自分では見つけられなかった思わぬ強みや長所が見つかるかもしれません。
WEBテストは出題内容の把握と問題集を反復
エントリーシートがない以上、最初の関門はWEBテストになります。
WEBテストで最初のふるい落としがされる可能性が高いため、自己分析と平行して対策を進めていきましょう。
重要なのは出題範囲を分析し、出題傾向の高い科目に絞って勉強することです。
オービックならば計数や四則演算、図形など非言語科目からの出題が多いため、非言語科目に重点を置いて対策するのがおすすめです。
また、言語科目で得点を稼いでも非言語科目の得点が低ければ総合得点が高くても選考を落とされる可能性も考えられます。
IT企業であることも加味すれば、非言語科目での得点が求められることは想像に容易く、他の就活生も非言語科目で得点を稼いでくるでしょう。
SPIや玉手箱の非言語科目を繰り返し解いて、まずは非言語科目での得点を目指していきましょう。
面接は質問の想定と模擬練習を実施
エントリーシート選考がないのと、人物重視を徹底しているオービックでは面接の結果が選考結果に大きく左右されます。
選考フローでも解説した通り面接の回数も多く、聞かれる質問も様々なものがあります。
面接で聞かれる質問の想定をしておき、回答に詰まることがないよう対策をしていくと良いでしょう。
ただ、全ての質問を想定して回答を作っておくのは難しいです。
ガクチカや志望動機など頻出質問を中心に、聞かれやすい質問に絞って回答を考えるのもおすすめします。
調べてみて聞かれやすいと思ったのは、IT業界を選んだ理由やオービック自体のことに関する質問です。
オービックのサービスに関することやオービックに求められるものなど、オービックで働く上で重要になりそうな項目について聞かれることが多いため、オービックに直接関連する質問を想定しておきましょう。
また、面接の練習をしておけば本番でもそこまで緊張せずに面接に臨めることが多いです。
質問の回答を想定して用意しても、緊張で頭が真っ白になるケースも珍しくありません。
オービックの面接選考の前に他社の面接を受けて慣れておいたり、就活課やキャリア支援サイトで面接練習をしておくなど面接の場数を踏んでおくと良いでしょう。
最後に過去に聞かれた回答を紹介しますので参考にしてください。
Q.自身がオービックと合う理由はなにか?
私が貴社と合う理由は私の物事を一貫して実施する強みが貴社にマッチすると思ったからです。
私は学生時代にスーパーの惣菜コーナーでアルバイトをしていました。そこでは近隣に大手の競合スーパーがあり、客足もそちらに持っていかれてしまっていました。そこで私は惣菜の素材をPRし、惣菜の魅力を引き上げて客足をこちらを呼ぶよう取り組みを開始しました。私1人での企画だったため、自分でPR動画を作成し、モニタリングして素材の宣伝を実行するとともに素材の提供先に交渉して素材の製造過程を教えてもらい、数ページの冊子を作成して店頭で配りました。その結果、素材の魅力の宣伝を良いと思っていただいたお客様が惣菜を購入してくださるようになり、売上は前年比200%を達成しました。
この経験で私が一貫して物事を進めて成果を出す能力が発揮されました。貴社はワンストップ・ソリューション・サービスですべての工程を一貫して行っており、自分たちで何かを成し遂げるところが私の強みと合うと考えています。
記載例のように自分の経験談や能力と、オービックの強みやサービスを関連付けて接点を持たせると説得力が増します。
企業のことをよく研究していると思わせることもできるため、オービックに関連する質問をチャンスと捉えて回答していきましょう。
オービックの採用に関する質問
オービックの採用に関する質問を3点ほど紹介します。
選考に関するヒントやアドバイスを得られる場合もありますので、質問は積極的に参考にすると良いでしょう。
入社に関する質問
入社した社員がオービックに入社した理由について回答しているので紹介します。
【オービックに入社した理由は?】
オービックはすべての業界・業種がお客様となるため、多種多様な方と関わりを持つことになります。他人から刺激を受けやすい自分の性格上、その関わりの多さ・幅広さが自身の成長に繋がると感じたためです。また、成長するだけでなく、その成果がしっかりと自分の評価や給与に反映される点にも魅力を感じました。
上記以外にも多数の入社理由を公式採用ページで確認できるため、1度目を通しておくことをおすすめします。
求める人材像に関する質問
オービックの求める人材像に関する質問を紹介します。
求める人材像を把握することで、面接で自分が求める人材像にマッチした人材であることをアピールするのに使えます。
【オービックの求める人材像は?】
お客様の経営のパートナーとして多種多様な課題に向き合い続けることが求められます。
課題解決にマニュアルは存在しません。
だからこそ、前例や過去の成功体験に固執するのではなく、今までの常識に縛られず「ふまじめに」柔軟な発想を持って変化に対応し、社会に貢献するという気概を持ってチャレンジする人物を求めています。
ふまじめにというキーワードがありますが、簡単に言うと常識という型に嵌らず新しいアイデアや発想を提供する人材を求めています。
回答から柔軟性、発想力、対応力、チャレンジ精神のある人材を求めていることが読み取れるため、過去の経験でいずれかの能力が発揮されたことがある場合はアピール材料として伝えてみましょう。
新卒採用に関する質問
オービックがなぜ新卒採用のみにこだわっているのかに対して回答があります。
【オービックはなぜ新卒採用のみ実施しているのですか?】
人財育成を重視する企業風土にあります。経営課題を解決するためには、高度なビジネススキルとともにお客様と信頼関係を構築するための人間力が必要。そのために新卒から継続的な育成を行っています。
企業が抱える課題を解決するにはスキルだけではなく、社員1人1人の個性や能力、考え方も重要だと回答で答えています。
ITスキルだけでなく業務知識や業界ならではのノウハウなどを一から教え、企業に必要な人材になって欲しいという願いが込められているようです。
オービックでは研修制度も充実しており、基本研修からITスキルなどの専門知識を学ぶ研修、オービック独自のノウハウを教える研修など種類も多岐に渡ります。
豊富な研修により、あらゆる難問に対処できる人材になることができるでしょう。
まとめ
株式会社オービックは日本のシステムインテグレータ企業であり、システム開発や管理に携わっています。
オービックではワンストップ・ソリューション・サービスという下請けに頼らず、全てを自社で一貫して実施する業務体系を取っているため、あらゆる業務に精通しているのが強みとなっています。
また、オービックでは中途入社の社員はおらず、全員が新卒で入社した社員という珍しい企業です。
生え抜きの社員たちがオービックのノウハウを活かしてプロジェクトに取り組んでおり、日々の問題解決に対処しています。
そのようなオービックは倍率が70倍前後と高く、就職難易度も難しい部類に入ると言えるでしょう。
選考フローではエントリーシート選考がない代わりに、WEBテストと面接での選考を重視しており、徹底した対策が必要となります。
ここで解説した選考対策などを参考に早めに対策をしてオービックの内定を勝ち取ってください。
面接での質問内容はご自身でもインターネット上で調査して質問の答えを想定しておきましょう。
中途採用がないということは、オービックに入社できるチャンスは新卒採用の時しかないということです。
本気でオービックに入社したい就活生との採用枠争いになりますので、後悔のないよう選考対策をしていきましょう。